【高校三年 ―― 元旦】
穏乃「さーん」
玄「にーい」
宥「いーち」
灼「……どっかーん」
やえ「…え?」
晴絵「はい。明けましておめでとうございます」
京太郎「おう。明けましておめでとうございます。今年もよろしくな」
穏乃「ふふ…今年は皆と一緒で年越しだねっ」
玄「憧ちゃんはいないけど…」
宥「…お家のお仕事あるから仕方ないとは言え…」
京太郎「…そうだな。後で皆で行ってやろうぜ」
やえ「そうだね。ちゃんと顔出ししないと新子に何を言われるか分からないし」
京太郎「(…クリスマスから俺の生活はまた大きく様変わりした)」
京太郎「(結局、全員に手を出してしまった事で仲間意識も強くなったのだろう)」
京太郎「(機会があるとこうして全員揃って俺の家で駄弁っている事も少なくない)」
京太郎「(親もそんな彼女たちの事を歓迎してくれている)」
京太郎「(まぁ、元々、憧やしずに家事任せてイチャつきあってるような二人だからあんまり深くは考えていないんだろう)」
京太郎「(…でも、何時かはちゃんと言わないとなぁ…)」
京太郎「(…この中の全員と結婚したいですって…そうはっきりと…)」
穏乃「…京ちゃん大丈夫?」
宥「お、お酒飲む?」
玄「お、おもちいる?」
京太郎「大丈夫だって。ちょっと考え事してただけだから」
京太郎「って言うか、玄はやっぱりおもちなんだな…」
玄「だって、おもちがあればマイスターは何度でも蘇る事が出来るのです」ドヤァ
やえ「蘇生アイテム扱いなのか…………私ももうちょっとあったらなぁ…」ポソッ
晴絵「…ま、まぁ…あっても重くて面倒なだけって言うし…」ポンポン
京太郎「(…んで、こんな風に酒を薦められる事も大分増えた)」
京太郎「(まぁ、アルコールが回れば幾らかおかしさが改善されるっていうのもあるんだろう)」
京太郎「(以前は苦労した感情の吐露も今では酒を飲めば簡単に出来る)」
京太郎「(…まぁ、色々ストレートになりすぎて…凄い事にもなってるらしいけどさ)」
京太郎「(確かに周りがこんな魅力的な子ばかりで…色々とたまっているものもあったけれど…)」
京太郎「(どうやら酒を飲んだ俺はそれまで全部、吐き出してしまうらしい)」
京太郎「(お陰で酒を飲んだ時の俺は色んな意味で手が早いらしくて…)」
玄「でも、お酒を飲んだ京太郎君を外に出すのは危険かも…」
灼「…確かに…何をするか分からない…」
やえ「そうだな…もし見知らぬ女性に手を出したら大問題だし…」
京太郎「だから、大丈夫だって。……多分」
穏乃「多分じゃダメだよー!」
晴絵「…うん。まぁ、コレ以上の犠牲者が増えると大変だし…」
宥「…ごめんね、きょーくん。おねーちゃんも反対かも」
京太郎「宥さんまで…」
やえ「…そもそもこれだけ犠牲者がいる以上、信用なんて出来ないと思うけど?」ジトー
京太郎「…返す言葉もございません…」シュン
灼「…京太郎は外でお酒を飲むの禁止令…」
玄「異議なし」
やえ「異議なしね」
穏乃「えっと…やっぱり不安だから…異議なーし」
京太郎「…まぁ、そもそもあんまり酒が好きな訳じゃないから別に良いけどさ」
晴絵「じゃあ、多数決により決定ね」
宥「…お付き合いとかでも飲んじゃダメだよ…?」
京太郎「はいはい。ま、未成年だし当分はそういう席にも呼ばれないだろうし」
京太郎「成人式迎えても下戸って事で通すようにするよ」
京太郎「幸い、ビール一杯くらいなら大丈夫みたいだしな」
玄「皆で検証した結果だね…!」グッ
京太郎「アレは検証ってよりも…ただ襲われるの期待されてただけみたいな気が…」
