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高校三年――9月第一週~第四週

【高校3年生 ―― 9月第一週】

京太郎「(さーて…新学期も始まって…そろそろ世間は受験に一直線だ)」

京太郎「(とりあえず面談の結果…このまま成績さえ落とさなかったら大体、どの大学でも行けると太鼓判を押された)」

京太郎「(まぁ、別に学歴とか拘ってる訳じゃないんだけど…)」

京太郎「(大学に行くにしてもインカレ強い学校になるだろうし)」

京太郎「(今のところの第一候補はやえさんや宥さんが通ってる大学だけど…そこは京大東大レベルって訳じゃないし)」

京太郎「(今の成績を維持しておけば問題なく入学は出来るだろう)」

京太郎「(…だけどなぁ…正直…まだ進路って奴を決めかねてる)」

京太郎「(このままプロになるのか…或いは大学に入ってソレ以外の道を模索してからプロになるのか)」

京太郎「(どちらもそれなりにメリットがあるだけに…やっぱり悩ましいな)」

京太郎「(そろそろ本格的に進路の事も考えないといけない時期だし…)」

京太郎「「(誰かに相談…してみるかな)」



>>+2
末尾16 憧しずと麻雀
末尾27 玄とアルバイト
末尾38 灼と気晴らし
末尾49 やえさんとデート
末尾50 レジェンドと特訓




































>>憧しずと麻雀


京太郎「それでさー…」トン

憧「んー?」

京太郎「二人は進路とかどうするんだ?」

憧「あたしは進学のつもりよ」

憧「何するにしても学歴はあった方が良いしね」

穏乃「私も多分、憧と同じ大学に行くかなぁ…」

穏乃「麻雀もやりたいけど…でも、プロになれるってほどじゃないし」

穏乃「それに…折角高校で一緒になれた憧とまだ離れたくないし…」チラッ

憧「もう可愛い奴」ナデナデ

穏乃「えへー♪」

















憧「…でそれを聞くって事は進路の事考えてる訳?」

京太郎「おう。どうしようかなーって…さ」

憧「とりあえず…最終的にはどうしたいの?」

穏乃「最終的?」

憧「高校卒業後の進路じゃなくて最終的な展望って事」

憧「医者になりたいとかパイロットになりたいとかそういうのよ」

京太郎「んー…やっぱり麻雀プロ…かなぁ」

京太郎「…約束って言うほどでもないけどさ…一緒にやりたいって言ってくれた人がいるから…」

京太郎「折角こうして打てるようになったのにその人を待たせるのもどうかと思うし」

憧「…そ…っか…」

穏乃「…憧?」

憧「…ううん。なんでもない」

憧「…じゃあ、インカレに行くか、そのまま麻雀プロに行くかって事を悩んでるのね」

京太郎「あぁ。一応、スカウトは結構来てるんだけど…さ」

京太郎「インカレ行って色々勉強してからプロに行くか…」

京太郎「そのままプロに行って早い内から勝負の世界に揉まれるのが一番かってのが判断つかなくて」
















憧「…そうね。とりあえずあたしから言える事は先にプロに行った方が良いって事」

京太郎「一応聞くけど…理由は?」

憧「京太郎がプロの世界で通用しない理由がないからよ」

憧「今の京太郎が大学に行っても精々最終学歴が大学卒になる程度」

憧「プロの世界でそんなものあっても、活躍できなくて引退した時くらいしか役に立たないわよ」

京太郎「まぁ…そうだな」

憧「で、私は京太郎がそんな事にはならないって信じてるし…それに大学なんて別に引退した後でも入れるわよ」

憧「今すぐ急いで入らなくても良いってのが2つ目の理由」

京太郎「確かにそうかもな…でも、引退後にそんな余裕あるかどうかってのが…」

憧「ないならないであたしが援助してあげるわよ」

京太郎「えっ」


















憧「何なら就職先も斡旋してあげる」

京太郎「…それってさ」

憧「勿論、うちの神主だけど」クスッ

穏乃「あー!憧ずっこい…」

憧「ふふ…こういうのは言ったもの勝ちなのよ」

穏乃「じゃ…じゃあじゃあ…!うちに就職するのも良いと思う…よ…?」

穏乃「朝は早いけどその分早く終る事が出来るし…経営の事は私もちょっとはお手伝いできるし…」

