artess @ ウィキ内検索 / 「なのはクロスSEED_第04話」で検索した結果

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  • なのはクロスSEED_第04話
    背後から来る気配を察したアスランはフェイトと共に林の影に隠れた。 そして横たわる少女に駆け寄る青年。 こちらからの距離があり、尚且つ相手の後ろにいる状況なので、顔が見えなかった。 だが、それはこっちにとっては好都合であった。 「・・・俺が気絶させよう、その隙に逃げるぞ。」 「わかった。」 アスランは一気に距離を詰める為、足に力を込める。 そして一呼吸おき、 静かに、そして迅速に駆けた。 (もらった!!) アスランは右手を構え、青年の首に手刀を当て気絶させる はずだった。 ブンッ!と当たる筈の右手が虚空を薙ぐ。 (な!?) 目標の青年が当たる直前に左へと回避したのだ。 そして青年が回避直後にこちらにパンチを繰り出してきた。 が、アスランも軍人。回避された事に意表を突かれたが、それを軽々とバックステップで回避する。 そして、視線が青年の顔へと赴いた瞬間。...
  • なのはクロスSEED_第01話
    食事を終えたなのはは食器を流し台に持って行って二階の自分の部屋へと行く。 (ただいま、なのは。) すると、ユーノが先になのはの部屋に戻っていた。 (おかえり、ユーノ君。どうだった?) (うん、今日も何も収穫無しだったよ。) (そっかぁ・・・。) (でも、こんなものを拾ったんだ。) するとユーノは自分の寝所から白いクリスタルのようなものをなのはに見せた。 (何これ?宝石?) なのははそのクリスタルを手に取ると透き通るようなその輝きを目にした。 (いや、どうやらそれはデバイスみたいなんだ。) (え?デバイスって、レイジングハートと一緒って事?) (うん、でもこのデバイス変なんだ。) (変?) (うん、僕がいくら呼びかけても返事もしてくれないんだ。だから名前も何もわからない。) (それって、どういうこと??) (こういうデバイスは最初から持ち主が確定しているんだけ...
  • なのはクロスSEED_第09話
    深夜。 アスランはベッドに入って目を瞑っていた。 寝ているのではない、実際本人に意識はある。 ベッドに入るまでは眠気があったはずなのに、何故か今ではまったくといっていいほど眠くない。 目を瞑っていればその内寝るだろうと思っていたのだが、この状態ですでに二時間ほど経過している。 (……参ったな) 観念し、目を開けるアスラン。頭上に広がる天井。 つい一月ほど前からこの部屋に住んでいるアスランにとって、それはすでに見慣れない天井ではなくなっていた。 (……まさか、戦争の途中で異世界に迷い込んで、さながら魔法使いになってましたなんて、な) 一体誰が信じるだろうか。 イザークがこの話を聞いたら「はぁ?貴様何を寝言を言っている?」とか言いそうだ。 だが、今自分はこの世界で魔法を使っている。 自分を助けてくれた魔法使いの少女と使い魔と共にジュエルシードを集めている。 全て...
  • なのはクロスSEED_第08話
    夜、高町家。 ここは道場の一室。 高町家にお世話になってからは、キラがこの一室を宛がわれている。 室内にはキラとなのはとユーノがおり、 三人で囲むように傷ついたレイジングハートを見つめる。 その光はいつもの輝きではなく弱弱しい光を放っていた。 「レイジングハートはかなりの高出力にも耐えるデバイスなのに……それも一撃でここまで破損させるなんて……」 「やっぱりあの時の事が原因……かな」 心配そうに見つめるなのは。 キラがアスランとの交戦中に見た大きな魔力光。 後に聞くと、レイジングハートとバルディッシュが同時にジュエルシードに触れた瞬間に起きたものだという。 最初はあの子のデバイスとの交戦で傷ついたものと考えていたが、それを聞いて考えを一変する。 破損した原因はきっと、ジュエルシードによるものだろうと確信した。 「それで、レイジングハートは……?」 視線をユーノへ...
  • なのはクロスSEED_プロローグ
    ぐぅぅぅぅぅっ!!」 互いのビームサーベルが互いのシールドに塞がれる。 「お前がニコルを!ニコルを殺したぁぁぁっ!!」 「くうっ!!」 ピピッ。通信回線が開く。 「キラァッ!」 上空よりスカイグラスパーのパイロット、トールより通信が入る。 「トール!?ダメだっ、来るなぁっ!!」 そしてスカイグラスパーは援護射撃のミサイルをイージスに放つ。 だが、アスランにはそんなものは軽々と避け、自分のシールドをスカイグラスパーに投げる。 「は、ははっ・・・。」 そのシールドはいとも容易くスカイグラスパーに激突し、爆発、炎上。 「トールゥゥゥゥゥッ!!!!」 その光景を目の当たりにしたキラは悲壮な叫びを上げる。 瞬間、キラのSEEDが覚醒する、その目に涙を浮かべながら・・・。 「アァァァスゥラアァァァァァンッ!!!!」 そしてイージスのサーベルをシールドで弾いた瞬間、ストラ...
