最後の最後

「あー、もう5人以下かー。ちゃちゃっと優勝者決めてくれー」
何処かから謎のプログラマの声がする。
「ああ、もう時間無いんで放送するぞ!早いけど」
…聞いたことの無い声も聞こえて来た。
「死亡者いくぞー!前の放送から今まで死亡した参加者は…
◆Right//mko
阿部高和
矢島透
パフェニー
◆PURIN//46E
ビリー・ヘリントン
守谷彩子
木吉カズヤ
イチロー
チルノ
vもんが
ヴァン・ダークホーム
雷電
07
下痢
ソリッド・スネーク
gumi
うさぎ
不死鳥
…以上19名だ、こんなに死ぬとは予想外だー。」
「次に禁止エリアだが…もうめんどくせぇ、全部10分後に禁止エリアだ!」
信じられないようなことを声の主は言う。
「全部禁止エリアだって…?主催が俺たちを殺しにかかってるのかよ」
穴が信じられないと言う様子で呟く。
「…殺しにかかってなければ、こんなことしないだろ?」
「…!」
聞こえている。
その事実が、2人を凍り付かせた。
「糞っ!何でこんなむちゃくちゃな…ん?」
病院方面から誰かが走ってくる。
「おい、早くこっちに来るんだ!」
叫びながら、紙に何か書いている穴。
「…どうしたの?」
黙って紙を指指す。
『盗聴されてるのは、さっきの事で分かったよな?』
頷くめろりん。
『だから、筆談だ。今から首輪を解除する。30秒あれば余裕だ』
めろりんの顔に希望が蘇る。
『だから、あっちからくる奴…警戒して、こっちに呼ぶんだ。』
無言で頷き、走ってくる男の下へ行こうとするめろりんに、
「これ」
穴は一枚の紙を渡した。


「ああ、人がいた…どうしよう、このままじゃ皆死ぬ!」
さっき貰った紙を2枚広げ、その男に見せる。
『今から首輪を解除する。慌てないで、落ち着いてこっちに来い。』
『首輪解除のことは、口にするな。絶対にするな』
「名前は、何ですか?」
めろりんがその男に訪ねる。
「俺の名前は、野村和也だ…。」
紙を見て少し落ち着いたのか、息も少し整っている。
そして2人は穴の下へ向かった。

(これで…よし、と。ここに情報を入力したらOKか)
一息つく穴。
『本当に、大丈夫なんですか』
まだ心配そうな顔で訪ねる和也。
それに自信たっぷりの顔で頷く穴。
何やらキーボードの入力をし、画面に文字が表示される。

≪参加者是全員の首輪を解除しますか? Y/N≫

『やった…。これで首輪が外せるの?』
だが、穴は首を横に振りさらさらと文字を書く、
『これは…罠だ。ここはNOを選ばないと爆発する。』
『だが、プログラムはすでに書き換えている。問題ない』
穴は“YES”を選択する。

≪首輪を解除しています、お待ち下さい≫

30秒程しただろうか、その場にいる3人の首輪は少し電子音を立てた後外れた。
「やった…!これで、1つ帰還に近づいた。」
だが、解除した首輪からは声が響いてきた。
「良く首輪を解除した。本当は妨害もできた…いや、出来なかった。」
穴がニヤリと笑う。
「そりゃそうだ、そっち側に有利なものは全て消した。当たり前だ」
穴がポケットから取り出した機械の部品が地面に落ちる。
「…だが1手及ばなかったな。遠隔爆破は出来るんだ。」
穴がしまった、と言うような表情に変わる。
だがすぐに落ち着きを取り戻す。
「みんな、俺に首輪をくれ」
2人は穴に首輪を手渡す。
そしてそれを纏めて放り投げる。
「…これで、何の問題もないな。禁止エリアも関係無い。」
首輪の飛んで行った方向、そしてまた違う方向から爆音が響く。
(死んでいる奴の首輪が爆発した…?調べたいがそんな時間は無いな)
「最後まで残ったのは…3人だと?まあいい。こっちに呼んでやる」
その瞬間、3人の目の前に扉が現れた。
「入って来い。歓迎するぞ」


3人は言われるがままに入っていく。
そこには、真っ白な部屋に2人の男と小さなパソコンが置いてあるだけの部屋だった。
「ようこそ、運営室へ」
椅子に座ったまま言う謎のプログラマ。
そしていつの間にか扉は消え、3つの椅子が代わりに置かれていた。
「俺が、何でこのロワを開いたか教えてやる」

