【高校三年 ―― 4月】
京太郎「…はぁ」
京太郎「(ついに俺も童貞卒業か…)」
京太郎「(いや、卒業自体はとっくにしてたかもしれないんだけどさ)」
京太郎「(でも、精神的にそれを認識している事なんて今までなくって…)」
京太郎「(だけど、今の俺ははっきりとそれを認識している)」グッ
京太郎「(…それがオカルトの影響力が弱まった所為なのか…)」
京太郎「(或いは…俺の推測そのものが間違っていたのかは何とも言えない)」
京太郎「(結局、あのまま憧やしずに記憶を失ってた間に何をしてたかって疑問をぶつけられてないままだからな)」
京太郎「(だけど…ここで一つ大事なのは…)」
京太郎「宥さんが忘れないでと…気づかないでと俺に言ったと言う事)」
京太郎「(それが俺の異常を指しているって言う前提が必要になるけれど…)」
京太郎「(宥さんの言葉から察するに…俺が忘れているって事は…好きとかそういうのを認識してしまったから…なんだろう)」
京太郎「(だから…あいつらと過ごした時間をわすれてるって事は…)」
京太郎「(んで…あいつらと過ごした記憶のない時間が何時間もあるって事は…)」
京太郎「…はぁ」
京太郎「(…やばい…よなコレ)」
京太郎「(知らなかったとは言え…俺…宥さんにもしず達にもすげー不義理して…)」
京太郎「(やってる事は二股も良いところのクズ野郎じゃねぇか…)」
京太郎「(能力がどうとか…言い訳出来ないっての…)」
京太郎「(結果的にあいつらの気持ちを弄んでるのは事実で…)」
京太郎「(だから…それを止める為にも…俺は…)」ズキッ
京太郎「(あぁ…くそ…邪魔すんじゃねぇって…)」
京太郎「(また…頭の中で…騒ぎ出しやがって…!)」
京太郎「(何とかしようとする事も気に食わないってのかよ…くそ…)」ハァ
京太郎「(何とかしないと…憧たちとも気まずいままだってのに…)」
京太郎「(今日だって…とっとと雑用だの何だの理由つけて逃げ出して…俺は…)」ガララ
晴絵「…ん…」
京太郎「…あれ?」
京太郎「(誰もいない…?いや…レジェンドはいるけど)」
京太郎「(でも、カバンだけ残ってるって事は…まだ帰った訳じゃないだろうに)」
京太郎「(……ってあれ?卓以外の麻雀シート全部消えてる…)」
京太郎「(あー…そっか。レジェンドが寝てるから…他の教室に行ったんだな)」
京太郎「(洗牌の音とか結構うるさいもんな…)」
京太郎「(ま、その辺の判断をしたのが誰かは分からないけど…でも有難い)」スッ
京太郎「(とりあえず買い出ししてきたものは片付けて…っと)」イソイソ
京太郎「(後は…後は…どうしよう)」
晴絵「ん…ぅ」モゾモゾ
京太郎「(本来なら憧たちと合流するべきなんだろうけどなぁ…)」
京太郎「(でも…今、あいつらの顔を見て…いつも通りに行動出来る気がしないし…)」
京太郎「(……もう少しここでレジェンドの顔でも見ていくか)」スッ
晴絵「は…ん…」
京太郎「(…こうして寝てるとレジェンドって結構、顔整ってるよな)」
京太郎「(いや、まぁ…べ、別に好みって意味じゃないけどさ)」
京太郎「(でも、大人しくしてるとこいつも大人なんだなってそんな雰囲気が伝わってくる)」
京太郎「(…考えても見れば一回り近く違うんだから当然か)」
京太郎「(でも、こいつに振り回されてる事が多い気がするのはどうしてなんだろうなぁ…)」
京太郎「(…俺も落ち着きのあるタイプじゃないけど…レジェンドほど酷くはないぞ…)」