  • なのはクロスSEED_第05話
    アスランはここに来るまでの出来事を二人に話し終えた。 「で、結局アンタはそのキラって奴と戦うのかい?」 話を聞き終えたアルフが質問を投げかける。 「・・・もし、あいつが俺達の邪魔になるようなら、戦うさ」 「ふーん・・・ま、アンタがそういうならいいんだけどさ」 「・・・疑わないのか?」 こんな話をしていざ自分が友達と戦いますと言って信じる奴は普通はいない。 「なんだい、やっぱり戦わないって言うのかい?」 ズイッとアスランに顔を近づけるアルフ。 「あ、いや、そういうわけじゃないんだが・・・」 「だったらいいじゃないか。あたしとアンタの二人でフェイトを護る。誰にも邪魔なんかさせるもんか」 ニッと笑顔を向けるアルフ。それにつられてアスランも顔を綻ばす。 「ああ、そうだな」 そうだ。俺はフェイトを護るってプレシアと約束したんだ。 迷ってなんかいられない。誰が相手でも、俺は...
  • なのはクロスSEED_第02話
    これは・・・。」 アスランは頭に引っ掛かっていた何かが、掴めた感じがした。 「・・・イージス。」 それは、自分がここに来るまで共に戦っていたMSの名前。 赤いそのブローチの形は、イージスのシールドに酷似していたことにようやくひらめいた。 そして、 『Call is my name.The voice is my master athrun=zala.(私の名を呼んだ声の主はマイマスター、アスラン・ザラと認識しました。)』 そしてブローチから赤い光は溢れてくる。 「な、なんだ!?」 「やはり、そのデバイスはあなたのものだったようです。」 フェイトが冷静に返事を返す。 そして光が段々大きくなってアスランは堪え切れずに目を閉じた、すると次に目を開けると、 「な!?ふ、服が・・・変わってる!?」 赤を基調とした服、両手には黒い篭手のような物がはまっており、左手の甲には先程...
  • なのはクロスSEED_第03話
    背後から来る気配を察したアスランはフェイトと共に林の影に隠れた。 そして横たわる少女に駆け寄る青年。 こちらからの距離があり、尚且つ相手の後ろにいる状況なので、顔が見えなかった。 だが、それはこっちにとっては好都合であった。 「・・・俺が気絶させよう、その隙に逃げるぞ。」 「わかった。」 アスランは一気に距離を詰める為、足に力を込める。 そして一呼吸おき、 静かに、そして迅速に駆けた。 (もらった!!) アスランは右手を構え、青年の首に手刀を当て気絶させる はずだった。 ブンッ!と当たる筈の右手が虚空を薙ぐ。 (な!?) 目標の青年が当たる直前に左へと回避したのだ。 そして青年が回避直後にこちらにパンチを繰り出してきた。 が、アスランも軍人。回避された事に意表を突かれたが、それを軽々とバックステップで回避する。 そして、視線が青年の顔へと赴いた瞬間。...
  • なのはクロスSEED_第07話
    次の日の夜。 海鳴温泉から帰ってきた高町家一行。 「キラ君、ただいま~」 「あ、おかえりなさい。皆さん」 「留守の間、何も無かったかい?」 「はい、特には」 一人、夜に来た少年のことがあるが、まああれは話さなくてもいいだろうと思い、 キラは昨日の出来事を胸の中にしまっておいた。 「……」 そして高町家の次女、なのはの顔色はなんだか落ち込んでいた。 「……なのはちゃん?」 「あ、た、ただいま、キラ君」 「おかえり、なのはちゃん」 ずっと何かを考えている様子のなのははそのまま早足で階段を上がっていく。 (ユーノ、何があったの?) なのはには聞こえないように念話でユーノに語りかけるキラ。 (はい、それが……) 旅行の夜、出現したジュエルシード。 それをこの間の少女に先に封印された上に、お互いのジュエルシードを掛けて勝負した結果、 敗北し、一つジュエルシードを...
