オールスタープリキュア!ガールズSSサイト内検索 / 「複数24」で検索した結果

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  • 複数24
    【逝く夏とともに】/恵千果◆EeRc0idolE  夏休み最後の日曜日、せつなとラブは、美希とともに祈里の家にお呼ばれしていた。 「ヤッホー、ブッキー」 「お邪魔しまーす」 「ブッキー、こんにちは」 「いらっしゃい!」  笑顔の祈里が、元気いっぱいに出迎えた。  身につけているのは、彼女をいちばん美しく見せる色。  爽やかなライムグリーンのブラウスに、レースをあしらったクリームイエローのミニスカートを合わせていた。  その装いはまるで、駆け抜けようとしている夏を惜しむ花の精のような、そんな儚さをたたえている。  彼女は今日、みんなを精一杯もてなそうと張り切っていた。  昨日から父や母を手伝い、余念なく準備をしていたのだ。  みんな、喜んでくれるかな?ふふっ。  みんなの驚いた顔を思い浮かべると、自然と浮足立ってくる。 ...
  • 複数28
    『幸せの赤いカギ(中編)』/夏希◆JIBDaXNP.g  また夢を見た。  心臓が痛い。呼吸が苦しい。  前髪が顔にへばり付いて気持ち悪い。  前にぐっすり眠れたのはいつだったかと思い出す。  毎日が幸せであればあるほど、夢見が悪くなるような気がする。  どうして……考えて自嘲する。  怖いのか……私は。  人々の幸せを奪ってきた私が、今の自分の幸せを失うのが怖いのか。  虫のいい話だと思う。  今こうしてる間にも、私がした事で苦しんでいる人が居るかもしれないというのに。  暗い考えを振り払って着替える。今日は汗は気にしないことにした。  今からダンス練習が待っているからだ。 「そうよ、せつなちゃん、その調子。痛いくらい体をいっぱいに使って表現してね」  リズムに乗って体を動かす。心地よい汗が心の不安を洗い流してく...
  • 複数27
    『幸せの赤いカギ(前編)』/夏希◆JIBDaXNP.g  ラビリンス――メビウスの居城。  巨大なスクリーンに映し出されるナケワメーケとプリキュアたち。  ウエスターの召還した強大な力を持つ怪物。その攻撃がことごとく空を切る。 “キュアパッション”  常にプリキュアの先陣に立ち、攻撃を一手に引き受ける。疾く、鋭く、そして躊躇いが無い。  類まれなる運動神経と瞬発力。そして他のプリキュアと一線を画す――覚悟。 “プリキュア・ハピネス・ハリケーン”  美しき舞がナケワメーケを霧散させる。そして駆け寄る仲間たち。  悲しみと決意を湛えた真紅の瞳が、スクリーンを通じメビウスを見据える。  メビウスの右手が真横に振られ、スクリーンが閉じた。 「クラインよ、イースの生体コードはまだ解析できんのか」  静かな口調...
  • フレッシュ:複数キャラクター【1】
    ...込めて祈る不思議。 複数24 【逝く夏とともに】 恵千果◆EeRc0idolE せつなが山吹家の裏庭で出会った、夏ならではの風物詩。暑さと水音すら素敵な薬味になって、食事の時間が大はしゃぎのゲームの時間になって……。幼なじみの夏の思い出を、自分も味わえた喜び。一瞬だけ浮かんだあの子の面影は、心から楽しげな笑顔だった。 複数25 【世界中の誰よりもスペシャルな君へ】 恵千果◆EeRc0idolE 今日はバレンタインデー。いつもは照れくさくて言えない想いも、今日だけは真っ直ぐにぶつけられる日。四人それぞれのバレンタインは、家族や仲間たちを巻き込みつつも、それぞれのスペシャルな相手に向かって……。 複数26 【ゲームの勝敗】 恵千果◆EeRc0idolE ねえ、せつな。こんなゲーム知ってる?近付きたいのに近付けない、触れ合いたいのに素直になれない、そんな二人の願いを叶える、素敵なゲームなん...
  • 複数2
    「Stay Together」/◆BVjx9JFTno 「近いうちに、素晴らしい幸せが訪れます」 占い館での占いは、正直、でたらめだった。 この世界との接点を持ち、そこから人々を不幸に していけば良いと考えていた。 でも、心の中で、景色は少しだけ見えていた。 それがラビリンスで培われた能力かどうかは解らない。 今、何が見えるのだろう。自分の未来。 水晶玉をイメージする。 目を閉じ、集中する。 私の、未来... ぼんやりと、見えてくるものがある。 ...... 日が傾きかかっている。 久しぶりに来た桃園家は、あの頃と全然変わっていない。 もうプリキュアにはなれないが、アカルンが力を残してくれ、 この世界とのつながりを持たせてくれた。 私はラビリンスに戻り、管理国家からの...
  • 複数23
    【彗星のかけら】/恵千果◆EeRc0idolE  ここは美希の部屋。夜が更けてしんとした中、ふいにリンクルンが鳴りメールが来たことを告げる。  その音で美希が目を覚ます。  ん…メール…?こんな時間に誰だろう。訝しく思いながら美希がリンクルンを開くと、差出人は祈里だった。 『きっともう寝てるよね』  文面から、申し訳なさそうにしている祈里の顔が浮かび、美希は思わず微笑みながら急いで返信する。 『起きたわよ。どうしたの?』  返信してすぐ、折り返すように着信がある。美希が起きたことを知り、祈里がかけて来たのだった。 『こんな遅くにごめんなさい。窓を開けて、空を見て!お願い』 「わかったわ」  祈里に従い、窓を開けると、ひんやりした冷たい夜の空気が入り込んでくる。見上げるとそこには満点の星空。 「うわ…すごい星ね…」 ...
