【玄エンド】
玄「ふあぁ…」
京太郎「お疲れ様な、玄」ポン
玄「うん…あ、子どもたちは?」
京太郎「もう眠ってるよ、大丈夫」
玄「そっか…何時もごめんね」
京太郎「大丈夫だよ、玄が女将で大変なのは分かってるしさ」
京太郎「それに俺の仕事はこっちで出来るものだから問題ないって」
玄「でも…」
京太郎「はい。そういう遠慮はなし」ギュッ
玄「…ん♪」
京太郎「お義父さんや宥さんも面倒見るのを手伝ってくれてるから大丈夫」
京太郎「だから、あんまり自分を責めるなよ?」
玄「……うん。でも…ね。でも…」
京太郎「ん?」
玄「おかーさんはもっとちゃんとやれてたのにって…そう思う事があって…」
玄「…私、ちゃんとおかーさん…出来てるのかな?」
京太郎「…当然だろ。玄はちゃんと母親をやってるよ」
玄「…ホント?」
京太郎「あぁ。女将の仕事が大変なのに空き時間にはあの子たちの顔を見に来ているし…」
京太郎「早く上がれる時はちゃんと本を読んでやってるじゃないか」
京太郎「二人も玄の事ちゃんと母親だと思ってるよ」
玄「…うん。ありがとう」ソッ
京太郎「どうした?急に寄りかかってきて」
玄「…ちょっと甘えたい気分…かな」
京太郎「ま、たまにはそんな日もあるか」スッ
玄「えへ…♪」
玄「…アナタは優しいよね、こうして…肩を抱いてくれて…」ニコー
京太郎「仮にも入婿なんで玄に尽くしとかないと後が怖いしな」
玄「えー…」
京太郎「それに…まぁ、玄は放っておけないし」
玄「ふふ…もうアナタったら…」
京太郎「未だに危なっかしいからな」
玄「そ、そっちの意味!?」ズガーン
京太郎「何だと思ったんだ?」クスッ
玄「だ、だって…この流れって好きとか…そういう事言う流れ…でしょ?」チラッ
京太郎「いーいーまーせーん」
玄「…意地悪ぅ…」
京太郎「…つか、恥ずかしいだろ。そういうのポンポン言う事じゃないって」
玄「でも、言って欲しいな…?」
京太郎「ぅ」
玄「………ダメ?」ジィ
京太郎「…仕方ねぇな。んじゃ…こっち向けよ」
玄「…こう?」クルッ
京太郎「よし。んじゃ…」ギュッ
京太郎「…玄、愛してるよ」
玄「ん…っ♪」ゾクゾクッ
京太郎「…これで良いか?」
玄「…もうちょっと色々言って欲しいかなって…」
京太郎「あー…もう…ホントに甘えん坊だなお前は」
玄「えへへ…ごめんね」
玄「でも…アナタはちゃんと叶えてくれる…でしょ?」
京太郎「…ま、この流れでダメだとかは流石に言えないよな」
玄「そんなアナタが大好きだよ…っ♥」ギュゥ
京太郎「ば…っ!は、恥ずかしい事言うなっての」
玄「えへへ…♪そんなに恥ずかしい?」
京太郎「あ、あったりまえだろ…不意打ちにもほどがあるっての…」メソラシ
玄「…もう…結婚してから何年も経つんだからいい加減慣れてくれても良いのに♥」ニコー
京太郎「……仕方ないだろ、俺にとって玄は初恋の相手なんだから」
京太郎「そんな相手とこうして結婚して子どもまでいるってのは割りと夢みたいなんだよ」
玄「…それは私のセリフだよ」
京太郎「ん?なんでだ?」
玄「だって…アナタって学生時代からモテてたし…」
京太郎「…そうか?」クビカシゲ
玄「でも、告白とか良くされてたじゃない?」
京太郎「殆ど知らない相手だったしなぁ…」
京太郎「言っちゃ悪いが格好良いとかインターハイで活躍してたからとか…そんなのばっかりだったし」
京太郎「あんなのは一過性のもんだろ、もててたとは言わねぇよ」
京太郎「それに…まぁ俺はその頃から玄に夢中だったし」
玄「ふぇぇ!?」カァ
京太郎「ホント…気づけよな。誰が悲しくて中学三年間を二人っきりでの麻雀で費やさなきゃいけないんだよ」
玄「…ぅ…だ、だって…」
京太郎「こっちは玄に格好良いところ見せたいが一心で阿太中から阿知賀に進路変えたってのにさ」