  • なのはクロスSEED_第06話
    「ただいま、アルフ」 「ただいま」 「二人ともお帰り~」 アルフがフェイトに抱きつく。 「大丈夫だったかい?」 「うん。ほらこの通り」 ポワッと宙に浮かぶジュエルシード。 「さっすがアタシのご主人様!で、アスランも大丈夫かい?」 首だけをアスランの方へ向ける。 「そんなとってつけたみたいに言われてもな・・・」 「ま、いいじゃないか。あんたも無傷みたいだし」 頭の先から足の先まで見て、これといった外傷のない事を指摘する。 「まあな」 「それに・・・昨日の子もいた」 「昨日のって・・・フェイトの邪魔をしたっていう子かい?」 「うん。後・・・」 チラッとアスランに視線を向けて 「アスランの知り合いの人もいた」 「・・・戦ったのかい?」 アルフがアスランを見据える。 「・・・ああ」 一息置いて答えるアスラン。 「・・・ま、何にせよ無事ならいいじゃないか」...
  • なのはクロスSEED_第09話中編
    深夜。 アスランはベッドに入って目を瞑っていた。 寝ているのではない、実際本人に意識はある。 ベッドに入るまでは眠気があったはずなのに、何故か今ではまったくといっていいほど眠くない。 目を瞑っていればその内寝るだろうと思っていたのだが、この状態ですでに二時間ほど経過している。 (……参ったな) 観念し、目を開けるアスラン。頭上に広がる天井。 つい一月ほど前からこの部屋に住んでいるアスランにとって、それはすでに見慣れない天井ではなくなっていた。 (……まさか、戦争の途中で異世界に迷い込んで、さながら魔法使いになってましたなんて、な) 一体誰が信じるだろうか。 イザークがこの話を聞いたら「はぁ?貴様何を寝言を言っている?」とか言いそうだ。 だが、今自分はこの世界で魔法を使っている。 自分を助けてくれた魔法使いの少女と使い魔と共にジュエルシードを集めている。 全て...
  • なのはクロスSEED_第09話後編
    深夜。 アスランはベッドに入って目を瞑っていた。 寝ているのではない、実際本人に意識はある。 ベッドに入るまでは眠気があったはずなのに、何故か今ではまったくといっていいほど眠くない。 目を瞑っていればその内寝るだろうと思っていたのだが、この状態ですでに二時間ほど経過している。 (……参ったな) 観念し、目を開けるアスラン。頭上に広がる天井。 つい一月ほど前からこの部屋に住んでいるアスランにとって、それはすでに見慣れない天井ではなくなっていた。 (……まさか、戦争の途中で異世界に迷い込んで、さながら魔法使いになってましたなんて、な) 一体誰が信じるだろうか。 イザークがこの話を聞いたら「はぁ?貴様何を寝言を言っている?」とか言いそうだ。 だが、今自分はこの世界で魔法を使っている。 自分を助けてくれた魔法使いの少女と使い魔と共にジュエルシードを集めている。 全て...
  • なのはクロスSEED_第10話後編
    深夜。 アスランはベッドに入って目を瞑っていた。 寝ているのではない、実際本人に意識はある。 ベッドに入るまでは眠気があったはずなのに、何故か今ではまったくといっていいほど眠くない。 目を瞑っていればその内寝るだろうと思っていたのだが、この状態ですでに二時間ほど経過している。 (……参ったな) 観念し、目を開けるアスラン。頭上に広がる天井。 つい一月ほど前からこの部屋に住んでいるアスランにとって、それはすでに見慣れない天井ではなくなっていた。 (……まさか、戦争の途中で異世界に迷い込んで、さながら魔法使いになってましたなんて、な) 一体誰が信じるだろうか。 イザークがこの話を聞いたら「はぁ?貴様何を寝言を言っている?」とか言いそうだ。 だが、今自分はこの世界で魔法を使っている。 自分を助けてくれた魔法使いの少女と使い魔と共にジュエルシードを集めている。 全て...
  • なのはクロスSEED_第10話前編
    深夜。 アスランはベッドに入って目を瞑っていた。 寝ているのではない、実際本人に意識はある。 ベッドに入るまでは眠気があったはずなのに、何故か今ではまったくといっていいほど眠くない。 目を瞑っていればその内寝るだろうと思っていたのだが、この状態ですでに二時間ほど経過している。 (……参ったな) 観念し、目を開けるアスラン。頭上に広がる天井。 つい一月ほど前からこの部屋に住んでいるアスランにとって、それはすでに見慣れない天井ではなくなっていた。 (……まさか、戦争の途中で異世界に迷い込んで、さながら魔法使いになってましたなんて、な) 一体誰が信じるだろうか。 イザークがこの話を聞いたら「はぁ?貴様何を寝言を言っている?」とか言いそうだ。 だが、今自分はこの世界で魔法を使っている。 自分を助けてくれた魔法使いの少女と使い魔と共にジュエルシードを集めている。 全て...
