変わる世界

~???~
漆黒に包まれた空間。無限を思わせる闇が辺り一面に広がっている。
ティスシス「……」
その闇の中に佇むティスシス。
ティスシス「新たな生命の器…お兄様たちはそれを拒んでいるようですの」
闇のなかで何かに話しかけるように話すティスシス。すると…
???「もう…器は必要ない」
暗闇の中で何かが語り掛ける。
ティスシス「そうですの…では?」
???「この星を蝕む存在…人間を…」
ティスシス「でもそれだけの力がたりませんの。今も彼らは仮の器を利用し顕現させているだけ」
???「…感じる。命の力を」
ティスシス「それは?」
???「黒の力…その力を利用する」
ティスシス「わかりましたの」

~AS(アサルト・シャドー)戦艦・フリアーデスの部屋~
フリアーデス「気分はどうかしら?」
昴「おかげさまで…とはいっておくよ」
フリアーデスにより意識を取り戻した昴。彼女はアサルト・シャドーの手中にいるのだ。
フリアーデス「あなたにはいろいろと聞きたいことがあるわ」
昴「それはこっちも同じだよ。いままでのことは全部覚えている」
フリアーデス「あら?それじゃあ私が聞きたかったことの一つは済んだわね」
昴「なんだって?」
フリアーデス「精神に異常をきたした状態でもその後正常に戻ればその間の記憶はあるということがわかったわ」
昴「そうかい。じゃあ今度はこっちの質問に答えてもらうよ」
フリアーデス「どうぞ」
昴「なんで私を攫った?それとなぜわざわざ治療した?」
敵である昴を攫い、治療したフリアーデス。その意図はまったく読めない。
フリアーデス「そうね…それはあなたも感じていることに関係があるわ」
昴「私の感じていること?」
フリアーデス「わかっているんじゃない?」
昴「……」
昴はおかしい感覚を感じていた。フリアーデスにあってから…というよりもフリアーデスに対して。
昴「あんたはいったい…」
フリアーデス「ふふふ」
不敵な笑みを浮かべるフリアーデス。
フリアーデス「昴。あなたはまだ気づいてはいないのね。でも感じてはいる」
昴「いったいなにを言っているの?」
フリアーデス「それでいいのかもしれないわね…」
昴に背を向けなにやらパソコンのような端末を操作するフリアーデス。
昴「答えになっていない!何をしている?」
フリアーデス「あなたをここから脱出させるわ」
昴「えっ!?」
フリアーデスの言葉に驚く昴。
フリアーデス「精神が回復した今もうへレティス1たちと一緒にいる必要もないでしょう。どこか近くの街に降ろすわ」
昴「なんでそんなことを…」
フリアーデスの行動が理解できない昴。敵の捕虜である自分をなぜ手放すような真似をするのだろうか。
フリアーデス「それは…」

ビービービー!!

艦内に警報が鳴り響く。
フリアーデス「なに?」

艦内放送『空中に戦艦を確認。対象はこちらを補足しているようです』
ガーランド『対象艦にはへレティス1の反応がある。へレティス1共々対象艦を破壊する』

フリアーデス「どうやらあなたのお迎えが来たようね」
昴「ウルズたちが…」
フリアーデス「あなたはどうするの?戦いから逃れ、平穏に暮らすか。それともへレティス1のもとに戻るか」
昴「そんなの決まっている!」
昴はフリアーデスに言い放つ。
昴「ウルズ…あいつのとこにいく!」
その言葉に迷いはない。そういうと昴は部屋を出て行った。
フリアーデス「それがあなたの選んだ道…そうね。ならば私は…」