宥「ふふ…だって、お酒が入った時のきょーくん…本当にすっごいんだから…♥」ニコッ
穏乃「えへ…私もあの京ちゃんは好き…かなぁ…」テレテレ
やえ「元々たらし気味だったけど…さらに輪をかけて酷くなるし」ジトー
京太郎「うぐ…ま、まぁ…それよりそろそろ出ようぜ」
京太郎「玄は明日も仕事なんだろ」
玄「…うん。新年だから色々と挨拶しないと」
宥「私も着いて行くから…早めに寝ないと危ないかも…」
京太郎「じゃ、初詣が終わったら解散って事にするか」
晴絵「えー…」」
京太郎「えーじゃねぇよ。流石に最近、入り浸りすぎ」
京太郎「朝には親も帰ってくるし、一回帰った方がいいって」
穏乃「お泊りのつもりで準備してきたのに…」シュン
京太郎「ま、明日来る分は止めないから明日色々と落ち着いたら来てくれよ」ナデナデ
穏乃「…うん」ニコ
灼「…いいなぁ…」
京太郎「灼も撫でるか?」
灼「……ん♪」イソイソ
玄「でも、本当に良いの…?私達に気を遣わなくても良いんだよ…?」
京太郎「いや、気を遣ってねぇよ。元々そのつもりだったしな」
京太郎「つか、あんまり気安く泊まりとかにすると玄たちが不公平になるし…そろそろ締めるつもりだったよ」
宥「…きょーくん…ありがとうね」
京太郎「お礼を言われるような事じゃないって」
玄「あ、そうだ!それなら明日、おもち持ってくるね!」
京太郎「…いや、元から自前で持ってるだろ」
玄「ふぇ…?あ、ち、違…っ!そ、そういうんじゃなくって…」カァァ
宥「…きょーくんセクハラ…」
やえ「今のはちょっと…」
晴絵「教え子がオヤジみたいなセクハラしてた…もう年かなぁ…」
穏乃「え?どういう事?」キョトン
灼「…んふぅ♪」ポワァ
京太郎「ちょ…!ま、待って!」
京太郎「玄がおもちって言ったらそういうの想像するだろ!?だから…!!」カァ
玄「あ…ぅ…そ、そうだよね。私がいっつもおもちおもちって言ってるから…」モジモジ
玄「…ごめんね、京太郎君…」ペコッ
京太郎「あ、いや、その…」
京太郎「…いや、俺の方こそ…誤解してごめんなさい」ペコッ
宥「…でも、私も一瞬、あっちの方だと思っちゃった…」ポソッ
やえ「…実は私も…自慢されたんだと…」
晴絵「松実姉妹はおもちもちだしね…」ジトー
宥「あぅ…あ、暖かくない視線が…」フルフル
京太郎「でも、おもちって?」
玄「あ、明日から三日間、うちはお雑煮を出す事になるから…」
玄「おもちも一杯あるんだよ」
京太郎「なるほど…その中のいくつかを譲ってくれるって?」
玄「うん。お雑煮のお汁と一緒に持ってきたら皆で食べられるでしょ」
穏乃「お雑煮…!?」パァ
灼「…自前で作れるけど…でも、旅館の味は楽しみ…」
やえ「…作れない…」シュン
晴絵「だ、大丈夫だって。そういうのは出来る子に任せておけば…」
京太郎「ちなみに俺は作れるぞ」
晴絵「うぐぅ…」
やえ「…やっぱりちゃんとお料理の修行をしよう…」グッ
晴絵「一緒に頑張ろうっか…」
やえ「赤土さん…よろしくお願いします…」グッ
京太郎「まぁ、これだけ人数いるんだしお雑煮の食べ比べとかも良いかもな」
やえ「た、食べ比べ…っ!」カァァ
京太郎「…いや、やえさんは何を想像したんだ」
やえ「だ、だって…」モジモジ
宥「…きょーくんが食べ比べとか言ったら…そういう意味だと思うよ…」
晴絵「やっぱり京太郎も男の子なんだね…」ポッ
京太郎「い、いやいやいやいや…!」
京太郎「俺はそこまで食べ比べとか言ってないだろ!?」
玄「…き、京太郎君はとってもエッチだから…」マッカ
穏乃「…うん。あの時の京ちゃんってとっても意地悪だし…」
京太郎「ふ、風評被害も良いトコロだ…」