穏乃「それに…ほら、失敗したお菓子は食べ放題だから…!」

京太郎「流石にお菓子が食べ放題ってのはまずいだろ」

穏乃「う…そ、そうだけど…」

京太郎「…ま、ありがとうな」

京太郎「お陰で気持ちは大分、楽になったよ」

憧「そう。ま、焦らずにゆっくり決めても良いんじゃない」

京太郎「そうだな…どっちに進むにせよ…重要な決断になるだろうし」

京太郎「もうちょっと考えてみるよ…とそれポン」

穏乃「あぁっ…!」

















京太郎「よし。俺の勝ちだな」

穏乃「うぅぅ…」

憧「しずはまだまだ防御が甘いわね」

穏乃「二人が強すぎるんだよぉ…」

京太郎「ま、これでも一応、インハイチャンプなんで」

憧「私も個人一桁だしねー」

穏乃「ぬぐぐ…じゃあもっかい!もっかいやろ!!」

憧「良いわよ。あたしもそろそろ京太郎を最下位にしたいしね」

穏乃「じゃあ、協力しよ協力!」グッ

京太郎「お前ら流石にそれズルくね?」

憧「ズルくなんかないわよ、ねー?」

穏乃「ねー?」

京太郎「くそ…この仲良しどもめ…」

京太郎「いいぜ…!お前らが二人掛かりでなら俺に勝てるって言うのなら…!」

京太郎「まずはそのふざけた幻想をぶち壊す!!」キリリッ

憧「はいはい。そういうの良いからとっとと山積んで」

穏乃「やまーやまー♪」

京太郎「…はい」シュン







>>+2
00~50 成功
51~99 大成功
※雀力アダ名王子様で+21















【System】
須賀京太郎の雀力が2あがりました
高鴨穏乃の雀力が4あがりました















【高校3年生 ―― 9月第二週】

京太郎「(でも…憧の言うとおりだな)」

京太郎「(今すぐ大学に入らなくても…リカバリーする方法は幾らでもあるんだ)」

京太郎「(それなら一年でも早くプロに入っていたほうが活躍しやすいってのはあると思う)」

京太郎「(一応、インハイでは通用した訳だけど…プロでも俺の実力が通用するとは限らない訳だしな)」

京太郎「(明らかな格上との対局経験ってのは…俺の中には少ない)」

京太郎「(正直、のどっちみたいな相手が立ち塞がられると…どうにもならない感がある)」

京太郎「(それを補う為にも…出来るだけ早くプロ入りするって決断は決して間違ってないんだろう)」

京太郎「(まぁ…とは言え、まだそっちに決めた訳じゃないんだけどな)」

京太郎「(そっちに心が傾いたのは確かだけど…でも、それだけでどうにかなるもんじゃないし)」

京太郎「(今月一杯はまだ悩む時間はあるし…もうちょっと色んな人に話しを聞いてみようか)」


>>+2
末尾16 ネト麻
末尾27 玄とアルバイト
末尾38 灼と気晴らし
末尾49 やえさんとデート
末尾50 レジェンドと特訓


































>>灼と気晴らし


京太郎「…と言うわけで進路に関して悩んでる訳なんだが…」

灼「…うーん…」

京太郎「ダメ…か?」

灼「ううん。ダメじゃないよ…」

灼「…ただ、寧ろ、京太郎の立場で悩んだりするものなのかと思って」

京太郎「そんなに変か?」

灼「変と言うか…真面目だと思って…」クスッ

灼「麻雀出来るようになって…インハイチャンプになった訳だから…」

灼「すぐさまプロ入りするものだとそう思い込んでた…」

京太郎「あー…まぁ、それを考えなかったと言えば嘘になるんだけどさ」

京太郎「でも、インカレに興味が無いわけじゃないんだよなぁ…」

京太郎「お世話になった人たちは殆どそっち行ってるし…インターミドルとインハイとじゃやっぱり色々違うのは肌で感じたし」

京太郎「インカレの方はどうなのかなって…やっぱりそう思って」

灼「…うん」
















灼「…だけど、私も憧に同意…かな」

京太郎「プロ入りの方が良いかー…」

灼「うん…確かにインカレの経験は得難いものだろうけど…」

灼「でも、それはプロに入って得られる経験よりも京太郎の為にはならない」

京太郎「…きっぱり言うなぁ」

灼「…最終的にプロになりたいのは分かってるから」クスッ

灼「そっちで活躍できる実力があるなら…早く行った方が良い」