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    クロスオーバー二次小説を公開 登録作品 魔法少女リリカルなのはクロスSEED プロローグ「始まりの出会い、なの」 第1話「目覚める迷い人、なの」 第2話「新たなる生活の始まり、なの」 第3話「もう一人の魔法少女、なの」 第4話「わかりあえない二人と現在、なの」 第5話「相容れぬ願いと新たな決意、なの」 第6話「不思議な夜の出会い、なの」 第7話「すれ違い…思い悩む少女達、なの」 第8話「第三者の介入とそれぞれの思い、なの」 第9話「手と手を取り合う瞬間、なの」前編 第9話「手と手を取り合う瞬間、なの」中編 第9話「手と手を取り合う瞬間、なの」後編 第10話「それぞれの選んだ道と誓い、なの」前編 第10話「それぞれの選んだ道と誓い、なの」後編 ガロード IN DESTINY ◆EDNw4MHoHg 20話まで更新 第0話「地球であることには間違いないが…...
  • X-Seed◆EDNw4MHoHg 第07話
    第7話「炎のMS乗り、ガロード・ラン様の登場だぜ」 会場の外までカガリを連れ出したガロードだったが、フリーダムはそれを確認し追ってくる。 「カガリ…どうして逃げるんだ!」 キラはコックピットの中で呟く。 他方、ガロードはフリーダムが負ってくるのを確認すると、周囲で「足」になりそうな物を探していた。 そして、その視線の先の車の中に、その男達はいた。 「あ!トラックのオッサン!ちょうどよかった、俺達を乗っけてくれ!」 「あ、この前の…ってお前が連れてるのって!」 「いいから俺達をX30地点まで連れてってくれ!名刺にマイクロチップからMSまで運ぶって書いてあったろ!  金ならいくらでもユウナさんが出してくれるから早く!」 ガロードの勢いに押されたノイマンは、反論することができずに車を発進させてしまった。 カガリはというと、少し状況を把握し始め、運転席...
  • X-Seed◆EDNw4MHoHg 第08話
    第8話「カガリを助けていただきたい」 シンはただただ一心にフリーダムを見つめていた。 家族を、仲間を傷つけた憎むべき敵フリーダム。 心に満ち溢れる怒りと、それと相反するかのようにクリアになっていく頭の中。 そして、体中から今まで感じたことがない力が滾々と湧き上がってくる。 「フリーダム…よくもミネルバを!」 インパルスはサーベルを引き抜きフリーダムに斬りかかった。 片腕を失っているフリーダムもライフルを腰にマウントさせてサーベルを引き抜き、それを受け止める。 「うぉぉぉぉぉ!」 シンが腹の底から咆哮を上げる。 まるでパワーが足りない分は気合で補うかのようであった。 サーベルが交差してエネルギーが迸る中、フリーダムは片腕を補うかのようにバラエーナを発射しようとする。 「なんでもかんでも突っ込んでくるから…」 インパルスの顔のまん前に突如として現れるプラズ...
  • X-Seed◆EDNw4MHoHg 第17話
    第17話「どうしてあんたがここにいる!?」 シャトルに迫っていたMSの前に立ち塞がったフリーダムは、その大火力でバビとディンの大軍を次々と叩き落していく。 キラ・ヤマトの卓越した能力とフリーダムの性能を十二分に生かしたことによって、放たれたどの攻撃もコックピットに直撃することはなかった。 しかし、フリーダムの攻撃を受けた何体ものMSはそのまま地上に落下し、爆発する。 そしてシャトルを追撃する部隊の戦闘能力を奪ったフリーダムは続いて、基地の滑走路や格納庫へ攻撃を加えていく。 基地が追撃能力を失った頃、ハイネのグフ、インパルス、ザク、GXがそこに到着する。 「くそ、フリーダムの野郎、好き勝手やりやがって」 「なにせ名前がフリーダムだからな。とはいえ不愉快極まりないが」 「お前ら無駄口はその辺にしとけよ?俺が囮になるから、レイは俺のフォローを頼む。  シンはその隙を...
  • (X-Seed)ガロード IN DESTINY
    ガロード IN DESTINY ◆EDNw4MHoHg 第0話「地球であることには間違いないが…」 第1話「憎しみが落ちてきます」 第2話「頼んだぞ、ガロード」 第3話「平和の国、ねぇ・・・」 第4話「どうか私たちに力を貸して欲しい」 第5話「そういう問題じゃねーよ」 第6話「僕は卑怯な男かな…」 第7話「炎のMS乗り、ガロード・ラン様の登場だぜ」 第8話「カガリを助けていただきたい」 第9話「不沈艦アークエンジェル」 第10話「オーブは貴様達の蛮行を決して許さない!」 第11話「この人なら大丈夫です」 第12話「俺は一体、何をしているんだ…」 第13話「お前らの町はきっと俺達が助けてやる!」 第14話「立派なタヌキだな」 第15話「救世主」 第16話「…割り切れよ、じゃないと、死ぬぜ?」 第17話「どうしてあんたがここにいる!?」 第18話「…そっ...
