【小学五年生 ―― 4月】
穏乃「京太郎京太郎!大変だよ!」
京太郎「ん?どうしたよ?」
穏乃「阿知賀だよ!子どもだよ!教室だよ!!」
京太郎「…新子?」
憧「うん。しず、落ち着きなさいって」
穏乃「う…ご、ごめん」シュン
京太郎「いや、良いけど…で、何がいいたいんだ?」
穏乃「え、えっとね。阿知賀で子ども教室が始まったの」
京太郎「…子ども教室?」
憧「あぁ…あの話?」
京太郎「え?今ので分かるのかよ」
憧「まぁ、ずっとここいらに住んでる私達にとっては、下手な芸能人よりも有名だからね」
憧「―― 阿知賀のレジェンドは」
京太郎「…阿知賀のレジェンド?」
憧「あ、まずはそこからか」
憧「えっと…京太郎は麻雀って知ってる?」
京太郎「あぁ。あの白くて四角い奴を倒す奴だよな」
京太郎「親父たちが良くやってるのを見かけるぞ」
憧「そう。で、この辺りでも結構、盛んなんだけど…」
憧「ただ、ここらは学校も少なくてね。麻雀やりたいって言うのは殆ど晩成ってところに行くのよね」
憧「実際、そこは強豪で、ずっとインターハイ出場はまず晩成って言われるほど強かった」
憧「でも…つい数年前、それが覆される事が起きたの」
憧「王者晩成を破ったのは無名弱小であった阿知賀高校」
憧「そして当時、そのエースの座にいた人…赤土晴絵を、その実力を称えて、人々はこう呼んだ」
憧「 ―― 阿知賀のレジェンドってね」
京太郎「~~~っけぇ…!!」
穏乃「だよね!だよね!!」
京太郎「なんだそれ!阿知賀のレジェンドかっけー!!」
穏乃「うんうん!」
憧「まぁ…盛り上がってる所、悪いけど、結構普通の人よ?」
憧「お姉ちゃんつながりで面識もあるけど…正直、何か特別な人には見えないし」
京太郎「でも、レジェンドなんだろ!伝説なんだろ!!」
憧「まぁ、この辺りに人にしてみれば地元の誇りではあるけど…」
京太郎「すっげー!地元の誇りすっげー!!」
憧「はぁ…テンション高すぎだってばもう…」クスッ
京太郎「で、そのレジェンドには何処に行けば会えるんだ!?」
憧「最近は大学の単位取るのに忙しかったらしいけど…就職も決まったからこっちに帰ってきてるみたいよ」
憧「で、ついこの間から阿知賀で麻雀教室始めてるって」
京太郎「…それは行くしかねぇな!」
穏乃「うん!やっぱり一回は会っておくべきだよ!!」
憧「このミーハーどもめ…まぁ、良いけど」
京太郎「じゃあ、新子も来るんだな?」
憧「あんたらだけだと迷惑掛けそうだしね」
穏乃「やたっ!じゃあ、早速今日の放課後行ってみようよ!」
京太郎「お、今日はその教室やってるのか?」
穏乃「うんっ!」
京太郎「おっしゃ!じゃあ、レジェンドに会いに行こうぜ!」
穏乃「おーっ!」グッ
憧「…でも、あんたたち麻雀出来るの?」
穏乃「えっ」
京太郎「いや、まったく」
憧「…あのねぇ。会いたいってだけで言ったら晴絵さんが困るでしょ」
憧「とりあえずどんな遊び方するかくらいは教えてあげるから…それくらいは頭に叩き込んどきなさい」
穏乃「はーい…」
京太郎「わかったよ…」
【阿知賀】
京太郎「う…うぅ…頭が痛い…」
憧「まったく…これくらいで情けない…」
京太郎「新子が教え過ぎなんだっての…なんだあの役とか…」
憧「それくらい麻雀やるのなら最低限必要なものなんだってば」
京太郎「でも、お前…高鴨が…」
穏乃「はぅー」プシュー
京太郎「…まだ帰ってこねぇぞ」
憧「…ちょっとしずには難し過ぎたかな…」
京太郎「おい」
憧「い、いや…でも、仕方ないじゃない。本当に必要なんだってば!!」
京太郎「まぁ…疑ってる訳じゃねぇけど…でも、本当にあんなに覚えなきゃいけないのか?」
京太郎「正直、出来るかどうか不安になって来たんだけど…」
憧「大丈夫だって。実際に打てば視覚的にも分かるようになるし」
憧「それに晴絵さんは教え方上手だからアンタでも大丈夫」
京太郎「そうかなぁ…」
京太郎「つーか…さっきからすげぇ視線を感じるんだけど」
憧「そりゃここ女子校だし」
