図書館シリーズ堂上×笠原 1スレ:24

1スレ:24

 

体力は何とか自分の方が上だが持久力は思ったよりあって、時々少し負けそうにな
る。これが5つの歳の差か、と思った。

「あたし、ちょっとは上達しました?教官さっきすごくすごく気持ちよさそうにし
てて、声も出てたし。男の人も気持ちいい時はあんな声出るんだーってちょっと
くらっとき、」

「………痛ったあ。叩かないでよこッのサド教官ッ」
「まだまだだ阿呆。1ヶ月前に処女を捨てたばかりで上達とか言うな」


拙いながらも必死で受け止めるところがまた堪らない、とは絶対に言わない。


「…勉強したんですよ、色々。どういうことを言ったら男の人が喜ぶか とか、寝技
のテクニックとか」
資料なら潤沢な職場じゃないですか。でもいつも途中からなんかよく分からなく
なって全然うまく出来なくて、と小さい声で言い、語尾をいい終わるまでに毛布
に隠れた。

何だ、この馬鹿で柔らかくて気持ちよくてぎゅっとしたくてどっかに隠しておき
たい生き物は。そしてそんなコレが可愛いと思ってしまう俺も相当馬鹿だがもう
しょうがないと諦められるぐらいは自覚している。
勉強なんかしなくてもいい と言ってもきっとコイツはするだろう。それなら。


「本は参考までにしておけ。実地は俺が教えてやるから」

毛布の上から頭を撫でてやると、毛布から目だけ出し「はぁい」と素直に頷き、
さらに頭を摺り寄せる。

「何だ」
「昔から、教官に頭撫でられるの大好きなんです。気持ちいいし」

 

たまにそんな風だから性質が悪い。
業務時間中 笠原の頭に触れる時冷静にいられるだろうか と考えながら、堂上は毛
布ごと笠原を引き寄せた。

 


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最終更新:2008年09月23日 22:44
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