外観
Features
無限に広がるリスニング・プレジャー。
新しいムーブメントを素早く察知できるオヤイデのニューカマー登場
- iPodの登場により、音楽を楽しむフィールドは無限に広がりました。その利便性から、オーディオ・ファイルにとっても新たなメディアプレーヤーとして位置づけられています。そのフィールドを選ばないポータビリティは、オーディオ・ファイルにとっても新たなリスニングスタイル確立しました。 そして、iPodをコアとして様々なアクセサリーやヘッドフォンがリリースされ、とりわけヘッドフォンはなくてはならない存在です。現在ヘッドフォンマーケットは百花繚乱。AKG、ウルトラゾーンをはじめケーブル着脱可能な機種が増えています。それに伴い、ケーブルの交換による音質の向上を図るユーザーも増えていることを私たちは知っています。また、新たなムーブメントとして携帯ヘッドフォンアンプの登場があります。これらの周辺アクセサリーによりサウンド・クオリティは日々進化を遂げ、オヤイデ電気に求められたものはこれらを繋ぐためのケーブルだったのです。
- オヤイデ電気は常に明確なコンセプトの下、プロダクトのプランニングを行っています。それは個々の製品に明確なアイデンティティがなければ、作る価値がないと考えるからです。ヘッドフォン専用のケーブルを造る。これは、オヤイデ電気に課せられた新たなテーマでもあり挑戦でした。そして遂に完成したのが”HPCシリーズ”なのです。
- 妥協は必要ありません。HPCシリーズは確実にサウンド・クオリティの向上させ、リスニング・プレジャーを満足させます。
導体構造・絶縁体
- HPC-22Wはかつてないほどの伝送特性と、エルゴノミクスに基づいたユーザビリティ両立したケーブルです。伝送の要ともいうべき、高品質PCOCC-A導体は1本当たり80ミクロンという極細線を採用。そしてその構造にもHPC-22Wらしい特色を見せます。素線全体を撚るのではなく、幾何学的に安定した1ユニット20本の素線を、さらに3つのユニットを1つのグループ化しました。これにより、素線間のランダムな隙間を排除し、線間歪を最小限に押さえるました。さらにはこのマルチストランディングワイヤーは、ヘッドフォンコードに求められるフレキシビリティを実現しました。しかも、その導体径は0.3sq(AWG22相当)と通常用いられるケーブルの3倍の物量が投じられています。これにより、鋭い立ち上がりとスパルタンなレスポンスをお約束します。
- また、絶縁体にもオヤイデらしさが息づいています。絶縁物の中でも群を抜いた電気特性を持つPFA(テフロン)を採用。さらに、絶縁体の厚さも0.18mmという驚異的な薄さを実現。絶縁体による伝送ロスをストイックなまでに軽減されているのです。もはやHPC-22Wはケーブルの範疇を超え、その群を抜いた精度は精密機器といっても過言ではありません。
- HPC-22Wのフレキシビリティは、導体構造・絶縁体だけから生まれるわけではありません。内部介在についても語らなければなりません。ヘッドフォンコードには可とう性と共に、引っ張りなどによる機械的な強度も要求されます。パラレルレイアウトされたシグナルラインは、コットンファイバーによって均一なピッチを保ち、電気的に安定した信号を伝えます。コットンファイバーは空気を含み、充填層による誘電率の上昇を抑制し電気的特性を向上。コットンファイバーの採用は、電気特性の向上はもちろんのこと、機械的な強度の向上にも大きく寄与します。
フレキシビリティ
- オヤイデ電気の製品創りは、プロダクツ・デザインをする前からすでに始まっています。それぞれの製品は、プロダクツ・プランニングされた時点で、細かなディティールの検証から始められます。そして、検証からピックアップされた問題点は、テクニカルに解決出来なければ、決して製品化されることはありません。それは、オヤイデ電気としてのフィロソフィでもあり、オヤイデ・プロダクツのアイデンティティでもあるのです。
- 圧倒的なパフォーマンスを生み出す一方、しなやかさと適度なテンションのを併せ持つHPC-22W。ヘッドフォンケーブルに求められるフレキシビリティについても十分に検討がなされました。ケーブルの屈曲性を高めるため、導体の撚りピッチも通常の2倍以上の細かさで撚りあげられ、ケーブルの最小曲げ半径が縮小されました。