  • 複数20
    二人ぼっちのクリスマスイブ~たまには、こんな聖なる夜~/一路◆51rtpjrRzY  照明を落とし、キャンドルを灯した薄暗い部屋の隅には、色とりどりのオーナメントに飾り立てられた小さなツリー。  いちごと生クリームでデコレーションされたケーキを中央に、テーブルの上にはチキンやジュース、それとノンアルコールのシャンパンが置かれて、お揃いのグラスが二つ。  それを手に取り、お互いにちょっと傾け、縁をカチン!と合わせて、乾杯。  今この部屋にはあたし達二人だけ……そう、こう言ってしまえば理想に描いた通りなのよ……ロマンチックこの上ないものね。  ただ一つだけ、問題なのは――……。  あたしの気持ちも知らないように、パパパーン!!と部屋に派手に響き渡る音と、舞い散る紙テープ。 「メリークリスマス!美希たん!!」  クラッカーを手にした彼女はそう言って、に...
  • 複数29
    『幸せの赤いカギ(後編)』/夏希◆JIBDaXNP.g  かつて、私が工事現場で召還した最強のモンスター。  苦痛でコントロールを乱し破れたが、その本来の力はどれほどのものだろうか。  勝てるわけが――ない。  イースで勝てるなら、そもそもそんなモノを呼び出したりしていない。  落ち着け! と自分に言い聞かせる。勝利という最善を得られないのなら、次善を勝ち取るのみ!  次の望み、それはこの子の安全。ならば、せめて、せめて時間を稼ぐ。 「お願い。どこでもいい、逃げて! 早くっ」  奴の意識を引き付けるべく、挑発しながら側面に回りこむ。蹴りを放とうとしてバランスを崩す。  先の戦闘のダメージで、軸足が効かなくなっていた。  これでは――戦えない……。  ――轟!!  ドリル状の腕が私を襲う。体をひねって直撃は回...
  • 複数21
    【浴衣萌え】/恵千果◆EeRc0idolE クローバーことラブたち4人は、とある温泉旅館に来ていた。 トリニティのコンサートにバックダンサーとして招かれ、 ギャラがわりにもらった宿泊付き新幹線チケット。 それと銀週間とを利用して、皆で旅行と決め込んだのだった。 「温泉って私初めてよ」 「しかも、こーんな豪華な料理旅館に宿泊できるなんて、  アタシたちって超ラッキーじゃない?」 「ご馳走いーっぱい食べようね!」 「ラブちゃん、ヨダレ拭いて…」 豪華な料理の数々に4人は眼を見張り、 目でも舌でも味わいながら次々と平らげてゆく。 合間に飲んだのは、種類も様々な美味しい缶ジュース…のはずだった。 実はそれらは、隣室のOL達が頼んだ缶チューハイ。 誰がどう間違えたのか、クローバーの部屋に運ばれた沢山のアルコールは、 何も知らない...
  • 複数25
    【世界中の誰よりもスペシャルな君へ】/恵千果◆EeRc0idolE 1.ラブ  今日は日曜日。しかも特別な日曜日。  ラブはオーブンの前で待機中。 「3・2・1。出来たー!」  チン!という音がするやいなや、ラブは蓋を開け、中から熱々のものを取り出す。  火傷しないように気をつけながら、粗熱をとるために網の上に載せてゆく。  まだ熱々のそれらから漂う香ばしい匂い。焼き加減も申し分ない。  んー美味しそう。これならきっと、幸せゲットできそう!心の中でそう呟いてラブはにんまりした。 「焼けたの?ラブ」  洗濯を終えたあゆみが近づいてくる。 「うん!見て見て上出来!」 「ホントね~。これなら売ってるのにもヒケを取らないわ。誰にあげるの?」 「な・い・しょ!」 「ま!勿体つけないで教えなさい。お母さん誰...
  • 複数26
    【ゲームの勝敗】/恵千果◆EeRc0idolE  誰が言い出したのか、わたしたち4人は今日も集まっていた。  場所はいつものところ。桃園家のラブちゃんの部屋だ。 「今日はポッキーゲームをする日だって決まってるんだよ!」 「そうなの? どうやってするの?」 「ポッキーを両端から食べるの。長く食べた方が勝ち。途中で止めた人は罰ゲームだからね」  何も知らないせつなちゃんに、やり方を説明するラブちゃん。罰ゲームの内容なんて聞くまでもない。  そんなラブちゃんを、美希ちゃんは面白そうに眺めている。どうして教えてあげないんだろう。そんなのは嘘なんだって。  だけど、そんなの決まってる。せつなちゃんの唇に口づけたくてたまらないラブちゃんに、ほんの少し肩を貸しているだけ。  そんな美希ちゃんを黙って見ているわたしもまた、ラブちゃんに味方している美希ちゃんと同罪だ。...
  • 複数22
    【心込めて】/恵千果◆EeRc0idolE ~月曜日~ 美「やっほーブッキー、ん?それ何編んでるの?」 祈「美希ちゃん!…あ、あのね、マフラーなの」 美「自分の?それとも誰かの?」 祈「その、えっとぉ…プレゼント用…かな」 美「そっかー。綺麗な蒼色ね。こんなの貰える人、うらやましいな」 祈「そうかな…」 ~水曜日~ ラ「あれ~ブッキー、何してるの?」 祈「ラ、ラブちゃん…ちょっと編物なんかしてて」 ラ「うわ~上手だよ~可愛いピンク色!ねぇねぇコレ誰の?」 祈「プレゼント用なの」 ラ「いいな~あたしも欲しいな~」 祈「えへへ…」 ~金曜日~ せ「ブッキー、それなあに?」 祈「せ、せつなちゃん…えと、編物っていって、この針で毛糸をこうすると、色んなものが作れるの」 せ「ふぅん、初めて見たわ。毛糸っていうのね...
