ストーリー解説

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ストーリー解説 - (2011/07/03 (日) 01:07:05) のソース

舞台となる惑星『ヘヴン』では、基本的には『新光皇歴』という年号が使用されます。
実質的に『新光皇歴』が私達現実世界での『西暦』にあたります。
(新光皇歴1990年=西暦1990年みたいな認識で良いかと。以下その認識で年代を表記します)

ちなみに此処ではキーとなるイベントをまとめています。
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1500年頃:『[[ディアマイロード]]』。
   東プラント王国国王、[[ヴァイス・マキータ・プラント]]が首脳会議にて各国の要人を抹殺。
   同時に新国家"[[神聖プラント帝国]]"の建国を宣言し、間もなく実現させる。
   その真意は『偉大なる者達』から伝えられた『&bold(){500年後の大天災}』の阻止。
   (この大天災が後の『[[カタクリズム]]』。実態は[[エクジコウ]]による巨大隕石墜落作戦。
   またヴァイス自身の魂は、その後も代々の皇帝に宿り続ける事となり、
   500年後の皇帝であるテリダクシアも実質的には彼と同一人物である)

1950~80年頃:『[[アームヘッドジェネレーション]]』。
     [[菊田 五右衛門]]が、友人の[[村井 平幸]]の支援を得て[[菊田重工]]を設立。
     ほぼ同時期に村井も自ら[[村井研究所]]を設立、アームコアの研究を独自に進める。
     (なおこの時点で、二人は幼少時代の[[ゼニ・ガッポ]]と面識がある)

     そして1980年頃、村井が遂に人型機動兵器"&bold(){アームヘッド}"の開発に成功、
     それに続くようにして菊田重工が研究開発を進め、ファニオシリーズを開発するが、
     その後五右衛門が謎の過労死を遂げる。

1985年:ウェステニィアでクーデターが勃発。
    新国家"&bold(){ウェステニィア共和国}"が成立する。

1987年:ウェステニィア共和国に[[神聖プラント帝国]]が宣戦布告。
    リズ連邦がウェステニィア共和国と同盟・参戦し、&bold(){アームヘッドを初めて実戦投入する。}

1990年頃:後に"[[ゲームマニア集団脳死事件]]"と呼ばれる事件が発生。
   パンチャーデッド社が『脳波と波長を合わせ、全感覚で楽しむ』というコンセプトの下開発した
   新作ゲームのテストβver.をプレイした世界各地のプレイヤー達が集団脳死し、
   更に遺体は全て死因解明の名目で何処かへと回収され遺族の元へ戻る事は無かった為に
   前代未聞の怪事件として世間を騒がせたが、迷宮入りとなり時間経過と共に忘れ去られる。
   
   この事件の黒幕は、後に事件を引き起こす事となる"[[ヒルドールヴ社]]"である。
   当時の社長[[リオン・ヒルドールヴ]]の『人間のアームヘッド化』悲願の下、
   『人間の脳をアームヘッドの身体に移植する』実験の為に脳の調達を行ったのが真相。
   当然ながら本当に脳死されると使い物にならなくなる為、死亡したと思われていた被害者達は、
   実は深い仮死状態に陥った状態にあり、その後回収されサンプルとして軟禁された。 
   しかしサンプルは入手したものの肝心の技術が研究開発に追いついておらず、
   自らの悲願の達成を見ることもないまま、リオンはその後死亡する。
   (リオンの悲願は、彼の娘である[[リトゥナ・ヒルドールヴ]]が受け継ぐ事となる)

1987年~2000年:『[[ザ・リベンジ]]』。
      1987年、リズ連邦の貧民街にて[[マキータ・テーリッツ]]少年が、
      リズ軍の[[ヒレー・ダッカー]]及び政治家[[ガール・ポッチ]]と遭遇。
      ひょんな事からヒレーの家に居候する事となったマキータは、
      アームヘッドのパイロットとなる事を勧められ、これを半ば成り行きで承諾。
      その後ヒレーと親子のような信頼関係を築いていたが、出会いから三年後の1990年、
      神聖プラント帝国の軍を殲滅する作戦において、帝国の同盟国である御蓮王国の切り札
      『[[セイントメシア]]』と遭遇・対峙。
      マキータは辛くも生き延びるが、ヒレーが犠牲となる。
      そして同年、リズ連邦とプラント帝国間に講和条約が締結され、一応の平和が訪れる。

      それから10年後の2000年、
      新型機『[[ゾディアーク]]』のパイロットに選定されたマキータは、
      領土返還やプラント帝国民の移民の容認などを主題とする会議に出席する間の護衛を
      リズ連邦新大統領となったガールに依頼され、これを承諾。