- 外装シースもフレキシビリティに関与する大きな要因です。ヘッドフォンケーブルはインドア、アウトドアを問わず、常に曲げと動きが伴う箇所に使用されます。これを踏まえHPC-22Wのシースにはヘビーデューティかつ、柔軟性に富んだTPE(オレフィン系エラストマー)を採用。ゴムと同様の強度を持ちながらも電気特性に優れた素材です。しなやかさと適度なテンションを持たせることにより、ケーブルの絡みやもつれを防ぎます。
PCOCC-A導体
- 千葉工業大学の大野教授によって考案されたOCC製法。これは鋳型を加熱し鋳造することにより、単結晶状の銅線を製造できると言う画期的な方法で、この製法を用いた銅線をいち早く製品化しPCOCC(単一方向性結晶無酸素銅線)として市場に送り出したのが古河電工でした。PCOCCは高純度無酸素銅は不純物が極めて少なく、伝送ロスが発生しにくい素材ですが、更に単一結晶状の銅線とすると、信号方向を横切るような粒界がない性質を有します。
- このPCOCCを更に進化させた形がμ導体。PCOCCを一定の条件で加熱・冷却し、組成をコントロールしながら再結晶させたμ導体。結晶構造が縦方向に形成された後、改めて外側から内側に向けて結晶が形成されます。その結果、結晶構造が「密」となり、より不純物の少ない銅線が出来ます。
- そしてμ導体を製造する工程で、より高度な加熱・冷却の温度コントロール管理をし、導体の鏡面仕上げを行い、さらに進化させたのが「PCOCC-A」なのです。世界最高水準の精錬・伸銅・製線技術で作られる「PCOCC-A」。そこには、日本が誇るクラフトマンシップが集結されているのです。
オリジナル端末コネクター(3.5mm mini plug,1/4 TRS phon plug,RCA plug)
- シグナル・トランスミッション・ユニットPCOCC-Aによって、俊敏でダイナミックなパフォーマンスの基盤は完成しました。このオリジナリティ溢れるケーブルのポテンシャルを最大限まで発揮させる為に必要なもの、それは優れた端末プラグです。
- HSR Seriesに独自のアイデンティティを与えるために専用設計されたプラグ類。金属部の材質は、欧州RoHS指令をクリアした真鍮を採用。信号伝送の要ともいうべき接点部分には、1.5μ厚の銀メッキをダイレクトに施し、さらに0.3μ厚のロジウムメッキを表面に施しました。これは接点の腐食を防ぐとともに、伝送特性の向上に寄与します。外郭のアウターシェルにも、オヤイデ電気のクラフトマンシップが反映されています。NCマシンニングにより1つ1つ丁寧に切削加工がおこなわれ、精密にローレットを刻んだのち、仕上げにはカメラのレンズと同様にベリクロームメッキがなされています。また、これらのプラグ類はオーディオ専用ハンダ”SS-47”によってケーブルと接合されています。
- ディティールにまで美意識を注ぎ、極上のクオリティを創造すること。この姿勢こそがオヤイデ電気の脈々と続くであろうテーマです。すべてのち密かつ丁寧な仕上げには、日本ならではのクラフトマンシップの神髄が宿ります。
Spec
導体
PCOCC-A 0.3Sq(3/20/0.08)X2
絶縁体
PFA(テフロン)
シールド
PCOCC-A横巻きシールド(53/0.12)
外装
TPE(オレフィン系エラストマー)
電気特性
導体抵抗:max. 67.9[Ω/km]
絶縁抵抗:min. 1[MΩ・km]
その他
オリジナルハンダSS-47使用
コネクター(コンタクト部)
(3.5mm mini plug,1/4 TRS phon plug)
真鍮製 圧肉銀メッキ(1.5μ)+ロジウムメッキ(0.3μ)仕上
定価
HPC-35 1.3m (3.5mini-3.5mini) 5,250円
HPC-35 2.5m (3.5mini-3.5mini) 6,300円
HPC-62 1.3m (1/4 TRS-3.5mini) 5,250円
HPC-62 2.5m (1/4 TRS-3.5mini) 6,825円
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最終更新:2010年05月08日 21:05