【小学5年 ―― 3月】
京太郎「(…ま…12月は何だかんだで憧に勝てたけれど…)」
京太郎「(今度の俺は…高鴨に追われる側なんだよな…)」
京太郎「(正直…今はプレッシャーが凄い)」
京太郎「(勿論、負けても何のデメリットもないんだけど…こう追われるってだけですげぇ緊張する…)」
京太郎「(憧の奴…ずっとこんな気持ちで俺と打ち続けてたのかよ…)」
京太郎「(やっぱあいつ…すげぇよな)」
京太郎「(結局アレから一度も勝ててねぇし…12月のはマグレだったんだろうな…)」
京太郎「(追われているって言うプレッシャーと俺が諦めなかったからこそ出来た奇跡みたいな結果だったんだろうな)」
京太郎「(でも…あぁ、そうだ。でも…)」
京太郎「(俺は一度…その奇跡って奴を起こして見せたんだ)」
京太郎「(だったら…そう)」
京太郎「(3月最終日…今日一日高鴨から逃げ切る事だって…不可能じゃないよな…)」
穏乃「…」ゴッ
京太郎「(…はは。やる気十分って感じだな…)」
京太郎「(正直…逃げきれる気がしねぇよ)」
京太郎「「(絶対にかじりついてでも…勝ってみせるって気迫が伝わってくるからな…)」
京太郎「(負われるプレッシャーもあって…心の中が不安でいっぱいだ)」
京太郎「(でも…だからと言って、負けるつもりはない)」
京太郎「(不安は一杯で…追いつかれる気しかしねぇけど…でも…それでも)」
京太郎「(あの日…憧は最後まで俺に不敵な態度をとり続けたんだ)」
京太郎「(こんな不安を抱えながら…勝つってそう言ったんだ)」
京太郎「(そんな憧の前で…高鴨にびくついて怯えるような姿なんて見せたくない)」
京太郎「(最後の最後まで…お前の前に立ちふさがる壁でいてやるよ)」
憧「…じゃ…ふたりともやる気十分みたいだし…」
灼「…この前と同じメンバーで…」
玄「あうぅ…」シュン
憧「あー…それじゃあたしの代わりに玄さんはいる?」
玄「え?良いの!?」
憧「まぁ、あたしは今回、傍観者だし…それに…ちょっとだけ…複雑な気分だし…」
玄「あー…」
憧「だから、公平にする為にも…お願いできる?」
玄「うん!おまかせあれ!!」
>>+2 京太郎 (雀力と土壇場男により+6)
>>+3 穏乃 (気迫十分により+10)
>>+4 玄
>>+5 灼
【前哨戦】
>> 京太郎40
>> 穏乃52
>>玄23
>>灼48
穏乃「(京太郎とずっと打ってて…分かった事が一つある)」
穏乃「(それは…京太郎自身から直撃をとるのがかなり難しいって事)」
穏乃「(ううん。難しいだけじゃなくって…下手に狙おうとすると逆に狙い打たれるんだ)」
穏乃「(憧に似た…けれどより攻撃的なその姿勢を崩そうと私はずっと頑張ってきた)」
穏乃「(でも…憧や灼さんほど強ければ別なのかもしれないけれど…私じゃ京太郎相手に真っ向勝負は出来ない)」
穏乃「(何時もなら一位になれるような手牌の良さでも…京太郎を崩そうとすると…どうしても最下位に落とされちゃうんだから)」
穏乃「(それが悔しいけれど…本当は…真正面から勝ちたいけれど…)」
穏乃「(でも…もう手段は選んでられる時間はない…)」
穏乃「(私も…憧みたいに京太郎と本当の友達になる為にも…ここは絶対に負けられない…)」
穏乃「(だからこそ…ここは…!)」
玄「んー…こ、ここ…とか?」
穏乃「あっ!それロン!7700!!」
玄「はぅっ!?」
穏乃「(京太郎じゃなく…他の人から稼いで…一位になる!!)」ゴッ
>>+2 京太郎 (雀力と土壇場男により+6)
>>+3 穏乃 (気迫十分により+10)
>>+4 玄
>>+5 灼
【前半】
>>京太郎 31
>>穏乃 14
>>玄 98
>>灼 25
