F市

F市基本設定


  • 街の規模


  • 起こった事故、事件

学園災害
 元は、奈良崎というオーヴァードが作り出した、人をオーヴァードに無理矢理覚醒させるという薬が出回ったことを切欠に、それにより覚醒した田神という少年がジャーム化し、学園で生徒達を食い荒らしたのが始まりである。
その後、凄まじい勢いでオーヴァードが目覚め始めた。
あくまでそれは切欠に過ぎず、この土地そのものがオーヴァードを生みやすいものだったと言うのは後述にて。

ゴールデンマッスルジム
 F市に送られた、とんでもなく奇妙なFHセルの者達が起こした事件。
突如として増え始めた筋肉信仰を掲げる者たちに、街の人間は呆れと驚きを覚えていたのだが、その元凶を追っていた三人の少女達により、その中のエージェントが洗脳ガスを使ったと判明。
嫌そうな顔をしながら彼らをボコった少女達は、洗脳を解いた後、この街から出て行けと命令する。
しかし、その事件の後遺症は重く、洗脳されてマッスルガイとして活動していた人間には少なからず引きこもりになった者も……

ソーマセル
 『神に至る』という欲望の下活動していたセル。現在はFHから離反し、独自に活動中。
純粋に強さを求める者、何らかの理由で奇跡を願う者と目的はメンバーによって様々だが、全員が『より高次の存在』を欲し、またそのための手段は選ばないという点が共通している。
セルの性格上UGNや他セルと衝突する機会が多く、FH時代からその存在は危険視されてきた。
現在はナンバー2である”ギムレット”ジャック・スタンフィールドがセルの動きを統括している。
セルリーダーのプロファイルやメンバー構成等はコードウェル博士ですら把握していないといわれる謎の多いセル。

黒い粉
 衝動を高め、レネゲイドの凄まじい侵食を行う薬。正体はオーヴァードの死体に特殊な処理を加えた物。
作り上げたのは、死亡したとされていたフェルナンド・メイラ。数多もの犠牲を出しながらも完成したのは、適正のあった楠木という少年の協力があったからだった。
最も、完成した頃には既にその実験により楠木はジャーム化しており、衝動のままに行動する様に。
現地のUGNエージェントと、その協力者により楠木は倒されたものの、黒い粉は未だ、多数フェルナンドの手により保管されている様だ。

大空洞
 道路や線路を破壊する規模の地震(アールラボの手によるものだが)で、各地に地下への入り口が発見される。
大空洞への調査を依頼された者達が見たのは、三つの巨大な賢者の石であった。最も、機能しているのはただ一つだけであったが。
遠く星空を故郷と呼ぶその石が語ったのは、恐らくここに土着した故に、レネゲイドの濃度が他の土地よりも圧倒的に強かった為、オーヴァードになるものが多かったのだろう、と。
そして、そこに現れ、賢者の石を研究材料に手にしようとしたのが、複製体として復活したフェルナンド・メイラ。
しかし、その場にいた者達の、賢者の石の助力を得た攻撃に再び果てた。
その後、戦闘の影響と空間としての寿命故、大空洞は崩落してしまう。
賢者の石が最後の力を振り絞った結果、街への被害だけは避けられた。




  • 有力者、権力構造

一ノ瀬家
 古くからこの土地に根付いている家系だが、極道という稼業を始めたのは現在の一ノ瀬甚五郎という人物から。非指定ながら大きな権力を持っているのは、オーヴァードとしての能力で公権力に働きかけているからである。
学園災害という大きな事件を皮切りに、爆発的に増えたオーヴァード達を保護、管理する為、同じくこの土地に住まう神原、佐々倉両家と共に、各組織からの独立を果たした。
表の看板は甚五郎が担ぎ、裏では娘の瑞穂が支えている。
学園では生徒会長をしている瑞穂だが、尊敬というよりは家の稼業のせいか、畏怖の目で見られていることが多い。

教会
 UGN構成員三人により、支部としての体裁ではなく、あくまで現地でのサポート要員として活動している教会である。
ヴァイスという神父がリーダーであるのだが、何を考えているのかわからない、後ろ暗いものを感じる人物故、大抵の人間からこの土地で活動している事を疑問視されている。
同市でレネゲイドについて知識を持つ人間には、通称「暴力教会」と呼ばれる始末。

