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惨劇との戦い 第1章 第6話 不死身の絆 - (2007/12/26 (水) 22:33:18) のソース

ようやくその姿を現した、蒼星石のマスター、川口高史。
しかし、彼が蒼星石に言った言葉は、予想外のものだった。

高史「お前にマスターと呼ばれる筋合いはない。」
蒼「えっ・・・・」
翠「お前、何言ってやがるですか!!」
高史「事実。」
翠「お前、ちゃんと頭冷やしてきたんですか!?」
高史「いやー、あいつに奇襲されてさー、それどころじゃなかったわ。」
蒼「じゃあ・・・なんでここに・・・?」
高史「あいつを潰すために決まってんだろ。」
司「ところで、蒼星石のマスターよ。」
高史「マスターじゃねぇっつってんだろうが。」
司「そろそろ会話にも飽きてこないか?」
高史「それもそうだな。
   時間もないし。
   とりあえず宣言しとくわ。
   いまから一時間以内にてめーを潰す!!」
司「できるのか?貴様ごときに。」
高史「出来ないと思ってたら、んなこといわねぇよ!!」

高史は司馬懿に切りかかる。
しかし、司馬懿はそれをことごとくかわす。
司馬懿は一瞬の隙を突き、蒼星石に鉄の糸を伸ばした。

蒼「あっ・・・」

高史はすばやくその糸を刀で巻き取り、切り払った。

蒼「マスター・・・」
高史「邪魔だ!!どっかいってろ!!」

高史はそう叫ぶと、また司馬懿に攻撃を仕掛けた。

蒼「マスター・・・
  僕の事・・・嫌いになっちゃったのかな・・・」
翠「あの馬鹿人間、どこまでぶざければ・・・」
?「二人とも、こっちこっち。」
翠「えっ?」
蒼「とにかく行こう、翠星石。
  ここにいても、マスターの邪魔にしかならないよ。」
翠「・・・しょうがねぇです。」

翠星石と蒼星石は、呼ばれたほうへ向かった。

?「よかった、二人とも無事だね。」
蒼「貴方は?」
?「高史の・・・ちょっとした知り合いさ。
 そうだね・・・「名無し」とでも名乗っておこうか。」
蒼「なぜここに?」
名無「蒼星石、君に頼みがあるんだ。」
蒼「頼み?」
名無「ああ。
   君はさっき、高史に突き放されたよね。」
蒼「はい・・・」
名無「それでも、あいつを信じてあげられないかな?」
蒼「どういうことですか?」
名無「君は、あいつにとって何よりも大切な存在なんだ。
   それは今でも変わっていないはずだ。」
蒼「でも・・・マスターは・・・」
名無「なら、今高史が言う言葉をよーく聞いてごらん。」
蒼「えっ・・・?」

高史「っかしいな・・・全然はがたたねぇ・・・
   何で初代と二代目倒せて、三代目倒せないんかね・・・
   俺・・・いつの間に本当の雑魚に成り果てたんかい・・・
   だが・・・奴が攻撃目標変える前につぶさねぇとな・・・
   あいつの犠牲になんのは・・・俺だけで十分なんだよ。
   道連れにしてでも、こいつを潰す!!」

蒼「マスター・・・」
名無「今野が、決定的な証拠だ。」
翠「どういうことですか?」
名無「あいつは、「犠牲になるのは自分だけで十分」、そういったよな。
   つまり、「あいつに蒼星石はやらせない」って言う意味なんだよ。」
蒼「マスターが・・・そんなことを・・・」
名無「君だって、高史と仲直りしたいと思ってるだろう。
   だから、君の力で高史の希望を甦らせて欲しいんだ。
   そうすれば、高史も君の元へ戻ってきてくれるだろう。
      君も心の奥底で願っているはずだ。
   「マスターとまた一緒になりたい」とね。」
蒼「・・・ありがとう・・・名無しさん・・・」
翠「ちょっと待つです!
  あいつの様子が変です!」
名無「しまった・・・時間切れが近い・・・」
蒼「どういうことですか?」
名無「あんなに体がぼろぼろなのに、体力が完全回復してるなんて考えられない。
   何か特殊な薬を使ったに違いない。
   だから宣言したんだよ。」
蒼「そ、それじゃあ・・・」
名無「残り・・・三分だ。」
蒼「そんな・・・!」

高史「やばい・・・ダメージが戻ってきやがった・・・」
司「やはり・・・薬を使っていたか・・・」
高史「悪いか?」
司「ふはははははははっ!!
  形勢逆転だ!!
  これで終わりにしてやろう!!」
高史「断る!!」

高史は切りかかるが、一蹴されてしまう。

高史「げぼはっ!!」
司「ふん、愚か者めが。
  完全に歯ごたえがなくなったな。
  さて、そろそろ本題に入るか。
  蒼星石、今度こそ貴様のローザミスティカをもらうぞ!!」

そして司馬懿は爪を構えた。
が、空から黒い羽が数本飛んできた。
それを見た司馬懿は、両手を下ろした。

司「おやおや・・・いらっしゃったんですか・・・水銀燈様。」
水「あんた私を舐めてるの?
  ただの人間風情の力を借りなきゃアリスになれないとでも?
  蒼星石、私がじきじきに闘ってあげるわぁ・・・
  あんたは邪魔だから消えなさい、さもないと吸い殺すわよ。」
司「水銀燈様の御命令ならば、逆らうわけにはいきませぬ。
  ここはおとなしく引きましょう。」

そして司馬懿は退いて、蒼星石に向かった言った。

司「蒼星石、水銀燈様の前では、今の貴様は無力!
  おとなしく散るがいい!
  ふはははははははっ!!」

司馬懿は高らかに笑いながら、森の中へ消えた。

蒼「水銀燈・・・まさか君がいるとはね・・・」
水「私もよぉ・・・
  三代そろっておばかさぁんだわ・・・」
高史「ったく・・・厄介な奴が来やがったよ・・・」
水「あんたも邪魔よ・・・さっさと消えなさい。」

水銀燈はそういうと、羽を数十本、高史に向かって飛ばした。

蒼「マスター!!」
高史「くっ・・・!」
名無「ウインドシールド!!」

名無しが飛び出し、高史の前に立って羽を防いだ。




中断