京太郎「…は?」
憧「いや、女子校なんだってば」
京太郎「…そんなところに入って良いのかよ?」
憧「まぁ、小学生だし大丈夫じゃない?」
京太郎「もし、ダメだったら?」
憧「その時は一緒に謝ってあげるから。そんな風にビクビクしない」
京太郎「し、してねぇよ!」
憧「本当に?」
京太郎「してねぇったら!…ったく…」
憧「ふふ。まぁ、ここもお嬢様校として結構有名だけど大分、生徒少なくなってきたからね」
憧「そろそろ共学にするかもって話もあがってるし、そんなに警戒する必要はないと思うよ」
京太郎「少子高齢化って奴かぁ」
憧「実際、子どものあたしたちには違いなんて良く分からないけどね…って、ここだ」
京太郎「麻雀部…?って入って良いのか?」
憧「前に看板出てるし大丈夫でしょ。それじゃ…お邪魔しまーす」
晴絵「いらっしゃーい。って…あれ?憧じゃん」
憧「晴絵さんお久しぶり」
晴絵「おーおー。大きくなって」
晴絵「…一部はあんまり変わってないみたいだけど」ジィ
憧「あははそのセクハラっぷりも相変わらずだよねぶっ飛ばすぞ」
晴絵「憧が最近冷たい…」
憧「こちとら最近、余計にうざくなってきたお姉ちゃんに鍛えられてるんで」
晴絵「望の奴め…って、そっちは?」
京太郎「は、はじめまして!俺、須賀京太郎っていいます!」キラキラ
晴絵「おー初々しいの。私は赤土晴絵。よろしくね」
京太郎「よ、よろしくお願いします!」
晴絵「で…その背中に背負われてるのは?」
穏乃「ふにゃあ…」
憧「あたしの友達の高鴨穏乃。ふたりとも会いたいって言うから連れてきたの」
晴絵「そっかそっか。こんな小さな子に慕われるなんて嬉しいな」
晴絵「でも…折角、麻雀教室に来たんだし…そのままじゃ帰らないよね?」ニヤリ
京太郎「お…おう。麻雀やるぜ!…じゃなかった。やります!」
晴絵「はは。無理に敬語遣わなくても良いよ」
晴絵「それにそんなに緊張しなくても…ね」
晴絵「相手の子も初心者ばっかりだから気にせず打って行ってね」
京太郎「あ、あぁ」
憧「じゃ、京太郎はこっちね。しずは…」
穏乃「う…だいじょぶ…」
京太郎「おぉ、再起動したか」
穏乃「うん…ごめんね」イソイソ
京太郎「気にすんな。それより…出来そうか?」
穏乃「うん。頑張る…」
憧「じゃ、しずもこっちね。晴絵さん、良いよね?」
晴絵「うん。楽しんで行ってね」ニコ
>>+2 京太郎の順位
>>+3 憧の順位(+10の補正が入ります)
>>+4 穏乃の順位
>>+5 モブ子ちゃんの順位
>>京太郎 64
>>憧 104
>>穏乃 38
>>モブ子ちゃん 66
憧「はい。それロン。満貫で8000ね」
穏乃「はい…って、あ、もう点棒なくなっちゃった…」
憧「あ、じゃあ、しずの箱割れで終了ね」
京太郎「ぬがー!もうちょっとで二位になれたのに…ぃ!」
憧「アンタのはわかりやす過ぎるのよ、あたしだけじゃなくモブ子ちゃんも振り込んでなかったでしょ」
京太郎「ぐぐぐ…」
京太郎「って言うか、お前、もうちょっと手加減しろよな!こっちは初心者なんだぞ!」
憧「してたって。わざとリーチだってしてないし役だって二翻役以上で縛ってるでしょ」
京太郎「ぜんっぜんわかんねぇ…」
憧「まぁ、その辺りは初心者だから仕方ないって」
京太郎「ぐぬぬ…く、悔しい~…!」
晴絵「あ、終わった?」
憧「終わったよ」
晴絵「あー…憧の圧勝か、これは」
憧「まぁ、普段からお姉ちゃんや晴絵さんに付き合わされてるし」
憧「これくらいはしとかないと後でイヤミの一つでも言われそうだしね」
晴絵「言わないってば…」
京太郎「う~…!…赤土さん!いや…レジェンドさん!!」
晴絵「はい?」
京太郎「俺に…俺に麻雀を教えてくれ!!」ズザー
穏乃「あ、あの…わ、私も教えて欲しいです!!」
晴絵「いや…そりゃ麻雀教室なんだから教えるけど…」
京太郎「出来れば新子に勝てるように!」
穏乃「うん!憧に勝てるくらいに!!」
晴絵「う、うーん…」
晴絵「…今すぐは無理だよ」