佐々倉家
 F市で長く空手道場を経営している、戦力としては最強クラスの者たち。
独立協定に賛同し、それに協力しているのもさることながら、昔からレネゲイドの扱いについても指導し、オーヴァードになってしまった者達を多く救っている。
道場主の佐々倉源は、二次大戦、サイパン島での戦いでオーヴァードとなり、その力を使って何とか生還を果たしている。
頭のネジの外れやすい、ぶっ飛んだ馬鹿な源と、その娘の響であるが、婿養子の隆と、孫のはじめは随分と大人しい性格である(最も、能力的にはあまりにもバイオレンスだが)

神原家
 F市で政を司るのが一ノ瀬、武力を司るのが佐々倉であるのなら、神原は経済を司る存在と言えるだろう。
神原家の三女志遠は己の能力と財力を余すこと無く活用し、F市が独立を保つ為の資金繰りを行っている。平たく言うとF市のパトロンのような存在である。
また対外折衝に於いても表側に露出し辛い一ノ瀬の代理として表の交渉を受け持つ事が多い。

神原という立ち位置の性質上、物資調達には定評が有り、志遠にコンタクトが取れればこの街で揃わない物は無いと言われている。彼女にコネを作っておけば、この街で生きていくのに何かと便利かもしれない。


グラハルト・シュナイダー(通称シッショー)
 古代種という、不老の因子を持ち、170年に渡りオーヴァードとして生きてきた男。かつて、服部半蔵という名で活動していた事もある様だ(自称)
UGN設立に関わった重鎮でもあるのだが、本人が隠してくれと言う為に、グラハルト・シュナイダーという名前は一時、秘匿事項とされていた。
アッシュ・レドリックとの盟約により、ほぼ魔街と化したF市の、直接的には事件の解決は図らないものの、様々な形でサポートをしている。
胡散臭くを信条に行動する彼だが、その能力は計り知れない。
何だかんだで世話焼きな性格なのは、若者が世界を支えていくべきで、老人はそれを助けるだけだ、という信念がある為である。
住所は不定だが、最近はF市近郊でその姿を見る人間がいるという。

アラストール
 メンバー全員が元UGNで占められたFHセル。セルリーダーは日本人とロシア人のハーフであるニコライ・渡辺。
各々がなんらかの事情でUGNに嫌悪感を持っていたり恨みを持っていたりする。
現在は魔都と化したF市の情勢を探る為にセルごと潜入し情報収集を行っている。

彼らの目的はオーヴァードの存在を公にし、そしてUGNの暗部を法的に裁く事である。セルリーダーのニコライ渡辺は全ての悲劇の元はUGNの秘密体質にあると考えている。故にそれを取り払うのが彼らの第一目標でありセル自体の欲望と言える。また記憶操作を嫌悪しており、一般人にオーヴァードの正体が露見した場合でも極力記憶操作を行わないのが彼らの流儀となっている。対話による相互理解でなんとか場を収めるべきとアラストールのメンバーは考えており、この作業は時として対オーヴァード戦闘よりも余程厳しいものとなる事が多い。だがその対価として彼らは一般人の協力者を他のセル、ひいてはUGNよりも多数抱える事となり、それは時として大きなアドバンテージを生み出している。勿論リスクも跳ね上がるが、彼らにとってそれはなんら苦になるものでは無いので何も問題は無い。「日常を守る」という理念は組織を違えても彼らの中に残っているからだ。その理念故に他のFHセルと衝突する事も多く、彼らは少なくない数のFHセルを壊滅させている。その為彼らを危険視する声もFH内では上がってきている。また一部のFHエージェント達はUGN・FH問わず戦闘を仕掛ける姿を「狂犬」と称し揶揄しているようだ。

セルの本部は最近市内にできた保育園・ひだまり保育園。ニコライはそこの園長を勤めている。ちなみに保母も全員セルのエージェント。
保育園の地下にセルの施設が隠されており、ここに常時何人かが詰めてF市内の動向を探っている。
セル人員の規模は前線に出るエージェントが約10人、その他バックアップの非戦闘員が数名所属している。

  • 商店街等 施設案内

喫茶 白百合
 FHエージェント、レイニー・シルバーマンの経営する喫茶店。
住み込みの従業員二人と、数少ないアルバイトで回している小規模な店だが、店主のいれる紅茶が絶品と、タウン誌に紹介文を掲載されたことも。
店主のレイニーの性格と、F市という特殊な都市の性格上、肩書きを問わない店として愛好されてもいる。

都市伝説の一つに、人肉の詰まったゴミ箱という物があるが、それがレイニーの始末した敵対勢力の死体入りのゴミ箱であるというのは、FH処理班の人間のみが知る所である。

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最終更新:2011年04月07日 15:20