かつて仮面ライダーディケイドとの戦闘の結果、塵になってしまった男、アポロガイストは自らに支給されたカードデッキを眺めていた。
「これがカードデッキか、」
アポロガイストは自分のカードデッキを舐めるように見ている。
彼に配られたのはシザースのデッキ、彼はそれをポケットにしまう。
「後の武器はこのスタンガンだけだったか、」
彼のカバンにはスタンガンも入っていた。
これは制限時間ハンデを切り抜けるために配られた物である。
「さてと、我に新たな命を与えた者達が誰かはわからんが、そいつのために私は今から世界にとって迷惑な存在となる!!」
そう高らかに宣言し歩き出したアポロガイスト、
しかし彼の足はホグワーツ城の前で止まった。
「あんたはこの戦いに乗るつもりか?」
特徴の無い、何処にでも居そうな男。強いて言えば青白い顔をした男、鈴木正一郎が彼の目の前に立っていた。
「そうだとも!もしや貴様、仲間に入れて欲しいのだな?」
「いや、違うねえ、俺は正義を実行するためにこの戦いに乗った奴を殺す。」
鈴木から発せられるただならぬ殺気
そしてそれに立ち向かおうとするアポロガイスト
「アポロチェンジ!」
アポロガイストはアポロチェンジをすることで怪人体に変身できるのだが、、、
「姿が、変わらないだと!?」
アポロガイストの姿は怪人体に変わらなかった。
「何をしているんだ?」
「う、うるさい!こうなったらシザースの力を使おう、変身!」
カードデッキをバックルに装填しアポロガイストの体はメタリックオレンジの蟹の戦士、仮面ライダーシザースに変わる。
「それがライダーの力ってやつか、変身」
鈴木の体は茶色でガゼルの様なデザインの戦士、仮面ライダーインペラーに変わる。
「俺の正義とお前の悪、どっちが強いか勝負だ!」
「受けて立とう!この宇宙一迷惑な存在であるこの私の力!今ここに証明してやろう!」
2人の戦士の戦いが始まると同時に同じハリーポッターエリアのホグズミード村入口付近でも2人の参加者が対峙していた。
「あんた名前は?」
「俺の名は桐山和雄だ、」
「そうかい、俺は太田太郎丸忠信さ、よろしくな、それよりあんたはこのゲームには乗るのか?」
「太田よ、俺には時々何が正しいかわからなくなるんだ、」
桐山和雄は突如コインを取り出しコイントスを始める。
「表が出たら主催者を倒す、そして裏が出たらゲームに乗ると、」
咄嗟に太田は身構える。
「で、どっちが出たんだ?」
「裏だ、よって俺はゲームに乗る、」
桐山はまず刀を太田に振るう
「そうか、悪いが俺もゲームに乗らせてもらうぜ、」
両者ともカバンからカードデッキを取り出す。
「「変身」」
二人とも緑色の戦士に変身する。
桐山和雄は機械的な牛のデザインの戦士仮面ライダーゾルダに
太田太郎丸忠信はカメレオンの騎士のようなデザインの戦士仮面ライダーベルデに変身する。
「はっ!」
ベルデの拳とゾルダの拳がぶつかり合う、
普段から人を奴隷にするなどの悪人の様な行動を取る正しく悪の太田太郎丸と憲法使い杉村に悪魔と表現された男桐山和雄の戦い
そして悪の組織の幹部、つまりは悪のアポロガイストと正義を貫く男鈴木正一郎の戦いが今始まろうとしていた。
最終更新:2019年01月04日 11:40