私の知っている日常はどこかへと飛んでいきました

16話 私の知っている日常はどこかへと飛んでいきました


「……おはようございます」

D-3の住宅街…。
すぐ隣のエリアで戦闘が起きている中、山崎退は目を覚ました。
開始してすぐに、悪い夢だと眠って今目を覚ましたのである。

「……ってやっぱ夢じゃないいいいいいいいいいいい!!!」

山崎は民家の中で叫んだ。
運が良い事に民家内なので誰にも気づかれなかったが、それでも不用心である。
すぐに民家から出て、周りを見渡す。

「……どういうことだよおおおおおおおおおおおおおお!!?」
「あんたがどういう事よ!?」

山崎がびくっとして後ろを振り向いた。
そこには、一人の女の子がいた。

「あ、えーと…誰?」
「こっちが聞きたいんだけど…鈴木とおこ、よ」
「ああ、とおこさんね、宜しく…俺は山崎退、真選組の密偵だ」
「新撰組…?」

とおこが首をかしげる。
首を傾げた理由は簡単、時代が違うからだ。
新撰組は江戸時代の物…しかし今は平成。
時代が違いすぎるのだ。

「まあ、いいか…で、聞きたいんだけど…佐々木いちろに会ってない?」
「えー、佐々木一郎?」
「いちろ、ね」
「いや、会ってない…と言うか君が最初」
「そう、じゃあね」

そう言ってとおこがその場をは離れようとした。
すると山崎がすぐにそれをせき止める。

「ちょっと待ってえええ!!なんで!?怖くないの!!?」
「はあ?殺し合いなんてのに乗る奴なんている訳が…」
「残念ながら、いるんですよ…それが」
「「!!」」

二人が揃って後ろを振り向く。
そして山崎はすぐに戦闘態勢に入る。

「まあ、すぐに楽にしてあげますから…我慢していてください」
「とおこさん…逃げておいて」
「はあ!?何言ってんの!?死ぬつもり!!?」
「まあ、俺なら何人死んでも大丈夫そうだし…」

ブラックジョーク、とでも言うのだろうか。

「……分かった、じゃあな」
「ああ、それじゃあ」

遠子はすぐにその場を離れる。
そして、すぐに男が発砲してくる。

「うおおおおおおおおおおお!!いきなりってひどくない!?」
「酷いも何もないでしょう…これは殺し合いなんですよ?」

男は冷静に言う。
山崎は、少しづつ近付く。
そして、一気に男に向かって走り出す!

「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
「な…当たれ!」

二発の銃弾が山崎に向かって飛んでいく。
その弾丸が片方、山崎の方に貫通した。

「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

山崎は男を押し倒し、マウントポジションを取った。
そこから攻撃…はしなかった。

「この銃を…ドーン!」
「な…貴様、何を…!」

銃をコンクリートの壁に全力で投げつけ、破壊した。
そしてすぐに立ち上がり男から逃げる。

「やーい!銃のないお前なんて怖くないぜええええええ!!」

そう言いながらどこかへと行ってしまった。
その場に残ったのは、一人の男だけだった。

「ふ、ふふ…なるほど、神にはこれだけの反ハンデは必要ですね」

男、直井文人はすぐに立ち上がった。
破壊してしまった銃をそのまま放置して壁に寄り掛かった。

「音無さん…貴方は絶対に死なせない…!」

自分を救った男の事を思い浮かべる。
彼が死んでしまうなんて事はあってはならないのだ。

「行かなくてはいけない…僕には催眠術もある…」

山崎とは反対方向に進み始めた。
彼らは狂う、おかしい方向に。

【真昼/D-3住宅街西側】
【山崎退】
[状態]右肩に銃創、若干ハイテンション
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品(1~2)
[思考・行動]
基本:殺し合いからの脱出。
1:すぐさま退散!
2:万屋の旦那、新八君、土方さん、沖田さんとの合流。
[備考]
※願いは不明です。
※参戦時期は未定です。
【真昼/D-3住宅街西側】
【鈴木とおこ】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品(1~2)
[思考・行動]
基本:いちろと脱出したい。
1:いちろ…どこ?
2:さっきの人、大丈夫かな?
[備考]
※願いは不明です。
※参戦時期は本編終了後です。
【真昼/D-3住宅街西側】
【直井文人】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品(0~1)
[思考・行動]
基本:音無さんを死なせない。
1:音無さんを見つけたい…。
[備考]
※願いは不明です。
※参戦時期は本編最終回後です。

※D-3の住宅街に破壊されたシグプロSP2340があります。

【支給品説明】
【シグプロSP2340@現実】
直井文人に支給
シグ社が1998年に発表した自動拳銃。
世界的なプラスチックの使用による拳銃の軽量化を踏まえてフレームが金属製からプラスチック製となった。
他の拳銃と比べるとやや高価だが、フラッシュライトやレーザーサイトなどのオプションは充実している。

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最終更新:2011年07月12日 21:28
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