      そして襲撃してきたテロリストの殲滅を遂行する最中、
      同じく護衛にあたっていた御蓮のセイントメシアと再び遭遇(立場としては味方)。
      ヒレーの殺害から来る復讐心によりセイントメシアに攻撃を仕掛け、戦闘となる。
      (心情が変化したのかメシアはマキータ=敵を殺害しようとしておらず、自衛に徹している)

      しかしプラント皇帝[[テリダクシア・マリス・プラント]]自ら『[[創生]]』を駆って出陣。
      メシアとゾディアークの仲裁に入るが、
      その時マキータの憎しみを媒介にゾディアーク自身の意思が覚醒。
      彼の意識を乗っ取り、創生が本質的には『邪=[[ブラザーフッド]]』である事を暴露、
      更に不意打ちにより創生を戦闘不能に陥れ、動揺するセイントメシアをも追い詰めるが、
      自らの過ちを悟ったマキータによって動きを封じられ、
      その隙にメシアによってアームキルされる。

      目覚めたマキータは、
      そこでメシアのパイロットが村井研究所の村井 幸太郎であることを知り、
      直後に『皇帝の真意を確かめる』為、和解した彼と共に失踪、行方不明となる。
           
    『[[∀ngels in Oblivion]]』
       ザ・リベンジと同じ時間軸に位置する。
       『歴史の裏側を幸太郎の視点から見た物語』という要素も含んでおり、
       彼の心情の変化や、本編で明かされなかった日々などが明らかになっていく。
       ちなみに第1話の時点で、ヒレーが殺害されてから数日ほど経っている。

    『[[DIRTY WINGS]]』
       物語開始時点では1980年代だが、終盤では2030年まで時代が飛ぶ。
       "現在"の特異点、[[ロバート・ラスター]]の軌跡を追う形で物語は展開される。
       ∀ngels in Oblivion同様に"裏舞台"を主軸としているが、
       基本的にはロバートの一人称視点で進み、あまり本編とリンクする個所は少ない。

    『[[BLACK CROSS]]』
       時代としては1980年代にあたる。
       "[[黒十字]]"という武装勢力を中心に展開される物語。

    『[[ストーリー:デデバリィ]]』
       作中において年代などの記述があまりない為明確な時間軸は定かではないが、
       おそらくは『ザ・リベンジ』とほぼ同じ時間軸に位置していると思われる。
 
       技術学校を卒業したばかりの新米アーキテクト・[[トマス・ボーリー]]が、
       リズ五大湖付近の実験研究所『[[デデバリィ]]』に新入り技師として就任。
       謎多き所長ゼニ・ガッポを初めとする奇妙なワークメイト達に翻弄されつつも、
       彼はそこで"戦争"の重みを、文字通り身をもって知る事となる。
       またこの物語の前日譚に『[[メトロノーム]]』が位置しており、
       本編にて敵となるリズ連邦の"[[U.E.T]]"所属パイロット・[[ケナー・ポマレリ]]が、
       現在の冷徹な人格となるに至った経緯を辿る形で展開する。

2000年頃:『[[the world changing EVE]]』。
   時間軸としては、幸太郎の失踪から間もない頃。
   小学生の頃に見たセイントメシアに惹かれてパイロットを目指す女子高生・[[宝生 旬香]]は、
   "[[オーディン]]"という機体の設計図を拾った事から非日常へと巻き込まれる。
   そして間もなく彼女は"元"菊田重工の御曹司、[[菊田 言左右衛門]]の誘いにより、
   彼の率いる武装勢力"[[トゥ・チェンジ・ザ・ワールド]]"(以下TCW)に属する事となる。
   なお幸太郎の娘である[[村井 雪那]]は彼女の親友でもあり、同じ高校に通っている。
     
2007年:『[[アフターザレジェンド]]』。
   アームヘッド関連の重工が"&bold(){K}"を名乗る怪人物に襲撃されるという事件が発生。
   間もなく言左右衛門が自ら"&bold(){K}"である事、またTCWの活動を再開する事を表明、
   次の襲撃目標が村井研究所である事を予告して通信を断った。
   雪那の身を案じ、また言左右衛門の真意を知るべく、旬香は機体を駆って研究所に赴く。

   そこで彼女を待っていたのは、言左右衛門の駆る『[[スルト]]』と、
   菊田重工と村井研究所が共同で研究開発し、
   言左右衛門の人格を投影した[[ファントム]]『[[ユミル]]』だった。
   そして"&bold(){K}"の正体は、実は言左右衛門ではなくユミルである事が判明する。

   自らが本物の言左右衛門となる事を望むユミルは、本人との接触により暴走。
   言左右衛門に酷似したその姿を変え、最早アームヘッドとは呼べない程の巨大な異形と化す。
   そして自らの肉体から次々に怪物を生み出し、世界を"新世界"へと変えようとする。
   またこの大戦において、行方不明となっていた&bold(){マキータと幸太郎が7年振りに帰還}。
   決意を固めた旬香と雪那に、二人乗りの機体『[[バルドル]]』を託す。
     
