24話 少年は狂う、ただ一つのために
「……」
放送が終了して、丹下真司はただ空を見ていた。
青い空が目に優しい。
「………」
空は青く澄んでいた。
少年の目はそれに対して虚ろだった。
全ての事実に絶望したかのように。
「…あ、は」
彼が何かを言う。
言った口から唾液がこぼれおちる。
「は、はははははははっははっはっははっはっははは!!!!!!」
彼は笑う。高々と。
空に声が消えていく。
そして、地面に落ちている鉈を拾う。
「ひ、ははははは」
彼は自分の首をはねる。
そこから出てくるのは血の噴水。
彼の人生は狂って終わった。
【丹下真司】【死亡確認】
【人数状況 24/38】
最終更新:2011年05月31日 21:08