~飛行戦艦ゲネシス・艦橋~
シュウ「あれがアサルト・シャドーの旗艦ですか」
きゅっぱ「やっとやつらをみつけることができたね。でもなんで見つけることができたんだい?」
シュウ「タレコミがありましてね」
きゅっぱ「タレコミ?いったいだれから…」
シュウ「残念ながら発信者の名前はわかりません。ですがこうして見つけることができたということは情報は正しかったようですね」
きゅっぱ「そんな眉唾な情報をよく信じたね。って言っても他に手がかりもなかったからね」
シュウ「そういうことです(ですがこの情報の発信者…見慣れない通信コードを使っていました)」
アサルト・シャドーは並行世界からやってきた。この通信コードはもしかしたら…
シュウ(アサルト・シャドーの誰かが私たちに居場所を教えてきたのでしょうか…理由はわかりませんがね。罠の可能性もあり得ますし)
ウルズ「だがどうやって奴らの戦艦にのりこむんだ?」
シュウ「それはウルズ、きゅっぱ。あなたたちの役目です。甲板に行ってください」
きゅっぱ「そこから飛び移れってか?」
シュウ「そういうことです」
ウルズ「無茶を言いやがる」
シュウ「ギリギリまでこちらは接近します。その瞬間に行ってください」
きゅっぱ「ちっ。しょうがないね。やれるだけはやるよ!この機会を逃すわけにもいかないからね」
ウルズ「そうだな。奴らをたたき、昴を取り戻す!」

~AS(アサルト・シャドー)戦艦・艦橋~
ゲイン「へレティス1が自ら出向いてくるとはな」
ガーランド「フリアーデスの連れてきた女を取り返しに来たか…」
ゲイン「なんにしても力を試すいい機会だこいつがな」
ガーランド「そうだな(だがなぜ我々の居場所が分かった…まるでここにいるのがわかっているかのように。もしや…)」

ウィィーン

艦橋の扉が開く。
ダーナ「先ほどの警報…敵が来ているのですか?」
ガーランド「そうだ。へレティス1どもに嗅ぎつけられた」
ダーナ「では私たちも助力しましょう」
ガーランド「その必要はない。お前にもらった力を試させてもらう」
ダーナ「そうですか。この空の上ならあの鎧人形たちも現れないでしょうし。お言葉に甘えて見学させてもらいましょう」


~AS(アサルト・シャドー)戦艦・連絡通路~
昴「はぁ…はぁ…」
通路を闇雲に進む昴。
昴「いったいどこに行けば外に出られるのよ!」

ドン!

昴「いったぁ~」
通路を曲がった先で何かにぶつかる昴。
ルー「お前は…」
昴「やばっ!見つかった!」
ルー「脱走か。見た以上見過ごせはしない」
槍を取り出し構えるルー。
昴「なにか使えるものは…」
あたりを見回すが通路内に使えそうなものはない。

ブン!

槍を昴に向けて振り下ろすルー。

ガキン!

ルーの槍が何かに防がれる。
ルー「なんのつもりだ…」
フリアーデス「それはこちらのセリフよ。私の捕虜に勝手に手を出さないでほしいわね」
フリアーデスが背中から展開した粒子ブレードでルーの槍を受け止めている。
昴「あんた…なんで」
フリアーデス「早く行きなさい昴。ここを進んでいけば甲板にでられるわ」
昴「……」
昴はその場を後にし先へと進んでいった。
ルー「自分が何をしているのかわかっているのか?」
フリアーデス「勘違いしないでちょうだい」
ルー「なに?」
フリアーデス「脱走されたとき用に彼女に発信機型の小型爆弾を取り付けていたの。それをこんなところで誘爆させられては困ると思ってね」
ルー「つまりあの女が甲板に出てから爆発させるというわけか」
フリアーデス「そういうことよ」
ルー「ふん」
ルーは槍を納め、その場を後にする。
フリアーデス(私にできるのはここまでよ。昴、もしあなたが敵として私の前に現れたなら…それがあなたが決めたことなら。その時は私が全力で相手をしてあげるわ)

~飛行戦艦ゲネシス・甲板~

ビュオォォ!!

風が吹き荒れる甲板。
ウルズ「あれがアサルト・シャドーの戦艦だな」
甲板にでたウルズときゅっぱ。アサルト・シャドーの戦艦が目に入る。その距離はかなり近い。
シュウ『このまま接近します。2人は準備を』
ウルズ「気を引き締めていくぞ」
きゅっぱ「しょうがないね。覚悟を決めるよ」
接近する戦艦。2人は足に力を込める。
ウルズ「いくぞ!」
戦艦へと飛び移ろうとしたその時

ガガン!!

