25話 もし変われるのなら 黒 になる
「はぁ…はぁ……疲れた…ちょいと休憩」
C-2の市役所付近…。
◆8nn53GQqtYは一旦休憩するために施設の壁に寄り掛かった。
こんな日中で走れば、疲れるのは当然である。
「はぁ……桐山さんと早く合流しないとな…」
ペットボトルの水を少し飲んで、息をつく。
少し疲れが取れたらすぐに行かなければいけない。
「ふう、しかし…体力が……」
走って、結構距離はあったが…ここまで疲れるとは思っていなかった。
もう少し鍛えておけばよかった…と思うが遅い。
疲れが若干取れたので、立ち上がろうとした。
そして、左側から何か音が聞こえた。
カラン、カラ…
ふと左を向くと、返り血を浴びている男がいた。
◆8nn53GQqtYは警戒態勢を取る。
男も彼女に気付いたようで、少し笑いながら話しかけてくる。
「どうも……こんにちは」
「……」
「まったく…挨拶もなしとは…」
「怪しさ満点の人にあいさつされて、まともに返すとでも?」
出来る限り冷静に対処する。
男の方も、冷静に笑っている。
「ふん、気に入らない女だな…」
「こっちも、あんたみたいなのが嫌いなんだけどさ…」
出来る限り、攻撃される寸前まで精神攻撃をする。
時間を稼ぎたい、桐山が来るまで。
だから、一瞬も気を緩めてはいけない。
「悪いけどさ…私はここから離れるけどさ…」
「ふうん…そうか……じゃあさ」
FNハイパワーを構え、三瀬竜次は言い放った。
「ここで、死んでもらう」
乾いた音が、一発響いた。
そして、そして、そして…。
◆ ◇
「……!」
桐山和雄は市役所付近を歩いていた。
そこで一つ、乾いた音が聞こえてきた。
この音は、銃を撃った時の音だ。
ここの付近である、では…誰が撃たれた可能性が高い…?
「急ぐか…!」
桐山は走る。中学生とは思えないスピードで。
このスピードについて行ける同年齢の人間は、七原秋也と三村信史くらいであろう。
その異常なスピードで、音が聞こえた方面へ走った。
そして、施設が見えた。
そこにいたのは、倒れている◆8nn53GQqtYと一人の男だった。
桐山はさらに加速して、男に殴りかかった。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
男、三瀬竜二は緊急回避のように後ろに転がる。
きれいな物ではないが、回避は出来た。
「おい、大丈夫か!」
「……桐山、さん」
「しっかりしろ!すぐに助ける」
「もういいです、駄目だって、分かりますし」
「………すまない」
「最後に、一つだけ…お願いがあります」
「言ってくれ」
「あの男を、無残に…見るに堪えないように、殺してください」
それは、悪魔のような命令であった。
普通の人間ならためらったであろう…。
しかし彼は「桐山和雄」なのだ。
この命令を素直に聞き入れ、桐山は立ちあがった。
そして、三瀬竜二をまっすぐ見つめた。
「……俺は、お前を殺すことにした」
「そうか…なら先手必勝だ!」
三瀬はいきなり、三回引金を引いた。
それは、確実に桐山の喉へと届く…はずだった。
「え、な……!?」
桐山は、すぐに上に飛んで、銃弾を回避した。
普通ではありえない光景に、三瀬の頬から冷や汗が出ていた。
「化物おおおおおおおおおおおおおお!!!」
バン、と再び音がした。
それは、桐山の右肩を貫通した。
「や、やった…」
「……甘い」
「え…………?」
桐山は、怪我なんて無かったようにM4カービンを構えて、撃った。
その銃弾は見事に、三瀬の足に命中した。
「ぐ、わあああああああ!!痛い!やめろ!やめてくれ!」
「……これは命令だからな…」
次に撃ったのは腹部、来ていた服が真っ赤になるほど撃った。
彼には、目の前で苦しんでいる男が見えないかのように撃ち続けた。
三瀬の体からは、体液と言う体液が流れ出ていた。
「じゃあな、これでお終いだよ」
グレネード弾が、三瀬の顔で爆発した。
これにて、見るに無残な処刑が終わったのであった。
◆ ◇
「……すまない」
桐山は◆8nn53GQqtYの目の前で合掌した。
守ると決めたのに、守る事が出来なかった。
桐山は、彼女の死体を持って立ち上がった。
「……」
彼は空を見た。
ただ青かった、青色が広がっていたのだった。
【三瀬竜二@オリキャラ 死亡】
【◆8nn53GQqtY@非リレー書き手 死亡】
【午後/C-2市役所前】
【桐山和雄】
[状態]身体的疲労(小)、右肩に銃創
[装備]M4カービン(8/30)(グレネード0発)
[所持品]基本支給品、 M4カービンのマガジン(1)グレネード弾(3)、ゲームセンターのコイン(19)
[思考・行動]
基本:????。
1:????
[備考]
※願いは不明です。
※マンガ版死亡後からの参戦です。
※C-2市役所前に三瀬竜二、◆8nn53GQqtYの支給品が落ちています。
最終更新:2011年07月17日 21:16