灼「…でも、証人は私も含めこれだけいるよ?」
京太郎「……」
灼「……」
京太郎「よ、よーし。じゃあ、皆暖かい格好しろよ」
京太郎「外は人が多いとは言え、寒いからなー」メソラシ
【ジンジャー】
玄「わぁ…やっぱり人が沢山…」
京太郎「ま、この辺りの人間はたいてい、ここにお参りするからなぁ…」
やえ「まだ夜だから少しは人も少ないけれど…」
晴絵「二年参りの帰りの人とかいるし、まだまだ混雑してるなぁ…」
穏乃「わわっ…」トトッ
京太郎「しず、大丈夫か?」スッ
穏乃「ご、ごめん…」
灼「…しずは綾に負けるくらい小さいから仕方ない…」
穏乃「むっ…そんな事言う灼さんだって私とそう変わらないじゃないですか…!」
晴絵「…ってかこの中で人並みに身長あるのって宥と私くらいだよね」
やえ「皆平均以下ですからね。はぐれると大変だ」
京太郎「そうだな…じゃあ、やっぱ手を繋ごうか」
玄「あ、じゃあ、私が京太郎君と」
灼「…じゃんけんだね」キュピーン
玄「あぅ…」
灼「二人が勝ち抜けした時点で…その二人が京太郎の両隣決定ね」
宥「勝っても負けても…恨みっこなし…だね…」グッ
晴絵「え、えっと…じゃんけんに勝つアレって…こうするんだったっけ…?」クルッ
穏乃「あ、先生、手の組み方はこうですよ、こう」
やえ「じゃんけんか…最初にグーを出す確率は…」ブツブツ
京太郎「…別にそんなに真剣にならなくても…」
灼「…京太郎は何も分かってない」
やえ「これはね…女の戦いなんだよ」
晴絵「ううん…負けられない女の戦い…!」グッ
穏乃「私だって…私だって京ちゃんの隣が欲しいから…!」
玄「…それは皆同じ気持ちだよ」
宥「それじゃ…行くよ」
「「「「「「じゃーんけーん」」」」」」
>>+1 穏乃
>>+2 灼
>>+3 玄
>>+4 宥
>>+5 晴絵
>>+6 やえ
※数字が大きい上位二人が手をつなぎます
>>穏乃61
>>灼11
>>玄85
>>宥88
>>晴絵14
>>やえ16
玄「ふふふーん…♪」
宥「えへへ…♥きょーくぅん…♪」
京太郎「はは。幸せそうで何よりだよ」
穏乃「うぅ…あそこでなんで私、パーを出したんだろ…」
やえ「…くぅ…グーさえ出していれば…出していれば…!」フルフル
晴絵「…ま、私はあんまり人前でそういう事出来ない立場だし…」フルエゴエ
灼「…京太郎の隣は逃したけど…ハルちゃんを手を繋げるから問題ない…」ニコッ
穏乃「…あ、じゃあ、私…」
やえ「…じゃあ、私を繋ぐ?」
穏乃「…良いんですか?」
やえ「勿論、そういう蟠りは特にないし」
やえ「それに高鴨さんとはもっと仲良くしたいと思ってたから」
穏乃「私もです。でも…呼び名は穏乃で良いですよ」ニコッ
やえ「ん…そっか。じゃあ私もやえで良いからね」
穏乃「はいっ」
京太郎「よーし。そろそろ行くぞー」
玄「ふふ…何だか正月からとっても素敵な気分だね…♪」
宥「まさか玄ちゃんと一緒にきょーくんの隣に来れるとは思ってなかったから…とってもあったかぁい…♥」ポワァ
京太郎「俺もまさか二人が来るとは思ってなかったなぁ…」
宥「…きょーくんも喜んでくれてる?」
京太郎「いや…喜ぶっていうか…なんていうか…」
玄「…ん?」ムギュー
宥「??」スリスリギュー
京太郎「…二人に腕抱かれてるのが…なぁ」
玄「え?嫌だった?」
京太郎「嫌じゃないけど…さ。ほら…おもちが…」
玄「え…あ、そ、そ…れはぁ」カァ
京太郎「ん?」
玄「あ、あ…当てて…るんだよ…?」ポソッ
京太郎「…え?」
玄「あ、あの…だ、だって、京太郎君、私もおもちだって言ってくれたし…」