激しい衝撃とともに戦艦同士がぶつかり合う。
ウルズ「おわっ!」
その衝撃にふらつくウルズときゅっぱ。
シュウ『まさか衝突してくるとは…ですが好都合です。2人はそのまま侵入してください』
ガーランド「そうはさせん」
きゅっぱ「こいつは!」
アサルト・シャドーの戦艦の甲板にガーランドとゲインが姿を現す。
ウルズ「敵の大将自らお出見えか」
ガーランド「へレティス1。これ以上我々の邪魔はさせん。お前を排除する。ゲイン!」
ゲイン「あぁ!」

バッ!

甲板から飛び上がるゲイン。

バシュン!

手にしたトンファーのブースターを稼働させゲネシスの甲板へと飛び移ってくる。
ゲイン「へレティス1。お前の相手は俺だ。ケビンのようにはいかんぞ!」
ウルズ「いいぜ!やってやる!」
きゅっぱ「今のうちに…」

ヴン!

きゅっぱの眼前に一瞬にして移動してくるアーヴァヘイムに身を包んだガーランド。
ガーランド「子供か…」
きゅっぱ「ふっ…あんまりなめないほうがいいよ」
ガーランド「いいだろう。子供といえど容赦はせん」
シュウ『ウルズ、きゅっぱ。このままでは墜落は免れません。10分が限界です。それまでにこの状況を打破してください』
ウルズ「無茶をいいやがる!」
きゅっぱ「でもやるしかないね」
ゲイン「いくぞへレティス1!」
トンファーを構えるゲイン。
ウルズ「時間もないみたいなんでな!一気にいくぜ!」
右手を突き出すウルズ。
ゲイン「ケビンを倒したあれか。ならば!」

バシュン!

トンファーのブースターを使い飛び上がるゲイン。
ゲイン「上空から仕掛ける!」
右手に構えたトンファーに力を込めるゲイン。
ウルズ「上から来ようが!」
上に向け右手を構えるウルズ。
ゲイン「コード・『轟迅(ごうじん)』!」

キュィィン!!

ゲインの持つトンファーが赤く輝く。
ウルズ「御雷(ミカヅチ)!!」

バギョォォン!!

ウルズの御雷とゲインのトンファーが激しくぶつかり合う。

ガガガガ!!

ウルズ「あのトンファー…なぜこわれない!?」
ゲイン「これが俺が得た力だ!押し切る!」
ウルズ「ぐっ!」

ドゴォン!!

