「…駄目だ、見当たらない」
爆弾を投げ込んで来た奴を探して、B-2辺りまで走って来てみたが、結局それらしい人間は見当たらなかった。
目当ての人間を見つけられず、がっくりと肩を落とす。
(仕方無い…遭遇しないように進もう)
ホームセンター目指し、再度歩き出す。
…それが、いけなかった。
突然、背中に何かが当たる。
「痛っ…」
投げつけられた物を探そうと思ったが…。
とてつもなく嫌な予感がした◆xzYb/YHTdIは、すぐにその場から離れる。
その瞬間、閃光と爆風が◆xzYb/YHTdIを襲う!
「ああああっ!!??」
一瞬、反応が遅れせいで、全身にダメージを負ってしまう。
(くそ、右目が良く見えない。ゴミでも入ったのか?)
右目を確かめようと触ってみる。
…何だか、生温かくぬるりとした物が手に触れる。
もしかして、これは…血?
「…目を…やられた…」
爆風でやられたのか爆発で飛んで来た何かが当たったのか、それは分からない。
しかし、こんな状況で片目が使えなくなったとなると、かなり不利になってしまう。
いままで両目を使っていたのにいきなり片目になってしまったのでは、遠近感もつかみづらい。
(今襲われたら…全身のダメージも相成って危険だ)
とはいえ、敵の姿を探そうにも辺りはさっきの爆発の煙がまだ残っている。
煙のせいで、視界は最低だ。
気配を探ろうにも、自分にはそんなこと出来そうにない。
(どこだ…そもそも、近くにいるのか?)
だんだん煙も薄れ、視界がクリアになっていく。
痛む体を押さえ、何とか立ち上がる。
そのまま辺りを見るが、あまりの惨状に唖然とする。
「…これはひどい」
爆発の影響か、橋は崩れB-3には行けなくなってしまった。
橋もボロボロで、端に近づくと壊れてしまいそうだ。
しかし、爆弾を投げつけてきた奴の姿は見えない。
(投げつけてきた奴は、あといくつ爆弾を持ってるんだ)
さっきので最後だったのか、それともまだ残っているのか。
アレで最後なら、もう攻撃されることはないだろう。
銃は、おそらく持っていない。持っているなら、わざわざ爆弾を使うなんて回りくどいことはしないはずだ。
しかし、まだ持っているなら厄介だ。
どれほど腕力があるか知らないが、再度投げつけられたらもうかわせない。
「とにかく、ここから離れた方がよさそうだ」
痛む体にムチ打って歩き出す。
右目がダメになり、体もボロボロになんてしまったが、死ぬよりいい。
幸い、右目の出血も、弱まってきている。
(この橋がダメになったと言う事は…向こうに渡る手段は無くなった、ってことか)
これでは、傷の治療もできない。
ホームセンターに行っても、治療器具があるかどうか分からない。
そもそも、こちら側に危険人物がいないと言う確証もない。
今の自分では、応戦どころか逃げることもままならない。
(…ないない尽くしだな…)
無いことをいくら嘆いても、無い物が手に入る事はない。
「…いつの間に、俺より先に?」
「煙だらけなお陰で、近くを素通りするくらい欠伸が出る程簡単だったわ」
「俺を殺す気か?」
「今更そんな事聞いてどうするの」
「質問に質問で返したら駄目だろ」
相手に銃を向けようとするが、体が痛んで素早く構えられない。
「そんなゆっくりな構えで撃てるの?」
「撃つのに構えるスピードは関係ない」
構えている間にも、相手が爆弾のスイッチを入れる。
「それじゃ…死になさい」
…妙だ。異常な程、爆弾の動きが遅い。
相手の動きも、スローモーションに見える。
自分も、精一杯速く動こうとしているのに、ゆっくりとしか動けない。
…自分は、ここで死ぬのか?
死の直前、全てがゆっくり見える事があるとか聞いたことあるが、まさか、これが?
「…もう迷うことなんてないか」
引き金を引くと同時に、散弾が、ゆっくり敵に向かって飛んで行く。
その瞬間、目の前で爆弾が――。
◇
「最期に、こんなことするなんて…」
◆xzYb/YHTdIが死の直前に放った散弾は、忍の胴体にヒットしていた。
出血が酷く、傷口も広いせいで内臓まで露出している。
「こんな状態で、生きてる方がキツいわよ」
もの凄いスピードで意識が遠ざかっていく。
もう、抗ったところで何にもならない。
(剛…今そっちに…)
【◆xzYb/YHTdI@非リレー書き手 死亡】
死因:爆死
【大岩忍@オリジナル 死亡】
死因:射殺
※B-2の橋が壊れました。
最終更新:2011年07月26日 21:28