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中学一年――5月(導入)

【中学1年 ―― 5月】

京太郎「(結局アレから俺は正式に女子麻雀部の雑用の座に収まった)」

京太郎「(そんな俺に対して何人かの女子はすげー怪しむような目をしてたけど…)」

京太郎「(まぁ当然だよな。いきなり男子が女子の雑用とか急な話にもほどがあるし)」

京太郎「(でも、それに関して不満らしいものが出ないのはそれだけ小走先輩の人望が高いからなんだろう)」

京太郎「(まぁ、人望が高すぎる所為なのか、たまーにすげー敵意の篭った目で見られるんだけどさ)」

京太郎「(やっぱ外からでも目を掛けてもらえているのが分かるんだろうなぁ…)」

京太郎「(実際、雑用と言っても掃除や洗牌くらいで普通の一年と変わらないし…)」

京太郎「(それどころか優先的に小走先輩と打たせて貰えているし)」

京太郎「(その上、他の後輩に指示を出したりして…本当、凄いよなぁあの人…)」

京太郎「(部長だけでなく監督業までやってるみたいなもんだし…)」

京太郎「(ってか…うちの監督ってどんな人なんだ?)」

京太郎「(今まであった事ないんだけど…)」




??「うーん…どうしよ~」

京太郎「(…あれ?部室の前に誰かいる)」

京太郎「(見慣れない顔だな…私服だし…学校の先生か何かか?)」

京太郎「(まぁ…なんか困ってるみたいだし…とりあえず声を掛けてみるか)」

京太郎「あの…」

??「え?」

京太郎「どうかしました?」

??「あ~、君がもしかして須賀君?」

京太郎「え?えぇ…そうですけど…」

??「あ、やっぱりー。やえちゃんが嬉しそうに話してたからそうだと思ったんや~」ポン

京太郎「そ、そうですか。で、何か困り事でも…」

??「うん。やえちゃんが言ってた通り人懐っこそうな顔で…ちょっと軽そうな雰囲気で、でも、芯が通ってそうで…」

??「私の思った通りの子やね~」

京太郎「(…あ、うん。これアレだな)」

京太郎「(スイッチ入った玄と同じく人の話を聞かないタイプだ)」

京太郎「(悪い人じゃなさそうだけど…あんまり関わると疲れそうだし…)」

京太郎「(適当に話区切って部室に入るか)」

京太郎「そうですか。じゃあ、俺はこれで…」

??「あ、遅れてごめんね。私は赤坂郁乃」

郁乃「麻雀部の監督やらせてもらってまーす」

京太郎「…………え?」







京太郎「か、監督!?」

郁乃「うん~。え?なんか変やった?」

京太郎「え…い、いや…変って言うか…」

京太郎「い、今まで会った事がなかったんで…ちょ、ちょっと驚いて」

郁乃「あ、それはね~。ちょっと色々あって学校に来れなかったんや~」

京太郎「って事は…外部の人ですか?」

郁乃「うん~。アルバイト的な扱いで麻雀部の監督やらせて貰っとるんや~」

京太郎「…で、その監督がどうして扉の前で固まってたんですか?」

郁乃「いやぁ…なんか私が来れへんかった間に新入生とか色々増えて…」

郁乃「なんか今更、顔出しづらいな~って」

京太郎「あー…繊細なんですね」

京太郎「(見かけによらず…って言うのは黙っておこう)」

郁乃「うんうん。だから、一緒に入ってくれへんやろうか~?」

京太郎「それくらいなら良いですよ。俺もそろそろ麻雀部に入りたかったですし」






京太郎「失礼します」

やえ「あぁ、須賀か。今日は遅かったな…って監督」

郁乃「やっほー。やえちゃん元気しとった~?」

やえ「えぇ。お陰様で」

やえ「それよりそちらは大丈夫でした?」

郁乃「うんうん。何とか請けてもらえたで~」

やえ「…本当ですか?」

郁乃「もう…疑り深いんやから~」

やえ「あ、すみません。ですが…まさか本当に…」

郁乃「ふふふ、私のコネをなめたらあかんよ~」

やえ「ですね。心から感心しました」

やえ「っと…すまない、須賀には分からない話だったな」

京太郎「いえ…それは良いんですけど…一体、何の話だったんですか?」

郁乃「実はね~」

京太郎「じ、実は…?」

郁乃「ひみつ~」ニコッ

京太郎「…小走先輩?」

やえ「諦めろ、其の人はそういう人なんだ…」ハァ





やえ「まぁ、最低でも県予選前後には全員に告知するだろうからな」

やえ「あっと驚く話ではあるから…楽しみに待っておいてくれ」