  • 複数2-4
    「+3」/◆BVjx9JFTno 左足の前に、右足を交差させ くるりと、ターンする。 一番初めに、習ったこと。 子供たちが、目を輝かせながら 何度も、やっている。 子供たちとダンスあそびをすると、 最後はいつも、何か踊ってとせがまれる。 4人で踊っていた曲を、 ひとりで、踊ってみせる。 子供たちは、大喜びで 見てくれる。 でも、このダンスは、 4人で輝くもの。 ひとりで踊るたびに、 そう思う。 私は、ここを笑顔でいっぱいに することに、決めた。 人を笑顔にするために、 必要なこと。 それは、自分が とびきりの笑顔でいること。 人に幸せを感じてもらうために 必要なこと。 それは、自分が 幸せを感じていること。 目を閉じる。...
  • 複数2-3
    「記念旅行」/◆BVjx9JFTno 「うわー!きれいー!」 「あったかーい!」 雪山が見える、露天風呂。 身を切るような寒さと、 ちょっと熱いくらいの温泉。 「気持ちいいわね」 「美希ちゃん、温泉ロケみたい」 「わはー広いー!泳げるよ!」 「ラブ!本当に泳がないの!」 ダンス大会の優勝を お父さん達がお祝いしてくれた。 一泊二日の、温泉旅行。 うちと、美希の家と、ブッキーの家。 みんなで、出かけている。 みんなの、笑顔。 みんなの、笑い声。 いつもより、オーバーだ。 みんな、わかっている。 この旅行から戻ったら、 私は、ラビリンスに帰る。 「いただきまーす!」 テーブルに、乗り切らない ほどの料理。 お父さん達は、さっそ...
  • 複数2-2
    【SantaClaus is comin to town】/れいん 「つまんないなぁ~。」  つい、口から愚痴がこぼれた。 「ラブ!つまるとか、つまらないとか、そういう問題じゃないでしょう!」  あゆみが、そんな娘のおしりをバシっと叩く。 「だってぇ~、もうすぐクリスマスなのに、塾、塾、塾、テスト、テスト、テスト!だよぉ~!つまんない、つまんなぁ~い!!」  ラブはジタバタと騒いだ。  騒いでも仕方がないと分かっているが、騒がずにはいられない。迫り来る受験へのプレッシャーが、年末に向けてピークまで高まってきている。 「ほらほら、早くご飯食べちゃいなさい。みんな同じなの!受験生は勉強しなくちゃいけないの!!」  ビシっと叱りつけるあゆみに、ラブは情けない顔で、 「たはぁ~。」  と、ため息をついた。  そう。今、ラブは受験生。昨年に...
  • 複数2-1
    小さなラブと、星空の妖精/一六◆6/pMjwqUTk 「うわぁぁぁぁぁん!!」  淡い栗色の髪の毛を、両耳の後ろで二つに結んだ髪型。まだ短いツインテールが、しゃくり上げるたびに、ぴょこぴょこと揺れる。  幼稚園の玄関先に座り込んで、ラブは涙を振り飛ばして大泣きしていた。  さっきから降り出した雨で、園庭の土は黒々とした色に染まっている。すべり台も、ブランコも、何だかいつもより沈んだ色に見える。  玄関の広くて大きな庇の下は、傘を持ってお迎えに来た親たちと、それを見つけて駆け寄る園児たちとでごった返していた。 「ラブちゃん。ねえ、どうしたの? どこか、いたいの? けがしたの?」  サイドポニーの女の子――祈里が、泣いているラブの顔を覗き込む。迎えに来たお母さんに黄色の水玉模様のレインコートを着せてもらいながら、その目は心配そうに、泣きやまない友達を見つめる。 「い...
  • 複数2-5
    「First Strike」/◆BVjx9JFTno 小さな歩幅で、小走りする。 途中で、止まってしまう。 落とすように放ったボールが、 よろよろと進む。 勢いはすぐに消え、 横に転がる。 溝を転がっていくボールに背を向け、 ブッキーが苦笑いで戻ってくる。 「なかなか、うまくいかないな...」 ラブも、美希も 微妙な表情。 「うーん、もうちょっと強く投げるといいと思うよ...」 「そうそう。まっすぐね...」 「うん...」 もう一投。 腕だけ、無理して振っている。 ボールが、今度は反対側の溝を よろよろと滑っていく。 スコアボードの「G」の横に 「-」が光った。 「わたし、センス無いなぁ...」 ブッキーが、肩を落として 戻...
  • フレッシュ:複数キャラクター【2】
    フレッシュ:複数キャラクター【2】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 複数2-1 小さなラブと、星空の妖精 一六◆6/pMjwqUTk 小さなラブが星に描いた、大きな愛のある願い。大きくなったラブが心に描いた、大きな愛のある願い。やがて星に届き、友の心に届き、時代を超えて、運命を繋ぐ。そして世界を超えて、別の作品へと語り継がれていく。三次創作の競作2-22と併せてお読みください。 複数2-2 【SantaClaus is comin to town】 れいん あたし、ラブ。今年は受験生だから、クリスマスはお預けだよぉ。美希たんとブッキーは、「お利口にしてたらサンタが来るよ」なぁんて言うんだけど・・・。 複数2-3 「記念旅行」 ◆BVjx9JFTno ダンス大会の優勝を祝って、三家族での温泉旅行。弾けるような笑顔。新たに紡がれる思い出。交わされる、それぞれの想い――。この旅行が終...
