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ええと、どうしてこんなことになっちゃったのか、今ひとつ分からないんだけど……。
確か珍しく荒れていた柴崎と部屋で一緒にお酒を飲む約束になって、缶ビールやらチューハイをコンビニで買い込んで飲み始めたまでは覚えているんだけど──
どうしてあたしの上に柴崎が覆い被さってるのかは、さっぱり分からない。
「……柴崎?」
「前に言わなかった?あたし、あんたが男だったら惚れてたって」
そういわれれば、そんな会話をしたような──。
でもあたしはこれでも性別上は女なんだけど。
「あんたって見てると可愛くて仕方ないんだもん。あの人も手をつけないなら、あたしが先にツバつけてもいいわよね?」
あの人って?って、ちょっと待てっ!
「な、何触ってるのよっ!」
「まっ平らだけど、ちゃんと感じるのね。ますます可愛い」
「おいこらっ、人の話を──」
どうして身体に力が入らないんだろう。
柴崎相手なら絶対に負けないはずなのに。
うわっ、本当に何処触って──ダ、ダメだって、女同士でこんなこと──!
っ、教官、助けて──……って、何でここで教官が出るのよっ!!
柴崎が酔っ払うと最悪に性質が悪いと知った夜の話。
最終更新:2008年09月23日 23:03