  • X-seed◆EDNw4MHoHg 第0話
    第0話「地球であることには間違いないが…」 フリーデンがエスタルドを脱出して数日後、攻撃を仕掛けてきた新連邦軍を迎撃すべくガロード達は出撃した。 攻撃部隊の数自体はそれほど多いものではなかったが、それは突然起こった。 あともう少しで全機を撃墜し終えるとガロードが思ったとき、突如としてフラッシュシステムが機動して、 月からのマイクロウェーブがダブルエックスへと降り注ぐ。 「おい、どうしたんだガロード!?」 身の丈に合わないシールドを持った機体、ガンダムXディバイダーに乗るジャミルが問い掛ける。 「わっかんねぇよ!いきなりダブルエックスが…」 ガロードがその台詞を喋り終える前に光は辺りを包み込み、彼らの意識はその光へと呑み込まれていった… 「・・・・・・・・・・・・おいガロード、起きろ。ガロード!」 ガロードが次に目にしたものは、青く輝く海と砂浜、そして、見慣れ...
  • X-Seed◆EDNw4MHoHg 第4話
    第4話「どうか私たちに力を貸して欲しい」 ツインサテライトキャノンがユニウスセブンを消し去った映像は全世界に一斉に配信された。 しかし、その詳細を記録した映像は存在せず、人々の間に行き届いた情報は、ユニウスセブンがツインサテライトキャノンにより消し去られる映像と、そのツインサテライトキャノンがオーブより発射されたという事実、そしてフリーデンの守護神、炎のMS乗りガロード・ランという男の存在であった。 世界中のマスコミは論評、推論、非難から出鱈目なでっち上げまで様々な情報を流し続けた。 オーブの決戦兵器とそのパイロット、異星人の蝶技術を応用したスーパーロボット、第六文明人の遺産と噂のスーパーコーディネーター、オーブ警察の恋する刑事などなど挙げればキリがない。 そのような情報を聞いて最も驚いていた人間の1人が、静かな高級別荘地で年代物のワインを口にしているこの男、ブ...
  • X-Seed◆EDNw4MHoHg 第14話
    第14話「立派なタヌキだな」 アークエンジェルは、ガルナハン、ローエングリンゲートを落として地中海を進み、ディオキアの基地に到着していた。 ディオキアの街では世界各国を慰問コンサートのために回っていたラクス・クラインのコンサートが行なわれており、 アークエンジェルのザフト軍人の面々の多くも、嬉々としてそれを見に走っていく。 他方で、驚きの表情を浮かべている者もいた。 アスランである。 今現在プラントの歌姫として活動しているのが、本物のラクス・クラインではなく、デュランダルが用意した偽者である。 そのことを知っているアスランは、熱狂的な勢いで支持を受けているミーア・キャンベルを見て複雑な心境であった。 おそらく、本物は今、カガリを誘拐してキラ・ヤマトと共に姿をくらましている。 その行方は未だに判明しないし、オーブは連合との同盟締結を白紙撤回して、その...
  • X-Seed◆EDNw4MHoHg 第09話
    第9話「不沈艦アークエンジェル」 その男達はとある建物の一室にいた。 彼らは脂汗を流しながら、自分達をここに呼んだ人間の到着を待たされていたのである。 コツコツと足音が部屋に近づいてきて、扉の前で止まる。 「やあ待たせたね」 そう言って薄紫の髪の男が入ってきた。 「「ユウナ・ロマ・セイラン…」」 青い髪の男とメガネの男が口をそろえる。 そう、彼らの下に、現在のオーブの事実上の統治者が現れたのである。 そもそも何故青い髪の男、アーノルド・ノイマンと、メガネの男、ダリダ・ローラハ・チャンドラ2世が オーブの行政府にいるかというと、フリーダムに追い回された後、彼らは徒歩で自分達の家に戻り、 翌日、自宅を出たところで黒服にサングラスの男達に連行され、このオーブ行政府で鉢合わせになったのである。 ユウナは人払いをすると、ニコニコしながら彼らを見ていた。 「...
  • X-Seed◆EDNw4MHoHg 第20話
    第20話「辛いな、1人は」 アークエンジェルの中をアスランは急いでいた。 ルナマリアがポロリとこぼした言葉、シン、レイ、ガロードがフリーダムを倒すための特訓に明け暮れているということを聞いたからである。 シンとレイの部屋の前に着いたアスランはノックをして部屋に入り、その中でアスランが目にしたのは、少し無精ひげが生えてきているシミュレーターに没頭している最中のシン、レイ、ガロードであった。 そしてそこにあるディスプレイに映っていたのはアスラン自身が最も見慣れた機体の1つ、彼の最も大切な人間の1人が駆る愛機であるフリーダムであった。 「お前達は何をやっているんだ!?」 「何って、見ればわかるでしょ、フリーダムを倒すための特訓ですよ、ザラ隊長殿?」 シンはアスランを見る目に鬱陶しさを全く隠していなかった。 「どうしてこんなことをしてい...
