全般
バトルオブ・ブリテンで、撃墜されたドイツ機のパイロットを救出する為に、ドーバー海峡にはUボートや水上艇が待機していたんでしょうか?(486:298)
イギリス側はウォーリア飛行艇が待機していて救助に活躍した
ドイツ側はハインケルの、名前が出て来ないが、エンジンをタンデム4発装備のがBoB初期に乗員救助に当たろうとしたが、用意できた数があまりに少なく
さらに英
戦闘機に叩き落とされ続けたのですぐ断念した
大戦中のドイツの有名な88㎜対空砲(36型でしたか)に、対戦車用の徹甲弾や対地攻撃用の榴弾が製造され、配備され出したのはいつごろからなのでしょうか?(483:786)
ロンメル将軍がフランスやアフリカで、88を戦車に使って猛威をふるった
記録を見て疑問に思いました。それとも、対空用の砲弾でも水兵射撃すれば
重装甲のマティルダ戦車等をを撃破出来たのでしょうか?
アハトアハトが対地目標に対しても絶大な威力があると認識されたのは
スペイン内乱に派遣されて実戦運用した時。
第2次世界大戦ではPzgr39という徹甲榴弾が開戦当初から装備されていた。
あと、いわゆる「ハチハチ」の最初の型は「8.8 cm FlaK 18」(8.8cm高射砲(19)18年型)と
言う名前だが、これはヴェルサイユ条約の規制に高射砲がひっかかるために年式を
誤魔化したためで、実際には開発されたのは1928なので注意。
第二次世界大戦でドイツの燃料事情を支えた合成石油には採算面で問題があったと聞きますが、この合成石油からは天然石油と同様の石油製品が得られたのでしょうか?(479:789)
また、採算面での問題とは具体的にはどのようなものがあったのでしょうか?
低温乾留法は、工業化が最も容易ですが、石油収得率は石油の10~15%にしか過ぎません。
合成法のうちフィッシャー法は、ガスに加熱水蒸気を混合して水性ガスとしてこれをコバルトかニッケルの触媒で
石油化するものですが、こちらは、直接液化法よりもコストが高く、得た石油は直接液化油に比べると質が低いです。
また、触媒にはコバルトを用いるのが良いのですが、コバルトの産出はコンゴとかカナダだった筈なので、触媒の量
もドイツ国内での利用には限りがあります。
イービング法はガスを冷却してベンゾール油に吸収したものを更に熱してガソリンを得るものですが、これもベンゾール
が大量に必要です。
直接液化法(高圧水素添加法)は、ドイツで最も普及しており、戦前の時点で80万トンの生産となっています。
原料石炭は褐炭の様に揮発分が多いものが良く、出来た製品は87オクタン程度のガソリンにはなったかと記憶しております。
但し、工場設備に莫大な費用を要する事(つまり、コストが掛かる)と、非常に高い技術が必要という欠点があります。
コストについては、日本の例ですが、年産10万トンの揮発油製造工場を建設するのに、水素添加法だと6,000万円
(1940年の時点)掛ります(因みに、ガス合成法で4,000万円)。
重油なら油価が1トン50円、ガソリン200円、航空ガソリン500円、機械油1,400円です。
1トンの人造石油を造るのに、市場石炭5~6トンが必要で、市場石炭の価格を10円として、原料費が50~60円となり、
建設費償却を加えると水素添加法なら1トン当り60円、ガス合成法なら40円が加わり、これに労務費、修繕費を加える
と、トン当り200円の原価が必要になるという計算が出ています。
ドイツは、1935年末現在、水素添加法5工場、フィッシャー法4工場で合計生産高90万トン。
彼の国のガソリン生産高は170万トンなので、そのうちの3分の2弱が合成石油になっています。
1937年の計画では、水素添加法190万トン、フィッシャー法70万トンで、もし戦争が無ければ、1940年に653万トンを自給
出来る予定でした。
以上は、「戦時日本重工業」からの抜粋です。
(479:921:眠い人 ◆gQikaJHtf2)
第二次大戦時なぜフランスはドイツに敗れたのですか?(479:548)
攻勢のポイントはわからなくとも、いつかドイツが東から攻めてくると言うのは可能性として十分検討すべき問題であった訳ですから。
前線に配置した主力が遊兵と化しても戦略予備と志願兵を活用して縦深陣を敷き出血を強いれば、勝てないにせよ負けはしなかったと思うのです
フランスはドイツとの国境地帯に要塞を築き(有名なマジノ線)、ここでドイツ軍を
食い止めているうちに戦略予備を集結させて一気に反撃する計画だったが、ドイツ軍は
マジノ線を無視して迂回して来た上、鉄道網と道路網を爆撃で破壊されまくって戦略予備の
移動も集結もままならなかった。
だからと言ってマジノ線に配置した主力を動かすこともできず(そんなことしたら空いた
国境線からドイツ軍の続陣がなだれ込んでくる)、結局北部配置の部隊でかろうじて集結に
成功した部隊だけがドイツと戦っていた。
縦深陣を敷くような兵力の余裕がなく、総司令部は戦況をよく把握できていない上に通信網が