  • ⇒恵千果◆EeRc0idolE
    ...込めて祈る不思議。 複数24 【逝く夏とともに】 恵千果◆EeRc0idolE せつなが山吹家の裏庭で出会った、夏ならではの風物詩。暑さと水音すら素敵な薬味になって、食事の時間が大はしゃぎのゲームの時間になって……。幼なじみの夏の思い出を、自分も味わえた喜び。一瞬だけ浮かんだあの子の面影は、心から楽しげな笑顔だった。 複数25 【世界中の誰よりもスペシャルな君へ】 恵千果◆EeRc0idolE 今日はバレンタインデー。いつもは照れくさくて言えない想いも、今日だけは真っ直ぐにぶつけられる日。四人それぞれのバレンタインは、家族や仲間たちを巻き込みつつも、それぞれのスペシャルな相手に向かって……。 複数26 【ゲームの勝敗】 恵千果◆EeRc0idolE ねえ、せつな。こんなゲーム知ってる?近付きたいのに近付けない、触れ合いたいのに素直になれない、そんな二人の願いを叶える、素敵なゲームなん...
  • ⇒こゆき
    カテゴリー名【フレッシュ:ラブとせつな】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 ラせ2-40 雪のグリル・クローバーヒル こゆき あたたかなお店の外は、暗く凍てついた世界。でも空から舞い降りる冬の華は、淡く輝く銀のヴェールを纏う。まるで小さな幸せが、静かに降り積もるように。 カテゴリー名【こゆきの140文字SS】 カテゴリー名【オールスタープリキュア!幸せ満開!冬のSS祭り2016】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 競3-10 夢と夢 ~ある日のせつなの日記~ こゆき 起きている間に見る夢と、寝ている間に見る夢。二つの夢は、繋がっているの……? ラビリンスでのちょっとした出来事をきっかけに、せつなの想いは過去へ、未来へ、そして――大切な人のいる、あの街へ。 カテゴリー名【オールスタープリキュア!ハピネス注入!冬のSS祭り2015】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 ...
  • ⇒◆BVjx9JFTno
    カテゴリー名【フレッシュ:ラブとせつな】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 ラせ1-1 【笑顔:Smile】 ◆BVjx9JFTno あの頃の私は、自分の心からも胸の痛みからも目を背けて、ただ無表情だった――。「せ~つなっ!二人でもう一度、プリクラ撮ろうよっ!」今度は私、ちゃんと笑えるかしら……。 ラせ1-2 「My First ....」 ◆BVjx9JFTno ひょんなことから、バレンタインデーにラブと三度目のプリクラ。一度目は、心を塗り潰していた。二度目は、ラブに助けてもらった。だから今度は、自分からこの想いを……。せつなのそんな決意が、思いもかけない小さな奇跡を生むことに!ラせ1-1から、しばらく後の二人。 ラせ1-3 【夜想曲:nocturne】 ◆BVjx9JFTno ピアノの調べが心に届き、激しい雨を降らせる。蘇る葛藤と痛みと喪失、そして雲間から射し込む一筋の光――。せつ...
  • ⇒れいん
    カテゴリー名【フレッシュ:美希と祈里】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 美祈26 【もう少し、眠ったままで。】 れいん 甘えん坊で引っ込み思案の手がかかる親友……のはずだったのに。今はそのままでいて、アタシだけの眠り姫。胸の奥に仕舞った想いが、目覚めてしまわないように。 美祈27 【船上のクリスマス】 れいん 大好きな美希ちゃん。でも気付かないうちに、どんどん遠くなっていくみたい・・・。祈里の心にも似た夜の波を縫って船は進む。そこには素敵なクリスマス・プレゼントが! カテゴリー名【フレッシュ:複数キャラクター】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 複数2-2 【SantaClaus is comin to town】 れいん あたし、ラブ。今年は受験生だから、クリスマスはお預けだよぉ。美希たんとブッキーは、「お利口にしてたらサンタが来るよ」なぁんて言うんだけど・・・。 カテ...
  • ⇒夏希◆JIBDaXNP.g
    カテゴリー名【長編&連作シリーズ】 帰ってきたせっちゃん(フレッシュ 現在31話・継続中) 翼をもがれた鳥(フレッシュ 全21話・完結) 幸せの赤い翼――おもちゃの国は秘密がいっぱい!?(フレッシュ 全9話・完結) 赤い翼の輪舞曲(フレッシュ&スイート 全20話・完結) 幸せの赤い翼――翼の種子のパッション(フレッシュ 全13話・完結) 東せつな・カレンダーツイート2015(フレッシュ 全12カ月365本・完結) たいへん! せつなが消えちゃった!? ~子供の頃のクリスマス~(フレッシュ 全4話・完結) 飛べないもう一羽のウサギ(フレッシュ 継続140文字SS×85・完結) カテゴリー名【Splash☆Star】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 SS1 『星空の仲間たち(前編)』 夏希◆JIBDaXNP.g 緑の郷の精霊たちに導かれ、再び目を覚ました満と薫。帰る家の無い彼女たちは、...
  • ⇒一路◆51rtpjrRzY
    カテゴリー名【長編&連作シリーズ】 一路◆51rtpjrRzY(長編)(フレッシュ 全10話・完結) カテゴリー名【フレッシュ:ラブとせつな】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 ラせ2-1 小さい秋と大きいLove 一路◆51rtpjrRzY 季節は夏から秋へ。初めて経験する四季の移り変わりに感動して、ラブと一緒に「秋のイメージ」を探し始めたせつな。美希と祈里にも意見を聞いて、四つ葉町をあちこち歩き回って……結局こ~んな身近なところに、予想外の秋のイメージが!? ラせ2-2 煌く夜に、恋人達は 一路◆51rtpjrRzY 初めてのクリスマスだもの。愛する人とは、やっぱりムードのあるキスで祝いたい。でもラブったら、ほとんど挨拶代わりみたいにキスするんだもの。よぉし、こうなったら……! カテゴリー名【フレッシュ:美希と祈里】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 美祈12 完璧なキス...