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    x-seed◆ednw4mhohg 第21話 x-seed◆ednw4mhohg 第22話 x-seed◆ednw4mhohg 第23話 x-seed◆ednw4mhohg 第24話 x-seed◆ednw4mhohg 第25話 x-seed◆ednw4mhohg 第26話 ...
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    編集用ページ x-seed◆ednw4mhohg 第21話 x-seed◆ednw4mhohg 第22話 x-seed◆ednw4mhohg 第23話 x-seed◆ednw4mhohg 第24話 x-seed◆ednw4mhohg 第25話 x-seed◆ednw4m...
  • X-Seed◆EDNw4MHoHg 第3話
    第3話「平和の国、ねぇ・・・」 「これで・・・よかったんだよな」 ガロードは誰に話しかけるわけでもなく呟いた。そこにユウナから通信が入る。 「ガロード、作戦は成功だ。ユニウスセブンは欠片もほとんど残らず消滅した。  何はともあれ、ひとまず礼を言わせてくれ。ありがとう。君達のおかげでこの危機を乗り切ることが出来た」 「そっか・・・」 「お互い大変なのはこれからかもしれないね。  だけど、今回、君がいたからこそ失われずに済んだ命がたくさんあるということは事実だよ」 「・・・・・・・」 ガロードは考えていた。確かに今回、サテライトキャノンを使ったことで救われた命はある。 しかし、撃ったことによってどのようなことが起こるのか、それにどう対処していくべきなのか、 その答えを15歳の少年が即座に出すことはできなかった。 「とりあえず今日はゆっくり休んでくれ。これから先、し...
  • X-Seed◆EDNw4MHoHg 第15話
    第15話「救世主」 ウィッツに案内されたのは光が燦々と差し込む広いバルコニーであった。 そこには豪華な料理が並べられており、彼らを招待した人間の力の強さを象徴しているようであった。 そしてそこにはレイ、タリア、アスラン、ルナマリアの他に、黒髪で長身の男がいた。 「ユウナ代表代行お待ちしておりました」 「ご招待いただきありがとうございます、デュランダル議長」 デュランダルが差し出した手をユウナが握り返す。 先ほどまで化かしあいをしていた2人であり、 それを知っていたタリアは内心で黒タヌキと青タヌキの化かしあい第2ラウンドかと思ったくらいである。 まあユウナにしてもデュランダルにしてもタヌキというよりは2人ともキツネと呼んだほうがそれっぽい気がしなくもなかったが。 こうして楽しむ食事とはかけ離れた食事会が始まった。 「インド洋沖の海戦、マハムールの...
  • X-Seed◆EDNw4MHoHg 第5話
    第5話「そういう問題じゃねーよ」 「えーと、確かここら辺だったよな」 ガロードはかつての大戦の犠牲者を弔う慰霊碑に来ていた。 カガリなりに、ガロードにオーブを知ってもらいたいという願いから一度、 そこを訪れて欲しいと頼まれたからである。 ガロードは慰霊碑に持参した花を添えると、周りに咲いていた花が海水を浴びたためか、枯れてしまっているのが見えた。 そのとき、後ろから足音が近づいてきた。 振り向くとそこにはどことなく、悲しげで、血の色を思わせる赤い瞳の黒髪の男がいた。 「あんたもお参りに来たクチかい?」 ガロードが何気なく尋ねる。 「昔、戦争のとき、家族がこの近くで死んだんだ…」 シンの脳裏にはあの時の光景が蘇っていた。 避難勧告が出され、未だ避難が完了していなかった場所で、緑色のMSと青い翼のMS―後にそれがフリーダムというザフトのMSであることを...
  • X-Seed◆EDNw4MHoHg 第2話
    第2話「頼んだぞ、ガロード」 ユニウスセブンが地球に向け落下し始めている。 それを聞いたガロードはその意味をユウナから聞かされて愕然とする。 そう、ガロード達の世界が荒廃した最たる原因であるコロニー落としと同じようなことが起きようとしていたのである。 「もちろん、あんな物が落ちて来たら地球は大変なことになる。まだ世界全体が前の大戦から完全に立ち直っているわけじゃないんだ。 今は宇宙にいるザフト軍がユニウスセブンの破砕作業に当たろうとしているらしいから、  僕達の行動はそれ次第、ということになるだろうけど、ひとまず僕は行政府に戻るよ」 そういって足早にフリーデンを去るユウナの後ろ姿を見ているガロードの脳裏には、 ある男の、ダブルエックスを彼に託した男の死に際の願い、 過ちは繰り返すな… という言葉がはっきりと蘇っていた。 「ガロード…」 ...
