44話 サムライハート
「放送が終わった、か」
坂田銀時はC-4をうろついていた。
放送を聞き終わり、色々と思う所があるのかうかない顔をしている。
それも当然である…残りの人数が自分を入れて10人と言うのだから。
「新八も死んで、まさか真選組の奴らも死んじまうたぁな…」
正直言ってこれはショックを隠しきれない。
「仲間を早いうちに探さねぇと…」
近くにある施設は学校だ。
そこに行くしかないのだろう。
施設の大きさは申し分ない。
きっと味方が集まっているに違いない。
「行くか……」
◆ ◇
「皆が死んだ、だって?」
音無結弦は自分の耳を疑った。
名簿を見ていることに驚いていたが、まさか死んでいるなんて思ってもいなかった。
全員死にそうにないような人間だったはずなのに。
「……でも、逆に好機だ」
みんな死んだ事で、もう戸惑う必要もない。
全員殺せば、俺の勝ちなんだ。
「……奏、もう少し待っていてくれ…」
そこで音無が周りの異常に気がついた。
空が漆黒に染まっていたのだ。
先ほどまで橙色の空だったのに。
「…………気味が悪い」
しかし何故か視界は悪くなかった。
歩き出そうとしたところに、一人の男を見つけた。
銀色の天然パーマ、だるそうな感じに歩いているように見える。
音無は次の標的を定めた。
「……あと9人殺せばいいんだ……」
近付くとともに鼓動が高まっていくのが分かる。
あと少しだから緊張でもしているのか。
それなら情けないとしか思えない。
「………いまだ!」
バンバンバン、と三発の銃弾が飛ぶ。
標的に飛んでいくのを確認して音無は勝ちを確信した。
しかし、そのまま音無の思惑通りとはいかなかった。
銀時は虎鉄Z-IIを抜いて銃弾を二つはじく。
一発ははじき損ね、肩に傷を負ってしまった。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「な、何!?」
傷も気にせずこちらに近寄ってきたのが分かった。
音無は発砲しながら逃げることにした。
一発撃つ、しかし当たらない。
「くそ、くそ……」
今度は二発、しかしそれも避けられる。
段々命中率も悪くなってくる。
焦りと疲れのせいなのだと分かるがどうしようもない。
音無が撃ち続ける、しかしそこで弾切れが起こる。
急いでリロードしようとするが、そこで銀時が音無に追い付いた。
「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
銀時が音無に斬りかかる。
音無は避けようとするが足が動かなかった。
何故だか分からないが、最後に声が聞こえてきた。
もう頑張らなくていいよ、そんな声が。
この声には聞き覚えがある。
音無は最後に血だらけの口からこんな声を漏らした。
「かな、で……俺は、もう頑張らなくて…いいん、だ…」
◆ ◇
「訳わかんねぇ…何なんだあの男」
坂田銀時は血のついた刀を持ちながら歩いていた。
空は漆黒に染まり、ある建物を強調しているようだった。
「これが、学校って奴か…」
建物を前にすると気味の悪い感じが伝わってくる。
しかし銀時は覚悟を決めたように中に入っていった。
【音無結弦@AngelBeats! 死亡】
【??/C-3八十神学園】
【坂田銀時】
[状態]右肩に銃創
[装備]虎鉄Z-II
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:主催をぶった切る、新八たちの仇を取る。
1:仲間を探す
[備考]
※願いは不明です。
最終更新:2011年07月28日 20:42