晴絵「…きょぉ…たろぉ」
京太郎「ぅ…」
晴絵「麻雀牌は…食べ物じゃ…にゃい…」ムニャムニャ
京太郎「な、なんだよ…寝言かよ…」
京太郎「(…ってかレジェンドの夢の中で俺は一体、何をやってるんだ)」
京太郎「(麻雀牌なんて食った記憶ないぞ…)」
京太郎「(しかし、夢の中で俺を叱るなんて…)」
京太郎「(これは名誉毀損、肖像権の侵害って奴だな)」ウン
京太郎「(…俺裁判所的には…レジェンドにはお仕置きが必要だと思う…)」
京太郎「(ま、相手は社会人だし…顔に落書きとかそういう洒落にならないのは出来ないけどさ)」
京太郎「(でも、逆に言えば、そういう後に残らないタイプの悪戯だったら良いって事だよな…)」
京太郎「(ふふ…そう考えると悪ガキ時代の血が騒いできたぜ…)」
京太郎「(さて…んじゃ何をしよう…)」
>>+2
00~50 レジェンドの頭の上に何かものを置いてみる
51~99 レジェンドの仕事を勝手に片付けてやってみる
※男気により+10
>>レジェンドの仕事を勝手に片付けてやってみる
京太郎「(…やっぱりここは怒るに怒れない悪戯をするのが一番だろう)」
京太郎「(怒るに怒れなくてぐぬぬってなってる時のレジェンドは一番、良い顔してるからな…!)」
京太郎「(おあつらえ向きにレジェンドの目の前には私用のノートが置いてあるし)」
京太郎「(俺が出た時はちゃんと指導してたし…合間に作業を片付けようとしたんだな)」
京太郎「(これがテストとか学校の機密とかだったらやばいだろうけど)」
京太郎「(でも、そんなもんひと目のある部室じゃやらないだろうし…)」
京太郎「(そもそもテストの時期はまだ先だから今の時期に作るなんてまずないだろう)」
京太郎「(だからー…ちょっと拝見っと…)」パカッ
京太郎「(ほぅほぅ…なるほど)」
京太郎「(作りかけの内容から察するに…二年の為の宿題プリントってところかな)」
京太郎「(んでこっちのメモ帳は…)」カチッ
京太郎「(…はは。ご丁寧にクラス毎の進み具合やテストに向けてどう教えるかまで書いちゃって…)」
京太郎「(…なんだよ。思ったよりちゃんと先生してるんじゃねぇか)」
京太郎「(でもさ。そういう事してるから…疲れるんだぞ…?)」ポンポン
京太郎「(俺はガキだから…頼れ…なんて言わないけどさ)」
京太郎「(もうちょっと肩の力抜けよ、レジェンド)」
京太郎「(…ま、丁度、手元に教科書もある訳だし…)」
京太郎「(たまには妖精の真似事でもやってみますかね…っと)」
晴絵「ん…ぅ」モゾ
晴絵「…あれ…?きょうたろぉ…」
京太郎「おう。起きたかレジェンド」
晴絵「んー…」シバシバ
京太郎「ほら、暖かいコーヒー」
晴絵「さとぉは…」
京太郎「二個。ミルクは一個…だろ」
晴絵「…ん」ソッ
晴絵「…あったか…」ズズッ
晴絵「…おいし…」ニヘラー
京太郎「はいはい。お気に召して光栄ですよっと」
晴絵「…あれ?」
京太郎「ん?」
晴絵「な、なななななんで京太郎が家に!?」
晴絵「って寝顔…!?すっぴん!?」アワワ
京太郎「落ち着け、馬鹿」ペシッ
晴絵「はぅ」
京太郎「周りを見てみろよ」
晴絵「…周り…?…あ」カァァ
京太郎「理解したか?」
晴絵「…うん。私…寝ちゃってたんだ」
京太郎「そうみたいだな。寝不足だっったのか?」
晴絵「そ、そういう訳でもないんだけどねー…ちゃんとお肌の為にしっかりお休みしてるし?」
京太郎「…ちなみにさ」
晴絵「な、何」