  • X-Seed◆EDNw4MHoHg 第16話
    第16話「…割り切れよ、じゃないと、死ぬぜ?」 シンはテーブルに座っていた。 その視線の先にはキッチンにあるオーブンでクッキーが焼き上がるのを待ち焦がれている妹の姿がある。 チーンという音がして、妹がオーブンを開けると香ばしい匂いが漂って来た。 「お兄ちゃん、クッキー焼けたよ」 そう言ってマユは小皿に取ったクッキーを持って来る。 「はい、お兄ちゃん、あーんして」 「え、ちょっと恥ずかしいよ、マユ」 「気にしない気にしない、はいあーん」 「あーん」 目を瞑ったシンの口に巨大なクッキーが押し付けられる。 「マユ~、お兄ちゃんそんな食べられないぞ~」 幸せな気分だ。父がいて、母がいて、そして妹がいる… こんな日々が毎日続いてくれればいいのに… 「おい、シン起きろ」 「ん~もうちょっと寝かせてくれよマユ」 「いいから起きろ、おいシン!」...
  • X-Seed◆EDNw4MHoHg 第12話
    第12話「俺は一体、何をしているんだ…」 ガロードが語った、滅んで荒廃した異世界。 ティファが見せた、その異世界の姿。 当然ながら、シンは、混乱せざるを得なかった。 だが、ティファの見せた異世界の姿はシンに大きな衝撃を与えた。 シン自身、ガロードのMSパイロットとしての能力は買っていたが、 それ以外についてはあまりよく思っていなかった。 これはカガリやアスランの言う事と同じような奇麗事だとしか彼には聞こえていなかったからである。 だが、ティファとガロードの伝えたことは、奇麗事ではなかった。 呆然としているシンの手に添えられたティファの手をそっと引き剥がしてガロードが言う。 「俺だって憎しみを持つなとは言えねえよ、多分。俺がいた世界でも絶対に許せねえやつはいる。  だけどさ、それだけに捕らわれちまって、傷付けなくてもいい奴まで傷付けちゃなんねぇん...
  • X-Seed◆EDNw4MHoHg 第19話
    第19話「私は勝者でありたいのですよ」 そこは暗い一室であった。その部屋では長い黒髪の男が高級そうな椅子に深く腰掛けている。 そしてその正面には紫色の髪をした、これまた長身の男がいる。 「わざわざまたお呼びだてして申し訳ありません、ユウナ代表代行」 「いえ、大体の用件は把握しておりますので気にしてませんよ、デュランダル議長」 「お気遣い頂き申し訳ない」 「でも随分と大胆に動きましたね、お国元のクライン派は蜂の巣を突付いたような騒ぎになっているのではありませんか?」 「はっはっは、こう見えても、私も『クライン派』なのですがね」 「ふふふ、これは失礼致しました。つまり手は打ってあるということですか。  しかし、よくもまあここまでホコリが出てきたものですね。  オーブへの不法入国及び不法滞在、アスハ代表拉致実行の指示に、ディオキア基地襲撃とシャトル強奪、 最新軍事技術漏...
  • X-Seed◆EDNw4MHoHg 第6話
    第6話「僕は卑怯な男かな…」 海辺の孤児院が襲撃される直前、アスランはセイランの屋敷にいた。 デュランダル議長の真意を確かめるため、かつて裏切ったプラントへ行くことを決意したアスランは、 カガリに指輪を渡したあと、空港へ向かうべくヘリに乗り込んだのだが、 そのヘリは、途中で進路を変更し、空港への道から逸れ始め、セイラン家の屋敷に着陸したのである。 「どういうことだ!?ここはセイラン家の屋敷じゃないか」 アスランに緊張が走る。まさかここで謀殺されることはないだろうが、 自分がセイラン家にとって目障りな存在であることはそれなりに自覚している。 「申し訳ございませんが、私は、貴方様をこちらに連れてきてから空港に送るよう指示を受けているだけです」 運転手はそう答えると、アスランは出迎えに来たユウナに手招きされ、屋敷へと入っていった。 「やあアレックス、いやアス...