玄「(あぅぅ…い、いきなり痛いの喰らっちゃったよ…)」
玄「(でも…私にはドラがあるんだから)」
玄「(多少、取られても…一回の和了で取り返せる…)」
玄「(それに今のこの手…上手くいけば数え役満だし)」
玄「(これを誰かに当てられたら…一位に…)」
穏乃「…う…く、玄さんこれとか…どう?」トン
玄「それロン!」
穏乃「はぅ!?」
玄「ドラドラドラドラで…数え役満!32000なのです!」ドヤァ
憧「あ、あの…く、玄さん?」
玄「…ぅ?」
憧「あの、これしずと京太郎と戦いだから…あんまり高い手で和了過ぎるのは…」
玄「あっ!!」
玄「ご…ごめん…ひ、久しぶりに麻雀出来るのが嬉しくて…」シュン
穏乃「だ、大丈夫だよ!こ、これくらい…あ、後で幾らでも取り返してみせるし…!!」プルプル
灼「…玄?」ジトー
玄「あうぅぅ…ご、ごめんなさいいいぃ…」
>>+2 京太郎 (雀力と土壇場男により+6)
>>+3 穏乃 (気迫十分により+10)
>>+4 玄
>>+5 灼
【後半】
>>京太郎77
>>穏乃04
>>玄46
>>灼76
穏乃「(玄さんとの点差…凄い絶望的な事になってる…)」
穏乃「(さっきの役満さえなければ…)」
穏乃「(う…ううん!そんな弱気じゃダメだ!)」
穏乃「(まだ数局残ってる!)」
穏乃「(親だって…まだ一回ある!)」
穏乃「(そこで取り返せば…一位になるのはまだ不可能じゃない!)」
穏乃「(そう…だから…だから…まずは…)」
穏乃「(二位の京太郎から差を縮めて…)」
京太郎「」スッ
穏乃「~~…っ!」ゾクッ
穏乃「(だ、ダメだ…こ、これ…)」
穏乃「(やばい…あ、アレが来る…あの怖いのが…)」
穏乃「(に、逃げないと…で、でもどうやったら…逃げられるの…?)」
穏乃「(あの大蛇みたいな大きな口から…どうやったら…)」トン
京太郎「…それロン。1300…ゴミ手だけど…」
穏乃「…うん…私の…トビ終了…だね…」グスッ
玄「あ、あの…穏乃ちゃん…」
穏乃「…ごめん…私ちょっとか…顔を洗ってくる…」ダッ
玄「あっ…」
憧「…京太郎。分かってるわよね?」
京太郎「分かってる。ちょっと行ってくるわ」
玄「あ…あの…京太郎君…?」
京太郎「…大丈夫。そんな泣きそうな顔すんなよ、玄」
京太郎「必ず高鴨は連れ戻すからさ…何時もみたいにおもちおもちって言ってろよ」
玄「…うん…」
京太郎「後…鷺森。玄の事だけど…」
灼「…うん。こっちでフォローしとくから、京太郎は穏乃の事お願い」
京太郎「頼むな。じゃ…行ってくる!」ダッ
京太郎「(ま…これが憧なんかじゃ何処行ったか分からなくて困るけどさ)」
京太郎「(馬鹿みたいに正直な高鴨なら…行き先は簡単に推測がつく)」
京太郎「(多分、あいつなら本当に…顔を洗いに行ってるんだろうな)」
京太郎「(問題はどれだけショックを受けてるかだけど…って…居たか)」
穏乃「う…く…っ」ポロポロ
京太郎「あー…」
京太郎「(…思ったより深刻だったみたいだな…)」
京太郎「(高鴨がマジで泣いてるところなんて…初めて見たかもしれない)」
京太郎「(何時も…馬鹿みたいに脳天気で明るい奴だからさ…)」
京太郎「(正直…こうして見てると…胸が痛む)」
京太郎「(だけど…ずっとこうして見てるって訳にはいかないよな)」
京太郎「(…あいつが泣いてるのは俺の責任でもあるんだから…俺が何とかしてやらないと)」
>>+2
00~30 つとめて明るく声を掛けた
31~60 とりあえず高鴨に呼びかけてみた
61~99 まずはハンカチを差し出してみた
※男気により+1されます
>>とりあえず高鴨に呼びかけてみた
京太郎「…高鴨」
穏乃「あ…っ」
穏乃「い…いや…ち、違うの…こ、これは…」グジグジ