京太郎「肌って25歳を過ぎると一回の夜更かしで一ヶ月ほど肌年齢上がっていくらしいぞ」
晴絵「や、やめてよそうやって怖がらせるの…」
京太郎「ま、それが嫌ならちゃんと休めよ」
京太郎「もうレジェンドだって若くないんだからさ」
晴絵「うぐぅ…」
晴絵「って、言うか…皆は?」
京太郎「あぁ。レジェンドが寝てるから麻雀牌運んで別の教室で麻雀やってるっぽい」
晴絵「あちゃー…迷惑掛けちゃったか…」
京太郎「迷惑なんて誰も思っちゃいないだろ」
京太郎「ここ最近のレジェンドが頑張ってるのは皆わかってる話だし」
晴絵「でも…」
京太郎「ま、それでもって思うなら後であいつらにジュースの一つでも驕ってやれよ」
晴絵「う…な、何人いると思ってるのよ…」
京太郎「あ、ちなみに俺、120円以上じゃないと認めないからな」
晴絵「鬼っ悪魔っ」
晴絵「はぁ…でも…ちょっと油断しちゃったな」
京太郎「何が?」
晴絵「まさかケダモノの前で眠ってしまうなんて…」チラッ
京太郎「…ぅ」
晴絵「あれ?」
京太郎「ばっ!じ、自意識過剰も良いところじゃねぇか!」
晴絵「誰がレジェンドなんて襲うかよ!!」
晴絵「あ、あれ?あれ…ぇ…?」
晴絵「(な、なにこの反応…)」
晴絵「(わ、私…もしかして…本気で何かされた?)」
晴絵「(い、いや…でも、京太郎は悪ガキだけど基本的に優しい子だし…)」
晴絵「(そんな無理矢理する子じゃ…)」
京太郎「(あー…やべ。宥さんや憧たちにやってた事思い出しちまった…)」
京太郎「(でも…正直、ケダモノよばわりされても否定出来ないよなぁ…)」
京太郎「(つか、下手したら記憶が無い分、それ以上に酷い事やってるかもしれない訳で…)」
晴絵「(な、何か落ち込みだした…?)」
晴絵「(い、何時もの京太郎ならこんな事しないよね…)」
晴絵「(って事は私本気で京太郎に…お、おそ…襲われ…)」カァァ
晴絵「(や、やだ…私、今日全然かわいくない下着だったし…)」
晴絵「(く、唇だってカサカサで…あーもう…せめてリップクリーム塗っておくべきだったかも…)」
晴絵「(折角、モモの香りの良い奴あったのに…失敗…)」
晴絵「(…あれ?失敗…?)」
晴絵「(…何が失敗なの?)」
晴絵「(私、ここは怒るところじゃない?)」
晴絵「(だって…わ、私、無理矢理されて…)」
晴絵「(き、記憶にも残ってない…のに)」
晴絵「(なんで…失敗とかそういうの浮かべて…)」
晴絵「(嫌な気持ちなんてまったく…)」
晴絵「(え?なんで…嘘…)」
晴絵「(あ、あり得ないでしょ…だって…京太郎だよ?)」
晴絵「(一回り近く年齢違って…しかも…子どもの頃から知ってて)」
晴絵「(何回も悪戯されて…でも、たまに凄い大人っぽくて…)」
晴絵「(私の事…何回も泣かせて…時々…腹立つくらい格好良くって…)」
晴絵「(そ、そんな京太郎の事なんか…京太郎の事なんか…)」
京太郎「あれ?レジェンド?」
晴絵「うひゃあああ!?」
京太郎「うぉあ!!」
京太郎「なんだよ…いきなり奇声あげて」
晴絵「き、奇声とは何よ…お、乙女の悲鳴よ、悲鳴」
京太郎「乙女はうひゃあなんて言わないと思うぞ」
晴絵「ぅー…」
京太郎「で…どうかしたのか?悩み事?」
晴絵「そ」
京太郎「ん?」
晴絵「しょんなの京太郎に関係ないでしょ!?」
京太郎「噛んでるぞ」
晴絵「うるひゃい!!」カァァ
晴絵「って言うか京太郎が…京太郎があんな事しなかったら私別に…」
晴絵「こ、こんな風には…!!」
京太郎「…あんな事…?あっ…」