  • X-Seed◆EDNw4MHoHg 第1話
    第1話「憎しみが落ちてきます」 ウナト主催の食事会に招かれた3人は、セイラン家の屋敷の応接室で会が始まるのをまっていたが、退屈さが我慢できなくなったガロードが口を開く。 「なぁ、ウナトって人はどんな奴なんだ?」 これに対してジャミルが答える。 「キサカ一佐の話ではこの国の代表代行を務めている人物で、この国の5大氏族の中の1つ、セイラン家の当主だそうだが、彼の口ぶりからするとウナト氏のことをよく思ってはいないようだ。  どうやらこの国のトップは一枚岩ではないようだな」 「ふーん…」 「ガロード、仮にも相手は国の代表代行なんだから失礼のないようにしなさい?」 サラが気のない返事をしたガロードに対して鋭い視線を向ける。 するとその時、白髭を蓄えた執事風の男が応接室に入ってきて、食事会の準備ができたことを告げる。 「では行くぞ」 そう呟いたジャミルにサラ、ガロードが続き...
  • X-Seed◆EDNw4MHoHg 第10話
    第10話 「オーブは貴様達の蛮行を決して許さない!」 ユウナは、行政府の執務室にいた。 最初、プラントへ旅立ったアスランにユウナが渡したデュランダル宛ての親書の内容は、 オーブにいるラクス・クラインを不法入国者としてプラントに強制送還したい、というものであった。 ユウナにとっては、キラは厄介者でしかない。 キラ・ヤマト達がカガリや各地のクライン派から手に入れた資金で 極秘にフリーダムを修復・保持していることは調査の末、判明しており、 いつ、どのような直接的行動を取るかわかったものではなかったし、 カガリがキラ達と繋がっている限り、仮にユウナが正しかったとしても、 カガリはかつての仲間達の言葉のみに耳を傾け、理想主義者としていつ国を焼く結果となるかを考えるだけでも恐ろしい。 だが、キラ・ヤマトはあくまでもオーブの国民であり、オーブから排除する...
  • X-Seed◆EDNw4MHoHg 第18話
    第18話「…そっか、俺、まだオーブが好きだったんだ…」 シンがステラだと思って声を掛けたのは、自分が憎んでいた人間の1人であるカガリ・ユラ・アスハであった。 カガリが、ディオキアの海岸にいる理由は一言で言えば気晴らしである。 キラに拉致されてからは、クライン派が用意した潜伏先を転々としていたのだが、何を言ってもキラ・ヤマトやラクス・クラインらは、聞き入れないか、 逆に彼らに言いくるめられてしまうばかりで、カガリが体調を崩してしまったため、マリューの勧めもあって、街の空気を吸わせようとキラ達が連れてきたのがディオキアの街であったのだ。 「どうした、あんたがここにいるんだ!?」 シンが既に半ギレ状態でカガリに言い放つ。 彼にしてみれば、ステラに会えたと思って舞い上がっていたのに、声を掛けてみればそれが憎っくきカガリであったとなれば、それはいわば天国から地獄...
  • X-Seed◆EDNw4MHoHg 第11話
    第11話「この人なら大丈夫です」 ファントムペインの指揮官、ネオ・ロアノークは、カーペンタリア攻略のために密かに建設中の基地の責任者に通信をつながせていた。 「ウィンダムを全機回せだなんて無茶です!こちらの防衛はどうすればいいのですか!?」 「だから、ガイアをそっちに回すって言ってるだろ?」 「だからと言って、そちらにも相当の戦力はあるでしょうに」 「おいおい、お前さん、相手が誰だか分かってる?元連合の脱走艦、不沈艦の異名を取るアークエンジェルだぜ?  しかもそれを使ってるのはザフトのコーディネーター達と来た。それじゃあ戦力はあるに超したことはねぇよ。  それに俺達がこうやってお願いしてるうちに手ぇ貸してくれたほうがあんたの老後のためにもなるんじゃないの?」 ファントムペインは地球連合軍の独立部隊という形式になっているが、その実体は ブルーコスモスの母体...
  • X-Seed◆EDNw4MHoHg 第13話
    第13話「お前らの町はきっと俺達が助けてやる!」 アークエンジェルに与えられた次の作戦、それはマハムール・ジブラルタル間の勢力確保及び連合の補給路切断のため、 通称、ローエングリンゲートを突破し、ガルナハンの街を開放せよ、というものであった。 アークエンジェルはマハムール基地の部隊と協力して作戦に当たることになったが、 正面突破作戦が度々失敗していることから、正面から攻撃を仕掛けつつ、 さらに、地元住民しか知らない坑道跡を抜けると、 ローエングリン砲台のすぐ近くに出るという抜け道を突破して奇襲をかけるということになった。 作戦を説明していたアスランがレジスタンスの少女コニールから その坑道のデータが入ったディスクを受け取るとシンにそれを渡す。 「お前にはインパルスを分離させて坑道を抜け、奇襲を仕掛けてもらう。  今回はインパルスが作戦の鍵だ、頼ん...
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