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戦々恐々

さっきまでの風景と全く違う風景が、目の前に広がっている。
辺りを、ほんのり月の光が照らしている。月の光できらきら光る海が美しい。
こんな状況でもなければ、海でも眺めてゆっくりするのだが…。

(今はそんなことやってる場合じゃない)

さっきまで一緒にいた◆YR7i2glCpAと…確か、お守りを貰った人だったか。
その2人は、今この近くにはいない。お守りを貰った人は、別にどうでも良いが…。
◆YR7i2glCpAと離れたのは、正直好都合だった。

(勘が鋭いからな…下手に行動すれば、すぐに足元を掬われそうだし、離れ離れになって良かった)

とりあえず、改めて支給品を確認する事にした。
…ランダム支給品以外は、何が入っているか粗方想像がつくが。
どうせ、ルールも別に変わり映えしないだろうと思い、PDAで確認するのは地図と名簿のみにしておいた。

(…驚いたな…自分が2人か。まあ、別段気にする事でもないか)

第一、最後残っていられるのは1人だけだ。
自分が2人いようが関係ない。いくら自分でも、邪魔するなら殺害することも厭わない。
それが、バトルロワイアルと言う物だ。

(さて、肝心の武器は…)

出て来た武器らしきものは、警棒のような物と小さな容器に入った液体。
説明書には、「特製特殊警棒」と「消毒用アルコール」と書いてある。
こっちのアルコールはどうでもいいが、この警棒に興味を惹かれる。

「何々、【特製特殊警棒:スタンガン機能付き警棒。】…シンプルだな」

シンプルなのはありがたい。
ゴチャゴチャ書かれて、ややこしかったら確認するだけで手間を取られてしまう。
大体ゴチャゴチャと書かれている物は使い方とかも複雑だったりするが…。

「とはいえ、これだけじゃ表立っての行動はキツいな…」

やはり、表向きはゲームに乗らないようにしておいた方がよさそうだ。
そっちの方が、油断して近づいてくる人間も多いだろう。
しかし、中には鋭い人間もいるだろう…。現に、1人鋭い人間を…自分は、知っている。

(…できるだけ、出会わないようにしたいけど…そうもいかねえだろうな)
「うん、確かにそうはいかねえな」
「誰だ!?」

いきなり、誰かの声が聞こえてくる。
その声は、自分も良く知る声だった。

「…6L氏か。何で生きてるんだ?」
「何ではねえだろ…生きてちゃ悪いか」
「別に」

…好都合だ。
あっちがどう思っているかは分からないが、同じ書き手なら信用を得られる確率が高い。

「先手必勝!」

突然、ヒュッと風を切る音が聞こえた。
一体なんだろうか、と思った時にはもう遅い。
意識を失うその一瞬、最期に見た物は。

(…え…)

切断面から盛大に血を吹き出しながら倒れる、自分の体だった。






「…気絶しちゃったか」

無理もない。
自分が死ぬ『幻覚』を、いきなり見せつけられたのだから。
並みの人間なら、発狂モノだ。

「ま、大丈夫だろ…どうなろうと、俺には何の問題もないし」

おもむろに中空を指でなぞる。
すると、突然なぞった場所に扉が現れる。

「これ使ったのは…あのとき以来だな」

とりあえず、まだまだ使えるようで安心した。

「全く、帰ったらC-conに文句言わねえとな。どこに主催者を参加者として参加させるロワがあるんだ」


【一日目・深夜/G-6】
【◆8nn53GQqtY@途中参加者】
[状態]:健康、気絶
[装備]:特製特殊警棒
[所持品]:支給品一式、消毒用アルコール
[思考・行動]
基本:表面上は乗っていないように偽る。
1:(気絶中)

【◆6LQfwU/9.M@非リレー書き手】
[状態]:健康
[装備]:不明
[所持品]:なし
[思考・行動]
基本:ゲームの進行でも手伝うか
1:帰ろ…

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最終更新:2011年08月12日 16:19
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