   最終的に旬香・雪那・言左右衛門の三人によって、
   異形の本体である機体『[[ユミル・ユグドラシル]]』が撃破され、
   "&bold(){私のような過ちを起こさないでくれ}"と言左右衛門に残し、ユミルは機能停止する。

2007~2010年:『[[ザ・パニッシュメント]]』。
     マキータと幸太郎が帰還する直前、
     二人はガッポ族の長[[エライ]]から託されたアームコアの導きにより、
     "[[アウタゴッドフレンド]]"という謎の思念体と接触。
     彼から[[エクジコウ]]の機体『[[デウス・エクス・マキナ]]』の存在を知らされる。

     エクジコウが引き起こす巨大隕石墜落、"[[カタクリズム]]"の阻止という"答え"を見つけ、
     二人は7年振りに帰還、バルドルを旬香と雪那に託す(『アフターザジェンド』と繋がる)。

     それから3年後、2010年1月17日。
     エクジコウが人間に化身した姿、[[マクータ・イグザイクス]]が、
     [[トンドルの月]]に位置する自らの独立国家"[[地球圏統一帝国]]"の三体の側近の機体と共に
     自らデウス・エクス・マキナを駆って遂にヘヴンの頁高原に出現。
  
     マキータの駆る『[[セイントメシアダークサード]]』、
     幸太郎の『[[セイントメシアフォース]]』、及び雪那の『[[セイントメシアドラグーン]]』と、
     一般兵達の操る『[[セイントメシアサード]]』が迎撃に赴き、側近の三体を撃破する事に成功。
     しかしデウスの桁外れの力によりサードは次々と堕とされ、
     遂には雪那のドラグーンの身代りとなったフォースがその剣に貫かれ爆散。
     幸太郎が戦死する。

     親友の死に憤り、自らに向かってくるダークサード=マキータの姿に、
     イグザイクス(エクジコウ)は嘗ての自分の面影を重ね見、攻撃を躊躇する。
     そして使命を果たすべくプラント帝国皇帝テリダクシアが、
     運命の機体『[[タイラント]]』を駆って出陣。
     その圧倒的な力でデウスを追い詰め、遂にアームキルに成功する。
     (この時イグザイクス=エクジコウは、自身の復讐が無意味だった事を悟る)

     そしてヘヴンに墜落する隕石が引き起こす大天災=カタクリズムを、
     自らの消滅と引き換えに、調和『[[メイキング・トゥモロー]]』の発動によって完全に封殺。
     500年の永き時を経て、遂にその使命を完遂する。

   『[[世界が変わる、その日まで]]』
      エクジコウとの決戦の前夜、幸太郎が見た夢の物語。
      夢の中で"未来"の特異点こと[[セリア・オルコット]]と接触、
      彼女から旅の間に起こった色々な話を聞く形で展開される。
      セリア自身は未来から夢を媒介にして幸太郎と接触しており、時間軸が少しややこしい。
      解りやすいように解説するならば、

       幸太郎視点→     『ザ・パニッシュメント』と同時間軸、決戦前夜
       セリア視点→     少なくとも2030年以降。つまり未来から接触している
       セリアが語る旅の日々→1990年代~2030年まで。
                       ただし"思い出"なので時間軸はばらばら

      という形になっている。
      ちなみにセリアは特異点である為、外見は20代前半のまま変化が無い。
      これは先述の[[ロバート・ラスター]]も同様である。

2014年~:『[[SUBARMHEAD]]』。
   危険アームコアの探査と旅行を目的に、言左右衛門は妻となったアイネアスと
   TCWのメンバーでもある[[守野屋 スー]]と共に、
   アームコアの名鉱場として知られる東アイサ地方、通称"[[暗黒大陸]]"を訪れていた。
   一時休憩し、とあるビル内の食堂で食事を取る三人だったが、
   守野屋が"見覚えのある人物"と遭遇、真偽を確かめる為にビルを出た直後、同ビルが爆発。
   "見覚えのある人物"こと[[板利 黄盾]](嘗ての守野屋の友人)のテロ行為により、
   まだビル内の食堂に居た言左右衛門とアイネアスが爆発に巻き込まれ、死亡する。

   その後TCWの調査により、アプルーエ連合王国に本社を置く大企業『[[ヒルドールヴ社]]』が、
   裏で板利の所属する巨大テロ組織"[[スリーピィヘッド]]"の支援を行っている事が発覚。
   TCWはヒルドールヴ社に対立する姿勢を強め、
   また菊田重工からも戦闘要員として精鋭パイロットチーム『[[ラストワン]]』が派遣される。