京太郎「ずっと後輩としか見てもらえなくて、割りと悲しかったんだぞ、バカ玄」プニプニ
玄「…そ、そんな事ないよぉ…」
玄「ちゅ、中学校の頃には私ももうドキドキしてたよ…?」
京太郎「そんな素振りまったくなかったけどなぁ」
玄「…あの時は自覚がなかったの」
玄「誰かにアナタを…京太郎君を取られるなんてまったく想像してなかった」
玄「ドキドキして…でも、居心地が良くて」
玄「ひだまりみたいなあの世界が続くと思ってて…でも…それは間違いで…」
玄「だから…」
京太郎「…そっちから告白してきた訳か?」
玄「だ、だって…高校生になってから…京太郎君…おねーちゃんにデレデレしっぱなしだし…」
京太郎「で、デレデレなんてしてねぇよ…!」
玄「でも、おねーちゃんの事良く目で追いかけてた…」ジトー
京太郎「そ、それは…だな」
玄「それは…?」
京太郎「……やっぱり玄の育てたおもちって大きいな、と」
玄「むぅぅ…」ムスー
玄「…言っとくけど、アナタが触って良いおもちは私のだけなんだからね」ジィ
玄「アナタがずっとずっと育てて…大きくなっちゃった…私のだけなんだから…」ギュッ
京太郎「分かってるって。てか…入婿になってまで結婚したのに浮気とかしません」
玄「…でも、後悔してない?」
京太郎「ん?」
玄「…卒業前にはプロにならないかってオファーもあったんでしょ…?」
玄「それ全部蹴って…松実館に就職して…それで良かったのかなって…」
京太郎「ま、プロになったらこうして経営を任せられるなんて無理だっただろうしなぁ…」
京太郎「そうなると自然と玄との結婚話も難しくなってただろうし…後悔なんてしてねぇよ」
玄「…ホント?」
京太郎「本当だって。それに…まぁ、松実館には思い入れもあったしさ」
京太郎「なんだかんだで中高六年間バイトしてた場所なんだ」
京太郎「働くならこの場所以外に想像出来なかったってのもあるよ」
玄「…えへへ」ギュッ
京太郎「ん?どうかしたか?」
玄「…私の大事なものをアナタも大事だって言ってくれるのが嬉しくて」
京太郎「当然だろ。俺は…玄も、玄の大事なものもみーんな好きなんだからさ」
玄「…もう…さっきは愛してるって言うのも恥ずかしがってた癖に…♪」カァ
玄「肝心なところは…ちゃんと押さえてくるんだから…本当にアナタってたらしだよね…♥」スリスリ
京太郎「ま、そうやってたらしたりするのは玄だけだけどな」ナデナデ
玄「……私もアナタだけだよ?」
京太郎「ん?何が?」
玄「…好きになったのも…好きにさせて欲しいのも…♥」ギュゥ
玄「夢を捨ててまでこんなに幸せな気持ちをくれるアナタだけ…♥」ギュゥ
京太郎「…じゃあ、もっと幸せな気持ちになるにはどうするのが一番だと思う?」
玄「…してくれるの?」
京太郎「玄さえ良ければだけどな。明日早いだろうし」
玄「うん。確かに明日は早いけど…でも、大丈夫だよ」
玄「アナタが愛してくれるだけで…松実玄って女はいつでもどれだけでも頑張れるんだから…♥」
京太郎「…おもちじゃなかったのか」
玄「も、もぉ…おもちはそういうんじゃないよぉ」カァ
玄「…それにアナタはおもちなんかとは比べ物にならない…よ♥」
玄「それよりももっと好きで…好きで…堪らない…愛しい人なんだから…♥」
京太郎「…まったく可愛い事言いやがって」ナデナデ
京太郎「…じゃ、久しぶりに一緒に風呂でも入るか」
玄「ふふ…じゃあ、背中を流してあげるね」
京太郎「じゃあ、俺は玄の全身を洗ってやるよ」
玄「も、もー…エッチ過ぎるよ」カァ
京太郎「嫌か?」
玄「……ま、マッサージなら…良い…よ」モジモジ
京太郎「はは。じゃあ…女将の疲れが残らないように夜のマッサージ頑張りますか」
最終更新:2014年02月04日 21:22