京太郎「うーん…やっぱりそうかぁ…」

灼「…それに」

京太郎「ん?」

灼「…現状、京太郎はインカレに行く理由を探しているように思える」

京太郎「…あー」

灼「…それが誰への義理かは何となく分かるけど…本人にとってもそれは屈辱だと思…」ズズ

京太郎「…別に義理だけじゃないんだぞ」

京太郎「本気で…インカレに行くだけの価値はあるって思ってる」

灼「…でも、インカレの事を考えたのは…その価値が元々の理由なの?」

京太郎「…いや…違う」

京太郎「そうだな…俺は…やえさんをまた泣かせたくなかっただけなのかもなぁ…」




















灼「…ちょっと羨まし…」

京太郎「ん?」

灼「私は京太郎にそんな風に追いかけてもらえなかったから…」

京太郎「…意地の悪い事言うなよ。こうして会いに来てはいるだろ」

灼「でも…婿入りしたいって話はしてくれないし」

京太郎「誰がするかそんなもん」

灼「…家は何時でも歓迎するよ?おばあちゃんも京太郎の事は気に入ってるし…」

京太郎「まぁ、こうして男が家に入り浸ってお茶を飲んでも何も言われないしな」

京太郎「気に入ってもらっているのはしっかりと感じるけれど」

灼「うん。だから…婿入り…」ジリッ

京太郎「こらこら、にじり寄ってくるな」

京太郎「つか、お前は俺で良いのかよ」

灼「…そんなの愚問」クスッ



















灼「京太郎は時々ヘタレだけど…男気もあるし、優しい」

京太郎「…え?」

灼「付き合いも長いからお互いの距離も分かってるし…お互いに頼りにしている」

京太郎「あ、あの…灼…?」カァ

灼「こうして一緒にいるのが心地良くって…話しているだけで胸がポカポカして…」

京太郎「いや…ちょ…ま、待て」

灼「…そんな私にとって唯一の男友達と…結婚したいって…思わないはずないでしょ?」ジリッ

京太郎「…待て。俺が悪かったから…!」マッカ

灼「…京太郎の顔真っ赤…興奮してくれてるの?」

京太郎「恥ずかしがってるんだよ!」

灼「ふふ…可愛い…♪」ナデナデ

京太郎「ぐ…く…くそぉ…」プルプル

灼「悔しがる京太郎も…良い…♪」ウットリ

京太郎「このドSめ…!」
















灼「…そうだよ。私…悪い子だから」

灼「京太郎に…意地悪して喜んじゃう…ダメな子なの」ソッ

京太郎「…ん?」

灼「…だから、さっきのあんまり…気にしないでね」

灼「もしかしたら京太郎の実家のお金目当てかもしれないし…」

灼「ただの冗談かもしれないから…その…」モジ

京太郎「…今更、そんな事思うかよ」ギュッ

灼「あ…♥」

京太郎「何年の付き合いだと思ってるんだよ…お前がそういうタイプじゃない事くらい知ってるっての」

灼「…京太郎?」

京太郎「…そもそもそんな風に恥ずかしがるくらいなら言うなよ、バカ」ナデナデ

灼「…だって、たまにはアピールしとかないと…忘れられそうだし…」

京太郎「忘れる訳ないだろ、お前みたいな濃いキャラ」




















京太郎「とりあえず…灼は寂しかったって事で良いのか?」

灼「…そう言う事聞いちゃう…?」カァ

京太郎「お前の口から聞きたいんだよ。…それじゃダメか?」

灼「…京太郎だって凄い意地悪…」

京太郎「お前のが移ったんだよ。…それで、どうなんだ?」

灼「………・…うん」

灼「…インターハイで出かけてる時…寂しかった」ギュッ

灼「テレビの向こうで活躍してる京太郎を見てるだけしか出来なくて…」

灼「…置いて行かれた気がした…から」

京太郎「…うん。ごめんな…」

















京太郎「でも…別に灼の事おいて行ったりしねぇよ」

京太郎「例えプロになって世界中を飛び回る事になっても…」

京太郎「俺の帰ってくる場所はこの阿知賀で…お前の側でもあるんだからさ」

灼「…また都合の良い事言って」

灼「そういうの…憧や穏乃にも言っているんでしょ…」

京太郎「…そう言いながら顔はにやけてるぞ」

灼「~~っ!」バッ

京太郎「はは。今更顔を隠しても遅いっての」

灼「…ぅう」カァ

京太郎「…でもな、まぁ…俺は約束…したからな」

灼「え?」

