図書館戦争シリーズ郁×堂上 1スレ907

1スレ目 907


「す、すみません遅くなって」
待ち合わせの駅。十分遅れた郁を見て堂上が恐ろしく不機嫌な顔した。
「本当にすみません。出掛けに腕時計がみつからなくて。…そんなに待ちましたか」
「待っとらん!そんなことはどうでもいい!なんだその格好は!」
「え?」
郁は自分の服装を見る。キャミソールにカーディガンにミニスカート。
「…どこか変ですか」
「わからんのかっ!スカートが短すぎる!」
「や、でも前に業務で餌になったときよりは長いですよ。てか、今その辺歩いてる子たちのほうがもっと短いし。
いつも同じような服装じゃつまらないかと思って」
堂上は郁の手を掴んでひと気のない駅舎の裏に引っ張っていった。
「教官、手が痛いですぅ」
「いいか良く聞け!お前はそこらの女より背が高いんだ!足も長いんだよ!
それなのにミニスカートなんか穿いてたら露出が他の女より多くなるのがわからんのか!」
…わかるようなわからないような。郁が考えていると、急に抱き寄せられた。
同時に堂上の手が郁の足に伸びてきた。
よく知っている手が太腿を撫で上げ、スカートの中にまで忍び込む。
郁は痴漢を釣ったときのことを思い出すが、全然違うのは、それが気持ちいいことだ。
「や、ちょっ…教官!」
膝が震え始めて声を上げると、堂上が郁を離した。
「わかったか?そんな足を見せられたら男はみんなこういうことをしたくなるんだよ!
だから…ちょ、おま…なんだその顔は」
目を潤ませ、上気した頬の郁に堂上はたじろいだ。
「…教官のせいじゃないですか」
恨みがましく言う郁から目を逸らし、堂上はため息をついた。

デートは予定より三十分以上遅れて始まり、二人は食事でも映画でもなくホテルに直行し、
その後郁のロングスカートを買いに行くことになったのだった。

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最終更新:2008年09月25日 03:40
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