京太郎「(やべー…もうバレたのかよ…)」
京太郎「(ってか、まだパソコン閉じたままなのにもう気づくとか…)」
京太郎「(思ったよりすげーなレジェンド…)」
京太郎「(正直、侮ってたぜ…)」
京太郎「(でも、そこまで嫌がるような事か…?)」
京太郎「(いや、まぁ…確かに生徒にプリント作らせたとかバレたら大惨事だけどさ)」
京太郎「(でも、何も噛むほど狼狽するのはなにか違和感が…)」
京太郎「(いやいや…そうやって考えるのは後回しだな)」
京太郎「(冗談ですむと思ったんだけど…そうなってはいない訳だし…)」
京太郎「(とにかく…ちゃんとレジェンドには謝らないと…)」
京太郎「その…ごめんな」ペコッ
晴絵「~~っ!」
晴絵「(ややややややっぱり!)」
晴絵「(やっぱり私…何かされちゃったんだ)」
晴絵「(し、しかも、京太郎がこんなに素直に謝るくらいにすっごい事…)」
晴絵「(あ、あう…ど、どうしよう…)」
晴絵「(どこまでされたの…私)」
晴絵「(A…は当然として…BとかCとか…あうぅ…)」
晴絵「(まさか…そんな…そんな変態過ぎ……は、はいらないよぉ…)」フルフル
京太郎「あ、あの…レジェンド?」
晴絵「ハッ」
晴絵「い、いや…え、えっと…あの…」
晴絵「あ、ああああ謝ってすむ問題じゃないでしょ!」
京太郎「…悪い。まさかそこまで嫌がるとは思ってなくって…」
晴絵「えっ」
晴絵「も、もしかして私…嫌がってなかった…?」
京太郎「ん…いや…まぁ…」
晴絵「う、うそ…だ、だって…京太郎だよ…?」
京太郎「まぁ…珍しいかもしれないけど…」
晴絵「珍しいってもんじゃないわよ…ば、バレたら大問題よコレ…」
京太郎「でも、バレなきゃ大丈夫って思って…」
晴絵「ぅ…た、確かに…お互い黙っておけばバレないだろうけど…」
京太郎「だろ。それにまぁ…最悪の場合、消せば良いし」
晴絵「け、消す!?」
晴絵「(け、消すって事は…やっぱり私のお腹の中に京太郎の赤ちゃんが…)」
晴絵「ちょ、だ、ダメよそんなの!」
京太郎「えっ」
晴絵「こ、こういうのはちゃんと話し合ってから…」
京太郎「あ、あぁ…まぁ、そうだな…」
晴絵「う、うん…私も出来ればそういう事したくないし…」
京太郎「なんだ。やっぱりレジェンドも気に入ってくれてたのか」
晴絵「ふぇっ」
晴絵「き、ききき気に入ってなんかないから!」
京太郎「そうか?一応、結構、頑張ったんだけどな」
晴絵「が、頑張った…!?」
京太郎「あぁ。まぁ…今日はする事なくって暇だったしさ」
晴絵「そ、そんなにしたの?」
京太郎「んー…まぁ、二時間くらいは」
晴絵「に、二時間も!?」
京太郎「あぁ…だってレジェンド起きなかったし…」
晴絵「う、だ、だけど…二時間って…何回やったのよ…」
京太郎「何回…?いや、一回だけだけど」
晴絵「に、二時間で一回!?」
京太郎「え?なんかおかしかったか?」
晴絵「え…」
京太郎「もしかして遅かったか?なんか悪いな」
晴絵「い、いや…あの…えっと…」
晴絵「(ど、どどどどどうしよう…)」
晴絵「(まさかこんな形で京太郎の性事情を聞かされるなんて…)」
晴絵「(だけど、二時間に一回は明らかにおかしいわよね…)」
晴絵「(け、経験はないけど…でも…流石にそれは時間掛かりすぎだし…)」
晴絵「(でも、な、なんて言ってあげれば良いんだろ…)」
晴絵「(はっきりと遅漏と言ったら京太郎が傷つくかもしれないし…)」
晴絵「え、えっと…」
