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Sな蒼星石との幸せな日常【2.マスターの誕生日】 - (2007/04/17 (火) 20:32:15) のソース

□Sな蒼星石との幸せな日常
-[[【1.目覚めた蒼星石】 >【目覚め】]]
【2.マスターの誕生日】

蒼「マスター…ちょっと良いかな?」
後ろ手に上目遣いで俺を見てくる。
俺「ん?どうした?」
蒼「お誕生日、おめでとう。これ、マスターに。」
手には可愛らしく包装された小さい包みが。
俺「お、ありがとう。開けてもいい?」
蒼「うん、気に入って貰えれば良いけど…」
(ゴソゴソ)包みの中にはネクタイピンが。
どうやら小さい石が付いているタイプのようだ。
俺「おお、ありがと!明日からしてくな。これはもしかして…」
蒼「そう、ラピスラズリ。つまり僕だよ、お仕事の間は一緒にいられないから…
  せめて僕をいつも近くに感じて貰えれば…と思ってね。」
ヤバい、この健気さは可愛すぎる。思わず抱きしめたいくらいだ。
俺「わかってるって、家族以外からプレゼントを貰うなんて久しぶりだよ。
  ホント、大事にするな。」
蒼「浮気なんてしたら絶対許さないから…(ボソッ)」
一瞬空気が変わり、蒼星石の目に暗い光が宿る。
俺「何か言った?」
蒼「何も言ってないよ?マスター、疲れてるのかい?
  そうだ、マスターの好きなチーズケーキも買ってあるからね。
  紅茶も入れてくるからちょっと待ってて(トテテ)」
何事も無かったかの様にキッチンへ駆ける蒼星石。
俺の考え過ぎなんだろうか、確かに最近少し疲れてるのかもしれない。
蒼星石が来てから俺の生活は変わった。
無気力に生きていた頃とは違い、気持ちに余裕と張りが出てきた気がする。
そういえば昨日は意外な一面を見たが、今日はそんな所も見えないな…
もしかしたら夢だったのかもしれないな。
蒼「…マスター、まーすーたーあー!」
俺「うぉ」
蒼「何考え込んでたんだい?折角入れた紅茶が冷めてしまうよ?」
俺「ごめんな、ちょっと考え事していてな。お、ベイクドチーズケーキか。
  さすが蒼星石だ、わかってるなあ。」
蒼「喜んで貰えたようで嬉しいよ。さあ、いただこうか。」
俺「うん、お、こりゃ美味しい。どこで買ってきたんだ?」
蒼「駅前に美味しい店があるってのりさんに聞いてね、お口に合って良かった。
  この前ジュン君の所でいただいてね、マスターにも食べて欲しいなと思って。」
俺「そうか、それじゃあ今度お礼しておかないとな。何かもって行かないとな…
  次の休みに買い物でも行こうか?」
蒼「うん!楽しみにしてるね!」

こうして俺の休日は過ぎていった。
いつに無く幸せな誕生日だったな…いつまでこの幸せは続くんだろう。
幸せすぎて怖いとは良く言ったものだな…

-[[→【3.マスターの誕生日・夜】に続く。>Sな蒼星石との幸せな日常【3.マスターの誕生日・夜】]]