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7-269 - (2007/09/09 (日) 09:26:55) のソース
<p> つぶらな瞳が私を見つめてます。なんて可愛いらしいわんこでしょう。<br> 私は、わんこの前にしゃがみ込むと、なでたい衝動をおさえきれず、<br> そっと頭をなでてみます。するとわんこは、目を細めて気持ち良さそうに。<br> 私の手が、そっと押し返されます。わんこが頭を押し付けてきてるのです。<br> まるで、もっとなでて欲しいと言っているよう。<br> さらになでてあげると、わんこは尻尾を振ってこたえてくれます。<br> あぁ、とても幸せな気持ちになってきました。</p> <p> 思わずわんこを抱きしめようとしたその時、誰かが私の頭をなでました。</p> <p><br> 「あ……」<br> 振り向くと、アキトさん。<br> 「やあ、ルリちゃん。猫スーツ着て、何してるんだい?」<br> あれ?おかしいな。言われて初めて気付きました。<br> 私、猫スーツ着ています。どうしてでしょう?<br> 「その犬どうしたんだい?」<br> 「……頭をなでてあげると、気持ちよさそうにしてくれますので、つい……」<br> アキトさんを見上げたまま、意味不明なことを言ってしまいました。<br> 何が、つい、なのでしょう。<br> 「ほんとだ、気持ちよさそうだね。じゃあ俺はルリちゃんをなでてあげるよ」<br> アキトさんまで意味不明なことを言って、私の頭をなでてきます。<br> 自分でもはっきりとわかります。見るみるうちに、頬が赤くなっていくのが。<br> 耐え切れなくてそっぽを向いたけど、その動作があまりに不自然で、<br> 私が照れていることをアキトさんに悟られてしまいそうで、ますます<br> 顔に血がのぼってきます。<br> 犬をなでている私をなでるアキトさん。<br> 不思議な状況のまま、固まってしまいました。<br> だってこんなの、動けない…………</p> <p> </p> <p><br> レイ「ルリが昼寝をしたまま、にやけた顔をしていると思ったら、そういうことだったの」<br> 翠星石「面白いものが見れると呼ばれて来てみたら、予想の枠をはるかに超えたお宝映像ですぅ。<br> ルリルリはいつもこんな夢を見てるんですか」<br> 有希「夢にしては妄想的な、余りに妄想的な」<br> レイ「覗かれていることに気付いて目を覚まさないうちに、退散しましょう」</p>