憂「あっおかえりーお姉ちゃん!」
憂「え?ポケモン…?」
唯「打倒律ちゃん!いざっ」
憂「…頑張ってね」
深夜
唯「…や、やっとサンダースがレベル50になった…」
唯「努力値も振り終わってるし、完璧だね!」
唯「あれ…?素早さ…199?何でだろう、200まで行くはずなのに…」
唯「あっ…個体値が31じゃなかったってことかぁ…」
唯「まぁ1くらい別に良いよね」
唯「技の組み合わせをどうしようかな?」
唯「サンダースは特殊技の方が良いんだよね…」
唯「10まんボルトは確定…っと、シャドーボールも有りだよね」
唯「プラチナになってから、シグナルビームも覚えるんだ…じゃあこれも」
唯「こうしてみると…強い特殊技が少ないなぁ」
唯「はかいこうせん」
ビーーーーー
唯「…かっこいい…」
次の日の放課後
唯「律ちゃん律ちゃん!」
律「おお!育ててきたか!何匹だ?」
唯「サンダースのダースちゃんを一匹!」
律「ま、初心者で一晩で一匹育てられるのは大したもんかな」
唯「それでね、技なんだけどね…」
紬「今紅茶入れますね」
律「フルアタか…まぁ無しではないし、そういうサンダースもよく見るな」
唯「本当?これで技はいいの?」
澪「一般的なブイズは補助技を駆使して戦うんだが…」
律「サンダースの場合だと、あくび、みがわり、とかかな」
澪「確かに、それを逆手にとった戦い方もできるな」
唯「あっ二人とも…私の作戦を知ったな!」
律「唯がみせて来たんだろ…」
紬「はい紅茶、どうぞ」カチャ
律「ところで、シグナルビームって…範囲狭くないか」
澪「めざパ氷とかの方が範囲広がるんじゃ…」
律「ん?めざ氷入れるなら消すのははかいこうせんの方だろ…?」
澪「んー確かにそうかも」
律「はかいこうせんとか…こだわりメガネ持ちならギリギリ考慮するレベルでしょ」
律「まぁシグナル自体は有りかな…虫四倍対策とか、単純に対草なんかに」
唯「二人ともなにいってるのかわかんない…」
律「まぁネット上にも色々な戦い方とか載ってるからな」
澪「それを参考に、自分に合った戦い方をすれば良いよ」
唯「うん!」
ガチャ
梓「遅れてすいません!」
唯「あっあずにゃん!」
梓「あ、早速育てましたか?ちょっと見せてくださいよ」
唯「だっダメ!内緒!」
梓「(ちっ)」
ガチャ
和「おじゃまします。あっ律!」
律「あれ?和」
和「あんたまた団体の企画書出してないでしょう!今日までなんだから、早くしてよ!」
律「あ、あれ?出してなかったか…?って…机ん中に紙入ってるし」
和「あっ唯!ゲームなんか学校持って来ちゃダメよ!って…ポケモン?」
澪「この展開は…」
和「唯、また対戦しない?レベル50制限で。なんなら伝説解禁の100レベでも…」
律「の、和もポケモンやってるのか…」
梓「高校の生徒会がポケモンですか…」
澪「あ、なら和も今度の土曜日に…」
澪「というわけなんだけど…」
和「面白そう…でもごめんなさい、その日はちょっと…」
澪「そ、そうか…」
唯「のどかちゃんすっごく強いんだよ!律ちゃんよりも強いよ絶対!」
律「な、なんだとぅ?」
唯「あっそうだ、のどかちゃん。今日一緒に帰ってよぅ」
和「え?良いけど…どうして?」
練習後
校外
律「じゃーなー!」
澪「また明日な」
…
和「で?どうしたのよ唯」
唯「…私にポケモンで勝つコツを教えてください!」
和「…はぁ…あんたはゲームも一人でできないのかしら?まぁいいわ。教えてあげる」
唯「うおおお…ありがたやー」
和「へえ、じゃあ努力値とかは教えてもらったんだ」
唯「うん!ほら、私のダースちゃんにも努力値振れてるでしょう?」
和「…うんまぁ(流石に唯に個体値とかめざパを粘れっていうのは酷か…)」
唯「それで、教えて欲しいのは技構成と戦略なんだけど…」
和「…そういうのは自分で編み出していくものなんだけど…そうねぇ」
和「じゃあ、有名なコンボをいくつか教えてあげるわ」
唯「コンボ?」
和「コンボっていっても二つの意味があるわ」
和「一つは、技や道具の組み合わせでより強い威力を生むもの」
和「こらえる+カムラの実+きしかいせい、こころのめ+ぜったいれいど、とかが有名かしら」
和「スカーフトリックやスカーフ蜻蛉なんかも立派なコンボよ」
唯「ダースちゃんでできるコンボってなにかあるかな?」
和「それなら…あまごい+かみなり、がメジャーね」
唯「あっ、かみなりが命中率100パーセントになるんだっけ?」
和「正確には「必中」ね。影分身を積まれてても絶対当たるわ」
和「いばみが、こらきし、がむせっか」
和「強いコンボは略称でよばれることも多いのよ」
和「このコンボを使いこなせば、それなりに強くなるはず」
唯「ふむふむ」
和「同時に、相手のコンボ対策も必要ね」
和「襷がむしゃら対策にステロを撒いたり…こらきしには先制技を」