京太郎「お前を置いて行ったりしない…側にいるって…さ」

京太郎「その約束を違えるつもりはねぇよ」

灼「…京太郎」


















京太郎「少しは安心したか?」

灼「…うん。少しだけ」

京太郎「少しかよ、いや…まぁ、当然かもな」

灼「そもそも私の事を不安にさせる京太郎が悪い…」

京太郎「まさしくその通りすぎて反論も出来ねぇよ…」

灼「…だから、もうちょっとこのままでいさせて」ギュッ

灼「京太郎がプロになちゃったら…こうして一緒にいられる時間も減るから…」

灼「こうして…相談するのに…会いに来てくれる事も減っちゃう…から」

京太郎「…灼」

灼「…ごめん。我儘言って…」

灼「でも…ほんのすこし…少しだけで…良いから」

京太郎「…遠慮するなって。もっと甘えても良いんだぞ」

京太郎「それに…灼のお陰で俺の腹は決まったから…な」



















京太郎「…俺はプロに行くよ」

灼「…京太郎」

京太郎「あぁ…憧や灼の言う通りだ」

京太郎「俺が目指すもののためには…やっぱり最短ルートで突っ切ったほうが早い」

京太郎「インカレも良いけど…でも、それは所詮、寄り道なんだ」

京太郎「だから…俺はこのままプロに行く」

京太郎「どうなるかは分からないけど…でも、自分の実力を試す為にも…さ」

灼「…うん」

京太郎「…それで…その…お願いがあるんだけど…」

灼「…お願い?」

>>+2
00~50 応援しててくれないか?
51~99 落ち着いたら…俺のところに来てくれないか?
※男気10ペアルック3で+13



































>>落ち着いたら…俺のところに来てくれないか?

京太郎「落ち着いたら…俺のところに来てくれないか?」

灼「ふぇ?」キョトン

京太郎「その…最初は色々と無理だと思うんだ」

京太郎「俺も新人だし…給料も低いから」

灼「え…え…あの…え…?」

京太郎「仕事も少ないし…面倒も一杯掛けるだろう」

灼「あ、あの…そ、そんなの気にしな…」カァァ

京太郎「でも…もし、俺がプロとして成功して…仕事が増えてきたら…」

灼「は…はい…」ドキドキ

京太郎「頼む。俺の…俺の秘書として一緒に居てくれないか…?」

灼「ふちゅつかものですがよろしくお願いしま………え?」

京太郎「えっ」















灼「…秘書?」

京太郎「あぁ、秘書っていうか…付き人?」

京太郎「一部のトッププロはスケジュール管理が大変だからその辺フォローする人もいるらしいし」

京太郎「灼さえ良ければ俺のその辺の雑事を任せたいなって」

灼「…へぇ」

京太郎「…あ、アレ…?なんで怒ってらっしゃるんでしょう…」フルフル

京太郎「ひ、秘書が気に入らなかったのか?そ、それなら相談役とか…その…色々名前を変えたり」

灼「…名前が原因だと思うんだ。へー…へー…」ゴゴ

京太郎「あ、あの…灼?」

灼「京太郎…私ね、今、凄いドキドキしたの」ニコッ

灼「心臓が壊れそうなくらいドキドキして…でも、期待に胸が一杯で…」

灼「…夢見てた瞬間が来たんだってそう思ってた」

京太郎「あ、えっと…その…ご、ごめんな」

灼「ううん。良いよ。まったく気にしないで」ニコッ

灼「悪いのは…勝手に期待した私だから」

灼「…だからお詫びに今日はご馳走を作ってあげるね」ゴゴゴ

京太郎「あ、あの…ご馳走って…」

灼「勿論、食べていってくれるよね?」ニコッ

京太郎「は、はい…」フルフル
























【System】
大天使アラタソの特性手料理により次週の判定が自動的に大成功になります





























【高校三年 ―― 9月第三週】

京太郎「(灼の料理は本当にご馳走だった)」

京太郎「(正直、何かのパーティか何かじゃないかって思うくらいだったからな)」

京太郎「(だけど、その殆どが俺の舌にとってはあつすぎるものだった)」

京太郎「(ってか石焼ビビンバとかさ…どうやって作ったんだよマジで)」

京太郎「(しかも、それをニッコリ笑った灼がどんどん口に運んできて…)」

京太郎「(あついので口の中かき回されて…うっ…)

