それぞれの想い!来たるべき時へ向けて

起源のオリジンとの戦いから数週間がたったミストラルシティ。街には平和が戻り、いつもの日常が取り戻されていた。

~EGOミストラルシティ支部・長官室~
カレン「あいつらのおかげでなんとかなったな」
ネオ「そうだね。彼らがいなければ今頃この街はどうなっていたか…」
十也たちの活躍によりオリジンは倒された。しかしネオとカレンはこの状況をよくは思っていなかった。
カレン「だがこのままではいけない…そうだろう?」
ネオ「本来なら僕たちEGOがその役目を果たさなければならなかったからね」
EGO…地球連邦統合治安維持機関。彼らは世界中の危機から人々を守るために組織された機関だ。自分たちの力不足を実感する2人。
カレン「まだまだ力をつけなければならないな。私も部下たちも。」
ネオ「そうだね。というわけで…」
ネオは自分の机から書類を取り出しカレンに見せる。
カレン「これは?」
ネオ「他支部への出張届けだよ。カレン君、君にはモゴラ大陸にあるEGOクリュセルス支部に行ってもらう」
カレン「なっ!?」
突然のことに驚くカレン。
カレン「どういうことだ!これから力をつけようというときに!」
ネオ「だからこそだよ。カレン君、あそこの支部には何がある?」
カレン「クリュセルス支部…確かあそこは…」
モゴラ大陸にある都市クリュセルス。そこは広大な土地を所持している。しかしその土地のほとんどは有効活用されておらず、EGOはそれに目を付けた。
その土地を利用し、EGO能力研究機関を設置したのだ。
ネオ「EGO能力研究機関。あそこなら君の力を発展させる何かを掴めるかもしれない。」
カレン「なるほどな。」
ネオ「本部には話は通してある。頼んだよカレン君」
カレン「あぁ。だが私がいない間、この街のことはどうする?」
ネオ「僕1人で大丈夫…といいたいところだけど、実際この前のこともあるからね。カレン君がクリュセルス支部に出張する代わりに、あちらの支部の副長官が来てもらえることになったんだ」
カレン「そうか。なら大丈夫そうだな」
ネオ「君がいない間この街は僕が守るよ!だから安心していってきてくれ!」
カレン「ふっ。」
笑うカレン。
カレン「お前に任せるのは正直不安だが…頼んだぞネオ!」
ネオ「あぁ。約束するよ!」


~聖ラウズレイ王国・謁見の間~
ディサイブ「集まったか」
謁見の間に召集されたレオン、ラインハルト、アーガンの3人。
ディサイブ「我が国を脅威に陥れたオリジネイターとの戦いは終結した。」
ラインハルト「ご苦労でした殿下」
アーガン「さすがですな」
レオン「自分は殿下をお守りすることもできず…面目次第もない」
ディサイブ「気にすることはない。奴らとの戦いで途中で力尽きたのは私も同じだ」
シャカイナの塔でのバインザーとの戦いで敗北したディサイブ。彼もネオやカレンと同じような考えを持っていた。そうすなわち自身の力のふがいなさだ。
ディサイブ「この国を守っていくためには今まで以上に鍛錬し、力をつけていかなければならない」
レオン「そうですね」
ディサイブ「そこでここにシュルツ・セイバーの再編を宣言する!」
アーガン「再編ですと!」
ラインハルト「なるほど…」
レオン「いったいどのような…」
ディサイブ「新生シュルツ・セイバーの№1。それをお前に任命する!」
指をさすディサイブ。その指の先にいたのは…
レオン「えっ?俺…ですか?」
レオン・ケーンズだ。
レオン「俺なんかが聖国最強の騎士団シュルツ・セイバーの№1に…」
ディサイブ「あまり自分を謙遜するな。お前はよくやってくれている。」
ラインハルト「そうだ。負傷した私とアーガン卿の代わりに殿下を護衛するという任務もこなしてくれた」
レオン「だ、だけど…」
ディサイブ「レオン!よく聞け!今この国を導くためにはお前のような若い力が必要なのだ!お前がこの国の騎士たちを引っ張っていくにふさわしいと私は思った。だからこそ、お前に頼みたいのだ」
レオン「殿下…」
アーガン「レオンの指導は私にお任せください」
レオン「師匠!」
ディサイブ「あぁ。頼んだぞ」
レオン「俺も覚悟を決めました!ほかの騎士たちに恥じぬ存在になれるよう努力していきます!」
ラインハルト「その意気だ。前シュルツ・セイバーの№1としてお前の鍛錬に協力させていただこう」
レオン「ありがとうございます!ラインハルト卿!」
ディサイブ(いつまたオリジネイターのような脅威が訪れるかわからない以上、我が国も力をつけねばならない。それに私自身も力をつけねばな)


~ミストラルシティ~
十也「さ~て」
街の中を歩く十也。オリジンとの戦いで負った傷も回復し、病院を退院したのだ。
十也(オリジネイターとの戦いも終わった。これで気になっていたことも調べられるな)
オリジネイターとの戦いで知った自分の過去。だがそれにはいろいろと腑に落ちない点があった。
十也(あの記憶の中で俺がいた場所はEGOに襲撃されていた。だが今の俺はEGOには特に目はつけられていないみたいだ。どこかこことは違う遠くの国が俺のいた場所なのか?)
十也は街の図書館へと向かう。そこで歴史について調べてみることにしたのだ。

~~~

様々な資料に目を通した十也。
十也「どこにもない…」
EGOがなんらかの研究施設を襲撃したような話も、あのような研究施設のことも。
十也(こうなると唯一の手がかりはあいつか…)
十也のことを知っている描写を見せる人物。
十也(コード・ウルズ。あいつなら何か知ってるはずだ!)
彼ならば何かを知っているはず。だが彼は神出鬼没。どこにいるかもわからない。
十也「う~ん」
考え込む十也。
十也「!」
なにかを閃いたようだ。
十也「よし!帰ろう!」
どこにいるかもわからないウルズのことはあきらめることにした十也。
十也(まぁ、そのうちあえるかもしれないしな。)


オリジンとの戦いの後(のち)、それぞれの決意を胸に動き出した人々。彼らは来るべき脅威に向けて力を磨いていくだろう。

to be continued

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最終更新:2016年11月06日 16:36