晴絵「ひ、人並みよりは…ちょっと遅い…かも」
京太郎「そっかー…まぁ、初めてだったしな」
晴絵「は、初めて!?」
京太郎「当たり前だろ。こういう経験なんて滅多にないっての」
晴絵「そ、そりゃそうだけど…」
京太郎「まぁ、でも、新鮮で楽しかったよ」
晴絵「そ、そりゃ…アンタはそうかもしれないけど…」
京太郎「はは。悪いな、勝手に使っちゃって」
晴絵「そ、そんな明るく言われても…わ、私…」モジモジ
晴絵「ゆ、許してあげる訳じゃないから…ね」チラッ
京太郎「じゃあ、何したら許してくれるんだ?」
晴絵「そ、それは…えっと…それ…は…」カァ
晴絵「あ、あの…き、京太郎は私の事嫌いじゃない…んだよね?」
京太郎「そりゃそうだろ。嫌いだったらあんな事しないし」
晴絵「じゃ、じゃあ…わた…私の…私の両親に会いに来て欲しい…な」
京太郎「…レジェンドの親御さんに?」
晴絵「う、うん…だ、だって色々…説明必要…でしょ?」
晴絵「会場の予約とか…卒業後どうするのかとか…色々…っ」カァァ
京太郎「…え?なんでプリント勝手に作っただけで親御さんが出てくるんだ?」
晴絵「……え゛」
京太郎「えっ」
晴絵「…プリント?」
京太郎「あぁ。レジェンドの寝てる間にそこのパソコン使って」
晴絵「え…じゃ、じゃあ…消すとかって…」
京太郎「一応、真面目に作ったつもりだけどマズければ修正すれば良いかなって…」
晴絵「…わ、私のファーストキスは!?」ガタッ
京太郎「知らねぇよ!!!」
晴絵「ぅ…う」ジワッ
京太郎「え…ちょ…!?」
晴絵「ふ…ふぇえ…うえぇぇ…」ポロポロ
京太郎「な、なんで泣くの!?れ、レジェンド!?レジェンド!?」
晴絵「し…知らない…知らにゃい…っ」フルフル
京太郎「…えーっと…落ち着いたか」
晴絵「…とりあえずは」
京太郎「…そっか。で…なんで泣いた…」
晴絵「それ聞いたら殺す」
京太郎「い、いや殺すって…」
晴絵「…京太郎を殺して私も死ぬから」
京太郎「め、目が座ってるぞレジェンド…」
晴絵「ぐるる…」
京太郎「…ま、そんなに言いたくないならわざわざ聞いたりしないけどさ」
京太郎「でも…それならそれで一つお願いがあるんだけど」
晴絵「…お願い?」
京太郎「前も言ったけどさ…もうちょっと肩の力抜いた方が良いんじゃないか」
晴絵「…でも」
京太郎「仕事の量的にそれが無理だって言うなら…せめて自分を追い詰めるようなやり方はやめろよ」
晴絵「…そんなにダメだった?」
京太郎「…ダメッてか…無理してるのは目に見えてたな」
京太郎「憧もしずもレジェンドに言ったりはしていなかったけど心配してたぞ」
晴絵「ぅ…」
京太郎「俺らはガキだから仕事は手伝えないけどさ」
京太郎「でも、出来るかぎりの事なら俺達も手伝うし…」
京太郎「社会人だからって…そういう風に自分を追い込むのはやめろよ」
晴絵「…はぁ、ごめんね」
晴絵「私…本当にダメな先生だ」
京太郎「んな事ねぇよ。俺から見てもレジェンドは立派にやってる」
京太郎「勝手にパソコン見たけど…メモ帳にびっしり授業計画とか教え方とか書いてあったじゃないか」
晴絵「それくらい教師としては普通なの」
京太郎「じゃ、レジェンドは普通の教師としてはたらけてるって事じゃないか」
晴絵「それは…」
京太郎「その上、部活で俺らのめんどうみて…俺の特訓まで付き合ってくれてるんだ」
京太郎「レジェンドは頑張ってるよ。俺が保証する」
晴絵「…でも…でも…私…」
京太郎「…じゃあ、逆に聞くけどさ」
