お父さんすいっち「あ」1

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 02:26:19.63 ID:493YzNNB0
父「う、う...」

娘「ほら、お父さん早く!」

父「あはは...ごめんね、『うんこをする』しか思いつかないや...」

娘「...お父さん最低!!」ガツン!

父「っ!!.........」

娘「ほら、早く他の考えてよ!...お父さん?」

父「」

娘「嘘...でしょ...?......お父さん!?お父さん!!」

父「」
娘「」

『う』ごかない、ただのしかばねのようだ




2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 02:26:59.51 ID:OzAqHtkHO
死ね




3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 02:27:27.97 ID:97gRNS6v0
いや死んだろ




4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 02:27:53.44 ID:/Edc6OBz0
まだ『え』と『お』が残ってるぞ





11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 02:29:59.35 ID:wxv4nqT20
「あっ……あっ……あなた……」
妻を抱くのは一ヶ月ぶりだった。別に妻を嫌いになったわけではないし、
他の女のに浮気していたわけでもない。
たまたま仕事が忙しい時期だったのと、娘の進学の準備でそれどころじゃなかったからだ。
「あっ……はぁっ……あっ」
久しぶりに見る妻の痴態に、初めてみたような新鮮さを感じたのは
随分ごぶさただったからというだけではない。
他人の女を抱いているような感覚だった。

俺は知っていた。妻が他の男と情事を重ねているのを。



連続VIP小説「お父さん、殺意のスイッチ」 「あ」の章    完




21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 02:41:16.99 ID:fevZ1FM8O
11
どうした全50話だろう?
まだ49文字残ってるぞ期待




25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 02:45:25.91 ID:fK/Gv3h80
うんこをする
でちょっとかなりクスッときたもう寝よう




27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 03:04:51.80 ID:JVb31a6DO
「行ってきます」

いつもの時間。いつも通りの準備をして家を出る。今日は金曜日だからゴミ袋も持って。

「行ってらっしゃい、あなた」

エプロン姿で微笑む妻。昨日の晩の妖艶な顔とは全く異なる魅力的な表情。家の事は任せても大丈夫、という安心を抱くことが出来る。

しかし、今日は少し違和感がある。昨日激しくしすぎたのだろうか?良く言えば艶やかな、悪く言えば色気のある"裏"が混じっているような表情。

「あなた?」

妻に声をかけられ、意識を現実へ戻す。いやいや、何を考えているんだ俺は。 再び妻の顔へ目を向けると、小首を傾げて微笑む妻。大丈夫、気のせいだ。

「何でも無いよ、行ってきます」

「はい、行ってらっしゃい」

今日の天気は曇り。雨は降らないだろうが、何だか気分が高まらない。ふと、時計に目をやった。まだ出社時間までに余裕がある。

会社へ向かう途中でココアでも買って行こう。そんな事を考えながら駅へ向かっていた。ふと、再び違和感。
何故こんなに時間に余裕があるんだ?いつも通りに準備して、いつも通りに家を出た。

時計に目をやる。いつもよりも20分近く早い。寝ぼけていたのだろうか?
それとも時計を見間違えたか?まぁ普段見ているものだ。意識しているようでしていなかったのかもしれない。

自分の中で根拠のない答えを導き出し、ココアを買って会社へと向かったのだった。


連続VIP小説「お父さん、殺意のスイッチ」 「い」の章    完




28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 03:05:55.31 ID:ejFVGdr30
ストーリー性があるのかよwww




34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 03:34:12.07 ID:DjtuKeIn0
運命とは、時に残酷である。
「嘘だろ……」
後ろを振り向いた時、私の視線の先にあったのは"あの男"と腕を組んで楽しそうに歩く妻の姿だった。
浮気のことは知っていた。だが、実際に目撃したのは初めてのことだった。
「うふふ、ねー、次どこに行く?」
嬉しそうな妻の声。こんな声、久しく聞いていない。
美しい妻…失いたくない…奪われたくない…!!
「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
運動不足のせいか、うまく足が運べない。だが、俺は叫び、走った。妻の為に。俺の為に。"あの男"を倒す為に。


連続VIP小説「お父さん、殺意のスイッチ」 「う」の章    完




35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 03:37:10.52 ID:v8O0bOfb0
盛り上がってきたな




