story1 それは偶然?必然?
軽木流(かるき ながれ)はB-2の住宅街に立っていた。
あの酷い様で死んだ女の子を思い出す。
自分もあんな風になりたくない。
「まったく…あの男、ふざけたことしやがって」
彼は能力的には強い方だ。
自分から手を加えずに殺すタイプの過負荷である。
その能力については後で説明しよう。
「さてと…じゃあ人でも探しますかね」
「後ろにいるのが気付かないのか?」
「うおっ!?」
後ろに立っていたのは岡本隆平(おかもと りゅうへい)だった。
急にいてびっくりしたのか、転んでしまった軽木を起こす。
「まったく、お互い運が無いよな…」
岡本が話しかけてくる。
「そうだな…なあ」
「ん?なんだよ」
俺は、合言葉を言った。
これが上手く行けば、俺の勝ちとなる。
「わーるどぷらす、でっどえんど」
「!?」
世界が暗転する。
それは死刑宣告であった。
現実→ → →幻想
「あ、あれ……?」
岡本隆平は自分の家にいた。
先ほどまでいた場所にはいなかった。
「な、なんだ夢かよ…良かった」
そう思うと安心してくる。
なんてひどい夢だったのか、そう思うと腹が減ってきた。
安心すると腹が減るというのは本当なんだなと思う。
「おーい、お袋ー…何かない…ってうわああああああああああああ!!」
目の前に広がっていたのは彼の家族の死体。
あってほしくなかった、あるはず無いと思っていた場面だった。
彼はふらふらとした足取りで家族の死体に触れる。
「うそ、だろ…おふく、ろっ」
起きあがってきた。
死んでいなかったのだ、良かった…とは思えない。
すぐにでも救急車を…と思ったら、親が目を見開いてこっちを見てきた。
「おふ、くろ……?」
「グ、ガアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
親は岡本の喉をかみちぎった。
岡本は倒れ込む。
恐怖で頭を支配する。
もう嫌だ、もう嫌だ、もう嫌だ、もう嫌だ、もう嫌だ、もう嫌だ
もう嫌だ、もう嫌だ、もう嫌だ、もう嫌だ、もう嫌だ、もう嫌だ
助けてくれ助けてくれタスケテクレ
現実← ← ←幻想
「ぐ、ははははははあはあははっは!!」
岡本は狂った。
その幻想により、狂わされた。
彼の眼に映るのは、化物だけだ。
全てが化物に見えるという状況の中、彼は動き始めた。
【夜/B-2住宅街】
【岡本隆平】
[過負荷]<月光憑依(ウロボロスファントム)>
[状態]発狂
[装備]
[所持品]基本支給品、不明支給品(1~2)
[思考・行動]
基本:化物を殺す。
[備考]
※精神異常により周りが化物(ゾンビ)に見えるようになりました。
場面転換…
「よし、成功したな…」
軽木は陰で岡本の姿を見ていた。
彼の能力は簡単に言えば精神に鑑賞する能力だ。
それを使い、上手く駒を増やしたのだ。
「それじゃあ、行きますかい」
ここに、能力に埋もれた男が行動を始める。
【夜/B-2住宅街】
【軽木流】
[過負荷]<錯誤(ネガティブインストール)>
[状態]発狂
[装備]
[所持品]基本支給品、不明支給品(1~2)
[思考・行動]
基本:周りを利用して優勝する。
1:最高に良い駒が欲しい。
<過負荷紹介>
【錯誤(ネガティブインストール)】
軽木流の過負荷。
キーワードを構成して、相手の精神にその状態を見せる能力。
今回のように発狂させるだけでなく、自殺に追い込むこともできる。
【月光憑依(ウロボロスファントム)】
岡本隆平の過負荷。
月光の力を自分に取り込み、相手の能力を奪う。
しかし夜で満月でないと使えないので超不便。
最終更新:2011年08月01日 21:11