王国からの招待状!集まる強者たち

~ミストラルシティ~
ミストラル号の暴走事件から数週間後、平穏を取り戻したミストラルシティ。
そんなある日十也の元に一枚の封筒が届いた。
十也「送り主は…E.G.Oミストラルシティ支部から!?俺なんかわるいことしたっけ?」
恐る恐る封筒を開ける。
十也「これは?」
そこにはある国への飛行機の往復券が入っていた。よくみると一緒に手紙が添えてある。

『天十也様。あなたはこの間のミストラル号の暴走を止めてくれた功績として、ミストラルシティ代表として聖ラウズレイ王国へ招待します。
 存分に楽しんできてください。』

十也「海外旅行券じゃあないか!やったー!まさかただで海外にいけるなんて!」
はしゃぐ十也。
十也「どれどれ出発日時はっと…明日の朝か!急いで準備しないとな!」


~E.G.Oミストラルシティ支部~
カレン「例のものはちゃんとだしたんだろうな?」
隊員A「はい!問題なく!」
カレン「毎年恒例の代表選抜権。まさか今年はうちの都市にまわってくるとはな。」
隊員A「えぇ。でもこの前の暴走事件を止めてくれた彼らならやってくれますよ」
カレン「あぁ。そうだな。」
隊員B「副局長!」
カレン「どうした?」
隊員B「すいません!天十也さんにだした手紙の文面に少し間違いが…」



~果倉部道場~
その頃、スライとトニーのもとにも同じ封筒が届いていた。
手紙を確認する2人。
スライ「どれどれ」

『スライ様。トニー様。あなた方はこの間のミストラル号の暴走を止めてくれた功績として、ミストラルシティ代表選手として聖ラウズレイ王国での武術大会へ招待します。
 存分に大会を楽しんできてください。』

スライ「選抜大会?」
トニー「聞いたことがあります。確か…」

聖ラウズレイ王国。古くから続くその王国は代々王家の人間が国を治める、王政が続く国家である。
聖ラウズレイ王国には国を守る王国騎士団が存在する。王国騎士団の力を示す場として、
その中の精鋭部隊と世界中から集まった人々との模擬武術大会が年に1回行われているのである。
それがラウズレイ選抜武術大会である。

スライ「武術大会か!」
トニー「今の私たちにいかない手はないですね!」

それぞれの思いを胸に聖ラウズレイ王国へ向かう決心をした3人。そこでは一体どんな運命がまちうけているのであろうか。



~聖ラウズレイ王国~
十也「ここが聖ラウズレイ王国…」
古くから続く街並みに目を奪われる十也。
スライ「ひさしぶりだな!おまえもきていたのか!」
トニー「おひさしぶりです!」
十也「スライにトニー!ひさしぶり!」
久方ぶりの再開に喜ぶ3人。
スライ「さぁまずは王宮にむかおうか」
十也「やっぱり観光っていったらそこが鉄板だよな!」
トニー「観光?何をいっているんですか?私たちは王宮で開かれる武術大会に参加するためにきたんですよ?」
十也「え?どういうこと?」

王宮に向かいながら十也に状況を説明する2人。
十也「なんだってー!観光旅行じゃなかったのかよ!」
スライ「まぁせっかくきたんだ。お前も大会に参加していけよ」
十也「まぁ、そうだな。そういう催し物もきらいじゃないし!自分の腕試しにもなるしな!」
十也は切り替えが早い子だった。


~聖ラウズレイ王国・王宮前広場~
王宮前広場に着いた3人。
そこは世界各地から集まったであろう強者たちであふれかえっていた。
十也「どいつもこいつも強そうな奴ばっかしだな」
スライ「あぁ。そうだな」
トニー「あっ!見てください」
王宮のほうから人が現れる。
ラウズレイ王国大臣「みなさまよくぞおいでくださいました。ラウズレイ王国民を代表して感謝申し上げます。
          武術大会開催の宣言を我が聖王国第89代聖王ディサイブ・ラウズレイ殿下よりしていただきます!」
王宮の2階に姿を現す聖王。聖王の後ろには片膝をついた騎士たちの姿が見える。
スライ「あれが聖王…」
トニー「雰囲気が私たちとはぜんぜん違いますね」
聖王の圧倒的な雰囲気に呑まれる会場。
十也「なんだ…この感じ…なんか変な感じだ…」
なんだか胸の奥がもやもやする。そんな感情を十也は感じていた。
ディサイブ「諸君!私は聖ラウズレイ王国第89代聖王ディサイブ・ラウズレイ!諸君らと我が王国騎士団との戦いは熾烈を極めるものとなろう。日頃の鍛錬の成果を存分に発揮し、大会の優勝をめざし
      奮戦してくれ!」
聖王が後ろに下がり、代わりに後ろにいた騎士たちの中から3人の騎士たちが前に出てくる。
騎士の中の一人が名乗りを上げた。

アーガン「我こそは王国最強の騎士シュルツ・セイバーの№3、アーガン・クラム!貴殿らの相手を務めさせていただく!騎士の名に恥じぬ戦いを約束しよう!」

次に体の弱そうな細身の騎士も名乗りを上げた。

ティム「…私はシュルツ・セイバーの№5ティム・クライン…騎士の力を…お見せしよう」

3人目の騎士も続く。彼は顔にかけた眼鏡をクィッと動かす。

ジェイド「僕はシュルツセイバーの№2ジェイド・マグナイド!君たちのお相手をさせていただくよ!」


大会出場者「ほっ!今年はあいつは出ないみたいだな」
十也「あいつ?」
大会出場者「お前知らないのか?去年の大会のこと?」
十也「まったく」
大会出場者「去年の大会はなぁ、シュルツ・セイバーの№1が1人で周りを圧倒してあっという間に優勝しちまったんだよ」
十也「そんなすごい奴がいるのか!?じゃあなんで今年はそいつがでないんだ?」
スライ「そんな奴を出したら大会の意味がないだろ!」
十也「そりゃそうか!」
トニー「でもすごいですね。彼ら…」
スライ「あぁ。見ればわかるぜ」
普段から道場で修業をしている2人にはわかるのだ。あの3人の騎士がどれだけの強者かということが。
そして

ディサイブ「これより武術大会の開催を宣言する!」

ディサイブの開催宣言により大会の火蓋がきって落とされた!
大会は能力使用ありのルール。自分の持っている力をすべて出し切って時間まで立ち上がっていたものがこの予選を突破できるという
バトルロイヤルルールである。

果たして十也たちはこの強者あふれる予選を勝ち残ることができるのか?

to be continued




         

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最終更新:2016年09月05日 23:32