穏乃「べ、別に…泣いてなんか…泣いてなんか…っ!」
京太郎「…良いから。気にすんなよ」ポン
穏乃「う…うぅ…」ポロポロ
京太郎「負ければ悔しいのは当然だろ。それに…今回は色々と…特別だった訳だしさ」
京太郎「俺だって…あの土壇場で役満ツモれなきゃ…終わってた訳だしな」
京太郎「多分…悔しくて…今のお前みたいに泣いてたと思う」
京太郎「だから、そんな風に隠さなくても…誤魔化さなくても良いんだよ」
京太郎「それが当然だし…それだけ真剣だった事が俺も嬉しいしさ」ポンポン
穏乃「違う…の…」グスッ
京太郎「え?」
穏乃「私…こ…怖く…て…」
京太郎「…怖い?」
穏乃「…あ、憧と京太郎がどんどん仲良くなって…わ、私だけ置いてかれるような気がして…」フルフル
穏乃「憧の一番の親友も…京太郎の一番の友だちも…私だったはずなのに…」
穏乃「今はもう…二人の方が…仲が良くて…だから…私…無理矢理こんな勝負…受けてもらったのに…」
穏乃「でも…あんなに…格好悪く負けちゃって…わ、私…私…」ギュッ
京太郎「(…あぁ…なるほど…そっか)」
京太郎「(…俺…幾つも思い違いをしてたんだな…)」
京太郎「(こいつの表面の明るさに騙されて…真剣に考えてこなかったんだ)」
京太郎「(こいつはこいつなりに思いつめて…苦しんでいたんだな…)」
京太郎「(今から思い返せば…さっきの真剣さは思いつめられたが故の必死さだったのかもしれない)」
京太郎「(…そんな事にも気づけないなんて…俺は本当に馬鹿だ…)」
京太郎「(でも…だからこそ…俺はちゃんと高鴨に…言ってやらなきゃならない)」
京太郎「…高鴨…それは違うぞ」
穏乃「…え…?」
京太郎「…俺にとってお前は…未だに一番の友だちだ」
穏乃「でも…」
京太郎「勿論、憧も大事な友だちだ。実際…あいつはすげぇし…俺なんかじゃ敵わない」
京太郎「でも…さ。俺にとって一番…友達らしい友達って…やっぱお前なんだよ」
穏乃「…どうして…?だって…最近…京太郎、憧の事ばかりで…」
京太郎「憧は…アレはアレで結構、女だからさ」
京太郎「友達ではあるけれど…でも、気を使う事ってやっぱあるんだよ」
京太郎「でも、高鴨相手には…そんな事ない」
京太郎「何時でも…気を楽にして…俺のままでいられる」
京太郎「何より…俺が阿知賀で上手くやれてるのは…お前のお陰だよ」
京太郎「お前がいなきゃきっと俺は憧とも友達になれなかった」
京太郎「こうして麻雀と出会う事だってなかっただろうし、レジェンドたちのことも知らなかったかもしれない」
京太郎「だから…俺にとってお前は…やっぱり一番なんだよ」
京太郎「一番の友だちで…恩人で…お前と会ってない俺なんて考えられないくらいに」
京太郎「それはきっと憧も同じだ」
穏乃「…え?」
京太郎「あいつアレで結構、口がきつかったりするからさ」
京太郎「お前以外に友達って言えるほど親しい奴いないじゃん」
京太郎「でも、捻くれてる事はなくって…クラスでも一目置かれて…頼りにされてる」
京太郎「それはお前って言う存在が憧を等身大の人間にしてるからだ」
京太郎「あのすげー奴を…人間らしい人間にしてるからだよ」
穏乃「う…む…難しくて…良く分かんない…」
京太郎「あー…まぁ…とにかく…な」
京太郎「凄すぎる奴ってのはそれはそれで壁を作られるもんなんだよ」
京太郎「でも、お前はそれを平然と飛び越えて友達になっていける」
京太郎「それをあの憧が感謝してないはずがないんだ」
京太郎「あいつ意地っ張りだから絶対口になんか出さないだろうけどな」
京太郎「言ったとしても絶対、高鴨の事馬鹿にしながら最後にぽそっとありがとって付け加えると思うぞ」
穏乃「あは…」