  • 複数5
    「ひめぐみ」/◆BVjx9JFTno 髪を、念入りにとかす。 ゆうべの念入りなトリートメントが 功を奏し、輪のような艶が出た。 赤いワンピースの上に、 白のボレロを合わせる。 ハート型のペンダントがついた、ネックレス。 透明な赤の、カットストーンブレスレット。 リンクルンの入ったポーチを下げる。 鏡の前に立ち、微笑んでみる。 精一杯、おしゃれを頑張ってみた。 「行ってきます」 ひとりで、家を出る。 商店街は、すでに活気がみなぎっている。 「せつなちゃん、おはよう!  おめかししてきれいだね!」 パン屋さんの大きな声に、 まわりの人が私に注目する。 「ホント、かわいいわ」 「デート?うらやましいなぁ」 「あ、ありがとうございます」 会釈する私の顔が熱い。...
  • 複数7
    「とりかえっこ」/◆BVjx9JFTno 寝息が、重なっている。 美希たんの部屋。 お母さんが仕事関係の旅行に 行っているので、美希たんの家で お泊まり会になった。 せつなとブッキーは ぐっすり眠っている。 体を起こす。 もうひとつの、起きる影。 寝る前、美希たんとお互いのことを 話してるうちに、エッチな話になった。 美希たんの愛撫で、 悦ぶブッキーの姿。 あたしも、さわってみたい。 あたしと美希たんの心の中に、 悪だくみが生まれた。 とりかえっこ。 美希たんと、寝ている位置を 交代する。 ブッキーの寝顔が、 すぐそばにあった。 たわわな胸が、 パジャマを押し上げている。 裾がめくれ、かわいい おへそが見えている。 ...
  • 複数41
    ハッピー・ハロウィン/一六◆6/pMjwqUTk 「ふむ。何だか様子がヘンだな」  西隼人の姿でクローバータウン・ストリートを歩きながら、ウエスターはつぶやいた。  今日はここで、大きなイベントがあると聞いてやって来た。が、どうも町の様子がおかしい。いつもとは違う不思議な格好の人影が、やたらとたくさん、通りを闊歩している。まるで町の人たちの大半が、この怪しい格好の生き物たちに入れ換わってしまったかのようだ。 「ひょっとすると……どこか他所のパラレルワールドの奴らが、インフィニティを奪いに来たのか!」  そう思って見てみると、彼らの格好は、何だかやたらとオドロオドロしい。黒いフードをかぶり、ガイコツのような虚ろな目をしている者。目の周りを真っ黒にして、口から牙を覗かせている者。ニカッと大きな口を開いた、カボチャの頭をしている者まで……。 「ふん、インフィニティを奪うのは、こ...
  • 複数42
    Trick or Treat!/一六◆6/pMjwqUTk 「ねぇ、シフォン。今日のハロウィン・パレードは、シフォンも仮装して参加する?」  美希がリンクルンを片手に、何だか得意げな様子でシフォンに問いかける。ラブの膝の上で、今まさにおやつを食べようとしていたシフォンは、それを聞いて嬉しそうに声を上げた。 「ハーローウィーン!」  ピルンにどこまでその気があったのかはわからないが、今日のおやつはハロウィンにぴったりのパンプキン・パイだ。それをしっかりと両手で抱えて、シフォンはくるりと祈里の方を向くと、キュアキュア……とおしゃべりを始めた。 「キー!」  祈里のリンクルンからキルンが飛び出して、シフォンの頭の上をくるくると回る。 「……そう、わかったわ。あのね、美希ちゃん。シフォンちゃん、クマちゃんの格好の上に、何か可愛いお洋服が着たいんですって」 「ふぅん、なかなか注...
  • ⇒一六◆6/pMjwqUTk
    カテゴリー名【長編&連作シリーズ】 桃源まで、東へ五分(フレッシュ 全5話・完結) 四つ葉になるとき(フレッシュ 継続中) イエローハートの証明(フレッシュ 全14話・完結) 幸せは、赤き瞳の中に(フレッシュ 全19話・完結) カテゴリー名【フレッシュ:ラブとせつな】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 ラせ2-37 スイッチ・オフ 一六◆6/pMjwqUTk せつなにとっての学校生活は、他人の関心に身を晒すことでもあった。そんな緊張感も楽しくて…。そう思えるのは―― ラせ2-38 刹那の蝉 一六◆6/pMjwqUTk 蝉の幼虫は、羽化に必要なものを闇の中で育む。「あなたに、ずっと会いたかった」ねえ、アカルン。プリキュアに必要なものは、イースの中にもあったのかしら? ラせ2-39 ホワイト・クリスマス~Five years after~ 一六◆6/pMjwqUTk あれから5年。クリス...
  • フレッシュ:複数キャラクター
    フレッシュ:複数キャラクター【1】(50話保管) フレッシュ:複数キャラクター【2】(50話保管) フレッシュ:複数キャラクター【3】
  • 複数48
    The Last Nut(前編)/一六◆6/pMjwqUTk 「人の不幸は蜜の味。嘆いて育て。悲しく育て」  ノーザが歌うようにそう言いながら、植木の根元に液体を注ぐ。  青い水差しの口から流れ出るのは、濁った黄土色の不幸のエネルギー。だがそれは、いつものようになみなみと注がれはせず、すぐに糸のような細い流れになると、やがて滴となって、植木鉢の半分も満たさぬうちに止まった。 「あら……もうお終い?」  ノーザが残念そうに呟く。不幸のゲージが破壊された今となっては、これが最後の不幸のエネルギー。植木はいつものように、ゴクゴクと音を立てて注がれた液体を吸収したが、枝先に現れたのは、いつもの半分にも満たない、小石のようにごく小さなソレワターセの実だった。 「ふん、まぁいいわ」  ノーザの真っ赤な爪が、葉のほとんどない、干からびたような枝に伸びる。最後に出来た小さな実には...