京太郎「(…今も正直、口の中がヒリヒリする…)」

京太郎「(まぁ…出来るだけ食べたお陰であいつの機嫌も治ったし…)」

京太郎「卒業までに秘書の資格とっておくって言ってくれてたけど…」

京太郎「(…どうしてあんな風に怒ったんだろうか…うーん…)」

京太郎「(俺も一緒に居たかったから秘書で…ってそう言ったんだけど…)」

京太郎「(やっぱお祖母さんから離す事になるのが気に入らなかったのかなぁ…)」ウーン


>>+2
末尾16 ネト麻
末尾27 玄とアルバイト
末尾38 宥さんとお散歩
末尾49 やえさんとデート
末尾50 レジェンドと特訓


































>>やえさんとデート

京太郎「あ、やえさん。こっちですこっち」

やえ「おっと…遅れてすまなかった」

京太郎「いや、問題無いですよ。俺も今来たところですし」

やえ「ふふ…そうか。そう言いながら結構汗をかいてるみたいだが」

京太郎「俺、汗っかきな方なんで」

やえ「そうか。それじゃすまなかったな…」

やえ「まぁ、待たせたお詫びに…とりあえず近くの喫茶店にでも入ろうか」

京太郎「あー…確かに喉が乾きましたし…遠慮無く頂きます」

やえ「うむ。そうしてくれ」クスッ























やえ「それで…電話でも言ったが、まずはインターハイ優勝おめでとう」

京太郎「えぇ。やえさんのお陰ですよ」

やえ「まぁ、私の力など微々たるものだよ」

やえ「大半が京太郎の実力だ。胸を張り給え」

京太郎「うっす。ありがとうござます」

やえ「後、ついでに敬語も止めるように」

京太郎「あ、ごめん。やえさんがいきなり先輩モードで来るからつい…」

やえ「…ぅ…そ、それはだな…今日は気合を入れなきゃいけないと思って…」

京太郎「気合?」

やえ「う…む。その…まぁ、なんだ。色々と…聞きたい事があって…な」

京太郎「ん…俺で答えられる事なら良いんだけど…」

やえ「うん…まぁ…難しい事じゃない」

やえ「その…なんて言うか……まぁ…」

やえ「……た、大会の事はどうするんだ?」

京太郎「まぁ、全国放送でシード権渡されてしまった訳ですし…」

京太郎「とりあえず出るつもりですよ」

やえ「そ、そうか…。やっぱり出るんだな…」



















京太郎「やえさんは?」

やえ「私も出るつもりだ。…もっとも招待状は届いていないけどな」

京太郎「えっ…やえさんにですか?」

やえ「あぁ、どうやら招待状とやらはかなりの上位陣でなければ送って来られないらしい」

やえ「私では力不足という事だろうな」

京太郎「そんな…数年前の奈良個人一位でインカレでも大活躍じゃないですか」

やえ「とは言っても…所詮、宮永照たちがいない大会での話だ」

やえ「あまり評価には値しないという事なんだろう。…悔しい事にな」

京太郎「…やえさん」













やえ「まぁ、招待状がなくっても予選から勝ち上がれば良いだけの話だ」フンス

京太郎「…やえさんならきっとやれますよ」

やえ「…うん。ありがとう」

やえ「そう言って貰えると…少し気も楽になる」フッ

やえ「まぁ、こんな風に思っている私が君と戦う資格はないのかもしれないが」

京太郎「えっ」

やえ「何を驚いてる?私が出場するという事は京太郎とも当たるって事なんだぞ」

京太郎「いや…それはそうなんですけど…でも、今のは…まるで最初からそのつもりだったような…」

やえ「当然だ。私が出場するのは京太郎の今の実力を見ておきたいからだしな」

京太郎「一応、特訓はしてるじゃないですか」

やえ「それはあくまで調整用のギアだろう?」

やえ「本気の…相手を倒す為の須賀京太郎と私は久しく打っていない」

京太郎「そう言われたら…まぁ、そうかもしれませんけど…」

やえ「だから…私はまた京太郎と打ってみたい。最初の頃のように」

やえ「…でなければ、私は京太郎の側にいる資格がない」

京太郎「資格って…」















やえ「インターハイ決勝…見させてもらった」

やえ「個人戦団体戦…どちらも私にとっては格上同士のぶつかり合いにしか見えなかったよ」

やえ「…私も強くなっていたはずなのに…多少、自信を無くしそうになったくらいだ」

