歩いてきた道振り返らない

23話 歩いてきた道振り返らない


「……鼻血出して気絶とか馬鹿だろ」
「面目ない」

桜見タワーから出てきた高坂王子と若王子隆太。
先ほどまでいた女はもういなくなっていた。

「よし、今度こそ行くぞ!」

すぐにその場から離れようとする。
すると、すぐ傍に隠れていた木から出てきた男…音無結弦。
そして…気付かれないようにそこから二人を…。

撃った
撃った
撃った
撃った
撃った

撃ちまくった。
出来る限り、見ないように。

「く……どうなった……?」

目をあけると、二人とも倒れているのが目に付いた。
それを見て、安心…いや、恐怖の念が浮かんできた。

自分は人を殺してしまった。
復活もしない…俺は殺人犯となってしまった。

「くそ……俺は……奏のために…!」
「誰だよ…それ……」
「!!」

死体だと思われていたうちの一人が起き上がった。
起き上がった方、高坂王子は音無に向かって歩き出す。

「お前はそのために…俺を殺すって言うのか…?」
「ああ、そうだよ!」
「……ふざけてんじゃねえぞ!」

高坂は叫んだ。
銃で撃たれた腹を押さえながら。

「そんな事をして、喜んでると思うのか!?違うだろ!」
「……」
「っこんな殺し合いなんざに、乗るなんて…あ、りえねぇ!」
「………」
「だから、目を覚ましやがれええええ!!!!!」

最後の力を振り絞り拳を音無の顔面にぶつけた。
そして、そのまま倒れた。

「お、俺って…輝いて…いた、な」

笑いながら、息を引き取っていった。
そして、殴られた音無はただその場に立っている事しかできなかった。

【若王子隆太@オリキャラ 死亡】
【高坂王子@未来日記 死亡】

【真昼/E-6桜見タワー前】
【音無結弦】
[状態]健康
[装備]ベレッタM92F(0/15)
[所持品]基本支給品、ベレッタM92Fのマガジン(3)
[思考・行動]
基本:願いをかなえるために殺し合いに乗る。
0:……。
1:もっと強力な武器が欲しい。
2:沖田(名前は知らない)を警戒。
[備考]
※願いは『立華奏と会う権利』です。
※参戦時期は最終回で立華奏が消えた後からです。
※名簿を見ていないので知り合いがいる事を知りません。

※若王子隆太の支給品と高坂王子の支給品がE-6桜見タワー前に落ちています。

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最終更新:2011年07月17日 20:38
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