  • 複数49
    The Last Nut(中編)/一六◆6/pMjwqUTk 「あらぁ?」  部屋の奥から姿を現したノーザは、そこにある植木を見て、首を傾げた。 「サウラー君。この木にもうひとつ、小さなソレワターセの実が残っていたはずなんだけど、あなた知らないかしら?」 「いいえ、僕は見ていませんが」  ちょうどソファに座って本を開いたところだったサウラーが、本のページから目を離さずに、山となった角砂糖の隙間から紅茶をひと口啜る。 「そう。おかしいわね……」  ノーザは右の掌を、問題の実がついていた枝の先端に翳した。そして、少し驚いたような表情をしてから、今度は楽しそうにほくそ笑んだ。 「あら。あの子ったら、あの町に行ったのね? 仕事熱心なのは結構だけど、命令も無しに自分で考えるのは感心しないわぁ」 「ソレワターセの実が、自分で? それで、あの町というのは四つ葉町のことですか...
  • 複数30
    『祈里の船上パーティー(前編)』/夏希◆JIBDaXNP.g  舞い上がる砂塵。吹き付ける熱風。ジリジリと肌を焼く灼熱の日差し。  とても秋の夕暮れとは思えない。同じ世界とは思えない。そこは名も無き砂漠の片隅。命の存在しない荒野。  ザンッ! ザンッ! ザンッ!  足場の悪さなどまるで意に介せず高速で移動する赤い疾風。その姿が突然消える!  直後――加速された砂のつぶてがパインを襲う。  回避しようと思うが砂に足を取られて動けない。辛うじて両手で目を守った。 「遅い! こっちよ」 「きゃあ」  無防備の脇腹に衝撃を感じて吹き飛ばされる。手加減されているからか痛みはあまり感じなかった。  次の瞬間にはまた姿を見失った。  落ち着いて! と自分に言い聞かせる。  姿が見えないなら上空か背後に決まっている。砂は上からは落ちてこない。...
  • 複数31
    『祈里の船上パーティー(中編)』/夏希◆JIBDaXNP.g 「いいなあ、ブッキー。今頃、キラキラのお姫様なんだろうな~」 「大丈夫かしら。ブッキーもなんだか不安そうな顔をしていたわ」 「可愛いのに自信が伴わないのよね。しょぼんとしてなきゃいいけど」  船出を見送った人々も去り、静かになった港。せつなの提案でシフォンを遊ばせながら祈里の帰港を待つことにした。  晩秋の冷たい海風が止まることなく吹きつける。美希はシフォンにセーターとマフラーを出して着せた。 「待って……なんだか様子がおかしい。船体に蔦のようなものが巻きついているわ」 「えっ? ここからじゃ船の形すらわからないよ」 「せつな、それって――」 「ええ、間違いない。ソレワターセよ! ラビリンスが現れたのよ」 「ほんまや、クローバーボックスも反応しとるで!」 「行こう、みんな! せつ...
  • 複数8
    「灯った火」/◆BVjx9JFTno シャワーの温度を、 少し下げた。 それでも、体の熱は さめない。 どのくらい、シャワーを 浴び続けているだろう。 荒れ狂っている、 体と、心。 美希ちゃん以外に、 抱かれた。 美希ちゃんも、 私以外を、抱いた。 背徳感。 羞恥。 悲しみ。 色んな感情が渦巻く中、 快感だけが、突き上がってきた。 心と裏腹に、体は 愛撫に反応した。 自分から、腰を浮かせて ラブちゃんの指を受け入れた。 見られながら、 激しく、乱れた。 その興奮は、 今もおさまっていない。 流しても、流しても、 あふれ続ける泉。 愛撫を求めて、 硬く尖る乳首。 早鐘を打ち続ける胸。 お...
  • 複数6
    「一日の終わりに」/◆BVjx9JFTno 電車の振動が心地良い。 夕方のやわらかな日が、 車内を照らしている。 ラブは長時間の着せ替えで疲れたのか、 席に座るなり、眠り始めた。 後ろ向きに船をこいでいるため、 窓ガラスに後頭部をぶつけ続けている。 私と美希、ブッキーはそれを見て 声を殺しながら笑う。 我慢すればするほど、おかしさは倍増し、 私たちは涙をため、肩を叩き合いながら 声を出さずに笑い転げた。 ひとしきり笑った後、屈託なく笑えるように なった自分に、少し驚いた。 闘いの中で向き合った、 私の、ほんとうの気持ち。 幸せに、なりたい。 笑顔に、なりたい。 この時、私は管理国家ラビリンスの 民であることを、捨てた。 契約が切られるかのように、私の命は ...
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    「告解:Confession」/◆BVjx9JFTno 寝室には3人の寝息が響いていた。 2段ベッドの上にラブが寝ている。 私は下。 もう1つの2段ベッドには 美希とブッキーが寝ている。 今日は合宿初日で練習もハードだったし、ナケワメーケとの 闘いもあり、3人とも夕食後は倒れ込むように寝てしまった。 私は、まだ眠っていない。 みんなが眠るのを待っていた。 ゆっくりと体を起こし、静かに寝室を出る。       【告解:Confession】 大切な友達、ラブ、美希、ブッキーと共に ダンスが出来たら、どんなに楽しいだろう。 でも、 あの人にしてきた罪が 重く、のしかかる。 公園で紹介されたときも 私は顔を見ることができなかった。 今、伝えなければ。 ...
