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正直者が馬鹿を見る時代

「……ふう、やっと気分が落ち着いてきたか」

道を歩きながら、額の汗を拭う。
さっき目を覚まし、ずっと行く当ても無く道を歩いていた。

(胸糞悪い……あの幻、悪趣味にも程がある)

あまり思い出したい事ではないが、さっきの光景が頭に浮かんでくる。
いきなり現れた◆6LQfwU/9.M。
話しかけようとした瞬間、刎ねられた自分の首。
そして、血が吹き出ている自分の体を眺めている自分。
……忘れようにも、脳裏に焼き付いて取れない。

「……くそ……」

本当に、あれは何だったんだろうか。
何か、幻覚を見せる様な武器でも持っていたのだろうか?
それとも、もっと他の方法で……?
分からない。
そもそも、あんな幻覚を見せる必要はあったのだろうか?

(考えても仕方無い。本人を捕まえて聞くしかないな)






「一体……どうすれば」

街を出て、当ても無く彷徨う篠原。
誰かを頼ろうにも、知り合いどころか誰にも会わない。
一体、どうすればいいのだろうか。

「ここがどこだかも、良く分からないし。誰もいなさそうだし」

辺りを見回しても、ポツポツ街灯の光が目に映るだけで、何もない。
誰かが歩いてくる様子も……いや、誰かが歩いてくる。
足取りは重く、フラついてはいるが今にも倒れそうと言う程でもない。

「おーい!」

大声を出し、歩いてくる相手に呼びかけてみる。
相手も、この声に気づいたようで歩調を早めてこちらに向かってくる。

「大丈夫ですか?体調が悪いように見えたので……」
「……済まないな」

とりあえず、自分の肩を貸す。

「一緒に、近くの街まで行きましょう。そこで、体調が良くなるまで休みませんか」
「ああ……そうしよう」






◆8nn53GQqtYは、内心ほくそ笑んでいた。
また、自分の盾になってくれそうな人間に出会ったからだ。
見るからに、善人そうなこいつは、前の奴より役に立ってくれるだろう。

(武器は持って無さそうだが、贅沢は言ってられねー。誰もいないよりましか)

今度は、頭の回る人間もいない。
暫くは、自分の本性を見破られずに済むだろう。
しかし、武器を持っていないのは少々キツい。
自分も、大した武器は持っていないのだ。
戦闘となると、力負けするかもしれない。

(ま……そこは、おいおい考えて行くか)

【一日目・深夜/F-4】
【篠原一弥@絶体絶命都市2】
[状態]:健康
[装備]:なし
[所持品]:支給品一式、デコーダー@S.T.A.L.K.E.R.
[思考・行動]
基本:人殺しはしたくない。帰りたい
1:この男を、近くの街まで連れて行く。
2:佐伯優子に会えたら、幾つか質問したい

【◆8nn53GQqtY@途中参加者】
[状態]:健康
[装備]:特製特殊警棒
[所持品]:支給品一式、消毒用アルコール
[思考・行動]
基本:表面上は乗っていないように偽る。
1:こいつを出来る限り利用したい
2:マシな武器が欲しい

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最終更新:2011年09月03日 23:18
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