晴絵「え?」
京太郎「レジェンドは自分に何が足りないって思うんだ?」
晴絵「それは…こうして生徒に心配掛けてるトコとか…」
京太郎「でも、それはこんなになるまで頑張った結果だろ?」
京太郎「原因と結果が逆なんじゃないか?」
晴絵「ぅ…最近、京太郎、妙に賢くない…?」
京太郎「これでも学年一桁キープしてる秀才なもんで」
晴絵「昔はもっと素直で可愛げのある悪ガキだったのになぁ…」
京太郎「うっせーよ。…で、何が原因なんだ?」
京太郎「部室で寝るくらいまで消耗するような理由があったんだろ?」
晴絵「……私…ね」
京太郎「おう」
晴絵「…来年からプロになる事になった」
京太郎「えっ」
晴絵「京太郎の件で頻繁に連絡取ってた熊倉さんがね…プロにならないかって薦めてくれて」
京太郎「…受けたのか?」
晴絵「うん…」
京太郎「なんだ。良かったじゃないか」
京太郎「実業団も良いけど…レジェンドは一人立ちしたかったんだろ?」
京太郎「その夢が叶って本当に…」
晴絵「…よくなんかない」
京太郎「え?」
晴絵「だって…私がプロにって話があったのは…京太郎のお陰なんだから」
京太郎「…俺の?」
晴絵「京太郎がニューレジェンドだなんだって活躍して…」
晴絵「それで…私の知名度も上がっていって…」
晴絵「それで…プロとして使いたいって人が…出てきて」
京太郎「…レジェンド」
晴絵「勿論、私は…何れプロになるつもりだった」
晴絵「京太郎たちが卒業した後に…プロに挑戦して…小鍛治プロに挑もうって…そう思ってた」
晴絵「…だけど、今から私が挑戦するにはその道は険しくて…だから…私…」
晴絵「…日和ったの…」
京太郎「…え?」
晴絵「指導力を買われたんだって…熊倉さんの言葉…鵜呑みにして…」
晴絵「生徒のお陰で成り上がれたのを無視して…自分を納得させて…」
晴絵「その話…受けて…しまって…」ギュッ
京太郎「…レジェンド」
晴絵「…本当は実力で勝ち取らなきゃいけないものだったのに」
晴絵「でも、今は不景気で…麻雀だけでやっていくのは難しいって…」
晴絵「だからスポンサーはいた方が良いって…そう…一杯理由つけて…」
晴絵「私は…京太郎の尻馬に乗って…だから…」
晴絵「…そんな風に京太郎たちに慕われる理由なんてなくって…」
京太郎「…それが苦しかったから自分を追い詰めるみたいにひたすら働いてたのか?」
晴絵「…うん」
京太郎「…なるほどな」
晴絵「…ごめんね。私…酷い大人で…」
晴絵「こんな京太郎を裏切るような真似して…」
京太郎「いや、レジェンドが何時俺を裏切ったんだよ」
晴絵「…え?」
京太郎「つーかさ。お前は俺をなんだと思ってるんだ」
晴絵「な、なんだって…」
京太郎「恩師の夢が叶いそうなのにダダを捏ねるようなガキだって思ってたのか」
晴絵「それは…でも…」
京太郎「大体だな、レジェンドが成功して俺に何のデメリットがあるってんだ?」
晴絵「ぅ…いや…」
京太郎「ないだろ?それなのに裏切ったとか…酷いとかさ…」
京太郎「自意識過剰もいい加減にしろよ」ペシッ
晴絵「あう…」
京太郎「…ったく心配して損したぜ」
晴絵「…ごめんね」
京太郎「…反省してるか?」
晴絵「うん…」
京太郎「んじゃ…もうそんな風に必死になるなよ」
晴絵「いや…それは無理」
京太郎「無理ってお前…」
晴絵「…だって、私は今年で教師を止めるから…」
晴絵「あの子達に指導出来るのは…今だけなんだよ」
京太郎「そりゃ…そうかもしれないけど」