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    「クリスマスに雪は降るの?」/黒ブキ◆lg0Ts41PPY 12月に入ってからラブの落ち着きがない。 元から落ち着きなんてあるのか?と問われると反論のしようもないのだが、 いつもにも増して言動もオーバーリアクション気味だ。 まるで靴にバネでも仕掛けてあるのでは?と疑いたくなるくらい、 普通に歩いていても踵が地に付いてない。 「だって!!クリスマスなんだよ!!」 少し落ち着いたら?とせつなが呆れたり、苦笑いする度に ラブはそう答える。 全く答えになっていないのだが、それ以外に答えようがないらしい。 確かに言われてみれば落ち着かないのはラブだけではない。 美希や祈里、クラスの友人も何だかいつもより笑顔が増え、 お喋りしていても、いつの間にか話題はクリスマスの事になっている。 そして、気が付けば町全体がソワソワと浮き足立ち、赤と...
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    「ブルンのチカラ」/◆BVjx9JFTno なあシフォン、聞いてくれるか。 今日の話やねんけどな。 兄弟から連絡があってな、またドーナツ食べ放題にしたるから 芸やって客集めてくれと。 ワイも男や。兄弟の頼みは二つ返事や。 そんで意気揚々と公園に向うたら、なぜかピーチはん、 パッションはん、ベリーはん、パインはんも居ててん。 何や、あたしらも手伝うからドーナツ食べ放題にさしてくれ言うて、 兄弟もノリノリで、じゃあ100人にさばいたら食べ放題にしたるわって。 そしたらまあ、やることがえげつないわ彼女ら。 ベリーはんがブルン呼んで、みんなに制服着せたってん。 ピーチはんはピンク、パッションはんは赤、ベリーはんは水色、 パインはんは黄色、それぞれの色と白のストライプで、 同じ色の帽子もかぶって、白のエプロン...
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    蒼の喪失(前編)/一六◆6/pMjwqUTk 「ラッキー・クローバー! グランド・フィナーレ!!」  少女たちが、右手を上げて高らかに叫ぶ。  その中央、凛として見上げる八つの瞳の先にあるのは、巨大な水晶に閉じ込められた、ソレワターセの姿。 「はぁ~~~~!!」  少女たちの気合とともに、水晶はみるみるうちに直視できないほどの輝きを放ち、中から断末魔の叫びが上がる。 「シュワ、シュワ~・・・」  そして。  パン!パン!パン!と三つの乾いた破裂音を残し、ソレワターセは跡形もなく消滅した。 (要するに、四人の気持ちが揃わないと使えない技、というわけね。)  ウエスターの報告を思い出して、ノーザはフン、と鼻をならした。 ―――メビウス様が、しびれを切らしておいでです。そろそろインフィニティを手に入れなければ、如何にあなたといえども、お叱りを受けますよ...
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    蒼の喪失(中編)/一六◆6/pMjwqUTk 「9831・・・ 9832・・・」  占い館の一室。  ダンベルを両手に持って、筋トレに励むウエスターのつぶやきだけが、部屋に響く。サウラーは、相変わらず読書に余念が無い。  ふいに、壁の一角がぐにゃりと歪んで、ノーザが姿を現した。 「9833! 9834! 9835!」  露骨に顔をしかめたウエスターの、ダンベルを動かすスピードが一気に上がる。  サウラーも、ノーザの方を見ようともせず、角砂糖をてんこ盛りにした紅茶を、一口啜った。 「二人とも、今日は冷たいのねぇ。」  からかうようなノーザの口調に、ウエスターはキッと顔を上げ、丁寧語も忘れて怒鳴った。 「当たり前だ!おかしなソレワターセを作って、勝手なことをしやがって!」 「あら、何のことかしら?」 「とぼけるな!プリキュアになったイースの記憶を奪えるソレワターセ...
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    「自由ね、貴方たち」/◆BVjx9JFTno 勢いよく吹き出る泡が、アタシの肌を刺激する。 やっぱりジャグジーって最高。 今日はみんなでスーパー銭湯に来ちゃった。 いろんなお風呂があって、つい長居しちゃう。 露天もあって、お風呂ロケの練習も出来るの。 これでお肌も卵みたいにつるつる。 湯上がり美人の完成だわ。うん完璧! ちょっとラブ! 露天に出るならタオルくらい巻きなさい! 開放感って何よ! バンザイポーズとかしないの! せつなも真似しないでいいから! え?日本の伝統?全然違うから! ブッキーも電気風呂で変な声出さないで! あらやだ アタシったら鼻血が。 あぁ気持ち良かった。 湯上がりさっぱりだわ。 湯上がりにはヨーグルトがいちばん。 おなかもきれいになって、体の中...
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    「First Christmas」/◆BVjx9JFTno 加湿器の音が、 やけに大きく聞こえる。 静まりかえった部屋。 糸が擦れる音と、 息づかい。 黙々と、手を動かす。 「たはーっ!難しいぃぃ!」 「きゃっ!」 「わっ!」 「もう...急に叫ばないでよ!」 力が抜けたように、みんなが笑う。 「だいぶ、出来てきたね」 「やっぱり、ブッキーは上手だよねぇ」 「ううん、みんなもすごく上手になってるよ!」 「そ、そう...? 結構、練習したんだ...」 「ブッキーの教え方が、上手だからよ」 「ブッキー先生の、おかげだよ!」 ひとつひとつ、糸を重ねていく。 細かい棒の動かしかたも、 何とかサマになってきた。 家族に贈るクリスマスプレゼントを、 手編...
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    巡る季節と彼女達~冬・春~/一路◆51rtpjrRzY  桃園家。蒸し暑い夏の夜。  寝苦しさに何度もベッドの上で寝返りを打つ私の耳に、部屋のドアをノックする音が届いた。 「へへ……せつな、起きてる?」  返事を待たずに開いたドアから顔を覗かせるラブ。 「起きてるわよ……今夜は一段と暑いんですもの……眠れないわ……」 「ホントだよねー…ね、ちょっと話でもしない?どうせ夏休みだし……少しくらいの夜更かしならいいでしょ?」 「そうね……少しくらいなら」  気候すら管理されていたラビリンスとは違い、この世界は四季の移り変わりを感じさせてくれる素敵なところ。  だけど、如何せんこう暑くてはそれすら恨めしく感じてしまう。  現在進行中のラビリンスの改革にはそういった所も取り入れていきたいわね……でもやはり自然を管理するのは良くないし……。 「...