京太郎「お…ようやく笑ったな」
穏乃「だ、だって…そんなの…卑怯だよっ」
京太郎「はは。だから…さ。俺達は絶対にお前を置いてなんかいかないって事」
穏乃「…本当?」
京太郎「当たり前だろ。お前も昔、言ってたじゃねぇか」
京太郎「俺達は…ずっと一緒にいるんだってってさ」
京太郎「あの時、同じ気持ちだってお前に言った俺は…まだいなくなった訳じゃないぞ」
京太郎「俺も…お前とずっと友達でいたい」
京太郎「だから…そんな風に…自分を追い詰めるなよ」
京太郎「俺達は何時だって…高鴨の味方だ。…なぁ、憧」
穏乃「え?」
憧「う……」
憧「い、何時から気づいてたの…?」
京太郎「最初から。おせっかい焼きなお前が高鴨の事、完全に俺任せに出来るはずねぇし」
憧「この…それだったらそれで最初に言いなさいよ…」
京太郎「譲ってくれたもんを返すのも格好わるい話だろ」
憧「はぁ…もう」
京太郎「ともかく…俺の話は終わりだ。…次は憧の番だぞ」
憧「分かってる。…まぁ…大体、言いたい事は…京太郎に言われちゃった訳だけどさ…」
憧「でも…あたしも…同じ気持ちだよ。ずっとしずと友達でいたいし…そうあるべきだと思ってる」
憧「まぁ…あんたがそんなに追い詰められてるなんて気づけなかったあたしたちに言える話じゃないかもしれないけど…」
穏乃「そ、そんな事ないよっ!」
穏乃「…私…嬉しい…」グスッ
穏乃「二人と友達でいられて…嬉しいよぉ…」ポロポロ
京太郎「ばーか。それはこっちのセリフだっての」
憧「そうよ。本当に…しずにはあたしたち…助けてもらってばっかりなんだから」
憧「だから…ね。もう涙を拭いて…ハンカチ貸してあげるから…」
穏乃「…う゛ん…っ」グスッ
憧「で、京太郎?最後はちゃんと…しっかり決めてくれるんでしょ?」
京太郎「あぁ…そうだな。元はと言えば…俺がふざけてた所為だし」
穏乃「…ふぇ…?」
京太郎「なぁ、高鴨。例の俺が勝った時の賞品の件だけどさ…」
穏乃「う…ん…」
京太郎「…憧と同じように…しずって呼んで良いか?」
穏乃「…うんっ!も…勿論だよ!!」
憧「…良かったね、しず」
穏乃「うん!憧も…ありがとう!」
>>+2
00~60 私…二人の事大好きっ!
61~99 あ、でも、私も呼び方変えた方が良いよね?
>>あ、でも、私も呼び方変えた方が良いよね?
穏乃「あ、でも、それなら私も呼び方変えた方が良いよね?」
京太郎「いや…つか、既に下の名前で呼んでるし、別に良いんじゃね?」
穏乃「ううん!ダメだよ!私だけなんて不公平だもん!」
京太郎「お、おぉ…」
穏乃「えーと…えーっと…」
穏乃「うん!京ちゃんとかどう!?」
憧「き、京ちゃん!?」
穏乃「うん。より短くなって仲よさが増したと思うの!」ドヤァ
京太郎「ん、穏乃が良いんならそれで良いんじゃないか?」
憧「え…ち、ちょっとまって!そ、そんな…」
京太郎「ん?何か不都合でもあるのか?」
憧「い、いや…ないけど…な、ないんだけどね…その…ふ、二人だけでそんな…」
穏乃「じゃあ、憧も京ちゃんって呼ぶ?」
憧「そ、そんなこと出来る訳ないでしょ!!」カァァ
穏乃「じゃあ、私だけの呼び名だね!えへへ…♪きょうちゃーん」
京太郎「おう。どうした?」
穏乃「ふふっ♪呼んでみただけー」
憧「ぐ…ぐぬぬ…!!!」
【System】
高鴨穏乃の思い出が10になりました。
高鴨穏乃の好感度が11あがりました。
現在の高鴨穏乃の好感度は53です。
高鴨穏乃と須賀京太郎の呼び名が変更されました。
須賀京太郎はメリットスキル【アダ名で呼び合う仲(穏乃)】を手に入れました。
このスキルは高鴨穏乃関係のコンマ判定に+3します。
最終更新:2013年09月22日 02:11