戦艦の甲板へと押し倒されるウルズ。甲板が大きく陥没する。
ゲイン「俺の意思に呼応して肉体と自身の持つ武器を活性化させる」
武器のような無機物に活性化という表現はおかしいかもしれないがすなわち根性ゲージがついたようなものである。
ゲイン「それが俺の得た力『フォース・アサルト』…この世界でいう能力というものか。」
ウルズ「まさか御雷を破りやがるとは…シンプルだが厄介な力だな…だがどうやって能力を得やがった」
以前アサルト・シャドーと戦った時、彼らはだれも能力を持っていなかった。それがなぜ能力を…
ゲイン「お前には関係のないことだ」
一蹴するゲイン。
ウルズ「そうかい…だったら倒して吐かせる!」

~~~

きゅっぱ「くそっ!」
アーヴァヘイムから逃げ回るきゅっぱ
きゅっぱ「攻撃もあたらないし、急に瞬間移動してくるわ…どうしろってんだい!」
ガーランド「威勢がいいのは最初だけだったな。逃げ回るしかできない弱者が」
きゅっぱ「ちっ!おもしろくないね(でもそれが現実だ。私の能力は接近戦向きじゃあない。こいつの相手は分が悪すぎたかもね)」

ガッ!

きゅっぱ「あっ!」

ズザザ!!

甲板の出っ張りにつまずき倒れるきゅっぱ
ガーランド「鬼ごっこはおしまいだ」
貫手(ぬきて)を構えるガーランド。
きゅっぱ「ま、まずい!これはマジで死…」
自身の最期を予感するきゅっぱ
ガーランド「死ねぇ!!」

ブン!

高速で放たれる貫手がきゅっぱへと放たれる。

バシュン!

何かがガーランドの貫手ときゅっぱの間に現れる。それは…
ガーランド「なんだ…黒い球体?」
アーヴァヘイムの指先がそれに触れてしまう。
ガーランド「なに!?」
触れたアーヴァヘイムの指の先端が消失する。
ガーランド「なんだこれは!?」
きゅっぱ「これって!」
きゅっぱは知っているその黒い球体の正体を。それを扱うものを。
シュウ「無事だったようようですねきゅっぱ
きゅっぱシュウ!」
甲板に姿を現すシュウ
シュウ「艦内で墜落に備えてできることはしました。あとは彼らをどうにかするだけですね」
ガーランド「なんだお前は…報告にはない奴だ。この戦艦の保有者か?」
シュウ「えぇそうですよ。そしてその子の保護者です」
ガーランド「保護者だと?」
きゅっぱシュウ!そんなこと言ってる場合かよ!」
シュウ「冗談ですよ。ですが」
シュウの雰囲気が変わる。いつもの飄々としている時とは違う。
シュウ「彼女は私の大切な仲間です。彼女の代わりに私が相手をしましょう」
ガーランド「いいだろう。だれが相手だろうとこのアーヴァヘイムの前には!」
シュウ「ではいきますよ」

パチン!

指を鳴らすシュウ

ゴゴゴゴ!!

ガーランド「なっ!」

ドゴォン!

甲板へと倒れるガーランド。
ガーランド「体が重い!まるでなにかが体を押さえつけているような…」
シュウ「あなたのもつMDSシステムには興味があります。このままその駆動鎧を解体させてもらいましょうか」
きゅっぱ「す、すごい。さすがシュウだ。あいつをこうも簡単に捕らえるなんて…」
ガーランド「そうは…させるか!」

ヴン!

シュウの背後に一瞬で移動するガーランド。
シュウ「無駄ですよ」

グン!

ガーランド「なに!」
ガーランドの体がまた押さえつけられる。体が動かない。
シュウ「空間転移。その理論は確立されていても実証できなかった技術が目の前にあるというのは驚きを隠せませんね」
ガーランド「お前はいったい…」
シュウ「ただのしがない科学者ですよ。さてもう無駄なあがきはやめていただきましょうか」
ガーランド「…無駄なあがきか。そうでもない!」
ガーランドが立ち上がる。
シュウ「これは…驚きましたね」
きゅっぱ「なんで…シュウの力が効いていない!?」
ガーランド「効いていたぞ。だがもう克服した。これが俺の得た能力『リベンジカウンター』。能力による攻撃を克服する」
シュウ「ほぅ。面白い能力ですね」
きゅっぱ「感心している場合じゃないだろシュウ!どうするんだよ!」
シュウ「参りましたね。ウルズのほうも押されているようですし。このまま墜落するのは避けたいですが…」
ガーランド「心配する必要はない。ここでお前たちは死ぬのだからな」
シュウ「その気はありませんよ」
シュウの手の中に黒い球が出現する。それをガーランドに向けて飛ばすシュウ
ガーランド「無駄だ」
軽々と黒球をよけるガーランド。
シュウ「そうでもありませんよ」
黒球はそのままアサルト・シャドーの戦艦へと直撃する。

バシュン!

黒球が当たった周辺が消し飛ぶ。そこは戦艦の艦橋周辺だ。
シュウ「艦橋をつぶしました。これで空間転移してももう空を逃げることはできませんね」
ガーランド「こいつ!これ以上相手をしている時間もない…ゲイン!いくぞ!」

バン!