48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 06:31:43.86 ID:T8FAGFq60
殺意のスイッチシリーズなかなか面白いな




51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 06:54:20.85 ID:AHjsBtoFO
いつのまにかあいうえお小説が始まってた




55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 07:05:36.08 ID:8ZfAPCUv0
「ええ、わかりました」

俺はそういうと電話を切った
結局妻たちはタクシーに乗り、俺の前を走り去った
大通りに走るタクシーは無情にもほかに一台もいなかったのだ

「先方さんから連絡ありましたー」
「八番につないでくれ」

まぁいい
冷静になって考えればそれだけ彼女たちのことを知るチャンスができたということだ
今、感情に従って問い詰めたところで何にもなりはしない

目を移したデスクの上には俺と、妻と、娘がほほ笑む写真
今後の策を練ろうと思いつつ俺は受話器を上げた


連続VIP小説「お父さん、殺意のスイッチ」 「え」の章    完




61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 08:25:08.85 ID:qTqPQvcK0
「オ●ニーでもするか、久しぶりに・・・」

日曜の早朝、俺は珍しく朝立ちしていた。
ここ数年すっかりご無沙汰の妻は昼頃まで起きてこないし、
中学生になったばかりの息子もまだ寝ているだろう。

ゴソゴソ シコシコ

「っあ・・・気持ちい・・・」

そのとき、
ガチャ
「お父さーん、そろそろ俺の本返してよー・・・うわっ」

しまった・・・


連続VIP小説「お父さん、殺意のスイッチ」 「お」の章    完




62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 08:26:26.35 ID:JVb31a6DO
「お帰り、お父さん!」

仕事を終えて家に帰ると娘が飛び付いてきた。何も知らない無垢な満面の笑みで。

「お帰りなさい、あなた。ご飯もうすぐ出来るわよ」

キッチンから顔だけを出し、微笑む妻。
何事もなかったように、何も知らないかのように。

「ただいま。良い子にしてたか?」

わしわしと娘の頭を撫でてやる。我が娘ながら、いや、だからこそかもしれないが、可愛い。絶対にこの家族を壊させない。胸の奥に得体の知れない黒いものがある気がした。

「少しだけ仕事が残ってるから先にやってしまうよ。すぐ終わると思うから先に食べていてくれて構わないよ」

娘と軽くじゃれあってから自室に向かった。今日は疲れた。あの光景が気になって仕事どころではなかった。
部屋に入りすぐに鍵を閉めて、鞄をベッドに放り投げた。着替える前にやってしまいたい。

パソコンを起動する。カタカタとタイプ音が妙に響く。目当てのものは――想像以上に沢山あった。携帯を取り出し、画面の番号を打ち込む。胸が高鳴る。言うまでもなく、後ろめたさからくる高鳴り。
数コール。
コール音の切れる音。
少しの間。

「…御電話ありがとうございます。こちら高田探偵事務所です」


連続VIP小説「お父さん、殺意のスイッチ」 「お」の章    完




272:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 20:20:35.22 ID:kVLDPij50
流れ的に>>61じゃなくて>>62だよね




67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 09:04:12.84 ID:8ZfAPCUv0
「各堂……ですか」

「ええ」

聞き覚えのない名前と一度だけ見た顔
そして向こうにいるのは私立探偵者の男だ

あれから一週間
俺は探偵社に妻の相手を調べさせていた
三日目の中間報告、相手は早くも名前と住所を調べ上げていた

「まだ奥さんと出会った経緯などはわかっていませんがね」

よれよれのシャツにゆるんだネクタイの探偵は俺に言った

「早めにやってくれ。少し急ぎでな」

俺は言い残すとソファを立った
机のコーヒーは、まだ、温い


連続VIP小説「お父さん、殺意のスイッチ」 「か」の章    完




69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 09:32:38.02 ID:aBOVCy+q0
すごく・・・・渋いです・・・・




71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 09:43:48.96 ID:SWGf9u6j0
いつの間にかリレーっぽくなっとるwww




72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 09:48:29.44 ID:f7TrlXm50
リレーなのに繋ぎ方うまいwwwwww




81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 10:37:51.34 ID:SWGf9u6j0
帰宅するのが憂鬱だった。

