ナルの前に現れた衝撃の人物。
ナル「
アポロンが2人!?」
ナルの眼の前では大剣を構えたアポロンとコード・ヴァ―ダンドが対峙している。
アポロン「ソナタはいったい何者だ?」
ヴァ―ダンド「我はノルンの剣!コード・ヴァ―ダンド!」
ボルク「気を付けろ…そいつかなり強いぞ…」
アポロン「私のエクス=ペリエンスと似た剣…」
ヴァ―ダンドはアポロンの持つ感得の大剣エクス=ペリエンスに似た形を持つ神涜の大剣ディス=エクスペリエンスを使っている。
アポロン「正体の検討がつかない…」
思い当たる人物が全くいないアポロン。
ヴァ―ダンド「アポロン。私はお前と戦えるこの時を待っていた!いくぞ!」
大剣を構えアポロンに斬りかかるヴァ―ダンド。
アポロン「神託のロールを持ってして、我天命を全うす!」
『メサイアサルバロール』を使いヴァ―ダンドの動きを封じようとするアポロン。
ヴァ―ダンド「させん!神託のロールを持ってして、我天命を全うす!天地開闢の一幕を紡ぎ出さん!『ノルン・サルバロール』!」
アポロン「天地開闢の一幕を紡ぎ出さん!『メサイアサルバロール』!」
アポロンの能力が発動しない。
アポロン「なに!?」
ヴァ―ダンド「我の能力『ノルン・サルバロール』は相手の能力を封じる能力。ソナタの能力は封じたぞ!」
アポロン「くっ!ならば感得の大剣エクス=ペリエンス!」
ガキィィン!
ヴァ―ダンドの大剣を受け止めるアポロン。
ギギギギギ!
激しい唾づり合いの音があたりに響く。
ヴァ―ダンド「さすがだなアポロン」
アポロン「力は互角…ならば!」
アポロンは大剣を持つ力を緩める。そのまま態勢を変え、ヴァ―ダンドの大剣を受け流す。
ヴァ―ダンド「なに!」
アポロン「はぁぁ!」
受け流し態勢を崩したヴァ―ダンドの腹部にに大剣の一撃をくらわすアポロン。
ヴァ―ダンド「ぐぁ!」
よろけるヴァ―ダンド。
ボルク「一撃が入った!これなら!」
ナル「ダメだ!あいつは…」
ヴァ―ダンドの傷が治っていく。
アポロン「なに!?自己治癒能力だと!」
ヴァ―ダンド「ふふふ。やはりおまえとの戦いは楽しめそうだ!はぁぁ!」
大剣の横なぎを放つヴァ―ダンド。
アポロン「くっ!」
大剣を逆さに構え攻撃を防ぐアポロン。
アポロン「コード・ヴァ―ダンド!ソナタはいったいなんなのだ?」
ヴァ―ダンド「その答えを知りたければ我を倒すことだ!」
アポロン「ではそうさせてもらう!」
ガキン!
ガキン!
ガキン!
激しい大剣のぶつかり合い。均衡する2人の激闘は続く。
アポロン「はぁぁ!」
アポロンの一撃がヴァ―ダンドの体をえぐる。
ヴァ―ダンド「ぐっ!だが無駄だ!」
即座に傷が治るヴァ―ダンド。2人の大剣がぶつかり合う。
ヴァ―ダンド「なんだ?」
グググ!
徐々に押されていくヴァ―ダンドの大剣。
ヴァ―ダンド「何故だ?アポロンと私の力は互角なはず…」
アポロン「それがソナタの限界だ。同じ力同士ならばそこから成長するものが勝つのが道理」
ボルク「アポロンが押してる!」
ナル「そうか!たしかアポロンの持っている剣は…」
アポロン「感得の大剣エクス=ペリエンスは成長する剣。その力は戦うごとに強くなる!」
ヴァ―ダンド「なんだと!?ぐっ!」
ガキン!
ヴァ―ダンドの持つ大剣が吹き飛ばされ地面に突き刺さる。
アポロン「うぉぉぉ!」
アポロンの渾身の一撃がヴァ―ダンドの体を切り裂く。
ヴァ―ダンド「ぐ…は…」
アポロン「終わりだ!」
ヴァ―ダンドの頭上から大剣を振り下ろそうとするアポロン。
ヴァ―ダンド「ディス=エクスペリエンス!」
ヴァ―ダンドが大剣の突き刺さった方に手をかざすと大剣がヴァ―ダンドの手元に帰ってくる。
ガキン!
アポロンの攻撃を受け止めるヴァ―ダンド。だがアポロンの力に押されていくヴァ―ダンド。
ヴァ―ダンド「くっ!ならば!」
ゾワッ!
アポロン「なんだ!?」
ヴァ―ダンドから一瞬凄まじい殺気が放たれた。その気にあてられ間合いを取るアポロン。
ヴァ―ダンド「この力を…」
ピピピ!
ヴァ―ダンドの仮面に通信が入る。
ヴァ―ダンド「…了解した」
ヴァ―ダンドの後ろの空間が歪む
ナル「あいつ逃げる気か!」
ヴァ―ダンド「アポロン!お前の仲間キノ=イーストンは我らが居城にいる」
ボルク「なんだって!」
アポロン「キノが…」
ヴァ―ダンド「我はユグドラシルにてソナタを待つ!そこが我らの決戦の舞台だ!」
ヴァ―ダンドは空間の歪みに姿を消した。
ボルク「まさかキノが…」
アポロン「奴らにつかまっていたということか…」
ナル「ね、ねぇアポロン!君たちはいったいどこにいたの?さっきの奴と君は一体…」
アポロン「まてナル。ソナタの聞きたいことはわかる。だが今はこの街を襲う未元獣を片付けてからだ」
ナル「う、うん!」
アポロンにより退けられたコード・ヴァ―ダンド。これによりミストラルシティを襲う未元獣たちの指揮官は全て撤退した。
残りの未元獣たちを倒す殲滅戦はスムーズに行われミストラルシティは守られたのであった。
Nの軍勢を退けたミストラルシティ。だが次から次へと謎が謎を呼ぶ事態。この事態を整理するため未元獣対策チームの面々たちはEGOミストラルシティ支部へと集まるのであった。
to be continued
最終更新:2016年12月11日 20:35