連合国全般



連合軍はノルマンディーから上陸したわけですが、ベルギー・オランダあたりからの上陸は考えてなかったのでしょうか?

補給を考えてロッテルダムやアントワープとかの港湾設備がある地方からのほうが良いように見えるのですが……

まず、その辺に上陸するには海を長距離(っていっても対した距離じゃないけど)越えてく
必要がある。
それに、デンマーク海峡から北海南部までは引きこもり状態だとはいえまだまだ
ドイツ海軍の勢力圏内だから、完璧な制海権を必要とする大規模上陸には困難が
伴う。

なによりオランダは国全体が湿地と低地で、運河と沼だらけだから上陸したあと
大部隊が纏まって行動するのが困難だし、フランス北部からベルギーにかけては
ドイツが上陸を想定して警戒している。

奇襲上陸が可能で上陸後の部隊展開も容易、制海権がほぼ完璧に抑えられる場所、
というとノルマンディーが最適だった訳。

ちなみにドイツ軍がそう考えているであろうことを予測して、ノルマンディ上陸の
前にはカレー~ベルギー北海岸のどこかに上陸する計画である、っていう偽情報が
ありとあらゆる手段で流された。
パットン将軍はこの偽上陸計画の「総司令官」とされて実際にはありもしない作戦の
ために各地を奔走した(偽情報をらしく見せかけるため)。
(461:603)

英本土から離れすぎなので、たどり着くまでに見つかる可能性が高い。
港湾施設があるところは当然のことながら防備が厚く、道路網も発達しているので兵力を集中させやすい。
つまり自殺行為。
敵の最も手薄なところを狙うのは基本中の基本。
港湾を占領するのはその後でいい。

ノルマンディの場合は「港がなければ持ってくればいいじゃない」ということで、マルベリーという巨大な埠頭を持って行って海岸沖に設置した。
(461:604)

米軍には黒人兵部隊もあったの?


 それはあった.
 第二次大戦時米軍には約25万名の黒人兵がいたが,その多くは補給や建設,危険度や疲労が高い割りに日のあたらない弾薬輸送など非戦闘任務についていた.
 当時の偏見として戦場は白人の男がその勇気を示す場所だから,臆病で信用できない黒人は後方任務で充分と思われてたわけ.
 また,(現代のガタイのいいブラザー像からあんまし想像がつかないが,)栄養状態の不良が原因で身体的に徴兵検査を撥ねられる割合が高かったらしい.

 全般的な前線勤務率は低く,黒人運動の指導者が「黒人兵を名誉ある前線任務に就かせろ!」運動をしたぐらいだった.
 欧州戦線には黒人兵の師団が派遣されたが,その戦績は芳しいものではなかった.
 ただし,イタリアで爆撃機護衛任務についていた黒人兵の戦闘機隊「ブラックイーグルス」は勇猛さで名高かった.

 あと,硫黄島の守備隊の話では,始めに上陸して来たのは肌の色が黒いのと赤いので,戦闘が一段落したら白いのがやってきたということだが,米軍側では,硫黄島では事前に猛砲撃を加えたので,上陸時の日本軍の抵抗は微弱と思われていたために起きた事.「黒人兵が弾除け代わりにされた」というのは俗説に過ぎない.
 そもそも,弾除け代わりの兵士などという発想は負けている側のもので,優位な状況ならできるだけ強力な兵力を送り込み橋頭堡の迅速な拡大を狙うもの.

 詳しくは
『二次大戦下の「アメリカ民主主義」―総力戦の中の自由』
参照.
 日系人問題・黒人問題について詳しく扱われている.


WEBではここで第二次大戦中の海兵隊の黒人兵士についてくわしく紹介されてる。
http://www.geocities.com/nubiansong/montford.htm
(初心者スレ476)

第二次大戦中の米軍兵器の生産管理手法はどのような物だったのでしょうか?

なるべく具体的に教えて下さい。

戦前の自動車や電化製品の部品の互換性向上、作業標準化を各産業が応用し、
限定された種類の製品を大量生産するシステムが生まれています。
また、工作機械の操作は、単能機械の電化が進んだため、比較的容易になりました。
これを受けて、労働過程の細分化や単純化を進め、時間=動作研究に基づいた作業分析
を行い、労働者の適正な配置を行っています。

具体的には、非熟練労働者を有効活用すべく、可能な限り小さな組立てに分割するサブ組立
方式が発達します。
これにより、組立てに必要とされる熟練のレベルが大きく下がり、労働者の職業訓練期間が
短くなりました。
部分組立はそれぞれ本工場ではないフィーダープラントで行われ、それには本工場から指導員が
派遣されたほか、フォーディズムの導入は積極的に図られる事になります。
また航空機工場の場合、生産に際しての教育は、数週間(日本では1週間ほど)の教育が行われ、
リベット工として作業に従事、その後、溶接工に進む過程と、板金を打ち抜き、ヤスリを掛ける作業から
入り、ドリルプレス工へと進み、更に教育を受ける事で検査工やフライス盤を操作する機械工に進んで
行きます。

メーカー同士も生産ノウハウを共有するため、主要会社同士で構成される生産協議会が設立
され、主要機種の生産融通や、部品の共有化、互換性の向上を図っています。

工場内では、男女混合作業チームを作り、体力を要する「男性の仕事」と、それ以外の「女性の仕事」
を切り離す試みも行われています。
女性の組み立て工のグループに肉体労働専門の非熟練男性労働者を配し、資材運搬や部品運搬を
彼等に担当させ、女性は組立てに専念すると言った手法も採られています。
(初心者スレ476:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

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最終更新:2008年07月12日 13:35
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