潰されたので戦略規模での指示が出せず、戦略的戦闘は事実上不可能になっていた。
仮に志願兵が集められたとしても、使い物になる前に正規軍の主力がダンケルクで消滅してるのでどうしようもありません。
戦略予備がなかったから突破された後どうしようもなくなったし。
「俺ならこうした」は後知恵にすぎず、そうできなかったのにはそれなりの訳があるということをまず知ってください。
毎回薦めるが「電撃戦という幻」を読むといい
まぁドイツの現地指揮官が暴走するとは誰も予想できなかったし
フランスの将軍たちは想定外の事態にすばやく対応する訓練を受けてなくて
ただ呆然としている間に勝機を失った
国防軍
独ソ戦初期には大量の戦車が鹵獲されたと思いますが、それらは有効に活用されたんでしょうか?(487:834)
(r)のつく形式名称を与えられて戦車として使用されたり、改造されて自走砲になったりトラクターになったり。
大戦初期だとほとんどがT-26やBTのような軽戦車や快速戦車だったので、第一線にはあまり使われなかった。
パンターの側面の薄い装甲板って、必要なんですか?(487:483)
サイドスカートは、歩兵の対戦車火器から転輪や履帯を守ったり、
いろんなもの巻き込んで履帯がはずれたりするのを防げる。
ティーガーの主砲のkwk36ってどういう意味? 36って36年式ってこと?じゃあkwkの意味は?(483:973)
Kampfwagenkanone
戦車砲のこと
Kampfwagenkanone. 戦闘車両(用)火砲、の略号。
空軍
ナチスドイツのトンデモ兵器と云うと円盤が時々出てきますが、元ネタは何なのでしょうか?(486:335)
ナチの円盤型機はレシプロのから石炭粉塵ジェットのまで3種類か4種類ほど知られているが
UFO研究家が示すのはそのどれでもない
「実在」のが知りたければ「ドイツ秘密兵器」的なムックをみれば1、2種類は三面図や予想イラストが載っている
ミリエア別冊のがまとまってていいんだが、15年ぐらい前のだし、出版社も潰れたらしいし、入手は無理だろうなぁ
ちなみに「機体が回転しながら飛行する」という点では石炭粉塵ジェットのがいわゆる「空飛ぶ円盤」に1番近い
Bf109TやJu87Cは艦載機らしいのですが、本当に着艦できるのですか?(481:318)
長年かけてやっと空母が完成したとしても、着艦できる航空機が無ければ、空母なんてデカいまな板です。
Ju87の方は着艦できるか不安視されてた
109については記憶にない
ま、どっちにしろドイツ海軍は着艦については余り気にしてなかったことは事実
空母を運用したことがなければ、問題点もわからないでしょうね
スピットもかなり苦労しているから、bf109なら間違いなくそれ以上に苦労していたんでは?
実際の空母には着艦した事は無いですが(まぁ、当たり前の話)、一応、滑走路を空母の甲板に見立て、
着艦フックを用いた、着艦試験を行った事はあります。
結局、Ju-87Cの生き残りはB-2に改造され、Bf-109Tはノルウェーに配備され、小さな滑走路から作戦を
していましたが。
(481:373:眠い人 ◆gQikaJHtf2)
メッサーシュミットMe262は片肺飛行が出来たのでしょうか?(480:763)
出来る、出来ないのどちらの記述も見たことがあるのですが・・
1945年の米軍の記録(ドイツ空軍のパイロットから聴取したもの)があるが、
ttp://www.zenoswarbirdvideos.com/Images/Me262/ME262WendeL.pdf
5ページの「11. Single Engine Flight」「12. Single Engine Landing」の項に、
速度に応じてラダーを当てることで飛行でき、ぎりぎりまで脚を降ろさずに行けば着陸も可能とある。
Wikipediaになるが、
ttp://en.wikipedia.org/wiki/Messerschmitt_Me_262
「Postwar history and flyable reproductions」の項に、1946年のテスト飛行中にエンジン不調のため
2回の「single-engine landing」が必要だったと書いてある。
危険ではあるにせよ、必ず死亡フラグというものでもなかったらしい。
テストパイロットに、故郷で待ってる許嫁、とか言い出さないだけのたしなみがあったんだろう。
海軍
末期の日本海軍では乗る艦が無くなって新入りの水兵が全員陸戦要員になっていたりしたようですが、ドイツ海軍も似たような状況に陥ったのでしょうか?(483:240)
1945年に入ってから余った水上艦の乗員や訓練途上のUボート乗員から海軍歩兵師団というのをいくつか編成してるよ。
にたような状況というか、もっとひどく、バルジ戦に海軍の水兵が陸軍の補充兵
どころか、武装SSの補充兵としても送り込まれてる。
最終更新:2008年09月22日 22:34