【高校三年 ―― 5月】
京太郎「(それからはもう酒池肉林も良いところな乱れっぷりだった)」
京太郎「(俺も玄も…そして宥さんも)」
京太郎「(皆もう理性を投げ捨てて…ケダモノみたいに絡み合っていたんだから)」
京太郎「(気がついた時には宥さんのベッドはもうベトベトになって…代わりに玄のベッドに入って)」
京太郎「(そこもまたベトベトになるくらいにヤり続けたのは流石にやり過ぎだと思う)」
京太郎「(…だけどなー…あの玄と宥さんだしなぁ…)」
京太郎「(子どもの頃から知ってるスタイルバツグンの美人姉妹にもっともっとって求められて)」
京太郎「(それで…欲情を止められるはずないって)」
京太郎「(結局、求められるままに気絶するまでし続けたけれど…)」
京太郎「(それは決して俺だけが原因じゃなくて…思った以上にエロかった松実姉妹の所為でもあると思う)」
京太郎「(…でも、玄も宥さんも…そうなったのは俺が原因…なんだよな)」
京太郎「(俺が知ってる二人は決してセックスしたいからってだけでセフレになるようなタイプじゃないし…)」
京太郎「(勿論…エロくはあるけれど、そうなった前提には理由があって…)」
京太郎「(…ホント、どうしよう…)」
晴絵「あ、京太郎」
京太郎「…あぁ、レジェンドか」
晴絵「どうしたの?なんか元気ないみたいだけど」
京太郎「いやー…なんてーか…アレだな」
晴絵「ん?」
京太郎「俺は何処で道を踏み外してしまったんだろうって思ってさー…」
晴絵「…何の話?まったく見えてこないんだけど…」
京太郎「俺は最低のクズ野郎だって話だよ。ま、それより…」
京太郎「弁当は持ってきたか?」
晴絵「当たり前でしょ。今日はその為に来たんだから」
京太郎「いや、仕事しろよ」
【麻雀部室】
京太郎「(今日はレジェンドとの弁当対決の日だ)」
京太郎「(まぁ、対決なんて言っても…正直、あんまり期待はしていない)」
京太郎「(レジェンドを侮ってる訳じゃないけれど、その両手には絆創膏が一杯で包丁すらろくに使えていないのが伝わってくる)」
京太郎「(この前から一ヶ月、頑張って練習してたみたいだけど…)」
京太郎「(それでも劇的な技術の向上ってものを望むのは無茶な話だろう)」
京太郎「(…ま、念のため今日は胃薬持ってきてるし…)」
京太郎「(多分、何とかなるだろうとは思うんだけどな)」パカッ
京太郎「おぉぅ…」
晴絵「ふふーん」ドヤァ
京太郎「(…俺の目の前にあるのは見事な寄り弁当だった)」
京太郎「(多分、弁当なんて作ったことない所為で分量が分からなかったんだろう)」
京太郎「(少なめのそれはちょっとの傾きで位置をズラし、中には包みから飛び出しているものもあった」
京太郎「(さらに…汁が出るようなものが入っている所為で、中がグチョグチョになってる)」
京太郎「(ほうれん草のおひたしらしきものの汁がハンバーグソースと混ざってるしな…)」
京太郎「(ミニトマトとかにかかってるだけならまだしも…流石にメインらしきハンバーグに掛かってるのは…)」
晴絵「どう?中々なもんでしょ」
京太郎「…まぁ、寄り弁って事を除けば見た目が普通だよな」
晴絵「でしょ!私頑張ったんだから!」
京太郎「…うん。まぁ、その指を見れば良くわかる」
晴絵「ぅ…」サッ
京太郎「…隠すなって。別に笑ったりなんかしねぇよ」