探偵の中間報告を聞いてなお、信じられない自分、信じたくない自分がいる。
笑顔で迎えてくれる妻のそれが嘘だとは思いたくない。

家の扉を開けると、その音を聞きつけて、娘と妻が顔を出す。
「お父さん、今日は遅かったね」という娘の笑顔に、曖昧な笑顔を返す。

探偵の報告が待ち遠しかった。


連続VIP小説「お父さん、殺意のスイッチ」 「き」の章    完




83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 10:49:50.13 ID:8ZfAPCUv0
首をひっこめると同時に両開きドアが先ほどまでいた空間を引き裂いた
間もなくして列車はひと揺れし駅を発車する

「ふぅ」

狭苦しい窮屈な状態で携帯電話を開く
中間報告からあけた翌日
流石にまだ探偵からの連絡はないようだ

周りを見回す
俺と同じような連中が、それぞれ通勤電車の大容量冷房の意に反して汗を流し必死に仕事場へ向かっている
こいつらと同じように家庭のために働く俺に、妻のした仕打ちは大きい

車体が人揺れしてポイントを渡った
車輪はきっと、俺の心と同じく火花を散らしているに違いない


連続VIP小説「お父さん、殺意のスイッチ」 「く」の章    完




86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 10:58:31.54 ID:SWGf9u6j0
「喧嘩でもしたんですか、奥さんと?」
「え?」

会社のデスクに座るなり、部下がそう言って来た。

「いや、すごい疲れてるみたいですから」

そういって部下は書類をよこす。どうやらそれが本題だったようだ。
それを受け取り、軽く笑ってみる。そんなわけないよ、とでもいうふうに。

胸の内を語ることが出来ればどんなによいだろうか。
あの日見たことを誰かに打ち明けられれば、磨滅する精神も保てるのではないか。

奥歯をぎりりと噛みしめる。

無意識のうちに、書類が手の中で音を鳴らして歪んだ。


連続VIP小説「お父さん、殺意のスイッチ」 「け」の章    完




89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 11:14:11.44 ID:DunhYfD70
普通におもしれぇwww




91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 11:28:14.10 ID:SWGf9u6j0
子どもというのは恐ろしいものだ、と思う。
知らぬは本人ばかりなりというが、それ以上の何かを持っている。

もし仮に、妻の浮気が本当なのであれば……。
それ自体もショックではあるが、娘のことも気がかりである。

娘はどちらにつくのか。

学校であった行事について話す娘を直視できない自分がいた。

「もう、ちゃんと聞いてるの? お父さん」
「あぁ、ごめんごめん」

謝りながら、携帯が鳴る。メールの着信音だ
相手は探偵であった。


連続VIP小説「お父さん、殺意のスイッチ」 「こ」の章    完




93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 11:37:29.34 ID:8ZfAPCUv0
「さて、お話というのはですね……」

「例の各堂のことだな」

俺は昼休みから早退して探偵のところへときていた
相変わらずよれよれした男に俺はいくつかのことを師事された

メールは使わず、連絡は探偵が非通知の通話のみで行うこと
俺からの連絡は携帯を利用しないこと
早くも探偵は特定されることを恐れていた

「あんたがそういうってことは気が付かれるような事でもしたのか?」

「いえいえ、ただですねあの男、いろいろと面倒なようでして」

「なに?」

睨みつけた俺の視線を押し返すように探偵は語り始めた


連続VIP小説「お父さん、殺意のスイッチ」 「さ」の章    完




104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 12:00:18.50 ID:SWGf9u6j0
写真が四枚、テーブルの上に広げられる。
妻と「各堂」がホテルに入って行くところかと思ったが、違う。
写真には男だけが映っていた。僅かに記憶のある横顔。これが「各堂」なのだろう。

「前科があります。罪状は詐欺と恐喝」

探偵が言うには、確かにこの男は面倒で、そして人間の屑であった。

人妻を狙って近づき、関係を持つ。勿論名前や立場はでっちあげだ。
そして関係を持ったのち、それをビデオや写真に収め、金銭をゆするのだという
これをばらまかれたくなければ、金を出せ、と。

わたしは無言だった。言葉が出なかった。
やおらに、自分がまるで蟻地獄の淵に脚をかけてしまった蟻のような気分になった。


連続VIP小説「お父さん、殺意のスイッチ」 「し」の章    完




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最終更新:2011年08月11日 23:53