   しかし突如、菊田重工本社にヒルドールヴ側の"人間型アームヘッド"が複数襲来。
   TCWと菊田のパイロット達の迎撃も虚しく、言左右衛門の父で天才的開発者でもあった
   現社長・[[菊田 武蔵]]がヒルドールヴ本社へと拉致される。

   現ヒルドールヴ社長・[[リトゥナ・ヒルドールヴ]]は、
   拉致した武蔵に自身をアームヘッドに改造するよう要求。
   拒否する武蔵だったが、直後に吐血し更に何処か嘆願するかのような彼女の態度に何かを感じ、
   最終的に彼女を殺害する事もなく、導かれるように処置を決行。
   彼女を『[[リヴィングフィールド]]』と呼ばれる類人間型アームヘッドに変える。
      
   一方TCWとラストワンは、武蔵救出とヒルドールヴ本社への突撃を同時に決行する事を決め、
   人間型アームヘッドへの対抗策として、武蔵が開発していた別コンセプトの人間型アームヘッド
   "[[ルーンズ]]"の出動・作戦協力を要請、彼女たちはこれを承諾する。

   また村井研究所が、支援として特殊部隊"[[マーダーエンゼ]]ル"を派遣する。
   更に以前からヒルドールヴ社の圧力に脅かされていたアプルーエの企業や政治家達が、
   アプルーエ国内での&bold(){作戦行動の一切を黙認する}事に決定し、舞台は整う。

   二日後、TCWを中心とした連合部隊が『&bold(){リトルバスターズ作戦}』と命名された同作戦を決行。
   ヒルドールヴ社は保有戦力や人間型アームヘッド、
   更には『[[アウターゴッドギガース]]』と呼ばれる特殊ギガース四体も撃破され、
   遂に崩壊寸前にまで追い込まれる。
   そしてラストワンと共にリトゥナの許に辿り付いた旬香だったが、
   そこでリトゥナの搭乗する『[[HILDOLV]]』が"[[サードアイ]]"を発動、
   旬香の駆る[[オーディン]]以外の機体を行動不能に陥れる。
      
   何故かサードアイを無効化したオーディンとHILDOLVは、互いに一対一での戦闘に臨む。
   結果HILDOLVはサードアイ発動の"核"である額の"第三の眼"を貫かれ敗北するが、
   それとほぼ同時のタイミングで最後のアウターゴッドギガース『[[ヨグ=ソートス]]』が暴走。
   &bold(){ヒルドールヴ本社ビルそのもの}であるそれは、
   旬香達の居る部屋の壁や天井から触手を伸ばし、リトゥナのHILDOLVをも攻撃する。
   何かを悟ったリトゥナは崩壊寸前のHILDOLVを駆り、旬香の乗るオーディンを最深部へと導く。
   そして旬香が、其処に設置されていたヨグ=ソートスの動力源であるアームコアをキルし、
   ヒルドールヴ本社ビル(ヨグ=ソートス)が遂に崩壊、壊滅する。

   だが、何故かリトゥナとHILDOLVの両者は、本社崩壊と共に残さず行方不明となり、
   "二人"の行方はそれ以降、一切知れることはなかった。
   (本当は両者共に『いつか二人で行く約束をした』トンドルの月に居る。
   &bold(){実はプロローグの終盤に描写されている}が、最後まで読み終えないとそうだと解り難い)


2029年~:『[[プレジャー・ソング]]』。
   死亡した言左右衛門の親友だった[[山田 太郎]]の息子・[[山田 テルミ]]と、
   『アームヘッドの解放』を目的とする武装勢力"[[全領域支配皇]]"に属する人間型ファントム
   [[ウィノナ・サニーレタス]]の二人を中心に展開していく物語。

   全領域支配皇の指導者"[[エクジクト・ナウ]]"の命令通りに、
   テルミとその愛機『[[ラスト・ダイナソー]]』を引き込む目的で彼に接触するリトゥナだったが、
   そこで味方幹部である筈の者が勝手に破壊活動を行うという緊急事態が発生、
   咄嗟にテルミと共に同機に搭乗し出撃した事をきっかけに全てが変わりだす事となる。

    『[[Angels with dirty wings]]』。
      『DIRTY WINGS』の直接の続編。
      『プレジャー・ソング』とほぼ同じ時間軸だが、少なくとも2030年以降である。

      前作最終話にて撃破され死亡したロバートによく似た青年[[クルト・マイノリティー]]が、
      御蓮のとある高校に転校生としてやって来たところから物語は始まる。
      
      授業中でも堂々とヘッドフォンで音楽を聴き、挙句持ち込んだギターを引き出す彼は、
      その二年後、嘗てのクラスメイトであり結婚を控えた恋人を残して行方を眩ます。

      悪戯したのは神か、もしくは悪魔か。
      クルトの中で、"&bold(){彼}"が目醒め始めていた。