京太郎「そんなにボロボロになるまで頑張ったんだろ。なら、誇って良い事だと思うぞ」
晴絵「…ぅ、うん…」カァァ
晴絵「そ、それより…ほら、早く食べてよ!」
京太郎「ぇー…」
晴絵「ちょ…えーって何よえーって」
京太郎「ちょっとこれに口をつけるのは覚悟が必要というか…」
晴絵「み、見た目は普通だって自分でも言った癖に…」
京太郎「だって作ったのレジェンドだしなぁ…」
晴絵「京太郎の中での私のイメージってどうなってるのよ…!」
晴絵「って…ハッ」
京太郎「…なんだ。また阿呆な事思いついたのか?」
晴絵「なーんだ…そうならそうって言ってくれれば良いのに…」ニヤー
京太郎「…はい?」
晴絵「私にあーんして欲しいんでしょー…♪」ニマニマ
京太郎「あー…そう来たか」
晴絵「仕方ないわねー…やってあげるから…」スッ
晴絵「ほら、あーん?」
京太郎「ちょ…バカ!部室っても外からは見えるんだぞ…!」
京太郎「こんなところ誰かに見られたら…」
晴絵「うん。大変だよね?だから…ね、早く…」
京太郎「ぅ…ぅ…」
晴絵「っていうか早く食べてくれないとおひたしの汁制服に落ちちゃうよ?」
京太郎「うあーくそ…!覚えてろよ…!!」パクッ
晴絵「…ふふ…勝った…!」グッ
晴絵「ね、どう?」
京太郎「んー…」
京太郎「(味が致命的なくらいに濃い)」
京太郎「(ってかこれほうれん草ちゃんと下処理してないな)」
京太郎「(噛みごたえ最悪でろくに噛みきれない)」
京太郎「(オマケに若干土の味がして…)」
京太郎「(根本まで使うのは良いけど、ちゃんと洗ってないんだろうな…)」
京太郎「(見た目は普通ではあったけど…でも、中身は決して手放しで褒めてやれるもんじゃない)」
晴絵「…ね、ね?どう?どうなの?」ワクワク
京太郎「(…だけど、このレジェンドにそれを正直に言ってやるのはなぁ…)」
京太郎「(さっきも言った通り…頑張ったのはその指を見れば一目で分かるし)」
京太郎「(その気持を無駄にはしてやりたくないんだけど…)」
>>+2
00~50 中々、個性的な味だったぞ
51~99 まずい
※男気により+10
>>まずい
京太郎「…まずい」
晴絵「え?」
京太郎「…これ味見したのか?」
晴絵「い、いや…朝起きて作るのに精一杯で…」
京太郎「んじゃ一回食べてみろ」スッ
晴絵「ぅ…じゃあ…一口…」パクッ
晴絵「…ぐぅ…」
京太郎「…な?」
晴絵「…うん。これはひどい…」ハァ
晴絵「…ごめんね。こんなもの食べさせちゃって…」
晴絵「責任取って私が処理するから…」
京太郎「いや、良いよ」
晴絵「でも…」
京太郎「良いから。別に食えない訳じゃないし」
京太郎「それに…これは一応、俺の為に作ってきたもんなんだろ」
晴絵「ぅ…うん…」
京太郎「だったら、俺が最後まで食べきるよ」
京太郎「だけど、その代わり」
晴絵「…その代わり?」
京太郎「今度、レジェンドの家で料理教室な」
晴絵「え?」
京太郎「このレベルじゃ嫁入りだって難しいだろ」
京太郎「別に家事万能になれとまでは言わないけど…」
京太郎「とりあえず…包丁で怪我しない程度にはならないとな」
晴絵「…京太郎。それって…」
京太郎「あー…別に心配とかじゃねぇよ」
京太郎「心配とかじゃないけど…なんつーか」
京太郎「ここで見過ごしてレジェンドがまた怪我したりすると目覚めが悪いしな」
京太郎「…だから、まぁ、仕方なく…仕方なくだな…」
晴絵「…ふふ」