京太郎「やえさん…その、俺は…」

やえ「すまない…別に京太郎を責めている訳じゃないんだ」

やえ「…だが、仮にも京太郎をプロに誘った人間が…この数年の間に引き離されているとなれば笑い話にもならない」

やえ「だから…私はまず自分の実力を試してみたいんだ」

やえ「今の私で…京太郎に並び立てる資格があるのかどうか…」

やえ「それを確かめなければ…私はプロにすらなれないと…そう思って」

京太郎「…そんなに自分を追い詰めなくても」

やえ「…すまない。だけど、私にとっては重要な話なんだ」

やえ「私がプロになって叶えたい夢は…やはり京太郎と一緒に世界で活躍する事なんだから」

やえ「それが果たせない状態でプロに入っても…私は醜態を全世界に晒すだけだろう」

やえ「それならばいっそ…プロではなく別の道を模索した方が良いのではないかと思って…な」

















京太郎「…困りますよ。俺もやえさんと一緒にやりたくてプロになろうとしているのに」

やえ「…え」

京太郎「何を驚いてるんですか…」

やえ「だ、だって…え?本当…?」

京太郎「当然です。俺もそうしたいって何度も言ったでしょうに」

やえ「…そんなのお世辞か何かだって思ってた…」

京太郎「お世辞で進路決めるほど酔狂じゃねぇよ」

京太郎「って言うか…俺が悩んでた理由だってやえさんだし」

やえ「…悩んでた?」

京太郎「そう。やえさん追いかけてインカレ行くかどうするかって…さ」

京太郎「結局は先にプロに行く事にしたんだけど…」

やえ「…プロに…って事は…」

京太郎「そうだな。やえさんが無事卒業しても俺の方が数年プロの先輩になる」

京太郎「これからはやえさんじゃなくってやえって呼んだ方が良いかもな」クスッ

やえ「…や…やえ…」ドキドキ

















京太郎「ま、それくらい俺にとってやえさんは重要な人なんだよ」

京太郎「…だからそう簡単にプロの道を諦めるなんて言わないでくれ」

やえ「でも…このままじゃ私…京太郎君の足を引っ張るばっかりで…」

京太郎「…だったら俺がやえさんの事を強くしてやる」

やえ「…え?」

京太郎「実力が離れてるんだったら埋めれば良い」

京太郎「俺の足を引っ張るんだったら…そうならないようにすれば良い」

京太郎「それだけの話だろ?」

やえ「そんな事簡単に出来るなら…」

京太郎「苦労はしない。…いや、やえさんだってこれまで努力はしてきたんだろ」

京太郎「…でも、それは一人だけだった。俺が側にはいなかった。…違うか?」

やえ「…うん」
















京太郎「でも、俺達ならきっと出来るよ」

京太郎「俺達は…二人であの小鍛治プロから和了ったんだから」

京太郎「二人でがんばっていけば…きっとなんとかなるって…そう信じてる」

やえ「…京太郎」

京太郎「…それに俺が道を迷った時に引っ張ってくれるのはやえさんなんだろ?」

京太郎「俺が麻雀に詰まった時に…俺を倒して面白さを思い出させてやるって言ってくれたのも…やえさんなんだ」

京太郎「…それなのに今更見捨てるなんて…そんなのひでぇよ」

京太郎「ちゃんと最後まで責任とってくれなきゃ困る」

やえ「…ふふっ」

やえ「…もうホント…最低の口説き文句…」クスッ

京太郎「…言うなよ。俺も自覚してるんだからさ…」















やえ「…でも、ありがとうね」

京太郎「…やえさん。その…」

やえ「ごめん…私、ちょっと答えを焦ってたみたい」

やえ「今すぐ上手くなるなんて…そんなの出来っこないのにね」

やえ「京太郎君の言葉で…それも目が覚めたから」

京太郎「…うん」

やえ「…だから…さ。申し訳ないけれど…多分…色々と迷惑掛けるだろうけど…」

やえ「私が強くなるまで…付き合ってもらって良いかな?」

やえ「…もしかしたら…ううん、間違いなく…凄い時間がかかると思う」

やえ「数年…いや十数年以上…掛かっちゃうかも知れない」

やえ「…けど、何時か絶対に…京太郎君の足を引っ張らないようになってみせるから」

やえ「私の夢を叶えられるような…立派なプロになれるようにするから」

京太郎「…違うよ」

やえ「え?」

京太郎「やえさんの夢じゃない。…俺達の夢だ」