突如アサルト・シャドーの戦艦の甲板へと通じる扉が開く。そこに現れたのは…
昴「やっと着いた…ここが甲板」
ウルズ「昴!」
ガーランド「フリアーデスの連れてきた女か…だが今はかまっている暇もない。連れていくなら好きにするがいい。だが」

ガキン!

ゲネシスの推力装置を破壊するガーランド。
ガーランド「貴様らの行き先は地獄だがな」
ガーランドとゲインはそう言い残すと戦艦の中へと消えていった。
ウルズ「無事だったんだな昴」
昴を抱え、ゲネシスの甲板へと連れてくるウルズ。
昴「えぇ」
ウルズ「精神ももとに戻ったのか」
昴「なんだかそうみたいだね。あいつらが…フリアーデスが戻してくれたよ」
きゅっぱ「いろいろと聞きたいこともあるけど今はそれどころじゃないだろ。どうするんだいシュウ?あいつらは空間転移で逃げる気だ。でもうちらのゲネシスは推進部を破壊されて逃げようがない」
シュウ「そうですね。艦内の全員を格納庫へ。そこで説明します」

~飛行戦艦ゲネシス・格納庫~
ウルズ「全員集まったがどうするんだ?もう墜落まで時間もないぞ」
シュウ「わたしの能力を使います」
きゅっぱ「なに?」
シュウ「説明している暇はありません。行きますよ」

フォン!

シュウたちを真っ黒な球体が包み込む。
昴「これは…?」
シュウ「空間転移のまねごとです。うまくいくかはわかりませんがやってみる価値はあります」
ウルズ「他に手段もない!頼む!」
シュウ「では」

~AS(アサルト・シャドー)戦艦~
ガーランド「艦橋を破壊された。操縦はできん。このまま近くの陸地に空間転移する」
ゲイン「それしかなさそうだな」
ガーランド「MDSシステム起動!なんだ…?システムが起動しない。まさか!あのシュウとかいう男との戦いで損傷したか…くっ!前乗員衝撃に備えろ!」

ドゴォン!

激しい衝撃音とともに墜落するゲネシスとアサルトシャドーの旗艦。

~グリフ大陸・アイラッド村への山道入り口~
ウルズ「ここは…」
シュウ「どうやら成功したみたいですね」
昴「みんな無事みたいだね」
きゅっぱ「でもこれからどうするんだい?」
シュウ「ゲネシスを失った今、いろいろと策を打たねばなりませんね。私は乗員たちを連れ向かうところがあります。あなたたちは十也たちと合流してください。彼らにアサルト・シャドーの居場所を伝えてほしいのです」
きゅっぱ「そうか。やつらもこの近くにいるはず。遠くはいっていないだろうからね。わかったよ」

~アイラッド村~

ゴォォ!

墜落した戦艦が辺り一面を火の海に変える。
ガーランド「ゲイン、フリアーデス無事か?」
ゲイン「あぁ」
フリアーデス「何とかね」
ガーランド「ダーナたちは?」
ダーナ「我々も大丈夫です」
ガーランド「そうか。隊員たちはだいぶ数が減ってしまったな」
墜落の衝撃で多くのアサルト・シャドー隊員たちが命を落としてしまった。
フリアーデス「所詮はクローンよ。再び造ればいいだけのこと」
ゲイン「だがこれからどう動く」
ガーランド「ヒルデ・カミナに連絡をとる。奴にこれからの足を用意させる」
ダーナ「でも戦力はだいぶ削がれてしまいましたね。私も助力しましょう」
そういうとダーナは黒い本を取り出す。
フリアーデス「それは?」
ダーナ「生命を司る魔導書。その力を開放します」
黒の魔導書が怪しい光を放つ。
ダーナ「黒の魔導書よ。長き眠りから目覚めよ!」

コォォォ!

バシュン!

黒い魔導書から無数の黒い光が世界へと散らばっていく。
ダーナ「なっ!?」
それはダーナの予想とは違う動きだったらしい。驚くダーナ
ダーナ「黒の魔導書の力が逆流している!?なぜ!?」
ゲイン「どういうことだ?何が起きている?」
ダーナ「わかりません。ですが信じられませんがなにかが黒の魔導書の力の発現を利用した…ようです」
ガーランド「どういうことだ…なにがおきている」

シュン!

ティスシス「お久しぶりですの」
突如ティスシスが目の前に現れる。
ガーランド「お前は!」
ダーナ「このタイミングで現れるということは…もしや!」
ティスシス「察しがいいですの。そう。あなたの黒の力を利用させていただきましたの。私たちレーヴェンズがこの世界に顕現するのに」
ダーナ「なんですって?」
ティスシス「おかげで私たちは顕現することができましたの。そのお礼を言いに来ましたの。それでは」

シュン!

姿を消すティスシス。

この瞬間から世界各地で無数の鎧人形が出現を始める。世界は鎧人形の脅威に各地で対応を強いられることになる。
無差別に人間を襲う鎧人形たち。レーヴェンズの狂気が世界を包み込む。

to be continued

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最終更新:2018年01月14日 16:53