「ね、ねぇ柴崎。教官さ、可愛いブラしても何も言わないんだよ。やっぱりレースひらひらのとか、付けてるのか付けてないのか分からないぐらいきわどいのが好きなのかな?」
「つーかあんた想像してみなさいよ。雄弁に女物の下着を語る堂上教官の姿を。キモイ通りこしてミステリーよ」
柴崎はああ言ったけど、やっぱり気になる──!
「きょ、教官はっ、こういう下着嫌いですか? そ、それと、ど、どんなのが好きなんですか?」
色は白? それともパステルカラー? 真っ赤だったらどうしよう──!!
「……郁、落ち着いて聞け」
「……はい」
「はっきり言って暗くてよく見えん」
その日以来、郁が明かりを消して欲しいとは言わなくなったとか。
最終更新:2010年06月20日 20:24