晴絵「だから…私は今に全力を尽くしたい」
晴絵「私やしずたちがいなくなった後もちゃんとやっていけるように」
晴絵「私の時とは違って…ちゃんと名門としての形を維持出来るように」
晴絵「…またここが誇りを被ったりしないように…私に出来る事はしたいから」
京太郎「…で、また倒れるのか?」
晴絵「その時は京太郎が支えてくれるでしょ?」
京太郎「ちょーしのんな」ペシッ
晴絵「んひゃっ」
京太郎「ったく…甘い顔するとすぐそれだなお前」
晴絵「ふふ…でも、こういうハルちゃんの事結構好きでしょ?」
京太郎「…うぜぇ」
晴絵「…否定しないんだ?」
京太郎「…そりゃさっき好きって言っちまったしな」
晴絵「ぅ」カァァ
京太郎「…なんだよ」
晴絵「そ、それは今、言わないで良いでしょ…!」
京太郎「お、おう。ご、ごめん」
晴絵「あ、いや…私も過敏に反応しちゃってごめん…」
晴絵「…で、えっと…それで…」
京太郎「あー…そうだな…」
>>+2
00~50 仕方ねぇな
51~99 断る
※男気につき+10
>>断る
京太郎「…いや、やっぱ面倒だしなしで」
晴絵「えー…」
京太郎「つーか、一々、お前が倒れるかどうかとか見てられないっての」
京太郎「わかってるのか?俺はインターハイ前で忙しいんだぞ」
晴絵「…今日はやることないって言った癖に」
京太郎「それはそれ。これはこれだ」
晴絵「ぅ…まるで汚い大人みたいな事言っちゃって」
京太郎「大人に言われたくねぇよ」
晴絵「は、ハルちゃんはまだまだピュアだよ!?」
京太郎「もうすぐ三十路って女がピュアってのもなー…」
晴絵「ちょ…!ね、年齢の事は禁句でしょ!!」
京太郎「はいはい…」
京太郎「ま、だから、お前がそうやって頑張りすぎる前に…色々と手ぇ貸してやるからさ」
晴絵「…え?」
京太郎「…なんだよ。不満なのか?」
晴絵「え…だってそれって…良い…の?」
京太郎「…お前から言い出したのに一々、聞くなよ…」
晴絵「そ、それはそうだけど…」
京太郎「ま、俺に出来る事なんてたかが知れてるけどさ」
京太郎「それでもレジェンドがして欲しいって事は出来るだけ叶えてやるよ」
京太郎「だから、俺が勝手に動いたりする前に・…ちゃんと頼れよ」
京太郎「じゃないと、またプリント勝手に作ったりして問題起こすかもしれないからな」
晴絵「…ふふ」
京太郎「…なんだよ」
晴絵「京太郎ってホントさー…もう…なんかさー」ニヤニヤ
京太郎「な、なんだよ…ニヤニヤして…気味悪ぃ…」プイッ
晴絵「ふふ…でも、ありがとうね」
晴絵「ただ…そこまで言った以上…ちゃんと責任は取ってくれるんでしょうね?」
京太郎「当たり前だろ。…つか、レジェンドは料理も出来ないダメ女だからな」
晴絵「わ、私だって最近は上達してるっての!」
京太郎「上達とか…毎日、弁当買って帰ってる奴が言っても」
晴絵「な、なんで知ってるの!?」
京太郎「図星かよ…」
晴絵「ぅ…い、いや、だって…最近は合宿の予定組んだりとか後任の人探したりとか忙しかったし…」
京太郎「はいはい。無理すんなよ」
晴絵「ぅー…!じゃあ今度見てなさい!絶対に京太郎をうならせる料理出してあげるから!!」
京太郎「期待しないで待ってるよ」
【System】
赤土晴絵の思い出が12になりました
赤土晴絵の好感度が13あがりました
赤土晴絵の現在の好感度は63です
赤土晴絵は須賀京太郎の事を一人の男性として意識し始めているようです
最終更新:2014年01月31日 22:51