そうだ。あれは、俺がゲームの管理をしていた時だ。
ゲームを管理人の方から見ている時思った。
―本当に、バトロワをやったらどうなるか―
だがすぐには出来なかった。
ある男との遭遇を待たなければいけなかった。
「その、ある男とは誰なんだ」
野村、和也って名前だったな、まあどうでもいい。
俺はそれに答えるように言った。
「そいつの名前か、名前は…」
少し間を置いて言った。
「―◆6LQfwU/9.M、だ。こいつは俺の趣旨に賛同してくれた。」
「一体、そいつは誰なんだ!?」
怒りを込めた声で穴が言う。
「そいつは―売れない書き手と言っていた。ちょうど何か書きたいから手伝うと言った。」
「そいつはこのバトロワで起こったことを1つも逃がさずに記録していた。」
俺は振り向き、手招きをする。
「出て来ても良いと思うぞ」
何も無い空間に扉が現れそこから男が出て来る。
「…初めまして。俺が◆6LQfwU/9.Mだ。」

このロワのもう一人の主催者、◆6LQfwU/9.Mが姿をあらわした。
「じゃあ、お前らが死ねば、このロワは終了、解散ってとこだな」
3人が武器を構える。
それを見ても動じない主催者2人。
「…謎のプログラマ、後は頼むぞ」
そう言ってまた出現した扉から出て行く。
「逃がすか!」
和也がニューナンブを発射する。
だが、不自然な動きをして弾丸はそれる。
そうしていく内に、◆6LQfwU/9.Mは扉と共に消えた。
「…一人は逃げた。後はお前だけだ。」
穴が斬鉄剣を構え謎のプログラマに近づく。
「やるか?俺と」
挑発するように言う。
「やってやるさ…!」
そう言うと穴は斬鉄剣を振りかざし襲い掛かる!
だが、その直後、またしまったと言うような表情に変わる。
「…これでもか?」
謎のプログラマは手榴弾を投げつけた!
「しまっ…!」
あまりにも突然過ぎてかわせなかった。
爆風と衝撃をそのまま食らい、穴は吹き飛んだ。
「…生きて…帰…れよ…2…人…と…も」
誰に言うでもなく呟き、穴は倒れた。

「ああっ、穴!」
めろりんが悲痛な叫びをあげる。
「めろりんさん…これ借ります。」
和也が突然言う。
「何を…借りるの?」
和也が握っているものは…ずっとデイパックの中に眠っていた宇理炎だった。
(…何となく、使い方が分かる気がする)
和也は早い足取りで謎のプログラマの前まで行く。
「そんなぼろぼろの人形でどうする気だ?俺を殴るとでも?」
宇理炎を握りしめている和也を嘲笑う。
「笑っていられるのも…」
そう言うと和也は宇理炎を―
「これまでだ!」
―頭上に掲げた
その時、謎のプログラマの足元から…
「ん?何だ…」
…青白い火柱が立ち上る!
「うわああああああっ!く、何だあああっ!」
青白い炎の中で苦しみに悶える!
「その人形にそんな力が…」
もうほぼ姿も無くなり、半ば消滅し掛けている。
「くそ、そんなことなら支給品にする…じゃ…なか…」
そして炎に飲まれ、謎のプログラマは消滅した。


「やった…か…」
やり遂げた顔でその場に倒れこむ和也。
「大丈夫!?」
走り寄るめろりん。
手に握られた宇理炎は、音も無く崩れ去った。
もう、和也には喋る力も無くなっていた。
(ビリー…さん…カズ…さん…俺…歪み…無…)
そして、和也は眠るように息を引き取った。

ここに、需要なし、むしろ-の自己満足バトルロワイアルは終了した―


36人の犠牲者を出したこのバトロワにおいて、生き残った者は―1人。

【めろりん@板対抗BR 生還】

―そして主催者2人の内、1人は死亡、もう一人は行方不明のこと―


【一樹守@SIRENシリーズ主人公 死亡】
【おおつか@板対抗BR 死亡】
死因:首輪爆発
【穴@板対抗BR 死亡】
死因:爆死
【野村和也@オリジナル 死亡】
死因:衰弱死

【謎のプログラマ@板対抗BR ―死亡】
死因:消滅

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最終更新:2010年03月19日 12:43
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