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*M-Tea*3_23-銀河鉄道の夜(一)宮沢賢治 - (2011/01/06 (木) 15:40:34) のソース

*M-Tea*3_23-銀河鉄道の夜(一)宮沢賢治
*2011.1.1 第三巻 第二三号
銀河鉄道の夜(一)
宮沢賢治
   
&image(http://www.dlmarket.jp/images/uploader/620/3_23-1.png,http://www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/111015)

[[【週刊ミルクティー*第三巻 第二三号】>http://www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/111015]]
(http://www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/111015)
※ クリックするとダウンサイトへジャンプします。 
(572KB) 

&color(red){定価:200円} p.165 / *99 出版
付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(10項目)p.63
※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。


*飛び出せ! 週刊ミルクティー*

「ですから、もしもこの天の川がほんとうに川だと考えるなら、その一つ一つの小さな星はみんなその川のそこの砂や砂利の粒にもあたるわけです。またこれを大きな乳の流れと考えるなら、もっと天の川とよく似ています。つまりその星はみな、乳のなかにまるで細かにうかんでいる脂油(あぶら)の球にもあたるのです。(略)」
 先生は中にたくさん光る砂のつぶの入った大きな両面の凸レンズをさしました。
「天の川の形はちょうどこんななのです。このいちいちの光るつぶが、みんな私どもの太陽と同じようにじぶんで光っている星だと考えます。私どもの太陽がこのほぼ中ごろにあって地球がそのすぐ近くにあるとします。みなさんは夜にこのまん中に立ってこのレンズの中を見まわすとしてごらんなさい。こっちの方はレンズが薄いので、わずかの光る粒、すなわち星しか見えないのでしょう。こっちやこっちの方はガラスが厚いので、光る粒すなわち星がたくさん見え、その遠いのはボウッと白く見えるという、これがつまり今日の銀河の説なのです。そんならこのレンズの大きさがどれくらいあるか、また、その中のさまざまの星についてはもう時間ですから、この次の理科の時間にお話しします。では今日はその銀河のお祭りなのですから、みなさんは外へ出て、よく空をごらんなさい。ではここまでです。本やノートをおしまいなさい。」
 そして教室じゅうはしばらく机のふたをあけたりしめたり本をかさねたりする音がいっぱいでしたが、まもなく、みんなはきちんと立って礼をすると教室を出ました。 

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(朗読:RealMedia 形式 384KB、3'06'')

宮沢賢治 みやざわ けんじ
1896-1933(明治29.8.27-昭和8.9.21)
詩人・童話作家。岩手県花巻生れ。盛岡高農卒。早く法華経に帰依し、農業研究者・農村指導者として献身。詩「春と修羅」「雨ニモマケズ」、童話「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」など。

◇参照:Wikipedia &link_wikipedia(宮沢賢治){宮沢賢治}、『広辞苑 第六版』(岩波書店、2008)。


*底本
底本:「銀河鉄道の夜」岩波文庫、岩波書店
   1951(昭和26)年10月25日初版発行
   1962(昭和37)年3月30日第13刷発行
底本の親本:「宮澤賢治全集 第三卷」十字屋書店
http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/card46322.html

NDC 分類:K913.8(日本文学/小説.物語)
http://yozora.kazumi386.org/9/1/ndck913.html


*スリーパーズ日記
 
 静かな年越し。
 複数の版が収録されている青空のなかから、旧字旧仮名しかない岩波文庫版『銀河鉄道の夜』(1951.10)を選択。真冬に銀河鉄道?……とも思ったが、活版つながりを優先。ルビ参照と本文確認のために講談社・青い鳥文庫版(1985.6)と角川文庫版(1969.7)を用いる。

  

2011.1.6:公開
愛はカエロウ、苦虫女。
石井慧、ジェッディン・デデン。
目くそ鼻くそ。PoorBook G3'99
転載・印刷・翻訳は自由です。
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