玄「そ、それに…その…お、おもちの事すぐ連想しちゃうくらい…おもちの事好きな京太郎君だから…」モジモジ
玄「両手に花じゃなくて…両手におもちが一番…良いかなって…」マッカ
京太郎「…玄」
玄「…やっぱり私のおもちじゃ…ダメ?」シュン
京太郎「…ダメなもんかよ」ギュッ
玄「んあ…♪」
京太郎「ただ…そうやって腕を組むだけじゃ大変だからさ」
京太郎「ちゃんと手も繋いでおこうぜ」
玄「う…うん…っ♪」
宥「良かったね、玄ちゃん」ニコー
京太郎「ほら、宥さんも手を出して」
宥「ん…しっかり繋ごうね…♪」ギュッ
宥「ふぁ…♪」
京太郎「ん…どうした?」ギュッ
宥「きょーくんの手から…凄い暖かいのが伝わってきてるから…♥」
京太郎「そんなに俺、体温高い訳じゃないと思うんだけど…」
宥「体温は高くなくっても…きょーくんの熱は…私にとって最高のものなんだよ…♥」
宥「おこたよりも…お布団よりもずっとずっと暖かく…幸せにしてくれるんだから」ニコッ
京太郎「そりゃ光栄だ。…でもあんまり抱きつくのは勘弁してくれよ?」
宥「どうして…?」
京太郎「…両側からおもちに挟まれると…色々と元気になりそうになる」
宥「……きょーくんのエッチ」ポソッ
玄「やっぱり京太郎君は私と同じおもちマイスターなんだね…!」キラキラ
京太郎「ぅ…だ、だって仕方ないだろ…」
京太郎「玄はさっき両手におもちとか言ったけど…」
京太郎「俺にとっちゃソレ以上に両手に華の状態なんだから」
京太郎「どうしても…そういう事意識するっての…」
宥「じゃあ…元気になったきょーくんは…ちゃんと後で鎮めてあげないと…♥」
京太郎「だーめ。今日は初詣で解散だ」
宥「…本当にダメ?」
京太郎「ダメ。その為に今日は全員返すんだからさ」
玄「…でも、ちょっとくらい…」
京太郎「何時もそのちょっとで何回もするはめになってるんだろうに…」
玄「き、今日は我慢するよ…!…多分」
京太郎「それが出来るなら普段から出来てるだろ」
京太郎「そもそも…俺は一応、オヤジさんから玄や宥さんの事を頼まれてるんだ」
京太郎「明日に差し支えるようなやり方はダメ。三が日は忙しいんだからそっちに備えなさい」
玄「はーい…」
宥「…ふふ…まるできょーくんがおにーちゃんみたいだね」クスッ
京太郎「ま、玄が上なのは年齢と、仕事の腕くらいなもんだろ」
玄「え、えぇ…そ、そんな事ないよぉ…!」
玄「私だって探せば京太郎君に勝てる事だってあるよ…!」
京太郎「じゃ、例えば?」
玄「え、えっと…う、うーんと…」
玄「……………」
玄「…思いつかない…」シュン
宥「まぁ…きょーくんは色々と出来ちゃうからね」
京太郎「その辺は皆のお陰だけどな」
京太郎「俺一人じゃここまで色んな事出来るようにはなってなかっただろうし」
玄「ぅー…」
宥「ふふ…じゃあ、拗ねてる玄ちゃんに…一つアドバイスするけど…」
宥「きょーくんがおにーちゃんだった時の事想像してみて?」
玄「…京太郎君が…おにーちゃん…?」フワフワ
玄「おにーちゃん、これ手伝って」
玄「おにーちゃん、今日頑張ったから…玄の事撫でて欲しいな…」
玄「おにーちゃん…今日雷なって怖いから…一緒に寝てくれない…?」
玄「お、おにーちゃん…玄は妹なんだよ…?」
玄「妹なのにそんな事したら…いけない…事なんだよ…」
玄「おにーちゃ…だめ…っ♪そんな…優しく…ぅ…♥」
玄「…………」ホワンホワン
玄「………はぅん」プシュゥ
京太郎「えっ」
玄「や…お、おにーちゃんの…エッチ…」フルフル
京太郎「お前は一体何を想像したんだ…」
玄「で、でも…く、玄は妹だから…おにーちゃんの言う事に逆らっちゃダメなんだよね…?」ポワァ
