part1>>331 ---- ベッドに浅く腰掛けたリヴァイは自身の膝の間にしゃがみこんだ女を見ていた。 彼女は今、目の前の「するべき事」に集中している。 ペトラはいつでも忠実で有能な部下だった。 伏せた顔に髪がかかり、表情が伺えないのが不満で髪を掴み軽く引っ張る。 ペトラはすぐに反応する。 「兵長?」 見上げるペトラの目許が潤んでいる。額がうっすら汗ばんでいる。 「お気に召しませんか?あ、歯があたるとか?」 頬骨のあたりが赤く染まっている。唇から顎にかけて濡れて光っている。 その様子に、彼は満足する。 「何でもねぇよ。続けろ」 リヴァイがそう言うと、再びペトラは作業に没頭していった。 ベルトを外す音。熱い息遣い。唾液をすする音。喉の奥から漏れる声。 彼女のたてるあらゆる音を気に入っている、と自覚するリヴァイだ。