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後悔先に立たず

6:後悔先に立たず

桃髪のエルフの少女、イヴは道路脇の草むらの中に身を潜めていた。
道路を歩いて来る人間の青年。
彼女の標的はそれだった。
その手に握られているのは金槌。
そして青年が近付いてきた時、イヴは草むらから飛び出し金槌で青年に襲い掛かる。

「うわ!?」

しかし不意討ちだったにも関わらず青年は寸での所でイヴの攻撃を躱した。

「死ね! 死ねぇ!」

イヴは我武者羅に金槌を青年に向けて振り回し続ける。

「おい、あぶっ……やめろって! おい!」

青年は何とかエルフ少女と対話を試みるが相手は全く話を聞いてくれそうに無い。

「やめろって!!」

業を煮やした青年は金槌を振り下ろすイヴの手を掴み、
そのまま背負い投げで投げ飛ばした。
不意を突かれアスファルトに強か背中を打ち付けたイヴは呼吸困難に陥り、咳き込む。
その隙に青年はイヴの持っていた金槌を奪い取った。

「ゲホッ、ゴホッ……!」
「はあ、はあ……これは預からせて貰うからな」
「! ちょっと……」

取り返そうとしたイヴに、青年は金槌を突き付ける。

「悪いけど、俺もまだ殺される訳にはいかねぇんだよ」

しばらくイヴの事を睨み付け、青年はゆっくりと後ずさりし、そしてイヴが何もしてこないと判断すると、
イヴに背を向けて歩き去ろうとした。
だがイヴはまだ諦めない。
近くに大きめの石が落ちていたのを見付け、それを拾い上げ、青年の背に向かっていく。
そしてその後頭部目掛けて石を振り下ろそうとした。

「!!」

しかし直前でまたしても青年は気付く。
振り向きざまに金槌を薙ぎ払う。

ガスッ

「あ゛ぁっ!?」

イヴの石を持った腕に命中した。
普通に考えて成人男性の力で薙ぎ払われた金槌の一撃が女性の細腕に当たればただでは済まない。
苦鳴をあげイヴは石を落とし、痛みに悶える。

「このっ……!」

青年は怒りに任せてイヴの頭部目掛け金槌を振り下ろしてしまった。

ガンッ!!

鈍い音が響く。
イヴは卒倒し、しばらく地面で悶えていたが、やがて動かなくなった。
頭から夥しい量の血液が流れ出しアスファルトを赤く染める。
ここに来て青年――宮本春樹は我に返る。

「……あ……ああ」

怒りに任せて他人を殺してしまった。
殺さなければ殺されていたかもしれない。
正当防衛かもしれないが、それでも他の参加者を殺害したと言う現実は春樹に重く圧し掛かる。

「く、くそっ……!」

悪態をつき春樹はその場から足早に去った。
自分が殺したエルフ少女の死体をさっさと視界の外に追いやりたかった、忘れたかった。


【イヴ@美女と野獣のオリキャラでバトルロワイアル  死亡】
【残り86人】


【早朝/C-4道路】
【宮本春樹@俺得バトルロワイアル5th
[状態]動揺、罪悪感
[持物]基本支給品一式、金槌、???
[行動]殺し合う気は無い。クライヴを捜す。レオポルトには警戒。
[備考]原作死亡後からの参戦。

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最終更新:2012年09月08日 21:58
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