京太郎「だから一体、お前の妄想の中で何があったんだよ…!?」
宥「…あ、そろそろお参り出来そうだよ」
京太郎「…でも、玄はまだ戻ってこないんだけど…」
玄「えぅ…♪おにーちゃん…♥」フワァ
宥「ふふ…♪玄ちゃんったらとっても嬉しそう…」クスッ
京太郎「…俺には何が嬉しいのか良く分からないんだけどなぁ…」
宥「玄ちゃんは…あんまりそうやって人に甘える事をしてこなかった子だから…」
宥「おにーちゃんって呼べるだけで嬉しいんじゃないかな…?」
京太郎「…そういうもんなのかなぁ…」
宥「…うん。でも、それだけじゃないと思うけど」クスッ
京太郎「…え?」
宥「…玄ちゃんも私も妹だって事…」
京太郎「…宥さんの?」
宥「そう。…あ、次は私達の番みたい…」
宥「小銭ある?ないならあげるけど…」
京太郎「あ、いや…大丈夫だよ」
パンパン
京太郎「(…と言っても…だ)」
京太郎「(さっきの宥さんの言葉が…何となく引っかかる)」
京太郎「(アレは…どういう意味だったんだろう…)」
京太郎「(一瞬、何処か誇らしそうな顔のまま呟かれたそれは…)」
京太郎「(こうしてお参りしている最中も消える事はなかった)」
京太郎「(本当は麻雀の事とか…将来の事とか…)」
京太郎「(神頼みするネタには…事欠かないんだけど…)」
京太郎「(いや…もう良いよな)」
京太郎「(今更、神頼みするような事は何もないんだ)」
京太郎「(麻雀の事も…将来の事も…)」
京太郎「(どうにかするのは俺次第って奴なんだろう)」
京太郎「(だから…ここは開き直って…)」
京太郎「(さっきの事を…詳しく考えてみるか…)」
>>+2
末尾偶数:玄の事を考える
末尾奇数:宥さんの事を考える
>>玄の事を考える
京太郎「(…そうだな、玄は家族が欲しいんだったか…)」
京太郎「(確かに…あいつがあんまり人に甘えてるところ見たことない)」
京太郎「(…寧ろ、仕事に関しては人並み以上の立派な奴だ)」
京太郎「(…そんな玄の拠り所になれるなら…まぁ…悪い気分じゃない)」
京太郎「(一応、人並み以上に仲が良い…と言うか普通じゃあり得ないくらいの仲なんだけど)」
京太郎「(でも、目に見えてあいつが甘えてきた…なんて時は発情しきってもう訳が分からなくなった時だけだ)」
京太郎「(ソレ以外の時の玄はイージーミスをする事も多いけど…しっかり者のままで…)」
京太郎「(今でも…遠慮しているのかもしれない)」
京太郎「(そう思ったら…まぁ…少しくらいは良いかもな)」
京太郎「(そう…少しくらい恥ずかしい想いをしたって…)」
京太郎「(それで玄が…少しは甘える気になってくれるのならば…)」
京太郎「(呼び名を変える事くらい…別に深く気にする事じゃない)」
京太郎「(まぁ松実館の人に聞かれた時は怖いけど…でも…)」
京太郎「(その時は…まぁ、その時だと割りきって…)」
京太郎「…玄、終わったか?」
玄「あ、うん…おに…京太郎君は?」
京太郎「あぁ。俺も終わったよ。宥さんは?」
宥「………うん。今終わったトコ」
京太郎「じゃ、行こうか」スッ
玄「…あの…もっかい…あの繋ぎ方しても良い…?」モジモジ
宥「私も…恋人繋ぎしても良いかな?」
京太郎「今更そんな事で遠慮すんなよ。ほら」ギュッ
玄「えへへ…♪」
宥「ん…あったかぁい…♥」
玄「それで…これからどうする?」
宥「うーん…もうやる事は終わったし…」
宥「おみくじ引いて…皆と合流して…帰っちゃおうか」
京太郎「そうだな。でも、その前に…一つ話があるんだけど」
玄「…話?」
京太郎「あぁ。玄…その…いきなりで戸惑うかもしれないけどさ」
