16:守備を固めよ
墓場の真横に建つ木造家屋。
古びていて長い事誰も住んでいないと思われるその家の中に二人。
黒豹の獣人の青年と紫色のドラゴンの青年がいた。
「なあ、フーちゃん」
「やめてくんない? その呼び方」
「いいじゃんよ」
「……何?」
「スケベ、しようや…ゴフッ!」
紫竜フーちゃんことフーベルトゥスによる殴打を頬に受け黒豹獣人ジョン・ブラナーは床に倒れ込む。
「言ってんだろ! 俺そう言う趣味ねーから! マジやめてくんない!?」
「いてて……俺は諦めないぞ」
「諦めろよ……頼むから諦めてくんない」
「……まあそれはそれとして、これが俺達の支給品な訳だが」
「……うん」
床の上に置かれたそれぞれの支給品。
ジョンは金槌。
フーベルトゥスはペンナイフ。
「……貧相だな」
「……無いよりマシだと思うけど」
「金槌か……俺小学校の頃金槌の柄をケツに入れてオ*ってたわ」
「やめてくんない?」
「とりあえずお互い知り合いもいないだろ、下手に動きまわって襲われるの勘弁だし、
ここにしばらく隠れてようぜ」
「ええ? こんな何も無いし埃っぽいし……」
家屋、と言うより廃屋と言った方が良いかもしれない、二人が現在いる建物は、
内部には家財道具や調度品の類の物が殆ど無く、畳が敷いてあったと思われる部屋は、
畳が外され壁に立て掛けられており床板が露わになっている。
正直、余り長居はしたくない場所だがジョンはなぜかニヤニヤと笑みを浮かべていた。
「いいや、フーちゃん」
「ぎっ……何よ」
「二階にお布団があっt」
「死ねっっっ!!!」
紫竜のストレートが黒豹を綺麗に吹き飛ばした。
【早朝/C-6墓場・墓場脇の廃屋】
【ジョン・ブラナー】
[状態]:左頬が腫れている
[所持品]:基本支給品一式、金槌
[思考]:殺し合う気は無い。フーちゃんと***したい。
【フーベルトゥス】
[状態]:健康
[所持品]:基本支給品一式、ペンナイフ
[思考]:殺し合う気は無い。ジョンに注意(性的な意味で)。
【ジョン・ブラナー】
黒豹獣人の留学生。20歳。アメリカ風国家出身。
流暢に日本語を喋る。ホモ。
【フーベルトゥス】
紫竜の青年。22歳。~くんないが口癖。
基本的に面倒事が嫌いで協調性が低い。
最終更新:2012年07月06日 22:52