京太郎「分かりました。小走先輩がそう言うのなら…」

やえ「ありがとう」クスッ

郁乃「あれ~?ちょっとええ雰囲気?」

やえ「違います」ハァ

郁乃「でも、信頼されとるのがすっごく伝わってきたのに…」

やえ「監督がいない間、色々と面倒見ていましたから」

やえ「これくらい普通ですよ」

やえ「それより…監督、頼んでいた件ですが…」

郁乃「あ、そうやね~。須賀君、ちょっとこっち来ようか~?」

京太郎「え…?あ、はい」





郁乃「さて…須賀君は自分の能力の事で悩んどるんやね~?」

京太郎「…えぇ。小走先輩にコテンパンにされて…今の自分じゃダメだってのは分かったんですが…」

京太郎「でも…だからと言って今までの自分の打ち筋全部を捨てるのは難しくて…」

郁乃「それで路線変更したいう事~?」

京太郎「はい。…なんとかなりませんか?」

郁乃「うーん…ちょっと難しいかな~」

郁乃「やえちゃんから牌譜は見せてもろうたけど…須賀君の基礎はもうその方向で固まっとるし…」

郁乃「多分、前に須賀君を教えとった人も能力強化の方を重点的にやっとったみたいやからな~」

郁乃「今から別の方向に進もうとしたらそれらを一回全部壊さへんかったらあかんよ~」

郁乃「下手をしたら中学3年間それに費やす事になるかもしれへんしあんまりオススメは出来ひんかな~」

京太郎「そう…ですか…」シュン





郁乃「でも…今の路線を踏襲したままの発展やったら不可能やないよ~」

京太郎「ほ、本当ですか!?」

郁乃「うん~。と言うか寧ろ、須賀君に教えとった人はそれが目的やったんやろうね~」

郁乃「須賀君の能力にはまだまだ成長の余地が残してあるみたいやし~」

郁乃「私でもその後を継ぐ事は不可能やないで~」ドヤァ

京太郎「じゃ、じゃあ…」

郁乃「あ~でもちょっとストップ~」

京太郎「え?」

郁乃「発展言うても方向性は色々あるんやで~」

郁乃「まずはそれを決めへんかったらちぐはぐになるだけや~」

京太郎「そ…そうですね。すみません…」




郁乃「大丈夫大丈夫~。それで…能力の方向性やけど…おおまかに分けて二つあるで~」

郁乃「一つはこのまま和了らせないという能力を極める方向」

郁乃「現時点でも須賀君の能力はそこそこ出来とるけど…それも完璧やないし~」

郁乃「最終的には他家に相手の和了牌を掴ませられるようになったら強いと思わへん?」

京太郎「確かに…そこまで出来れば相手の手の鈍足化と牽制にもなりますけど…」

郁乃「もう一つは速度を高める方向」

郁乃「須賀君はツモの回数をあげる為に頻繁に鳴く所為で点数はあんまり上がらへんやろ?」

京太郎「そう…ですね。それで稼ぎ負ける事も多々あります」

郁乃「勿論、それは間違いやないけど、負けたら意味あらへんし~」

郁乃「鳴きはあくまでも速度を得る為の手段として矯正する感じかなー」

郁乃「理想としては相手よりも先に聴牌して早和了を狙うのがええかな~ってそう思うとるんやけど~」

郁乃「須賀君はどっちの方が好み~?」

京太郎「そうですね…俺は…」





>>+2
1.防御能力を極める
2.速度を高める
※コレ以降の京太郎の補正を決める重要な安価です




































>>速度を高める

京太郎「…どれだけ護っても勝てない時は勝てないってのはこの前ので思い知りました」

京太郎「だから…俺に相手よりも早く和了れる速度を下さい」

郁乃「うんうん~。そっか~」

郁乃「確かに和了らせへんかっても自分が和了れへんかったら意味ないしね~」

郁乃「じゃ…とりあえずこれやってこうか~」トン

京太郎「…何ですかこれ」

郁乃「鳴き専門の麻雀問題集~」

郁乃「とりあえずこれを全問解いていこっか~?」

京太郎「…マジですか?」

郁乃「うん。大マジやで~」

京太郎「これ…下手な教科書並に分厚いんですけど…」

郁乃「それだけ鳴きってのは奥が深いって事やで~」

郁乃「ま、頑張ってな~」フリフリ

京太郎「うぅ…」













【System】
須賀京太郎はスキル【重力世界】を手に入れました
このスキルは自身のコンマに【+雀力/5の補正】を加え、相手全員のコンマに【-雀力/5の補正】を掛けます
また相手全員の【補正前コンマ】が自身の【雀力/2】を下回った場合、トップでなくても和了る事が出来ます
最終更新:2013年10月12日 08:52