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タクシードライバー

「やっと着いたな」
「ああ……すまないな」

病院を出て、ずっと歩きっぱなしだったが、ようやく新富製薬に辿り着いた。
休む間もなく、内部の調査に取りかかることにする。

「どこから探すつもりなんだ?」
「本棟は別に調べなくても大丈夫だ。それより、先に調べたい所がある」

そう言って、先にズンズン歩いて行く須藤。
……とはいえ、何か起こったらすぐに駆けつけられる距離ではあるが。
そもそも、相手は杖をつきながら歩いているのだ。
そんな状態で出せるスピードくらい、大体予想がつく。

「もしかして、アレか」
「そうだ……新薬研究棟と呼ばれている」

外から見るだけでは良く分からないが、かなり小さい。
あんな狭い所で、研究なんかできるんだろうか?
それとも、地下室とかがあるのだろうか。

「でも……扉、閉まってないか?」
「もしかしたら、施錠されているかもしれない」
「まあ、新しい薬を開発するような所を、厳重にしとくのは当然か」

会話を交わしながらも、新薬研究棟へ近づいて行く。
そして、ドアノブに手をかけるも……やはり開かない。

「これ、カードキーの読み取り機みたいだな。カードキー、持ってるのか?」
「いや……持っていない」
「だったら、ここは開けられそうにないな。銃で撃って壊す方法もあるが……」
「いや、それはやめておいた方がいいだろう。その程度で、壊せるとは思えない」

確かに、もし撃って壊せなかったら……。
弾の無駄にもなるし、もしも跳ね返って来て、自分や須藤に当たるのも……。
潔く、扉の破壊は諦めることにした。

「もう、新富製薬を出るか?それとも、他の所を調べるか?」
「もう1か所だ……もう1か所、調べたい所がある」






「温室か?薬の材料にでもすんのかな」
「そんな所だ。調べたいのはそこじゃないが。この水路を見てみろ」
「水路?」

須藤の指差す先を辿ってみる。
外から温室内に入ってきている、小さな川のような水路。
その先は、壁に通じているが……その奥に、地下道のような道がある。

(何だ……?何かあるのか?)

この先に何かあるのか、と聞く前に、須藤は歩き出していた。
慌てて、自分も後を追う。

「何かあるのか?」
「何があるかまでは分からないが、ちょっと気になってな」
「そうか……」

言われるがまま、地下道を進んで行く。
途中、天井が崩れたのか道が塞がって通れない場所もあった。
戦闘で壊れたのかとも思ったが、辺りに何の痕跡もない事から、戦闘による物ではないと分かった。
となると、最初から崩れていたと考えるのが自然な気もするが……。
一体何故、壊して道をふさぐ必要があるのだろうか。
何か、見られたくない物でもあるのだろうか。

(見られたくない物があるにしても、わざわざ天井を壊して塞ぐか?普通)

こんな状況自体普通ではないが、まあそれはいいだろう。
地下道はほぼ1本道で、すぐに行き止まりが見える場所まで来てしまった。

「あっちは行き止まりだな。じゃあ次はこっちか?」
「そうだ」

自分達から見て左側に、階段がある。
ゆっくり階段を上がって行くと、地下道とは違った1回り広い場所に出た。
そこで目に付いた、1つの妙な物。

「なんだこれ。何か入ってるのか」
「分からない……」

黄色と黒の警戒色の鉄骨と、それに包まれた円筒状のコンテナ。
一体これが何なのか、良く分からない。
何が入っているのかも、分からない。

「とりあえず、今は置いておこう。それよりも、先に」
「ああ」

詳しく調べることもできないので、仕方無く放置して先に進む。
奥にある階段を更に登り、奥まった空間へ入って行く。

「おい……タクシーか、アレ」
「確かに、タクシーだな」
(タクシーか……あの男は……)

自分の部下、本多と一緒に編集部へ来た男。
名前は分からないが、あいつもタクシーの運転手のようだった。
あの男も、ここにいるのだろうか?

「鍵も付いてるな……貰って行くか?」
「乗って行くのは構わないが、どうやって外に出す?」
「俺が運転しよう」

とりあえず2人でタクシーに乗り込む。
タクシーと言っても、結局普通の車だ。運転方法は変わらないだろう。
商売のために運転するわけでも無い。

「大丈夫か?」
「……何とかなるさ」

少しの不安もあるが、細かいことを気にしているヒマも無い。
一抹の不安を胸に、車のエンジンをかけた。

「次はどこに行くんだ?」
「そうだな……北東の方に街がある。そこに行ってみよう」


【一日目・深夜/D-2:新富製薬:修理工場前】
【須藤真幸@絶体絶命都市2】
[状態]:健康
[装備]:なし
[所持品]:支給品一式
[思考・行動]
基本:この「実験」の真相を解く。
1:タクシーを利用し、北東の街に向かう。

【◆ymCx/I3enU@非リレー書き手】
[状態]:健康
[装備]:タキシード、デザートイーグル(7/7)、柘植のタクシー@絶体絶命都市2
[所持品]:支給品一式、デザートイーグルのマガジン×3
[思考・行動]
基本:ゲームには乗らない。
1:須藤を護衛しながら、北東の街へ向かってみる。
2:……上手く車出せるかな。

≪支給品紹介≫
【柘植のタクシー@絶体絶命都市2】
新富製薬・修理工場前に放置してあったのを◆ymCx/I3enU達が発見、使用した。
カーラジオやカーナビ、料金メーターが付いているが、作動しているのは料金メーターのみ。

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最終更新:2011年09月03日 22:09
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