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勝利を掴んだ男達

俺(と阿部)は何とか生きて帰って来れた。

「…丁度いいな、俺の家の前だ」
「…こんな高級マンションに住んでるのか?以外と金持ちなんだな」
「傭兵は常に命懸けな分、給料も結構…死のリスクもあるがな」

オートロックのドアを開ける。

「そういや、阿部…お前、これからどうする?お前、こっちじゃ職が無いじゃないか」
「あー、そう言えばそうだな。まあ、何とかなるだろ」
「呑気だな…俺も今は無職とほぼ同じ状態だが…」
「ま、細かいことはまた後で考えよう。」

エレベーターを待つ間に、あることに気づく。
…返り血が消えている。
結構な量だったはずだ。それが綺麗さっぱり消えている。

(…ま、いいか…)

12階…13階…14階…。
階数表示が15階で止まる。

「15階か…こんな高級そうなマンション、テレビでしか見た事ないぜ」
「その分、家賃も高いけどな」

部屋の中に入り、ソファーに腰かける阿部。
リビングからしてかなり広い。

「皆は、無事に元の世界に帰れたんだろうか?」
「ちゃんと帰れただろう。多分…。確認しようにもする方法がないから、あくまで想像だが」
「なら安心だ…。」




10分ほど経って、脱衣室からパンツのまま出てくる。
かなりガチムチな体で、そっちの趣味が無くても見惚れる。
体には沢山の傷跡が残っている。
銃創や切創の痕…。戦地で付いた傷だ。

「よう、進。結構いい体してるぜ、流石だな」
「あっ、阿部…」

何を聞かれるのか、半ば分かっていた。
ゲーム中も、何度も聞かれたのだ。

「 や ら な い か 」

暫しの沈黙。
ものすごく長いような、短いような…。
…答えは決まっている。

「…分かった。いいだろう。」

阿部の表情がこの上ないほど笑顔になって行く。
天にも登る気持ちだろう。

(まさか、初めてを男に捧げるとはな…)
「じゃあ、早速…力抜かないと痛いぜ」
「おいおい、ここでやるのか?ベッドで頼むぜ」

仕方無く2人でベッドに移動する。

「よし、それじゃ早速行くぜ…」
「…よし、来いっ!」


「「アッ――――――!!」」






…結局、阿部はこっちの世界で自動車整備工場に務めるらしい。
俺は…生憎、世界が平和なお陰で仕事がない。
まあ、蓄えはあるから無問題なんだが…。

「進、またやらな「遠慮する」

…こいつと暮らしてる限り、俺のケツは常に平和じゃなさそうだ…。

【エピローグ:一ノ瀬進・阿部高和編 完】

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最終更新:2011年05月31日 22:45
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