晴絵「もう…何よソレ」
晴絵「それで隠してるつもり?」クスッ
京太郎「…うっせーよ、レジェンドの癖に」カァァ
京太郎「つーか、今度は俺の番だろ」
晴絵「え、京太郎のお弁当が美味しくない訳ないじゃないの」
京太郎「ちげーって。良いからよこせ」スッ
晴絵「あ…もう。今から食べようと思ってたのに…」
京太郎「安心しろ。ちゃんと食べさせてやるよ」パカッ
晴絵「え…?」
京太郎「ほら、あーん」
晴絵「…はぅ」カァァ
京太郎「おい、あーんしろよ」
晴絵「だ、だって…それ…恥ずかし…っ」
京太郎「先にやってきたのはレジェンドだろ?」
晴絵「で、でも、見つかったら大変な事に…」
京太郎「そうならない為にも早く食べなきゃいけないって言ったのは何処の誰かなー?」
晴絵「うぅぅ…」
京太郎「良いから覚悟決めろよ」
京太郎「じゃないと、実力行使でねじ込むぞ」
晴絵「ね、ねじ込むって何を!?」
京太郎「さぁ。なんだろうなぁ?」
京太郎「だけど…今の俺に容赦するつもりはまったくないぞ」
晴絵「う…うぅ…京太郎ってばドS…」
晴絵「そんなに私の事イジメて楽しむなんて…灼が知ったら怒るよ…?」
京太郎「悪いけど、話逸そうとしても乗ってやるつもりはないからな」ゴゴゴ
晴絵「あうぅ…」
晴絵「じゃ…じゃあ…あ…あぁ…ん」パクッ
京太郎「…よし」
晴絵「…むぅー…」モグモグ
京太郎「…どうだ?」
晴絵「…悔しいけど凄い美味しい」
京太郎「はは。ざまぁみろ」
晴絵「く…!それじゃこっちも仕返しするんだから…!」ガシッ
晴絵「ほら!あーんして!!」
京太郎「ん」パクッ
晴絵「な、なんで普通に食べるのよ!!」
京太郎「いや、もう慣れたし」モグモグ
京太郎「それよりとっとと食べた方がリスクも少ないし」
晴絵「くぅ…なんだか一人だけ恥ずかしがってバカみたいじゃない…」
京太郎「今更気づいたのか?」
晴絵「それってどういう意味?」
京太郎「さぁ?それが気づけてようやくバカ卒業ってところじゃね」
晴絵「ぬぐぐ…最近、京太郎の対応がセメント過ぎる気がする…」
京太郎「そうしないとすぐ調子に乗るからな。それよりほらレジェンド、餌だぞ」
晴絵「…せめてあーんくらい言ってよね。…あーん」
晴絵「(…でも、こうやって食べさせ合ってると…)」
晴絵「(な、なんだか…恋人みたいっていうか…)」カァァ
晴絵「(部室っていうシチュエーションな所為か…まるで高校時代に戻ったみたいで…)」
晴絵「(なんか…すっごい…若々しい気持ちで…ドキドキしちゃう)」
晴絵「(…私も…憧たちと同じ時期に生まれてたらこうなっていたのかな)」
晴絵「(こうして部室で京太郎と食べさせ合って…軽口言い合って…)」
晴絵「(こい…恋人…になって…)」マッカ
京太郎「…どうした?」
晴絵「ぅ…な、なんでもないわよ…それより…!」
晴絵「も、もうひとりで食べるから!」バッ
京太郎「あっ…くそ…まだレジェンドで遊びたかったのに」
晴絵「はぅ」ドッキーン
京太郎「ん?」
晴絵「わ、私で遊ぶってそれどういう意味よ…この変態!」
京太郎「え、えぇぇ…」
京太郎「はふぅ…ご馳走様」
晴絵「お粗末さまでした」
京太郎「…本当にお粗末なシロモノだったな」
晴絵「ぅ…も、もうイジメないでよ…」
京太郎「だってハンバーグは生焼けで…ゴハンにノリで書いた文字はべしょべしょになって蓋に張り付いてるし」