玄「え…あ…うん」
京太郎「でも…実は今までも何度か考えてた事で…口に出すのは初めてなんだけど…」
京太郎「さっきの玄の様子を見て…覚悟が決まったから…一つ聞いて欲しいんだ」
玄「何を?」キョトン
京太郎「その…玄、俺と家族にならないか?」
玄「…………」
宥「…………」
玄「…………え?」
京太郎「いや、だから…俺と家族に…」
玄「…か、家族…?」
京太郎「おう。その…あんまり恥ずかしいから何度も言わせるなって」
玄「え、だ、だって…そ、それって…それって…ふぇえぇ!?」ビックゥ
玄「ぷ、ぷろ…ぷろぷろ…ぷぷぷろ…」フルフル
京太郎「プロ?確かに俺は麻雀プロになるつもりだけど…」
宥「…多分、そっちじゃなくて…プロポーズの事なんだと思うよ」
京太郎「…え?」
玄「で、でも…皆がいるのに私だけ…」
玄「でもでも…戸籍のためには誰かと結婚する必要があって…」
玄「でもでもでも…私このままじゃ松実館を継ぐ事になって…」
玄「京太郎君にも…その重荷を背負わる事に…」
玄「おねーちゃんもいるし…本当に…私で良いのかな…」
玄「でも…でも…あの…その」モジモジ
京太郎「…え、えっと…く、玄…?」
玄「ふ…ふつつかものですがよろしくお願い…します…」カァァ
京太郎「…あの…その…」
玄「あ、でも…式はどうしよう…?」
玄「やっぱり憧ちゃんのお家でして貰った方が良いかな?」
玄「あんまり私ウェディングドレスに思い入れはないし…おかーさんも白無垢姿だったから…」
玄「どっちかって言うと神社であげる方が嬉しいかなって…」
京太郎「待て、玄!その…その…な」
玄「…え?」
京太郎「…実はさっきのはプロポーズじゃないんだ」
玄「…………ふぇ」
玄「ふぇえええええ!?」ズガーン
玄「だ、だって…か、家族って…」
京太郎「い、いや、その…悪い」
京太郎「そういう意味じゃなくってさ…あの…実は…」
京太郎「その…兄と思って欲しいと言うか…」
玄「…え?じゃあ、京太郎君、おねーちゃんと結婚するの?」
宥「…え?私…?」ポワァ
玄「ぅ…ちょっとさびしいけど…おねーちゃんなら私…心から祝福出来るよ…」グッ
玄「良かったね…おねーちゃん」ニコッ
宥「…うん、玄ちゃん…ありがとう」ニコー
京太郎「え、い、いや…そっちでもなくって!」
京太郎「その…ほら、さっきさ。俺の事おにーちゃんって呼んで」
京太郎「すげー嬉しそうにしてたから…」
京太郎「あの…それで…普段から…そう思ってくれたら…もっと玄の気持ちも楽になるかなって…」
玄「…え?」
宥「…………え?」
宥「…きょーくん」ビュォォ
京太郎「…すまん。その…発言が色々と不用意だった…」
宥「……良いよ。きょーくんがようやくそういう事言ってくれたって期待しちゃった私達が悪いんだし…」
京太郎「…ぅ、宥さん怒ってる…?」
宥「怒ってないよ、大丈夫」ニコー
宥「…ちょっと肩透かしだったけど…それで怒るくらいならきょーくんのセフレなんてやってないよ」ゴゴッ
京太郎「…でも、なんか迫力が…」
宥「怒ってません…」スネー
宥「それより、玄ちゃんの方を気にしてあげて」
宥「さっきからずっと固まったままだし…」
京太郎「お、おう…」
京太郎「…で、玄…?玄ー」ユサユサ
玄「…ハッ」
玄「ご、ごめん…い、いきなり京太郎君がおにーちゃんになってくれるって夢を見て…」
宥「…それ夢じゃないよ?」
玄「え?」
宥「それ本当の事…だよ」
玄「……嘘」
京太郎「い、いや、まぁ、玄が良ければ…だけどさ」
京太郎「兄と思って…ま、少しは甘えてくれると…俺も嬉しいと言うか…」
