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ミルクティー*No.26〜 - (2009/01/17 (土) 11:06:52) の編集履歴(バックアップ)


2009.1.17 第二六号

幸田露伴 墨子(一)
定価:200円(税込)  p.96 / *99 出版
付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(70項目)p.364

 墨子の学のおおいに一時に勢力のあったことは孔子系の孟子・荀子らがこれを駁撃しているのでも明白で、軽視しておけぬほどに当世に威炎を有したればこそ孟子・荀子らがこれに対して筆舌を労したのである。それのみならず人間の善悪を超越し是非を忘却するようなことを理想としたかのごとき荘周でさえも墨家に論及し、それからまた手厳しい法治論者の韓非までも墨家を儒家とならべて論じている。これらの事実はみな墨子の学が少なからざる力を当時に有していたことの傍証であって(略)『墨子』の本書に、墨子の弟子禽滑釐(きんかつり)ら三百余人が墨子の道のために守禦の器を持して宋のために楚を防がんとしたことが、「魯問篇」に見えているし、(略)かくのごとくに墨子の弟子または再伝三伝の弟子を二千年前の昔に指摘しうることは、墨子の道の盛行したことを語るものでなくて何であろう。
26.rm
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(428KB)

幸田露伴 こうだ ろはん
1867-1947(慶応3.7.23-昭和22.7.30)
 本名、成行(しげゆき)。江戸(現東京都)下谷生れ。小説家。別号には、蝸牛庵(かぎゅうあん)、笹のつゆ、雪音洞主、脱天子など。『風流仏』で評価され、「五重塔」「運命」などの作品で文壇での地位を確立。尾崎紅葉とともに紅露時代と呼ばれる時代を築いた。擬古典主義の代表的作家で、また古典や諸宗教にも通じ、多くの随筆や史伝のほか、『芭蕉七部集評釈』などの古典研究などを残した。第1回文化勲章受章。娘の文は随筆家。
◇参照:Wikipedia。


2009.1.17
しだひろし/PoorBook G3'99
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