「…爆発音?」
何処からか、爆発音が聞こえてくる。
1回目からちょっと間を開けて、2回目が聞こえてくる。
「…関係無いか」
それよりも気になるのは、目の前の集団。きっと、全員驚いているだろう。
何せ、返り血浴びた男が、仁王立ちしてるんだから。
むしろ、これで驚かない奴なんているのか?
まあ、いようがいまいが関係無い。どのみち、殺す事には変わりはないんだから。
見た所、強そうなのは2人。
「それじゃ」
最初から、強そうな奴狙いで行く。
「あああっ!」
「うおおおっ!?」
片方の女は仕留めたが、もう片方はなんとかかわしたようだ。
この2人が怯んでいる内に、弱い方を襲う。
「う…撃て!撃つんだ!」
「そんなこと言っても…手が動かないんだよ!」
ビビってるのか、それとも演技か?
どっちにしても、意味のないことだ。
「死んで貰おうか」
ダダダダッ、とSCARが火を吹くと同時に、ザコの1人が崩れ落ちる。
せっかく銃を持っていたってのに、自分の弱さが、死を招くんだ。
「そんな…俺は…ここで…」
最期に、蚊の鳴くような声で呟いた後、そいつは動かなくなった。
素早く空になった弾倉を取り変え、呆然としている筋肉野郎にブチ込んでやる。
一言も発することも出来ずに吹き飛ばされ、そのまま息絶える。
「あと2人…いや、実質1人かな」
「…いいえ、2人よ」
驚いて振り向いた瞬間、眉間に銃口が押し当てられる。
あの2人を殺すのに集中しすぎたせいか、いつの間にか背後に回り込まれていたようだ。
「…しまった…」
「怪我だけなら武器没収で許してやろうと思ったが…今回はそうもいかねえ」
「…っ」
死を覚悟した。
その瞬間。
「うっ…」
出血のせいか、女がフラつく。
その隙を、見逃すはずが無かった。
「悪いな…俺の勝ちだ」
零距離で全弾全て撃ち込む。
その勢いで、女が吹き飛ばされる。
「もう許さねえ!」
男の怒号が聞こえたと同時に、自分の頭を何かが貫通していた。
意識が消える一瞬、最期に思ったのは…これから、自分なしで生きて行く妹の事だった。
(由美…子…)
◇
「おい、しっかりしろ!!」
もはや虫の息の状態の彩子を抱える。
体の至る所に被弾し、特に腹部の傷が酷い。
すぐにでも治療しなければ危険だが…治療器具なんて持っていない。
もしも持っていたとしても、この傷では治せるかどうか分からない。
「私の怪我…どんな感じ…?」
「……酷い」
「そこは…嘘でも、大したことないって…言うとこでしょ…」
「悪いな…気がきかなくて」
会話している間にも、出血量は増して行く。
もう殆ど意識も無いのだろう。
無意識に近い状態で、彩子は和也の手を握ってくる。
「貴方は…必ず、生きて…帰ってよ…」
「…ああ」
手を握ってくる力が、急に無くなる。
それが、どんな意味を持つかは、考えなくても分かる事だった。
「くそっ…畜生…」
【一日目・深夜/A-3】
【野村和也@自己満足ロワリピーター】
[状態]:健康
[装備]:コルトパイソン(5/6)
[所持品]:デイパック、血濡れの紙切れ
[思考・行動]
基本:自分の知識を活かし、このゲームを壊す。
1:何てこった…畜生
※A-3に4人の支給品が散らばっています
【守谷彩子@自己満足ロワリピーター 死亡】
【斉藤卓造@オリジナル 死亡】
【小林竜二@オリジナル 死亡】
【矢部翼@オリジナル 死亡】
死因:射殺
最終更新:2011年08月02日 22:35