やえ「……あ」

やえ「…うん。そうだね…私達の…夢…だね…」グスッ















京太郎「まったく…なんで泣くんだよ…」スッ

やえ「だって…私…ずっと独り善がりで…夢とか色々…押し付けてばっかりで…」

京太郎「気にしてねぇよ。ってか…お陰で…俺はそれを目標に頑張ってきた訳だし」フキフキ

やえ「…ん」

京太郎「…だから、そんな風に不安に思わないでくれよ」

京太郎「俺にとってやえさんはそれくらいに重要な人なんだから」

京太郎「やえさんから渡されたものなら…俺はどんなものだって喜んで背負うよ」

やえ「…うん」

京太郎「だから、もうちょっと俺に色んな物を手渡してくれよ」

京太郎「俺はもっともっとやえさんと色んなものを共有したいんだ」

京太郎「目標とか夢とか…色んなものを」

京太郎「これからプロになって…ペアとしてやっていくんだから…」

京太郎「そういうのも…必要…だろ?」カァ

やえ「ふふ…顔赤くなってる」

京太郎「…仕方ないだろ。流石に自分でもきざな事言いすぎたって思ってるんだよ…」
















やえ「…じゃあ、まずは…さ」スクッ

京太郎「ん?」

やえ「思い出の共有…増やそうか?」スッ

京太郎「…そうだな。これからのためにはそれも必要だし」クスッ

やえ「そうそう。一杯思い出作らなきゃ」

京太郎「…でも、次からは特訓がメインだからな」

やえ「分かってる。私も大会で情けない結果残したくはないし」

やえ「京太郎くんの時間を無駄にしたくはないから…さ」

やえ「…でも、たまには普通のデートもしても良いよね?」ギュッ

京太郎「…ま、俺は全部、普通のデートでも良いくらいなんだけど」

やえ「…そんな風になったら絶対、大会で悲惨な事になっちゃう」

京太郎「いや、やえさんの素の実力なら予選突破は余裕だろ」

やえ「ううん。頭の中絶対色呆けしちゃうから…ダメになりそうなの」

京太郎「…え?」

やえ「だから…デートはほどほどに抑えて…半年間頑張っていこうね」クスッ

京太郎「お、おう…。よろしく頼むな」

やえ「こちらこそ…よろしくね、京太郎君♪」


















【System】
次から小走やえとの特訓が出来るようになりました






















【高校三年 ―― 9月第四週】

京太郎「(まさかやえさんがそんな風に思っていたなんて…)」

京太郎「(このままじゃ俺の足を引っ張る…か)」

京太郎「(正直、引っ張られるくらい立派な雀士じゃないんだけどなぁ)」

京太郎「(未だに記憶の中の小鍛治プロには一人で勝てる気がしないし…)」

京太郎「(やえさんだって奈良個人一位だし…本人が言うほど実力に差はないはずだ)」

京太郎「(それに…何より)」

京太郎「(俺はそんなやえさんにずっと迷惑をかけ続けたんだ)」

京太郎「(例え実力に開きがあるにしても、それを気にするとは思えない)」

京太郎「(そもそも俺がペアで戦いたいと思ったのは実力が同じ相手じゃなくってやえさんなんだから)」

京太郎「(そんな事気にしないで一緒にやっていきたい)」

京太郎「(ま、それはあくまで俺の意見だから押し付ける訳にはいかないけど…)」

京太郎「(でも、やえさんも話し合ったお陰で…多少、前向きになってくれたみたいだし…)」

京太郎「(これからの特訓頑張らないとな)」



>>+2
末尾16 ネト麻
末尾27 玄とアルバイト
末尾38 宥さんとお散歩
末尾49 やえさんと特訓
末尾50 レジェンドと特訓

































>>やえさんと特訓


京太郎「という訳で今日は特訓ですよ、特訓!」

やえ「あぁ…まぁ、よろしく頼む」

京太郎「はい。こちらこそよろしくお願いします」

やえ「…で、私は何をすれば良い?」

京太郎「出来れば先輩モードじゃなくって何時ものやえさんがみたいなって」

やえ「う…だが…しかし」

京太郎「一応、今日は俺のほうが先生って話だしさ。…ダメ?」

やえ「…京太郎君はたまに凄い卑怯になるよね」

京太郎「可愛いやえさんが見れる為なら幾らでも卑怯になるよ」

やえ「か、かわ…っ」カァ

京太郎「はは。やっぱり可愛い」