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    「くらべっこ」/黒ブキ◆lg0Ts41PPY クローバーの四人はダンスレッスンの後、シャワーを浴びて着替え中。 ミユキが手配してくれたスタジオはシャワーは二つしかない。 まずせつなと祈里。今はラブと美希が使っている。 そして、ロッカールームでの事。 「ねえ。せつなちゃん、ちょっといい?」 むにゅっ!! 「へ?ちょっ!!ーー何っ?!」 むにゅっ!むにゅっ!むにゅっ! 祈里がせつなの胸をブラの上から無遠慮なまでに揉みしだく。 今にもブラの中まで手を突っ込みそうな勢いだ。 「ちょっ、ちょっと!ブッキー!!」 「やっぱり!」 「何がっ!?」 「感触がね!全然違うのっ!」 「…………は?」 祈里は両手でせつなの胸を鷲掴みにしながら、キリッとばかりに顔を上げる。 「前か...
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    Witness ~目撃者~/一六◆6/pMjwqUTk 悲しみと喜び。絶望と希望。苦悩と癒し。不幸と幸せ。 それらは単に、相反するものではない。 苦悩が幸せの始まりになったり、悲しみをきっかけに希望が訪れたりすることもある。 それに気付けた今だから、私は語ることが出来たんだろう。 かつては思い出したくもないと思っていた、私の過ちの記憶。 でも実は、大切な絆へと繋がっていた、私たちの始まりの記憶を。 Witness ~目撃者~  あの最終決戦から、早いもので1年半の年月が流れた。四ツ葉町のところどころに残っていたラビリンス襲撃の跡も、今ではかなり修復され、目立たなくなっている。  夏休み真っ盛りの四ツ葉町公園。じりじりと照りつける太陽に負けず、セミたちがその短い生を、これでもかと響かせる。 「はーい美希たん、お待たせ!カオルちゃんのドーナツ...
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    「雨のち紙テープ」/◆BVjx9JFTno ダブルの部屋なのだろう、 無駄に広い部屋だった。 ベッドに転がる。 いつも掲載させてもらってる、 ファッション雑誌の、クリスマスイベント。 読者のための集いなので、 読者モデルも、当然参加。 断るわけには、 いかなかった。 読者の女の子たちと一緒に 握手会や、記念撮影。 無難に、こなした。 気分が悪いことにして、 打ち上げを中座した。 宿泊予定のホテルに、 ひとりで戻る。 普通の、ビジネスホテル。 クリスマスイブに使うお客さんが 少ないのか、部屋の変更も簡単にできた。 他の宿泊客が、近くに 居ない部屋を、お願いした。 人恋しいのに、 人と会いたくない。 なぜかは、わかっている。 ...
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    「天然」/黒ブキ◆lg0Ts41PPY 色々あった1日。夕暮れの町を浴衣姿の少女が4人、肩を並べて歩いている。 ハプニングも多かったけど、終わり良ければ全て良し。 夏の思い出としては中々悪くない1日だよね。 止まる事のないお喋りに花を咲かせてると、ふと川縁の柵から身を乗り出し 困った様子の数人の子供達が目に入った。 「どうしたの?」 祈里が声を掛ける。聞けば、縁日で買ったひよこの入った籠を ふざけあっているうちに川へ落としてしまったらしい。 4人も柵から覗くと、土手の下を流れる川の中ほどに流木が 枝を突き出していて、丁度上手い具合に籠が引っ掛かっている。 幸いひよこも濡れてはいないようだ。 いつもなら土手を下りて川に入れば難なく取れるが、今日は数日前まで 降り続いた雨で水嵩がかなりましている。 普段は流れも緩やかで子供の遊...
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    はじまりの日/一六◆6/pMjwqUTk 不思議な気配を感じて 私は目を覚ました あたりの空気が うっすらと色をまとっているような そんな気がする むっくりと起き上がり 木々の間に見える 狭くて高い空を眺めた やがて キー! という声と共に 飛んできた小さな影 一直線にこちらへ向かってくる 四体の妖精たち 元気一杯先頭をきる ピルン 澄ました顔して続く ブルン 大きな目が笑ってる キルン 嬉しそうに後を追う アカルン どうしてだろう 私は彼らを知っている 生まれたときから……いや、生まれる前から? 私と深く結びついている 大切なオトモダチ 四人で追いかけっこをするように 私の頭上をくるくると回る姿 それをぽかんと見つめる私の耳に とぎれとぎれに 声が聞こえてきた ……幸せ…… ……完璧…… ……信じて…… ……がんばる...
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    巡る季節と少女達~ピーチとパッションのサンタクロース大作戦~/一路◆51rtpjrRzY プロローグ***  ―――あなたは、サンタクロースを信じますか? 「パッション、準備は出来た?」 「ええ…後は服だけだけど……けどピーチ、本当にするの?何かちょっと恥ずかしいような……」 「ダメダメ。こーゆーのは気分から作ってかないと……そーしないと余計恥ずかしいよ?さあ脱いで脱いで!」 「ちょ、ちょっと!ひ、一人で脱げるから!……取りあえずそういうものなのね……せ、精一杯頑張るわ……」 「……と、いいみたいだね。じゃあパッション、こっちに来て……」 「あ、あんまり見ないで……や、やっぱり少しまだ……」 「へへ、可愛いよ。隠さないで全部見せて……」 「あ、ぴ、ピーチ……だ、駄目……」 「―――うん!どこからどう見ても立派なサンタさんだよ!よーし!じゃあ皆に...
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