「あれ、ここは?」
「ここはさっきと同じお土産屋さ、」
「日和さん、、、」
「大丈夫、変なことはしてないから」
小鳥遊紡は自分の支給品などがないことに気がついた。
「私のカバンはどこですか?」
「それは全部僕が持ってるよ、」
小鳥遊紡は遠野を睨みつける。
「大丈夫、変なことはしてないから、」
「変なことも何も秋也さんを殺したじゃないですか。」
「あれは郁弥が生き残るためだよ、僕は郁弥を生き残らせたい、ただそれだけなんだ。」
「誰か1人のために他の人を殺すなんて、あなたおかしいですよ!」
小鳥遊は遠野への怒りをぶつける。
「僕はいつだっておかしいよ、それよりも、これが何かわかりますか?」
遠野が手に持っていたのはデリンジャーと拡声器である。
「小鳥遊さんには今からこの拡声器で他の参加者達を呼んでもらいます。特に牙王さんをね、」
「そんなことして、どうするつもりなんですか?」
「牙王に僕と郁弥以外の参加者全員を殺してもらうのさ、全員殺し終わったら後は僕が殺せばいいからね、」
遠野はデリンジャーを向けながら言う、
「じゃあ早速来てもらおうか」
「そんなの、、、嫌ですよ」
「君、自分の状況わかってる?装備も何も無いのにどうやって僕に抵抗するんだい?」
遠野が小鳥遊にデリンジャーをつきつける。
「でも、そんなことしたら郁弥さんが、」
「うるさい!」
遠野が小鳥遊紡の頬を殴る。
「郁弥はわかってくれないんだよ、助けてくれたのが僕だって、それが人魚姫の運命だよ。」
「でも、私は嫌です!戦いに陸さんも巻き込みたくないですし、こんなところで死ぬわけには、いきません、」
遠野は小鳥遊紡の首を掴み立たせる。
「じゃあ、もういいよ、ここで死んでもらうよ」
遠野の表情が暗くなったように小鳥遊紡は感じた。
「日和さんはなんでこんなことをするんですか?」
「決まってるじゃん郁弥のためだよ、」
「でも郁弥さんは日和さんに人を殺して欲しいと思ってるんですか?」
「そ、それは、」
「人を殺して喜ばれるなんてことは絶対にありません、今ならまだ間に合います、」
突然遠野日和が叫ぶ
「間に合うわけないだろ!2人も殺したんだぞ!もう後戻りなんてできないよ、誰かを殺して郁弥を守る道しか僕にはないんだ。」
遠野日和の目には少し涙も見え、声や表情も少し悲しそうに見えた。
「殺されたくないならいくぞ、メガホンを持って外に出ろ。」
遠野日和がデリンジャーを突きつけて言う。
「日和さん、、、、」
小鳥遊紡の表情にも悲しみなどの心情が現れていた。
(こうなったら陸さんや他の皆さんが来ないように言わないと、、、)
数分ほど歩いて彼らは4Dシアター前で止まる。
「じゃあ始めようか」
「本当にやるんですか?」
「そうだよ、戦いを止めるように呼びかけてくれたら皆来てくれるからね、」
(お父さんこんなところで死んでしまってごめんなさい、万里さん今までアドバイスなどありがとうございます、どうかアイドリッシュセブンをお願いします、楽さん、天さん、龍之介さん、もっと話したかったです。陸さん、一織さん、大和さん、三月さん、環さん、壮五さん、ナギさん、覚悟はもう決めました、私がいなくなってもがんばってください、皆さん今までありがとうございました。)
覚悟を決めた小鳥遊紡は拡声器を手に持つと叫び出した。
『皆さん!私は小鳥遊紡です!私は今遠野日和という人に利用されています!今私の声がするところに来ると殺されてしまいます!だから来ないでください!絶対に来ないでください!陸さん、今までありがとうございました!さよなら、陸さん』
このアナウンスは一発の弾丸によって終了した。
「どういうつもりですか、紡さん」
親の仇を見るような表情で遠野日和は肩から血を流し、目からは涙を流している小鳥遊紡を見ていた。
「日和さん、、、私にも命をかけて守りたい人がいました、その人にここに来て欲しくなかったからです。ただそれだけなんです。」
「紡さん、、、」
遠野日和の目からも涙が流れている。
(皆そうなんだ、守りたい人がいて、その人のために生きてる、僕はそれなのに自分の分だけでそういう人達を殺していたのか)
自分が殺した倉沢ほのかと七原秋也の顔が頭に浮かぶ。
倉沢ほのかは自らの恋人のために戦いに身を投じ、七原秋也は小鳥遊紡を守るために全力で戦っていた。
「僕は、どうすればいいんだ、、、」
「決まってるだろ、俺に喰われたらいいんだよ、」
「あなたは、、、」
2人の前に牙王が現れる。
「まずは眼鏡の方から喰ってやるぜ」
刀を構えた牙王が日和の方へ走り出し、突き刺そうとする。
「避けてください!」
遠野日和は呆然と立ち尽くし刀が刺さるのを待つだけの状態と思われたが違った
「紡、、、さん、、、」
直前に小鳥遊紡が押しのけていたのだった、
がしかしそのせいで小鳥遊紡の腹部からは血が流れていた。
「日和さんは、本当は友達を思う優しい人なんです、、、だからきっとやり直せます、どうか郁弥さんのために、、、罪を償って、郁弥さん達を守ってあげてください。」
「遺言はそれだけか?」
牙王が刀を小鳥遊紡から引き抜く。
(どうか生き残ってください、、、陸さん、、、)
小鳥遊紡の意識は遠のき、長く、深い、二度と覚めない眠りへと誘った。
「さて、次はお前だな。」
牙王が刀を構えた時だった
「くっ!」
一発のデリンジャーの銃弾が牙王の右腕に当たった。
「あんただけは、何がなんでも倒してやる!」
遠野日和と牙王が向かい合う。
「「変身!」」
ガイの鎧を纏った遠野日和と王蛇の鎧を纏った牙王の戦いが始まろうとしていた。
状態表
4Dシアター前 午前3時半
【遠野日和@free!dive to the future】
【状態】ダメージ小 アビスに30分間半変身不可能 仮面ライダーガイに変身中
【時系列】第6話終了後(桐嶋郁弥と喧嘩後)
【装備】カードデッキ(ガイ、アビス、タイガ)
【道具】支給品一式×2 不明支給品 煙玉×3
【思考・状況】
0、奉仕マーダー(桐嶋郁弥)
1、目の前の牙王を倒す
2、小鳥遊紡の言葉により迷いがある
【牙王@仮面ライダー電王】
【状態】健康
【時系列】死亡後 仮面ライダー王蛇に変身中
【装備】カードデッキ(王蛇) 刀
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、牙の王として全てを喰らう
1、目の前の遠野日和を喰らう
小鳥遊紡死亡残り8人
最終更新:2018年12月11日 22:20