晴絵「し、仕方ないでしょ、初めてだったんだし…」
京太郎「ってか、アレ結局何が書いてあったんだ?」
晴絵「…ひ、秘密…」
京太郎「…ま、秘密なら秘密で良いけどさ」
京太郎「でも、ダイスなんだったんだろうなー?まったく分かんないなー」
晴絵「もう!殆ど分かってるんでしょ!!」カァァ
京太郎「はは。でも、ま、美味しかったよ」
晴絵「…いまさら、お世辞なんて良いのよ」
晴絵「作った本人だってアレはないと思ってるんだし」
京太郎「世辞じゃねぇよ。ちゃんと頑張って作ろうとしてくれたのは伝わってくるし」
京太郎「失敗はもう数え切れないくらいあったけど」
晴絵「あう」
京太郎「でも、ま、ちゃんと色々考えてくれたんだよな」
京太郎「玉子焼きとかも卵の殻が入ってたけれど美味しかったし」
京太郎「ハンバーグは生焼けだったけどソースは立派なもんだったよ」
晴絵「…京太郎」
京太郎「ま、まったく才能がない訳じゃないんだ」
京太郎「今日の失敗なくせば人並み以上にはなれるさ」
京太郎「だから、頑張っていこうぜ」
晴絵「…うん」
晴絵「…京太郎ってさ」
京太郎「んー?」ズズッ
晴絵「…割りとナチュラルに落としてから上げるよね」
京太郎「真実を言ってからフォローしてると言ってくれ」
晴絵「やっぱりお世辞なんじゃない!」カァァ
京太郎「はは。冗談だって」
京太郎「でも、あげてから落とすより、落としてからあげた方が気持ち楽だろ」
晴絵「…まぁ、そりゃそうかもしれないけど…」
京太郎「ん?」
晴絵「…卑怯なのよねー…やり口が」
京太郎「いきなり何を言い出すんだお前」
晴絵「…だってさー…」
晴絵「(…普段が普段だから…ドキっとしちゃうんだよね)」
晴絵「(いつもはもうドSってくらい意地悪で…対応もそっけないのに)」
晴絵「(ここぞって時は…しっかり優しくしてくれちゃってさ)」
晴絵「(そういうところが憧とかしずを虜にしてる自覚ってあるのかしら…)」
晴絵「(…いや、ないんだろうなぁ…きっと)」
晴絵「(オカルトが本格的に開花する前からこの子鈍感だったし…)」
晴絵「(憧なんて小学校の頃から分かりやすくアプローチ掛けてたのにさ…)」
晴絵「(それをスルーしながらこの手腕で女の子グイグイ落としていくんだから…)」
晴絵「(憧が隣で見張ってなきゃ一体、どれだけの犠牲者を出した事か…)」
晴絵「(…憧には頭が上がらないわね、ホント)」
晴絵「(…え?頭が上がらないって…どういう意味で…?)」
晴絵「(わ、わわ…私…何を考えて…)」ハワワ
京太郎「ん?どうしたんだ?」
晴絵「な、なななななんでもない!」
京太郎「なんでもないって反応じゃないだろ」
京太郎「顔赤いし…風邪か?」スッ
晴絵「ひゃぅ!」ビックゥ
京太郎「…いや、びびりすぎだろ。額に手を当てただけだぞ」
晴絵「ひ、ひひ額に手とか…え、エロいよ!スケベよ!!」カァ
京太郎「いや…どの辺りが…?」
晴絵「う、うるひゃい!とにかく…そういうエッチなのは禁止!!」ガタッ
晴絵「あ、ああ後、私、今日はもう職員室に戻るから!」
晴絵「ちゃんと後で鍵掛けてから出てってね!」
晴絵「じゃ…ま、また放課後っ!」ダッ
京太郎「………なんだったんだ…一体」ポカーン
【System】
赤土晴絵の思い出が13になりました
赤土晴絵の好感度が14あがりました
現在の赤土晴絵の好感度は77です
最終更新:2014年01月31日 23:26