Einhänder


アインハンダー(EINHÄNDER)

 旧スクウェア(現スクウェアエニックス)が1997年に発売した、家庭用オリジナルシューティング。RPGで有名な同社の、数少ないSTGゲームである。「撃って、奪って、ぶち壊せ」のキャッチコピーの通り、自機が備える腕によって敵から武器を『奪い取る』のが本作最大の特徴。独特のゲームシステムや、やや高めの難易度、当たり判定の大きさなどに由来する癖の強いゲームバランスなどから、発売当初こそ低い評価を受けていたものの、現在では的確なガンポッドの収集・操作による戦略性の奥深さ、完成度の高いステージ構成、高揚感を容赦なく煽るBGMや演出、重厚な世界観などが高い評価を受け、シューター達の間で強い人気を集めている。
 本作ではレイフォースと同じく、ステージ5まで明転、暗転なしでステージが移行し、プレイヤーの帝都強行偵察から空軍基地襲撃までがシームレスに表現されている。他にも、同じステージ内でも展開にあわせてBGMが移り変わったり、敵軍の通信や挑発が聞こえてきたりと(ただしドイツ語なので分かりにくい)、凝った演出が随所に見られる。
 スクウェア制作ということでSTGとしての出来に疑問を持つ方もいるかもしれないが、ステージ構成もよく作り込まれており(難所やボスの直前で、それらと相性のいいガンポッドが取得できる、一見すると難度の高い敵の攻撃にも対処法が存在するなど)、STGとしての完成度も高い。
 前述の通り発売当初の評判はやや低かったが、大手の作品ということもあり流通数は多く、中古のROMは現在でも容易に入手できるばかりでなく、PSゲームアーカイブスでも配信が行われているため、興味のある方は是非遊んでみよう。
 なお、『アインハンダー』とは敵対するゾードム軍における自機のコードネームで、ゾードムの公用語であるドイツ語で『一本腕』という意味。『アインハンダー』というのはどちらかというと英語の読み方に近く、ドイツ語での発音は『アインヘンダー』に近い(事実ステージ1の冒頭では通信で『アインヘンダー』と発音されている)。

エンディミオンFRSマークII(Endymion FRS MK.II)

 セレーネ軍の多機能戦闘機FRSシリーズの先行量産型。本作における自機の一つ。プレイヤー機の中ではもっとも標準的な性能を持つ。
 本機はガンポッドを合計3種所持でき、それらを使い分けることが出来るため、変化する戦況に対し柔軟な対処ができる。他の機種に比べてガンポッド一つあたりの装弾数が2/3に減少しているが、3種のガンポッドを保持できるためガンポッドそのものをすべて失うという状況も稀。
 本機を使いこなす上では、武器を適切に切り替えるという操作が必須となり、慣れないうちはこれが難しい。しかしガンポッドの特徴を把握し、ゲーム自体に慣れれば最も隙のない機体となる。
【スレ内での立場】
 アインハンダー一家の代表。本作の知名度が高めなこともあり、スレにおいて御三家以外ではTF勢と並んで登場頻度が高い。『腕』という独特の形状についてや、月に関する話題、親(スクエニ)の話になると顔を出すことが多い。たまに新作が出ないことを愚痴ったり。

エンディミオンFRSマークIII(Endymion FRS MK.III)

 多機能戦闘機FRSシリーズの最新主力機種。月戦争の長期化により人的資源の不足に陥ったセレーネ軍が、訓練の足りないパイロットでも扱えるよう開発した機体。一応初心者向けの機体である。
 本機が所持できるガンポッドは1つのみで、煩雑なガンポッドの切り替え操作が不要なため、扱い自体は楽。しかし状況に応じてガンポッドを使い分けるということが出来ない。固定武装の機銃が強化されており、ガンポッド無しでもある程度の火力は保障されているものの、ガンポッド1つのみでは(プレイスタイルにもよるが)常に弾切れの危険が付きまとい、火力不足に苦しめられるシーンも少なくない。扱いやすいものの能力は低い、というのがおおよその特徴。
 予備のガンポッドを搭載できないために、取得するガンポッドは汎用性が高いものを選択的に集めていくか、状況にあわせて適切に付け替えていく必要がある。後者の戦法は敵とガンポッドの出現パターンをある程度把握している必要があるため、そういった意味ではある種上級者向けの機体か。
【スレ内での立場】
 マークⅡに比べ出現頻度は低い。出てくる場合マークⅡやアストライアーと一緒に顔を出し、彼らと相槌を打っているのがほとんど。