晴絵「さっきも言ってたけど、憧は私は望に付き合ってたから経験値も知識も全然、違うし」
晴絵「まだ初心者な二人が勝とうとするなら…かなりの努力が必要」
晴絵「それでも…やる?」
京太郎「勿論だ!このままじゃ終われない!!」
穏乃「憧にリベンジしたい!!」
晴絵「そっかそっか…分かった」
晴絵「じゃあ…明日から暇な時があったらこの部室においで」
晴絵「勿論、他の子もいるからつきっきりって訳にはいかないけど…」
晴絵「私が必ず二人の事強くしてあげるから!」グッ
京太郎「ありがとう、レジェンド!!」
穏乃「うん!ありがとう、レジェンドさん!!」
晴絵「そ、その呼び方はちょっと止めて欲しいかなぁ…」
晴絵「ま、まぁ、いいや。それよりまだ一局終わったばっかりだし…まだやるよね?」
京太郎「おうよ!今度こそ憧のヤツに勝ってやる!」
穏乃「一位を目指すよ!!」
憧「はいはい。言ってなさい。全部、返り討ちにしてあげるから」
晴絵「ふふ…最初は不安だったけど…少しずつ賑やかになってきたなぁ…」
【帰り道】
京太郎「うあー…ちっくしょおお」
穏乃「なんで私、あそこで5筒切っちゃったんだろぉ…あううぅ…」
憧「ふたりともまだまだ甘いわね」
京太郎「くっそ…あのままずっと一位だったからって調子に乗りやがって…」
憧「ふふん。それだけこっちは荒波に揉まれてきてるのよ」
憧「まぁ、小学生相手だと滅多な事じゃ麻雀で負けない自信はあるわよ」
京太郎「くそ…結局、一度も勝ててないだけに何も言えねぇ…」
穏乃「あうあう…」
>>+2
末尾偶数:新子と話を続ける
末尾奇数:様子のおかしい高鴨に声をかける
>>憧と会話を続ける。
京太郎「でも、お前が偉そうにしてられるのももうすぐだからな!」
憧「…へぇ。何か秘策でもあるの?」
京太郎「当たり前だ!何故なら俺たちには阿知賀のレジェンドが着いてるからな!」
憧「…いや、それはあたしも同じだから」
京太郎「…え?」
憧「あんたらが麻雀教室に行くって事はあたしもついていくでしょ」
憧「つまりあたしも晴絵さんから色々と教えてもらえるって事じゃない?」
京太郎「あっ…」
憧「…アンタ、そんな簡単な事にも気づいてなかったの?」
京太郎「あ、いや…その…」
憧「ふふ。まぁ…京太郎らしいけどね」
京太郎「それ…どういう意味だよ?」
憧「さぁ?自分の胸にでも聞いてみればいいんじゃない?」クスッ
京太郎「くっそぉ…」
憧「まぁ、あたしも当分、負けるつもりはないから」
憧「だから、精々、頑張りなさい。楽に追い付かせたりはしないんだからね」
京太郎「…おう。見てろよ、近いうちに必ず吠え面かかせてやる」
憧「…じゃ、一つ賭けをしよっか」
京太郎「賭け?」
憧「そ。そうね…もし、今年の12月までにあたしに勝てたら…何でも一つ言う事聞いてあげる」
京太郎「ほ、本当か!?」
憧「えぇ。まぁ、あたしに出来る範囲だったら…だけどね」
憧「でも…もし、出来なかったら…」
京太郎「で、出来なかったら…?」ゴクッ
憧「…あたしの事、憧って呼んで」
京太郎「…え?」
憧「だ、だって、もう会って一年以上経ってるのに新子とか…他人行儀じゃん…」
憧「あたしはもうずっと前から名前で呼んでるのに…ふ、不公平…だしさ」
憧「だから…もしダメだったら…あたしの事をちゃんと憧って呼ぶ事」
京太郎「いや…でも・・・それじゃ…」
憧「良い?」
京太郎「い、いや…条件がどう見ても吊り合ってな…」
憧「 良 い ?」
京太郎「…はい」
憧「よろしい。まったく…もぉ」カァ
京太郎「…あ、あの…さ。新子」
憧「…何?」
京太郎「…もし…もし、俺が勝った時なんだけど…その時は…」
憧「…うん」
京太郎「……憧って呼んで良いか?」
憧「…もぉ…本当…馬鹿」マッカ
京太郎「うっせぇ。お前にだけは言われたくねぇっての」カァァ
【System】
新子憧の思い出が9になりました。
新し憧の好感度が10あがりました。
現在の新子憧の好感度は49です。
最終更新:2013年09月21日 15:52