「え…9Q氏まで…そんなバカな」
「あああ、あんなに強そうな人が殺されちゃうなんて…」
どんなに強い人でも、死ぬ時は死ぬ…理屈で分かっていても、やはり受け入れ難い。
その上、自分の知り合いと言うのも、ショックを増幅させるには十分すぎるほどだった。
(急に怖くなってきた。もしかして…次は自分…?)
ブンブンと首を大げさに振り、嫌な考えを振り払う。
こんなときに、マイナス思考になってしまうのは良くない。
かと言って、あまりプラス思考すぎるのも問題だけど…。
あんまりいい事ばかり考えると、現実との落差で受けるダメージが大きくなってしまう。
「これからどうしたらいいんでしょうか?」
「何回も聞かないでよ、こっちもどうしたらいいか分からないんだから…」
「ごごご、ごめんなさい」
ついつい、苛立った口調で返してしまう。
この人には、何も罪はないのに。
(駄目だ駄目だ、やっぱりいつまでもここに閉じこもってる訳にはいかないな)
「…ここを出よう、出てどこかへ行くんだ」
「どこかって…どこに…?」
「…もう1回、ホームセンターへ行こう」
スッと立ち上がり、ズンズン玄関へ歩いて行く。
自分を襲ってきた奴がいるかもしれないし、いないかもしれない。
それは、行ってみなければ分からない。
せめて、あいつの名前を知る事ができていたら、放送で死亡確認出来たのだろうが。
「まま、待って下さいよ」
「分かってるよ、早く来て」
行動した結果が、必ず自分にプラスになるとは限らない。
むしろ、取り返しの付かないマイナスになるかもしれない。
でも、ウジウジ思案を巡らせるだけよりはるかにいい。
(…何とかなる…かどうかは分からないけど、少しでも事態を好転できるなら、行動は無駄にはならないはずだ…)
最初の一歩を踏み出そうとした瞬間。
何かがこっちに向かって飛んでくる。
「あ、危ないっ!!」
背後から声がした後、突き飛ばされ道路に転がる。
その瞬間、後ろでもの凄い爆音が響く。
「うあああああああああっ!」
良純の悲痛な叫びが、爆音と同時に響く。
突然の事で、何が起こっているのか把握できない。
後ろで何が起こっているかは、大体想像は付くが…。
恐る恐る、振り向いてみる。
「…嘘だ…こんな、あり得ない」
さっきまでいた民家の玄関は、見るも無残に吹き飛んでいる。
そこから、家の中の様子が伺えるほど吹き飛んでいる。
所々火も点いていて、暫くしたら火事にでもなりそうだ。
全部燃えるのと、バランスを崩して崩壊するのとどっちが早いだろうか?
「…あいつは!?」
ハッと我に返り、上部が吹き飛んだ塀を乗り越え、庭に侵入する。
庭は爆発時に吹き飛んだであろう木切れ等が散乱し、中には火が点いている物もある。
あんまり考えたくは無いが、この爆発では…。
(一体誰がこんなことを)
再度通りの方に出て、辺りを見渡す。
しかし、敵の姿は見当たらない。
「……腕が…」
今まで気が付かなかったが、右腕に火傷を負っている。
きっと庭に行った時にでも負ってしまったのだろう。
範囲は狭く、我慢できないほどの痛みでは無い。
(…1人だけでも、行ってみよう)
【一日目・朝/A-3】
【◆xzYb/YHTdI@非リレー書き手】
[状態]:健康、右腕に火傷
[装備]:バール、モスバーグM500(5/6)
[所持品]:支給品一式
[思考・行動]
基本:ゲームには乗りたくない。
1:…1人でも、戦う。
【秋田良純@オリジナル 死亡】
死因:爆死
(剛が殺された時、私は決意した。何が何でも生きて帰ると。そして、他人を信用できないこの場では…)
人と組んであの男に反抗するより、ゲームに乗って優勝するほうがいい。
そう思ったから、さっき民家から出て来た2人組にいきなり爆弾を投げた。
あの爆発に巻き込まれれば、確実に死ぬ。
…しかし、爆発する前に、後から出て来た奴が前の奴を庇っていた。
もしかしたら、死んだのは1人だけかもしれない。
それでもいい。
1人でも減らせるならそれで十分だ。
もう、躊躇う必要はない。
生きて帰る。ただ、それだけだ。
【一日目・深夜/A-3】
【大岩忍@
オリジナル】
[状態]:健康
[所持品]:支給品一式、ガラクタ袋@ロアシリーズ、日用品爆弾×2
[思考・行動]
基本:必ず、このゲームから脱出する。
1:脱出するために手段を選ばない。
最終更新:2011年07月13日 22:04