アストライアーFGAマークI(Astraea FGA MK.I)

 FGAシリーズに分類される特殊仕様型戦闘機。FGAシリーズは汎用性の高いFRSシリーズを更に対地、対空攻撃力において先鋭化させた機体。エンディミオンFRSマークIIIとは逆に性能を引き出すにはパイロットの技量に依存する部分が大きいため、月戦争の長期化により人的資源の不足に陥った状態では満足な運用を行えず、一部のエースパイロットへ支給されただけで短期間のうちに生産が中止されてしまう。上級者向けの機体と銘打たれている。
 本機が所持できるガンポッドは2つだが、切り替え可能なエンディミオンFRSマークIIとは違って機体上部と下部同時に装備する形を取っている。2種のガンポッドを個別あるいは同時に扱うことが出来るため、正面火力や対応力は非常に大きい。が、FRSシリーズと違ってガンポッドの装備箇所変更ボタンは『上部と下部に装着しているガンポッドを入れ替える』動作にあてがわれているため、後方への攻撃手段は乏しい。
 また、ガンポッドを2つ装着している場合は機銃による攻撃が行えないため弾切れの心配が常に付きまとう。素の火力はエンディミオンFRSマークIIと同等なため、復活や弾切れ直後からの立て直しは苦しい思いをすることになる。さらに、ガンポッド取得の際も操作に気を使わないと『上側で取るつもりのガンポッドを下側で取る』といった、予定の無いものを潰してしまう事故を起こす……等、非常に癖が強いのでゲームに慣れない内は少々苦労することになる。
 しかしゲームに慣れ、2つのガンポッドを同時に操作できる強みを活かすことが出来るようになると本領を発揮。高い正面突破力のおかげで素早く敵を撃破出来たり、他の機体よりも難所を突破しやすくなったりする。
 ゲーム内だけでなくプレイヤーの技量にも大きく依存する機体でした、まる。
【スレ内での立場】
 マークⅢ同様出現頻度は低く、出てくる場合もマークⅡやⅢと一緒に顔を出して彼らと相槌を打っているのがほとんど。

アストライアーFGAマークII(Astraea FGA MK.II)

 名前の通り、アストライアーFGAマークIの後継機。次世代主力機の座を巡って無人機のEOSに敗れたため、試験機の1機しか存在しない。
 見た目は赤いアストライアーFGAマークIなので、赤アストと呼ばれることがある(MK.Iは青アストまたはアストと呼ばれることがある)。性能(機体特性)も基本的には同じだが、唯一『取得したガンポッドの初期弾数が9999発となる』点が先行機と異なっている。
 そのためMK.Iの欠点の1つである『弾切れ』の心配は無く、ジュノーといった強力なガンポッドを上下に装備して撃ちっ放してヒャッハー!する等の贅沢なプレイも可能。流石に無補給撃ちっ放しで進むと後半で弾切れを起こしかねないが
 このように破格の性能を誇るが隠し機体であり、『隠し機体以外の機体を使ってコンティニューを3回以内で難易度HARDをクリアする』……と入手までが大変で、ゲームを知り尽くしたプレイヤーへのご褒美といった意味合いが強い。事実この機体を使えば、弾数、出現回数が少ない武器でも縛りプレイができるので、新しい楽しみ方を模索することも可能である。使えること自体が一種のステイタスかもしれない。不思議なデータディスク?知らないなー
【スレ内での立場】
 最大の特徴である、「弾数の多さ」というネタに関連して姿を現している。もしくは赤という機体色について引き合いに出されることもある。

ヒュペリオンUCSマークXII(HYPERION UCS MK.XII)

 第七世代コンピュータを搭載したセレーネ軍の無人司令衛星。衛星ながら地球瞬滅作戦の全権を委任されているのみならず、多数の兵装を搭載しており「兵器」としても非常に高い実力を持つ。ステージ1~6まで自機は彼の司令を受けて作戦をこなしていくことになる。
 そしてステージ6終了後、彼は自機の戦闘記録を元に最新鋭無人戦闘機エーオースのデータが完成したことを明かし、用済みになった自機をエーオース最終テストの標的として処分する(余談だがこの時の通信は、本作を象徴する名言となっている)。がその1ヶ月後、エーオースに撃墜されたと思われていた自機の逆襲に遭い破壊されてしまう。
【スレ内での立場】
 AI仲間であるGuardianやCon-Humanと共に出てくることが多い。またエンディミオン達やエーオースの上官として登場することも。



名前:
コメント:

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2012年06月22日 15:15