玄「……京太郎君…それ…本当?」
京太郎「流石にこんな冗談なんて言わないっての…」
玄「…本当におにーちゃんって呼んで良いの?」
京太郎「あぁ。ま、恥ずかしいのは確かだけど…」
京太郎「そもそも…こうして両手に華な時点で今更だしさ」
玄「……嬉しいっ♪」ダキッ
京太郎「うお…!」
玄「おにーちゃん…おにーちゃん…っ♥」
京太郎「はいはい…俺はここにいますよっと…」ナデナデ
宥「ふふ…玄ちゃん幸せそう…♥」
宥「……ちょっぴりうらやましいかな」
京太郎「え?」
宥「なんでもないよ…それより…あんまりここで止まってると人の邪魔になっちゃうから…」
京太郎「それもそうだな。じゃ…移動するか」
玄「えへへ…♪おにぃちゃぁん…♥」スリスリ
京太郎「玄、移動するぞ」
玄「はぁい…♪」ニコー
憧「…で、わざわざあたしのトコロに来たのね…」
京太郎「えっと…お前のところが一番、流れるの早かったからさ…」
憧「言い訳は無用。…まったく…見せつけてくれちゃって」ハァ
憧「こっちはこれから徹夜で仕事だって言うのにさ」
京太郎「…ごめんな」
憧「…良いわよ。あたしがそっちにいれないのは実家の都合な訳だし」
玄「ふへぇ…♪」フニャァ
憧「…で、玄さんはどうしたの?」
京太郎「実はさ…」
玄「私と京太郎君…ううん、おにーちゃんは家族になったのです!!」
憧「……え?」
京太郎「あ、いや、その…!?」
憧「……どういう事…?」ゴッ
憧「…なるほど。それで家族って訳…」ハァ
京太郎「あ、あぁ…」
憧「…これ仕組んだのって宥姉でしょ?」
宥「ふふ…何の事?」
憧「…血縁関係のない玄が兄だって言ってたら…普通は宥姉と結婚するもんだって思うわよね?」
宥「言われてみればそうかも…ふふ…今初めて気づいちゃった…♥」
憧「…宥姉…確かに和解はしたし…認める事にはなったけど…」
憧「京太郎と結婚するのはあたしだからね」
宥「それを決めるのはきょーくんだよ」ニコー
憧「…そうね。その通り」
憧「だからこそ外堀を埋めていくような卑怯な真似は控えるべきだと思わない?」
宥「お義母さんなんて呼んでる憧ちゃんこそそれは気をつけるべきだよ思うよ…?」
憧「……」ゴゴゴ
宥「……」ドドド
玄「えへぇ…♪」フニャァ
京太郎「(…どうしてこうなった…)」
京太郎「…と、とにかく、憧…おみくじ…」
憧「…はい」スッ
京太郎「あ、ありがとな…えぇっと…」カラカラ
玄「おにーちゃん頑張って!」グッ
京太郎「お、おう。っと…出たか」
京太郎「はい、憧、頼んだ」スッ
憧「はいはい。えっと…これは…」
>>+2
01~25 凶
26~50 小吉
51~75 中吉
76~99 吉
ゾロ目 大吉
44 大凶
>>中吉
京太郎「…うん。中吉だな」
憧「よくもなく悪くもなくってところね」
京太郎「ま、それでも十分だよ」
京太郎「今年からは山ほど苦難が待ち受けてるんだ」
京太郎「それを前にして凶が出ないだけでも気持ちが楽になったよ」
憧「ふふ…意外と信心深いんだから」
京太郎「これでも憧のオヤジさんに色々と教えられてるもんだからな」
京太郎「…ま、あんまり話してても邪魔になるだけだしそろそろ帰るよ」
憧「…うん。あ、京太郎」
京太郎「ん?」
憧「…明けましておめでとう。今年も…ううん、これからもよろしくね」
京太郎「おう。こちらこそ…ずっとずっとよろしくな」
【System】
松実玄の愛情度がLv9になりました
須賀京太郎のスキル【ラキスケ】がランクアップし【心の兄妹】になりました
このスキルは松実玄関連の判定に+5するスキルです
最終更新:2014年02月03日 23:37