やえ「もお…き、京太郎君ったら…あんまり先輩をイジメないの」プイッ

京太郎「あはは。ごめんなさい」

やえ「…反省してる?」

京太郎「あぁ。反省してる」

やえ「…じゃあ、許してあげる」クスッ














京太郎「ありがとうございます」クスッ

やえ「…で、改めて聞くけど…私はどうしたら良いの?」

京太郎「そうだな。まずはやえさんの事が知りたいかな」

やえ「ふぇっ」カァァ

京太郎「あ、ごめん。知りたいって変な意味じゃなくってな」

京太郎「ただ、特訓する前にお互いの事ちゃんと知っておきたいし」

やえ「そ、そうだよね…そ、そういう意味だよね…」カァ

京太郎「あっと…ホントごめんな」

やえ「う、ううん!勝手に誤解した私が悪いんだし…」フルフル

やえ「それより…知るって言っても実力を図る装置なんてないし…麻雀は運要素も強いから…」

京太郎「あぁ、だから、数回ちょっとサシで打ってみよう」

京太郎「ま、サシって言ってもお互いに二家分担して擬似的な四人麻雀にするけど」

やえ「…なるほど。ツモの回数と河の作り方を見る訳か」

京太郎「そういう事。じゃあ、時間も勿体無いし…やっていこうぜ」















京太郎「(…やっぱりやえさんは強い)」

京太郎「(能力なしの平で打ったら…相手の方が格上だって言っても良いくらいだ)」

京太郎「(…警戒されているのか、レジェンドから教えてもらったスキルも通用しないし…)」

京太郎「(宮永姉妹がいないとは言え…インターカレッジで活躍してるのは伊達じゃないって事だな)」


小走やえ
雀力120
【王道の体現者】
自身のコンマに+60の補正を掛ける。
また-補正を受け付けず、特殊効果も無効にする。


京太郎「(…一体、これでどうして俺の足を引っ張ると不安がっていたのかは分からないけれど…)」

京太郎「(プロでも十分やっていけるレベルで完成されているのは間違いない)」

やえ「…ふぅ。どう…かな?」

京太郎「…いや、やっぱやえさんはつえーよ」

京太郎「高校時代から…またさらに強くなってるんだな」

やえ「…うん。色々と目標もあったしね」テレテレ














やえ「それで…どうかな?私強くなれそう…?」

京太郎「あぁ。色々と課題も見つかったしな」

やえ「…課題?」

京太郎「まぁ、俺みたいな卑怯な雀士が付け入る隙があるって事」

京太郎「そういうのをなくしていけばより盤石になっていく」

京太郎「或いはブラフの掛け方とかそういう今までのやえさんにはないものを覚えていくのも良いかもな」

やえ「う…そういうのは苦手なんだけど…」

京太郎「じゃあ、これはなしにするか」

やえ「…ううん。教えて」

京太郎「でも」

やえ「良いの。私の所為で京太郎君の夢が遅れたりしたら申し訳ないから」

やえ「今はほんのすこしだけでも強くなりたいし…お願い」

京太郎「わかった。まぁ、先に色々とやる事があるし…そっちから優先していくか」

やえ「うん」















>>大天使アラタソにより自動大成功

京太郎「とりあえずこんなところかな」

やえ「うーん…こうやって書き出されると色々あるね…」

京太郎「ま、殆ど言いがかりに近いものだけどな」

京太郎「俺は今のやえさんでも十分プロで通用すると思うよ」

やえ「…でも、トッププロにはなれない…でしょ?」

京太郎「…それは」

やえ「ううん。大丈夫…私、分かってるから」

やえ「小鍛治プロや京太郎君みたいには絶対に…なれないんだって」

京太郎「…そんな事は…」

やえ「大丈夫だよ。別に諦めた訳じゃないから」クスッ

京太郎「え?」

やえ「京太郎君みたいにはなれないからこそ…私に出来る事がある」

やえ「…例えば、京太郎君が迷った時に張り倒して目を覚ましたり…ね」

やえ「だから…私は小走やえで良い。ソレ以外じゃなくても良い」

やえ「だけど…私は小走りやえの…最善を尽くしたい。だから…」

やえ「これからも…お願いできる…かな?」

京太郎「…あぁ。勿論だよ」























【System】
須賀京太郎の雀力が1あがりました
小走やえの雀力が1あがりました
最終更新:2014年02月03日 22:16