和「あっ、ステロとかの略称は大丈夫?ステルスロックのことね」
和「そして、もう一つの意味のコンボは、初心者には必要ないかも…」
和「昆布戦法っていうのがあるの」
唯「こんぶ?」
和「これもさっき言ったコンボとそんなに変わらないんだけど…」
和「その中でも特に、『まきびしやステロを撒いてからの吠える、や、砂嵐や毒での定数ダメージで、通常攻撃では突破できない相手を無理矢理突破するもの』と定義されているわ」
唯「まきびし→ほえる、は確かにコンボだね!」
和「そう。昨日も無道に見事に昆布をやられたわ…」
唯「む、むどう?」
和「まぁ慣れていない戦法を使うよりも、簡単なコンボを使ったほうが初心者には楽ね」
唯「なるほど、適当に強い技を入れるだけじゃダメってことですな」
和「ダメとは言わないけど…スターミーなんかは殆どフルアタッカーだし」
和「まぁ補助技を使いこなせればそれなりの上級者かしらね」
和「次はコンビネーションの説明よ!パーティー構築の第一歩なの」
唯「コンビネーション?」
和「そう…あっ唯、一緒に帰るのも久しぶりだし、ちょっとどっか寄ってかない?座りながら喋りましょう」
唯「うん、いいけど…のどちゃんから誘ってくれるのは珍しいね」
唯「じゃあ…ムギちゃんが働いてるとこにしようよ!」
和「あら、あの子バイトしてるんだっけ」
唯「今日はいるかどうか知らないけどね~」
……
紬「いらっしゃいませ~」
唯「あっいたいた!」
紬「あらあら、いらっしゃいませ~ご注文はお決まりでしたらお伺いいたします♪」
唯「ハンバーガーと…オレンジジュースのMサイズで!のどちゃんは?」
和「じゃあ私もそれで」
紬「かしこまりました~♪御一緒に、ポテトもいかがですかー?」
和「いらない」
…
唯「あっあそこ空いてるよ!」
和「…よいしょ…でも本当に久しぶりねぇ…」
唯「え?なにが?」
和「学校帰りに一緒にどこか寄るのとか…」
唯「そうだっけ?」
和「…まぁいいわ。さっきの続きを説明するね」
和「コンビネーションっていうのは、二匹のポケモンが同じパーティーに存在することで、お互いが単体で戦う時よりもより一層強くなるような…」
唯「長い。産業で」
和「…まぁ、戦うのに相性の良い仲間ってところね。」
和「お互いに弱点を補い合ってたり、お互いの攻撃範囲を広めたり」
和「有名なのは、ギャラドスとエレキブルかしら」
和「唯、ギャラドスを見たら、どんな技が使いたくなるかしら?死に出しで」
唯「電気!ダースちゃんの出番っ」
和「そうね。でも敵がもしギャラドスのコンビにエレキブルを選んでいたら…」
和「唯の電気技を読んで、エレキブルに交換されてしまうわ」
和「特性の「でんきエンジン」によって素早さが一段階上がった状態になって…」
和「…あなたのサンダースは地震でお陀仏ね」
唯「ひええ…コンビって大事なんだね…」
和「これはタイプや特性だけでコンビネーションが作れる例ね」
和「他には…カイリューとジバコイル、とかかしら。逆鱗読みで出てきた鋼をジバコイルで狩る…」
和「もちろん、コンビっていっても万能じゃないのよ。今の例だと、ハガネールとかが天敵ね。読み間違えると圧倒的に不利よ」
唯「読み…」
和「そう、戦いの中で何が一番重要かっていうと、いわゆる読みスキル、相手の行動が読めることが重要よ」
唯「ふうん…難しそう」
和「こればっかりは慣れるしかないわね…」
和「他にも、二匹の技でコンボを作るコンビ、なんてのも多いわね」
和「どくどくや、滅びの歌からのソーダグなんかもそう」
唯「(ソーダグ…?)…ダースちゃんと相性の良いポケモンっているかな?」
和「電気タイプは、飛行タイプと組み合わせるだけで、立派なコンビよ」
和「地震を読んで、飛行に交代、電気を読んで、サンダースに交代」
和「まぁ第四世代でエッジだのなんだの増えたから難しいけど…一応、コンビとしては成立するわ」
30分後
和「まぁ有名なコンボはこんなもんかしら」
唯「け、結構あったね…」
和「まだまだ一部よこんなの…」
唯「あ、そろそろ帰らなきゃ!憂が夕飯作ってまってるし」
和「そう、じゃあそろそろ行きましょうか…」
和「唯、最後に復習よ」
唯「おう、なんでも来なさい!」
和「…ドククラゲがバリアーを使ってきたら?」
唯「ミラーコートに注意!」
和「よくできました。…じゃあ、また明日。頑張ってポケモン育ててね」
唯「うん!」
バリアーは防御を上げる技だから、
次のターンは相手の特殊攻撃を誘いやすいんです
そこを元々高めのミラーコートで反撃、って感じです
対二刀流に有効な戦術ですね
……
唯「う~い~ただいま~」
憂「おかえりお姉ちゃん!」
唯「ふっふっふ…私は強くなったよ憂」
憂「???」
発展編 完
最終更新:2011年07月13日 22:18